Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画天気予報

2018-01-21 00:27:26 | コラム
気象予報士・依田司による、16日放送『グッド!モーニング』(テレビ朝日)の天気予報が話題になっていたので、さっそくネットで動画チェックしてみた。

なるほどこれは、じ~んときてしまう。

モノノフとして有名だった依田さんが、



前日のももクロ「有安杏果、卒業」を受けて、「ももクロ愛」を隠しアイコンのように忍ばせて中継したのだった。




鍋を食しながら・・・

「具材といったら緑ですよね。優しい緑。緑が入ってるから色とりどりになりますし、ないとやっぱりさみしいですよね」

予報では・・・

「小さな巨人現る。この高気圧がパワフルなんですね。全国に暖かさを運んでくれそうです。ただ、足早に明日には去ってしまいます。悲しいです」


クドくなく、ちょうどいい塩梅。
気づくひとだけに送るメッセージ、いいねぇ。


いまはなんでもネットで済ませられる時代なので、テレビの天気予報をきっちり観る機会も減った。

昔はそれなりに観ていたはずだし、お気に入りのお天気おねいさんも居た。

自分が好きだったのは、元井美貴。

顔もまあまあ好きだったが、それよか、格闘技に精通していたひとなので、ちょくちょく格闘技ネタを放り込んでくる(トップ画像)ところがよかった。


「―この程度の確率で給料がもらえるのだとしたら、よい職業だ」・・・デイル・クーパー捜査官が『ツイン・ピークス』(90~91)の第1話でそういっていたが、



現在の確率はどんなものなんでしょう、予想が大幅に外れることは少なくなった気がするけれど。。。


というわけで、「映画のなかで印象的な天気予報のシーン」を。


(1)『恋はデ・ジャブ』(93)

同じ1日を繰り返す物語なので、気象予報士にとって、これほど楽なことはない。

天気予報は、当たり前のように100%当たる。



(2)『誘う女』(95)

「テレビに出たい」病を患ったヒロインの第一歩は、お天気キャスターだった。

(3)『Monday』(2000)

冒頭のラジオ番組(NHKっぽい)は、いくらなんでも長過ぎなんじゃ? と突っ込みたくなるくらい、延々と天気予報を流している。


※ももクロでいちばん好きな曲は、やっぱりこれ。
このころはまだ6人だったし、「Z」も冠していなかった。

歌詞に、メンバーの名前が入ってます。



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明日のコラムは・・・

『NG WORD』
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にっぽん女優列伝(43)岩佐真悠子

2018-01-20 00:10:00 | コラム
87年2月24日生まれ・30歳。
東京出身。

公式ブログ



「もっと人気が出てもおかしくはないのになぁ!」

それぞれのひとが各々に感じる、そんな俳優・タレント・歌手が居ると思います。

個人的には・・・

外国俳優でいえば、ソーラ・バーチ。



21世紀のウィノナ・ライダーになるんじゃないか! と興奮したものですが、共演したスカーレット・ヨハンソンのほうが売れっ子になってしまいました。

日本では、前田亜季。



子役時代はたいへん人気がありましたが、20歳を過ぎてから不調に。


タレントでいえば、すでに結婚し休業状態になりましたが、グラビアで活躍していたオシリーナ秋山莉奈。



そこそこ人気はあったけれど、爆発的!! というわけにはいきませんでしたね。


きょう主人公の岩佐真悠子(いわさ・まゆこ)さんも、そう。

ハッとする美しさを湛え、2000年代初期にグラビアに参戦。

アレヤコレヤを経験し、映画『受難』(2014)で女優開眼―したはずなのに、オファーが次から次へと、、、という流れにはならず。

いわゆる「脱ぎ損」になっている気さえします。


※姫野カオルコによるストーリーは素晴らしいし、岩佐さんの演技もよかった・・・からこそ、演出が悪ふざけに過ぎたかな



<経歴>

16歳のころ、『ミスマガジン2003』(講談社)に選出され芸能界デビューを飾る。

映画俳優デビュー作は、2004年の『スウィングガールズ』。

スウィングガールズの面々ではなく、学校の生徒さんのひとり・知恵役でした。

「ビジュアル面で映えること」には定評があり、
『想色~オモイ・ノ・イロ~』(2004)、『さよならみどりちゃん』(2004)、『スペースポリス』(2005)、『アインシュタインガール』(2005)、『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(2006)などなど、女優を始めたころは「わりと」調子よかったと思います。

