学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

考える力を育てるために

2005-12-26 | 教育
考える力を育てるためには,
「考える」ということがどういうことかを
きちんと見極めなければならない。

そこのところがどうも日本では弱いのである。
グループ学習などで,「考える」作業をさせれば
それで考える力が育ったというわけには
いかないのではないか。

たとえば,考える力の一面であるが,
思考の流れを適切に表現できることをもって
はかることができる。

思考の流れを表現するためには,
接続詞を適切に使って表現することが必要である。

その接続詞の適切な使用の模範となるのが,
漢文である。
漢文,それも漢文訓読体の様式は,
日本人の思考を
根底で規定していたところがあったのではないか。

漢文教育が軽視されると,
思考の背骨を失うことにつながりはしないだろうか。

漢文訓読体にかわる思考のツールを
われわれは未だ持ちえていないのではないだろうか。

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お世話になりました (shooting_stars)
2005-12-31 13:24:48
大審院の判例を読んだり、明治後期、大正、昭和初期のその他の公文書や新聞記事などを読むときには、漢文のリズムを学んでおいたほうが楽ではありますね。



色々と勉強させていただきありがとうございました。よいお年を。
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Unknown (madographos)
2005-12-31 15:18:46
>shooting_stars様。いつもありがとうございます。こちらこそお世話になりました。よいお年をお迎えください。
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全く同感です! (hope)
2006-01-22 19:35:51
はじめて、書き込みをします。漢文教育の復活こそが、思考能力の養成に繋がるものと思います。総合的な学習の時間が、根本から日本の教育の伝統をなし崩しにしていると思います。コンピューター教育に関するご意見も同感です。インドが、なぜIT大国になったのか?コンピューターが触れないほど貧困であることが、幸いし、徹底的な暗算(3桁の掛け算!)をさせたためであることは、有名な話です。日本の教育は原点にかえるべきと思います。
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Unknown (madographos)
2006-01-23 10:17:58
>hope様。はじめまして。コメントありがとうございます。同意していただけてうれしいです。日本の教育の原点を冷静に考えるべきときにきていると感じています。
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