懲戒権という面に着目して,
公立学校と私立学校の違いを考察してみたい。
義務教育段階の小学校・中学校は,
公立・私立を問わず
懲戒としての停学処分を行うことはできない。
なぜなら,児童生徒の学習権を侵害するからである。
同じ理由で,公立の小中学校は,
退学処分を行うことはできない。
ところが,私立の小中学校は,
退学処分を行うことができる。
なぜなら,私立の小中学校が退学にした児童生徒は,
直ちに,公立の小中学校が受け入れるので,
学習権の侵害が起こらないからである。
私立小中学校も義務教育を担っているのだが,
公立小中学校とは異なり,
退学という強い懲戒権を行使することが可能なので,
学校の方針に従わない者を,正当な手続きを経れば排除することができる。
この懲戒権の存在が,一種の安全弁あるいは抑止力となり,
独自の教育理念や秩序維持を可能にしている面がある。
公立小中学校は,すべての児童生徒を受け入れる義務があるので,
たとえ学校選択制が導入されたとしても,
このような私立学校との役割や制度上の違いにより,
学校の方針に従わない者がいたとしても,排除することはできない。
したがって,独自の教育理念を標榜することは困難なのである。
だからといって,
公立学校に私立学校と同様の懲戒権を与えれば,
義務教育自体の理念が失われてしまう。
懲戒権ひとつをとってみても,
このような違いがあるのであるから,
私立学校をモデルにした公立学校改革には無理があるように思われる。
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公立学校と私立学校の違いを考察してみたい。
義務教育段階の小学校・中学校は,
公立・私立を問わず
懲戒としての停学処分を行うことはできない。
なぜなら,児童生徒の学習権を侵害するからである。
同じ理由で,公立の小中学校は,
退学処分を行うことはできない。
ところが,私立の小中学校は,
退学処分を行うことができる。
なぜなら,私立の小中学校が退学にした児童生徒は,
直ちに,公立の小中学校が受け入れるので,
学習権の侵害が起こらないからである。
私立小中学校も義務教育を担っているのだが,
公立小中学校とは異なり,
退学という強い懲戒権を行使することが可能なので,
学校の方針に従わない者を,正当な手続きを経れば排除することができる。
この懲戒権の存在が,一種の安全弁あるいは抑止力となり,
独自の教育理念や秩序維持を可能にしている面がある。
公立小中学校は,すべての児童生徒を受け入れる義務があるので,
たとえ学校選択制が導入されたとしても,
このような私立学校との役割や制度上の違いにより,
学校の方針に従わない者がいたとしても,排除することはできない。
したがって,独自の教育理念を標榜することは困難なのである。
だからといって,
公立学校に私立学校と同様の懲戒権を与えれば,
義務教育自体の理念が失われてしまう。
懲戒権ひとつをとってみても,
このような違いがあるのであるから,
私立学校をモデルにした公立学校改革には無理があるように思われる。
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でも、公立でも、学校選択制度が導入されているところでは、「どうぞ別の学校に移って頂いてもいいのですよ」って強く出る場合もあるそうです。学校選択制度にもメリットがあるなあと思ったのでした。
圧倒的に数の少ない教師だけで、統治
できるわけない現実。警察の力を借りない
事がいいとする無責任な美意識。
興味のない知識、なんの役にも立たない知識。
それを詰め込まれるストレス。
精神が凶悪化しやすい教室という環境。
「いじめ」は起こるべきして起こっている。
同じ環境に置かれたら、大人だっていじめをする。
僕はそう思う。次の文章は、ある本から。
「果てのない退屈に余りに長く晒された精神は
残酷な揺り籠の中で白骨と化してゐる
やがて揺り籠の中で育った狂気は 同胞争いの血を求める
数十年前に打てた手段を半年後にひとつ打つ
事なかれの悪党の遅さで国は荒み果ててゐる」
http://www6.ocn.ne.jp/~buraiha/
http://www.bungeisha.co.jp/search/detail.php?bid=21830
映画なら、岩井俊二監督作品
『リリイ・シュシュのすべて』をおすすめします。
観ていて、とてもつらい映画ですが、観てほしいです。
最後に、いま現在の僕の意見です。
なんで、政治家たちは、このひどい環境を変えないのか?
それは、選挙権のない子どもが自殺しようが、
知ったことじゃないから。
→むしろ「やめるな!続けろ!」というほうが問題だと思います。学校としては退学処分の権限はあっても、退学したいという子の意思の邪魔をする権限はないわけだから。
興味のない知識、なんの役にも立たない知識。
それを詰め込まれるストレス。
精神が凶悪化しやすい教室という環境。
→そのためにゆとり教育というものが考えられたのではないでしょうか。ゆとり教育には批判的な評価が多いけど私はゆとり教育に賛成です というかむしろゆとり教育でないといけないです。勉強・学習の押し付け・強制というのは極力必要最小限にしないといけないということから
同じ理由で,公立の小中学校は,
退学処分を行うことはできない。
→逆の言い方をすれば生徒のほうも不自由を強いられているといえるのではないでしょうか。
学校辞めたくてもやめるという選択肢を選べないので。
学習権とあるけど権利というのであれば、学習を放棄するのも権利の一つといえるのではないでしょうか。(学習放棄権)
ドラえもんにでてくるのび太のママがのび太に勉強(宿題)をすることを強制するのも学習権を侵害しているといえるのではないでしょうか。