goo blog サービス終了のお知らせ 

fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『なかまカナ?』新井爽月作・浅沼とおる絵(フレーベル館)

2023年01月31日 | 本の紹介
            

「季節風」でごいっしょの新井爽月さんが、楽しい本を出されました。
 むとうトム アメリカから来た転校生
 栗田陸 ひっこみじあんな4年生
 池田けい 負けずぎらいで食いしん坊

 さあ、このトリオが繰り広げる愉快で、じんとくるお話。
 愉快の部分は、回文です。
 なんとアメリカから転校してきたハーフ(ダブルとか、ミックスとか、言い方いろいろですね。本文でも触れられています)のトムが、なんと回文好きということがわかります。なんでも率直に話をするトムを見ながら、ひっこみじあんだった陸が、少しずつ変わっていく姿もいいです。
 
 この本を読んでいると、回文を考えたくなります。
 でも案外難しい(つまり挫折)・・。
 わたしまけましたわ・・。
 
 見返しにある回文をふむふむと見返しています。・・・これはダジャレ。
 新井さんは、カウンセラーという一面もお持ちの方。
 そちら方面ではすでに著作があるけれど、児童書ではこの作品がデビュー作なのだと思います。コロナ前は、仲間がデビューすると集まってお祝い会をしたのですが、この数年やれていません。今年はどうでしょう。私のときも3人合同でお祝い会をしていただきました。

 さてカウンセリングができるということは、人の心理を勉強しているはず。きっと、そこを生かした作品が、これから生まれるのではないでしょうか。
 楽しみです。
 『なかまカナ?』ぜひ、お読みください。

うたかいずみ童謡詩集『あしたの木』

2023年01月17日 | 本の紹介
              
 「季節風」でご一緒のうたかいずみさんは、童謡詩の分野でご活躍されています。
 いくつも曲がついて、子ども達が歌ってくれているというのですから、嬉しいですね。CDに収録されたり、ユーチューブで配信されたりもしています。

 どの詩もリズムがよく、難しい言葉は決して使わず、すーっと読んでいけます。
 現代詩はいまひとつ私の心に響いてこないのですが、童謡詩はいいです。すーっと入ってきます。書いてみたいとも思いました(あれこれ広げるのはやめたほうがいいけど)。
 
 私は特にタイトルにもなっている「あしたの木」という詩が好きです。
 実際に、お庭の木に鳩が巣を作り卵を産み、ひなが育つのを見守ってできた詩なのだそうです。

 しんやゆうこさんのイラストが、あたたかいです。

『児童文芸』冬号

2023年01月12日 | 本の紹介
           

 昨年末に発売になった雑誌「児童文芸」冬号には、第2回みちのく童話賞大賞作品「白いゾウと」が全文掲載しています。選考委員評や第3回募集要項も載せていただきました。
 第3回の受付は、3月15日からです。賞金もアップしましたので、ぜひご応募ください。

 またこの号では、土山優さんが『君色パレット SNSでつながるあの人』の拙作品「BONNSAIラブ」をご紹介くださいました。

        

 昨年2月に発売になり、すでに2度重版になっています。引き続きよろしくお願いいたします。

「児童文芸」は、児童文学者協会HPよりご購入いただけます。

『どすこい!』森埜こみち作・佐藤真紀子絵(国土社)

2023年01月09日 | 本の紹介
          

 森埜こみちさんの新刊です。
 驚きました。
 何がって、森埜さんが、わんぱく相撲を題材にした作品を書かれたことです。
 きっと相撲がお好きなんだと思います。好きじゃなければ、書けない作品ですから。

 とてもいいのが、わしやという駄菓子やの店主、元相撲取りのへんくつ親父です。
 元力士だったと知り、わしやに「教えてください」と主人公と友人は行くのですが、にべもなく断られます。
 でも毎日駄菓子やに通い「ことん」というくじを引いて・・。

 相撲大会までのその過程がとてもいいです。

 そして「わしや」という駄菓子や。実は森埜さんと私は、幼稚園のクラスメート。
 小学校では同じクラスにはなったことがないのですが、同じ地域に住んでいました。
 そこにあったんです。わしや という駄菓子やが! 
 