その後もテレビドラマやバラエティ、
映画では『クジラ 極道の食卓』(2009)、『美しき女豹 BODY SNIPER』(2010)、『恋谷橋 La Vallee de l’amour』(2011)、『忍道~SHINOBIDO~』(2012)、『女優』(2012)、『ミロクローゼ』(2012)、『カルト』(2013)、『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』(2013)などに出演、
にも関わらず、一般的な映画ファンにその名が知れ渡ることはありませんでした。

そして2013年、前述した『受難』でヒロインのフランチェス子を熱演、



ヒロインの股間に人面瘡(じんめんそう)が出来てしまうというキワドイ物語でしたが、岩佐さん頑張っていた、、、のになぁ!!


最近作に、『25 NIJYU-GO』(2014)と『娚の一生』(2015)。


うん、たぶんきっと、これから。
これから、のひとなんだと思います。


次回のにっぽん女優列伝は、岩下志麻さんから。

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『映画天気予報』
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にっぽん女優列伝(42)今井美樹

2018-01-19 04:37:22 | コラム
63年4月14日生まれ・54歳。
宮崎出身。

公式サイト


ベビベビベビベイビーなミュージシャン布袋寅泰と、


今井美樹(いまい・みき)さん、ともに高身長で、素敵な夫婦だと思います。


マルチな才能を発揮する今井さんですが、
旦那さんの影響も少なからずあるのかな、女優業よりも歌手業を優先させたいようです。


※よい曲にも恵まれていますしね




そのため映画キャリアは、かな~り少なめ。

女優としての代表作は、テレビドラマの『想い出にかわるまで』(90、TBS)になるでしょう。



姉妹(松下由樹×今井さん)で石田純一を奪い合う愛憎劇でしたが、本作の演技に触れると少しもったいない気もします。

すごく上手ですもの。

<経歴>

高校卒業後、スチュワーデスを目指して上京。
実際になったとしても似合っていたでしょうね。

80年代前半、モデルとして業界入りを果たす。

映画俳優デビューは、86年の井筒和幸監督作品『犬死にせしもの』。

「ずっと、ずっと」いわれていることですが、おそらく最初で最後の裸身を披露しています。
田中美佐子も常盤貴子もそうですけれど、「いっつも、いっつも」掘り返されて、本人はどう思っているのでしょう、

まぁいってしまえば、掘り返すのは自分のような助平な映画ウォッチャーなのですけれど。。。


同年に歌手デビューし、「声」にも定評があったことから、女優・歌手・声優として活動の場をどんどん広げていきます。


『アラカルト・カンパニー』(87)、

声優としての『おもひでぽろぽろ』(91)や『ブレイブ・ストーリー』(2006)、

そして最新作が『象の背中』(2007)・・・と、前述したとおり映画キャリアが少なく、寂しい感じがしますよね。


主人公につらくあたる意地悪な上司とか、けっこう似合うと思うのですが。。。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(43)岩佐真悠子』
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SOUND

2018-01-18 00:10:00 | コラム
A型らしく? 社会的に許される範囲内の神経質・潔癖症である。


階下のヤンママ・ファミリーの生活音が、なかなかにボリューミーで刺激的だ。

玄関、バタンッ!
ヒール、コツコツ!

