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舟まどひさんが、『だだすこ』出版記念朗読会の記事を書いてくださいました。タイトルは、「やさしく、思い詰めたような朗読三昧」。全文をここに載せたいほど、すばらしい文章。でもそういうわけにはいかないので、ちょっとだけ抜粋。
和やかに四十の席がほぼ埋まる頃、深いロイヤルブルーのビロードの八十年代風ドレスで主宰がお出ましになれば、「この朗読会に相応しい、賢治のマントを思わせる主宰のお召し物」と司会の真麻さんの当意即妙の第一声。「句集を出す喜び、お祝い会をして頂く幸福」を心をこめて語る喜々さんの開会の辞で会は格調高く始まる。
そして句集『だだすこ』が明彦さんの、優しいような、思い詰めたような、魅惑の詠みぶりで始まると、会場は静まりかえった。
つくづく、句集を出してよかった。朗読会をやってよかったと思いました。
そして、今号では、ひさびさに、珠玉に句を選んでもいただきました。
種芋や店半分を埋めつくし あぶみ
主宰の「種とする芋だ。馬鈴薯の産地なのだろう。店の半分を占めているという。見ない人には作れない迫力」という鑑賞つきです。ありがとうございました。種物屋さんにも、感謝。
今号の巻頭句
花冷えや包みて温き犬の糞 かくち正夫
には、参りました。「いのちの温み」という主宰評。主宰、副主宰の蒲郡での句も、どれもよかった。(特に自分も同じ場所に立っていると、その作りにほれぼれします)
宿古りてこぼれ椿の新しく 辻 桃子
一病を得て来てをりぬ汐干潟 安部元気