 私、一度、おつりを間違っておおくもらってしまい、、返しにいったら「正直でいい子だ」とほめてもらった記憶があります。大事な記憶。
 紙石けんとか塗り絵とか、買ったものでした。
佐藤真紀子さんの絵がぴったりで、力強いです。ぜひお読みください。
 

『ようかいふとんかぶせ』三野誠子作・いとうみつる絵(岩崎書店)

2023年01月08日 | 本の紹介
            

 こわいがいっぱい おばけのはなし シリーズの一冊です。
 子どもが初めて接する怪談話のシリーズです。幼年童話なので、こわすぎて、夜眠れないようではこまります。
 こわい中にも、ほっとできる。ほどほどにこわい。そういうシリーズなのではないかと思います。
 1冊には、2話入っています。ふとんというのは、寒い体を温めてくれるもの。夜寝るときに守ってくれるもの。
 そのふとんが、許せないことがあったとき、ふとんかぶせという妖怪になる。この設定、いいなと思いました。

 もう一冊は、木の妖怪。うちの小学生男児は、こっちがおもしろかったとのことです。
 
 私も幼年向けの妖怪を書いてみたくなりました。

『もっちりだんごねこ』きみあきよ作・もも りこ絵(ニコモ)

2022年12月24日 | 本の紹介
          

 画面いっぱいにひろがるネコ。おだんごの串を持っています。
 またたびむらにある だんごやに さすらいの たびねこがやってきた。
  
 で、始まるこの絵本。さすらいの旅ネコ! どうもだんごに目がないようです。お腹がもっちり。このお腹に秘密があるのです。
 だんごやの看板娘ミケコ。そこにやってくる三匹ののらねこ。
 
 西部劇的なこの展開。子どもにとっては、かなり新鮮で痛快なのではと思います。
 きみあきよさんは、長く幼年童話を書いてらっしゃる方。つぼを心得ていらっしゃる。
 お名前とお仕事はずっと以前から存じ上げてましたが、九州の方なので、なかなかお会いすることができません。いつかお会いしたい方のお一人です。
 
 
 

こどものとも2023年2月号「とうげのオイノ」森元葉子文・伊藤彰剛絵(福音館書店)

2022年12月23日 | 本の紹介
          

 オイノとは、オオカミのこと。東北地方で、呼ばれる名称です。
 うんとむかしの きたの むら。 つまり昔の東北の話です。

 いちろうの家は農家なので、畑を荒らすイノシシを落とす、ししあな(猪穴)をしかけています。
 ある日、そこに一匹のオイノと二匹の子どものオイノが落ちていました。
 いちろうはじいちゃんを呼びにいきます。
 
 オイノは恐ろしい動物。でも畑を荒らす他の動物を駆逐するものとして、広く信仰を集めています。
 最も有名なのが三峯神社。ここは東北のオオカミ信仰の元でもあるようです。それから、私が何度も訪れて作品にした青梅の御嶽神社。こちらは多摩川沿いにその信仰が広まっています。
 そのオオカミへの畏怖からこの物語は生まれています。

 いちろうとじいちゃんは、オイノの親子を助けます。ところが、その後、村にやめえいぬ、つまり狂犬病のようになったオオカミが現れ、いちろうとじいちゃんは襲われそうになります。そのとき……。

 森元さんは、「季節風」会員。この作品は、「季節風」の大会に出して、推薦作になったものです。そのときは、このような絵本の形ではなく、長編だったものを、言葉を削って削って、見事な絵本に仕上げました。
 小さい子どもも読んでもらって、オイノ親子といちろう、そしてじいちゃんとの結びつきをしっかり感じることができると思います。
 そして、大人の人にも、ぜひ手にとっていただきたい。

