学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

教師は何のために働いているか

2005-10-23 | 教育
教員は,誰(何)のために働いているか。

大きく分けて,四つの類型に分けられる。


第一類型「自分のため」

自分の業績をあげることに中心的な興味があり,
子どもたちは,
その業績を裏付けるための証拠として存在する。
一見,子どもたちのために一生懸命であるように見えるが,
子どもは,自分の業績をあげるための道具に過ぎない。


第二類型「学校のため」

自分の所属する学校の価値を高めることに
中心的な興味がある。
これは,学校の価値を高めることが自分の業績にもつながり,
自分の生活の安泰にもつながるので第一類型の亜種である。
これまた,
一見,子どもたちのために一生懸命であるように見えるが,
子どもは,学校の価値を高めるための道具に過ぎない。


第三類型「食うため」

とりあえず,給料がもらえていればよい。
なんとなく学校に来て,なんとなく授業をし,
なんとなく帰る。
不適格というわけでもないが,
適格という訳でもない。
子どもには無関心なので,
子どもにとっては居心地がいい。


第四類型「子どものため」

純粋に子どものために尽くしている。
自分の業績など考えたこともなく,
自分の地位の向上など考えたこともなく,
ただ子どもと過ごし,子どもの成長に喜びを見出す。
一種の世捨て人である。
子どものためなら時間を惜しまず黙々と働くが,
そのような働き方をアピールしないので,
誰からも評価されない。
十年後ぐらいに,「いい先生だったな」と
教え子にまれに思い出される存在。


学校教師の理想像は,
古来から第四類型であるが,
このタイプの教師が住みにくい学校をつくっているのが,
現在の教育改革だと思えてしかたがない。


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分は、 (SHIN)
2005-11-01 12:43:15
子供たちから大人まで、

世の中を変えたくて、塾の先生をしています。

半分4つ目ですかね。



日本の将来を考えた場合、

子供たちの意識を少しでも変えることが大切かなぁと。



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Unknown (madographos)
2005-11-01 22:07:02
>SHIN様。コメントありがとうございます。子どもたちの意識を変えることは,なかなかたいへんなことです。がんばってください。
返信する

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