学校教育を考える

混迷する教育現場で,
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真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

素質と教育

2008-12-18 | 教育
素質と教育の問題は,古代ギリシアの昔から
議論し続けられてきた問題である。

人為にすぎない教育が,自然がその人に与えた素質を
果たして超えることができるのかという問題である。

素質があっても教育がなければ,
その素質が花開かないばかりか,
その素質ゆえの害毒が,
素質のない場合に比べて
大きくなる可能性もある。

素質がなくても教育があれば,
そして,その人がひたすらに努力を重ねれば,
素質のある者が努力した場合にはかなわないとしても,
その人自身としてみれば,着実に進歩を遂げる。

自然を人為が超えることができるかどうかについては,
さまざまな見解があるにしても,
少なくとも,
教育が万能であるということはなさそうである。

つまり,
「誰にでも無限の可能性がある」,
「全ての子どもに高い学力を」というようなことを
何の留保条件もつけずに言うことは,
単なるスローガンに過ぎず,
何ら実質的な意味はないのである。
その意味で,
このようなことを教育関係者が言うことは,
はなはだ無責任だと言わざるを得ない。


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5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kurazoh)
2008-12-18 19:41:28
madographosさんこんばんは。

「全ての子どもに高い学力を」
ではなく、

「全ての子どもにおおむね満足といえる学力を」
という「スローガン」ならどうでしょう。
同じことでしょうか。
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Unknown (madographos)
2008-12-18 21:22:26
>kurazoh様。そのようなスローガンが必要とも思えませんが。
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努力は本人の自己責任? (kurazoh)
2008-12-18 22:49:08
madographosさんはもしかしたら、「教育」と「努力ができるようになること」を分けて考えていらっしゃるのではないですか?
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Unknown (madographos)
2008-12-18 23:10:52
>kurazoh様。お答えするには及ばないように思います。
返信する
【明年の元日は1秒だけ長く“うるう秒”が全世界で物理的時間】 (智太郎)
2008-12-20 16:35:02
 年末の冬晴れですが寒いですねぇ・・年賀状は書きましたか?・お疲れ様です。 夏休みも終わったこの日・・12/20書き:【明年の元日は1秒だけ長く“うるう秒”が全世界で物理的時間】 【サラリーマン編】 自分は、18歳で交通事故により奇跡の生還でした.。大学入学前に交通事故にて脳挫傷で一時は脳が半分に?1年休学し、ブログの通り、大学では苦戦し頑張り4年間で卒業。、しかし.社会に出て絶えない苦 労です。現在は建築現場監督休業中ブログは、学生編も終わり、サラリーマン編で書いてます。自分の【学生編】当過去ブログにも、当時の写真・面白い・可愛い・画像・動画ありますので、時あれば、楽しんで見てやって下さい。 よろしければ、コメント等、いただけたら幸いです。 
 









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