 オオカミ信仰は、なぜ、こんなに心ひかれるのでしょうか。『オオカミのお札』を書くために読んだ本のなかには、やはり東北のオイノのことを書いたものがありました。そこには、オイノの餌食になった人間のむごい事実もたくさん書かれていました。オイノボイ(オイノと追いはらうという意味)という言葉もありました。しかし、日本オオカミは絶滅したということもあるでしょう。かつて、オオカミを祀り、信仰した手を合わせたという事実に、私はひきつけられます。
 伊藤さんの絵は、オイノをどこか優しく描き、ここという場面ではその険しさ、厳しさを出しています。

 うちの4才のちびっこに読んでやったら、最初は気乗りしない様子もあったのですが、オイノの子どもが出てきたあたりから、身を乗り出して聞いていました。パウパトロールやすみっこぐらし、ポケモン好きな子ども達からしたら、別の次元の話ですからね。でもだからこそ、こういう物語にも触れてもらいたい。私、小学生のころは椋鳩十や「オオカミ王ロボ」に感動した記憶が、心の隅に残ってますもの。
 「とうげのオイノ」は、年長向けのこどものともです。ちびっこには、2年早かったけど、よかった。次回は危険生物好きの小学生のお兄ちゃんのため、持っていきます(今回は持ち帰ったので)。
 雑誌なので、書店にあるのは1ヶ月間。あとはバックナンバーでお求めになれます。

『カッパーノ』森くま堂文・いわさきさとこ絵(BL出版)

2022年11月17日 | 本の紹介
           

 表紙のカッパーノはイケメン、いやイケカッパ。キランと光る頭の皿。
 あのこも このこも カッパーノにむちゅう。ところが、ある日、カラスに皿をうばわれた。
 皿のないカッパーノは、みじめ・・。ぷぷっ。 
 
 いやいや、ここからはもう読んでみて、笑ってみて! 
 カッパーノは、皿を探し求めて旅へ。ぷぷっ。
 
 ラストの一枚がまた秀逸です。
 ロングセラーの匂いがぷんぷん。
 絵本作家森くま堂の名前が、これで一気に広がるでしょう! (あ、もう広がってる?)

 今帯の裏を見て、またぷぷっ。イタリアンテイストの伊達男カッパーノ、きょうもばっちりきまってます!
 

『くびびじんコンテスト』しめのゆき作・いとうみつる絵(岩崎書店)

2022年11月16日 | 本の紹介
           

 こわいがいっぱい おばけのはなし シリーズの一冊。しめのゆきさんの新刊です。
 子ども、大人も怖い話が好き。岩崎書店さんは、こわい絵本のシリーズもあれば、こういう幼年童話のこわいシリーズもあり、どちらも人気です。
 
 表紙やタイトルから、ろくろ首の話だろうなと思うのですが、主人公は人間の女の子。みかんちゃんです。
 みかんちゃん、首が短いのが悩み・・、ううっ、そんなのいいのに。そのままでいいのに。
 首がほっそりするというあやしげなクリームを手に入れてしまいます。ああ、『赤毛のアン』が赤毛を悩んでいて、髪の毛が黒くなるヘアクリームを買ってしまう章がありありと思い浮かびました。古今東西、見た目のコンプレックスはなくなりません。
 最近は物語で、この問題を避けている傾向があります。
 でも、私だって、もうさすがに見た目で悩むのは卒業したけれど、いろいろ悩みましたもの。きっとこの物語も、自分に照らし合わせて読む子がいると思います。まあ、そうじゃなくても、首が伸びるところを怖がるか、楽しむか。そう、怖いだけじゃなく、ちょっとクスっとなれるのがいいんですよね。幼年童話ですから。
 もう1作品も収録されていて、こっちは、怖いけど、優しさがじんわりくる物語。

 しめのさん、おめでとうございます。ますますのご活躍を!

「童子」横浜句会句集『浜童子Ⅱ』

2022年10月31日 | 本の紹介
 

所属している「童子」の中に、いくつも句会がありますが、横浜句会が第2合同句集を出されました。
 すごい団結力!
 
