masumiノート

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不安材料山積みの灯油・LPガス@北海道

2017年09月27日 | ガソリンスタンド3

9月26日燃料油脂新聞より


北石連と北海道は災害時における石油類燃料の供給などに関する協定を締結し、道内の有事の際は道内18石協に加盟する事業者が緊急車両や災害対策上の重要施設、避難場所、医療機関及び社会福祉施設などへ優先給油のほか、帰宅困難者や被災者などに対して、SS施設や災害関連情報などを支援することになっている。

しかし一部の単協からは

「官公施設にかかわる燃料の入札では災害協定を締結する地元SSを優先せず、競争入札で安値業者を指名する自治体もある。
平時から燃料供給で希薄な関係のなかでは、有事に防災協定を楯に供給依頼されてもスムーズな対応ができるか不安だ。
平時は安値業者を利用し、有事に防災協定の地元SSを利用されては本末転倒

との意見もあり、
道内の自治体間で災害時の燃料供給体制の認識に温度差があるのが実態だ。




市場原理は自由競争のはずなのに、災害時協定で官公需受注云々って、可笑しいですよね、普通はね。
・・・歪ですね。


311ではロープを張って閉店を装い優良顧客だけに給油する店もありました。
そうは言っても、地域に大手安値セルフ等があればピンとこないと思いますが...。








市場に大変化もたらす自由化

消費者からはいぜんとして北海道価格の高さが指摘されたが、協会からは自由料金であることや、道内特有のLPガス事情などで理解を求めた。

LPガス業界は札幌圏と郡部市場と大きく環境が異なり、一律の議論は危険だ。
今回の価格表示や取引の透明性の問題でも、地域間での温度差は明らかだ。

道内のエネルギー問題は価格以外でも、本州ではなかなか理解されず、行政にもその違いが認識されることは少ない。
広い国土や冬季間の厳しい寒さ、降雪地帯の配達問題などは地域事情として一蹴されるのは大きな問題だ。

往復に1~2時間かかる配達、雪深い軒下をラッセルして配達する灯油、さらに深い雪を掘って交換するLPガスボンベなど、
安定供給にはさまざまな問題を抱えている。

最近では人手不足で満足な供給体制を組めないケースも散見される。

道東地域では配送員の高齢化でLPガスの配送をほかの業者に委託する事案が発生した。
また灯油の配送も高齢化と人手不足が今後の問題となるという意見は多い。



「ガソリンスタンドが無くなって本当に困る。こっちの道へ行きたいなと思ってもガス欠が怖くて、冒険ができない」
毎年北海道にバイクツーリングに行かれている方がこう言い出したのは、もう何年前のことになるのかな...

北海道といえば、あの灯油混入事件を思い出します。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1239323977




2013年4月13日のぜんせきにコストコ進出でSSが30店舗潰れる可能性という記事があった。
今月22日のぜんせきには公取委へコストコ中部空港店の不当廉売調査申告20回目と載っていたけど、

異業種より以前に、安値商法で地域への小口配達を担ってきた地場零細店を廃業へと追いやっていたのは誰ですか?


石油販売業界にコストコをどうこういう資格なんてないと思います。

それに、そんな力もない。
コストコは“上の方の約束事(取引)”だと思うから。








PB業者 仕入れ困難

愛媛県内のある業者は、
「最近は玉繰りより運転手不足でローリー繰りが難しいようで、5㎘や6㎘の少量オーダーでは届けてくれないことが多い。
以前は必要な時に必要な数量をオーダーすることが可能だったが、最近は買い手が弱く、売り手主導にかわってきている。
われわれのような末端の小規模SSは非常につらい立場に置かれている」と話す。

10月に入れば山間部を中心に灯油需要が増すため、さらにローリー繰りが困難になることが予想される。
系列SSより安価での販売が強みのPBとはいえ、安い玉の仕入よりも仕入先の確保を優先して安定供給に努めることが肝要だ。




昨日書いたように軽油の出が予想以上に早くて今日のローリーの到着時間を早めてもらったけど、いつも融通を利かせて貰えるとは限りません。
系列であっても融通が利かない時もあるのですから、小規模のPB店なら尚更だと思います。

(過去に最大で系列玉より18円も安い業転玉の存在を知っても系列仕入れを貫いたのはこのためです)


PS
経済産業省中小企業庁が業況悪化業種の中小企業を金融面で支援する「セーフティネット保証5号」
平成29年度第三四半期分の指定業者に、石油関係では「石油卸売業」が指定されたそうです。