それに倣い、子どもたちもドタバタと音を立てている。


怒ってないよ、だから刺激的って表現したし。

ただ怒ってはいないが、あぁ周囲を気にかけるって意識を持っていないのだなぁ、、、と。


じゃあお前はどうなんだ? と問われれば、音に関しては気にかけているが、ほかの面ではペケということもあるでしょう。

でもきょうは、音の話だから。


昔に比べると、くちゃくちゃ音を立てて食べるひとが居なくなった―ように思うのだが、どうだろう。

少なくとも、ここ5年くらい出くわしていない。

こうなってくると逆に、ひとりくらい居ないかな・・・などと思ってしまったり。

居たら居たで、不快な気持ちになってしまうかもしれないけれど。


大手スーパーを取材したときのこと。

スタッフの休憩場所には、L字型の「なが~い」テーブルが設置されていた。

※そうそう、こんな感じ(@アルファクラフト)




自分はいちばん端に座っていたのだが、スタッフさんのペットボトルを置く音などが異様に響き、いちいち気になってマトモに休憩出来ない。

テーブルそのものにも問題がありそうだが、みんな平気な顔をしている。

それに慣れちゃっているのかもしれない。

それともあれか、自分が神経質に過ぎるの?


特定の地域のひとびとが悩まされている、戦闘機の騒音問題に比べたら、上に挙げたアレヤコレヤは些細なことではある。

あるが、1日に何度もそういうことを感じるとね、些細なことが積み重なって些細ではなくなり、イライラが募り、他者に対して攻撃的になってしまうことがあるかもしれない・・・と、自身への警鐘をこめて思ってみるのだった。




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映画監督別10傑(3)スティーブン・スピルバーグ

2018-01-17 00:10:00 | コラム
~スティーブン・スピルバーグのキャリア10傑~

元祖「永遠の映画少年」も、71歳。

友人関係を築いているのだから「ちかくて当然」なのだが、スコセッシとあまり変わらないことに驚く。


前世紀ほどの影響力はない―という一般的な評価は事実、しかし80年代に青春を送ってきたものにとっては、ヒットメーカーといえば未だスピルバーグだろう。

きのうの新海監督の流れを引き継げば、スピルバーグもまた、明るい青春時代を送ってこなかった。

ユダヤ人であることから学校で差別を受け、そのことを「ずっと根に持っている」暗さを宿す。

後半の部分に悪意がある?

否。

この暗さが、映画を創る原動力になったんだもの。

彼の「人間嫌い」は筋金入りで、ヒトがヒト以外に襲われる物語を量産しているのは偶然じゃないんですよ明らかに。


撮影監督ヤヌス・カミンスキーに出会って以降は、それまでのスピルバーグ映画になかった映像美を手に入れ、構図が(妙な表現だが)大人だなぁと思うことが多くなった。

映画少年が大人の構図を撮る―この矛盾がまた、スピルバーグっぽくて好きだ。


(1)『激突!』(71)



去年の「煽り運転事故」を経過したあとでは楽しく語ることが出来ないのだが、
ワンアイデアで押し切る20代のスピルバーグの才気が爆発、主人公には悪意をぶつけるのに、スクールバスは助けるユーモアも素晴らしい。

(2)『ジョーズ』(75)

スピルバーグのサディズムが全開、「サメロボットが壊れたから、全体を見せることが出来なくなった」ことがプラスに働いた―とされる逸話が出来過ぎだが、見せかたの巧さは誰もが認めるところだろう。



(3)『宇宙戦争』(2005)

一般的には不評だったらしいが、不気味なティム・ロビンス、めでたしめでたしで終わらない結末など、後味の悪さがとっても好き。

(4)『シンドラーのリスト』(93)

「泣きなさい」のクライマックスを含め、これがスピルバーグなんですよ。



(5)『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)

パラマウント太鼓から始まる怒涛のアクションに夢中になった中学時代、このひとこそ映画界の王様だと思っていた。

(6)『プライベート・ライアン』(98)

戦争体験のあるオリバー・ストーンも驚いた、戦場の描写―これに尽きると思う、だってストーリー覚えてないもの。



(7)『A.I.』(2001)

映像の完成度は、キューブリックも満足いったのではないか。

(8)『ジュラシック・パーク』(93)

こうした物語で、サム・ニールとローラ・ダーンが本気の演技を披露しているところが感動的。



(9)『E.T.』(82)

一般アンケートでは、やっぱりこれが1位だろう。

(10)『カラー・パープル』(85)

分岐点となった作品だが、過小評価され過ぎていると思う。



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明日のコラムは・・・

『SOUND』
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