 みんな来てみんな帰るやお正月  
 春の夢ところどころをありありと    増田真麻

 日の差して噴水嵩を増しにけり     石黒浮木
 着けばすぐ戻る渡船や日向ぼこ     いとう紫
 波荒き隠岐より牡蠣の届きけり     井上習子
アロハシャツ遅れ来てよく喋ること    大橋マンネ
 知恵の輪の如くに茅の輪くぐりかな   亀村唯今
 ふところに駆け込み寺や山眠る     木下木人
 母おぼろベッドの端におはしては    草野ぐり
 野遊や逆立ちの子の足支へ       窪田遊水
 ひとつづつことりことりと浅蜊煮え   さとう亜麻衣
 くつさめも老けるものかな兄来たる   滝ノ川愛
 涅槃図の隅々までも見届けぬ      竹内怜子
 ふと覚めて腓返りや残る月       ともりもと
 あとずさりしつつ見上げる巣箱かな   槇 明治
 浮寝鳥さざ波立ちし日溜まりに     三上まる子
 左義長やペルリ上陸せし浜辺      吉川康則


 最後に吟行地ごとの句をまとめているのも、とてもよかった。
 よく知ってる方も、数回お会いした方も、一度だけお会いした方も、一度もお会いしたことのない方もいる。
 句座っていいな。俳句はやっぱり座の文芸だなと痛感。
 

『雨の日が好きな人』佐藤まどか(講談社)

2022年10月27日 | 本の紹介
 

イタリア在住児童文学作家佐藤まどかさんの新刊です。
 大きな赤い傘の表紙が明るい本。
 七海は、おかあさんと二人暮らしだったが、最近お母さんが再婚して新しい家族ができた。
 おとうさんとお姉さんだ。ところがお姉さんは、生まれてからずっと体が弱くて、入院している。
 これまでも、七海は帰りのお母さんを待って、二人分の夕飯の支度をしていたけど、今はお父さんの分まで作る。
 ところが、家族団らんはほど遠い。お父さんは病気のお姉ちゃんがかわいそうでしかたがないからだ。お母さんまで、結婚してからはお姉さんの病院に行くようになり、七海は前より一人でいることが多くなった。お姉さんに会いたいといっても、「時期をみて」と言われてしまう。
 いわゆるステップファミリーなのだが、そこに病気のお姉さんという要素が加わり、主人公の孤独度が増す。
 世の中には、いろんな人がいる。ホントにホントにいろんな人がいる。
 100人いれば100人の事情、100人の人生だ。だからこそ、いろんな物語も生まれる。
 その関係がこじれると、悲劇になったりもする。
 世の中ままならない。
 七海は行動する。そして、自分の思いのたけをぶつける。がんばれ! と言いたくなる。
 傷つきたくなくて、ここで自分の殻に閉じこもってしまう場合だってあるだろう。うん、がんばった! 

まどかさんは、大きな賞も受賞し、超安定した作家さん。これからも人の心をゆさぶる作品を発表しつるけるでしょう。まぶしい存在の一人です。

『蒙古の子守唄』三上洋右(高木書房)

2022年09月26日 | 本の紹介
 
 弘前の書店で見つけて購入しました。
 この本には、「もんこ」とルビがありますが、私は「もっこ」と読みたい。
 早く寝ねば、もっこが来るよ これは、青森で寝ない子に言う言葉だとずっと以前に聞いていました。
もっこは蒙古であるとも。そのときは、ふうん、蒙古って、中国だよな。大陸の人、外国の人を鬼のようにおそれていた時代の名残なのかなと、思っていたんです。

  ~寝えろじゃ 寝えろじゃ
 寝んねば 山からもんこ(蒙古)が来るぞ♪

 読んで、なるほど~。
 この子守唄、なぜか青森、津軽地方だけに伝わっている。
 それは、蒙古襲来のときに、命からがら逃げた人達が舟で流れ、当時津軽を拠点に日本海を股にかけていた安東水軍に助けられ、津軽に来た。その人達が、蒙古の恐ろしさを伝えた子守歌なのではないか、ということでした。
 これは、対馬湾でガイドをしている方もおっしゃってたとのこと。津軽には津島姓が多い。太宰治の本名は津島です。これも、かつては九州に住んでた人の子孫なのではとの説。
 面白かったです。

『ハイヒールを履かない女たち』あぶみあさき(かもがわ出版)

2022年09月25日 | 本の紹介
        

 オスロでフリージャーナリストをしている姪の新刊です。
 ジェンダー問題、多様性のこと、さらに政治のことを、カメラ片手に取材した成果をまとめています。ヤフーニュースや、新聞に掲載した記事に新たに書き足した感じでしょうか。
 日本でも、このところ多様性やジェンダー意識が急速に高まっています。でも、まだまだまだ。この本を読むと、やはりそう感じます。またノルウェーの人達も、現在進行形で活動しているんだなとわかります。

 本人が書いているから、これ、言っていいと思うのですが、私が一番思うのは、作者の変化。環境で人って、こんなに変わるんだということです。
 東京にいたときは、ザ・女子大生! そのものだった彼女は、海外に行くときもハイヒールをたくさん持っていった。でも、ハイヒールで歩いていると、カツカツと音が響いて、ふり返られる。何より、重いカメラを抱えて取材するときは、ヒールのないスニーカーのほうがずっと動きやすい。今では、自分が別人になった象徴として、ハイヒール2足を飾っているとのこと。
 この本の前に出したのは、北欧の政治について書いた本でした。こんなふうに政治に興味を持つとは、考えられなかった。環境が彼女を変えたというのが、もう実感! 
 どうしても日本と比較してしまいます。
 日本だっていいところたくさんあるはずなのに。
 でも、国葬に関しても、なぜ? なぜ? と思うばかり。そんな私も、もし違う国にいたら、もっと行動してるのでしょうか。
 もっと子どもや孫にも、自分が幸せになるためには、社会を変えなきゃいけないと伝えたいけど・・。
 日本は、ちょっと違ったことを言うと、たたきつぶされる傾向がありますからね。そこが、違うのじゃないかなと、姪の本を読んで思っています。
 偉そうなことを言うな、お前はどうなんだ? 的なところがないみたい。それは、それ! 
 ともあれ、おかげさまで、考えました。
 ずーっと最初から一文字一文字読むというのではなく、写真を眺め、拾い読みして、元にもどったり、そんな読み方をさせてもらいました。

 ところで、これは話がずれますが、イギリスのエリザベス元女王の国葬のときのキャサリン妃達のヒールは高くて細かったですね。

写真集『50の町の50の銀座』今泉忠淳(北方新社)

2022年09月21日 | 本の紹介
 

これまで、酒蔵の写真集を何冊か出されている今泉さんが、今度は各地にある「銀座」の写真をまとめました。
 モノクロの、郷愁を誘う写真ばかりです。
 各地の経済の中心だったのでしょうね。
 そういえば、私が子供のころ、秋田市には、金座街がありました。今の日銀があるところは、かつて金座だったとか? 
 でも、多く残っているのは「銀座」。おもしろいです。佐渡とかには、そういう地名は残ってないのでしょうか?
 今泉さんは俳人ですが、俳句とは切り離してこういった写真集を出していらっしゃる。潔いなあと思います。
 

パステルショートストーリー(国土社)

2022年09月05日 | 本の紹介
       

 せんだって続けてご紹介した、2冊のパステルショートストーリー。
 私のイエローグリーンと、堀米薫さんのオレンジを合わせて、撮影しました。

『友だちの木』       

 内容が、すっごく多彩。この一冊に入れていただけて、光栄です。
 次は、ピンクとブルー? とちらっと聞いたけど、ただのピンクとブルーではないような気がしますね。○○ピンク、○○ブルー。スカイブルーとか? サーモンピンクとか? (これは、違うかっ)妄想しています。