masumiノート

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冬を越しました☆

2016年06月30日 | 樹木と花と実

冬の間は室内に入れなきゃいけない植物。
デュランタ宝塚とルリマツリもその仲間。

年が明けて春になり、(そろそろいいかな?)と外に出すと遅霜でダメにしてしまうこともある。

半分諦めていた株に新芽が出ていた。





昨日、どちらも花が咲いていた。





ガソリンスタンド数の推移

2016年06月30日 | ガソリンスタンド2

平成27年7月3日 経済産業省 資源エネルギー庁 資源・ 燃料部石油流通課
揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース) より

P3


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ガソリンスタンドの数が一番多かったのは平成6年。
6万店を超えていた。
バブルがはじけたのに、平成元年から毎年増えていたんですね(驚)

こうちゃん曰く、
「バブルがはじけたと言っても、実感としてはまだ不景気感はなかったし、あの頃は元売がどんどん大型店を新設して(元売社有)、それを特約店に運営させるってことを始めていたから」


その頃から、“モノクレ”が始まり、
そして、「利益は油外で」が始まった?




※ガソリンスタンドの減少が始まったのは、規制緩和前の平成7年から。


規制緩和第一弾は平成8年、特石法廃止(製品輸入の自由化)

※減少数は▲375→▲1352と、一気に増えました。


平成10年 セルフ解禁


平成13年 石油業法廃止(元売が小売りに進出)


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規制緩和が始まる以前の、平成7年から始まったガソリンスタンドの減少は、取引先の倒産による連鎖倒産もありましたが、
大型店が新設され(元売社有を特約店が運営)、安値とモノクレで集客。その煽りで近隣の地場零細店は廃業・・・
こういうケースもあったのではないでしょうか?


※今、異業種のコストコに対して組合が必死で不当廉売申告をしていますが、ガソリンスタンドの人為的淘汰の始まりは既にこの頃から、しかも同業者の手によって始まっている。



※減少数が一番多かったのが平成20年

前年の平成19年6月6日(水)の社団法人日本経済団体連合会  団体訴訟制度に関する研究会(第3回-2)で、
全国石油商業組合連合会 副会長・専務理事の河本博隆氏が、
“7割から8割の業者が毎年600万円ずつ赤字で、自己資産を食い潰しているのが実情”、と言及されています。    
 



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平成8~9年
安値店に対抗、追随するために系列店でありながら業転玉を仕入れる店が現れた。
(※当店にも複数の燃料商さんからの営業がしょっちゅうありました)


燃料油脂新聞には「真面目な業者が消える」や「消費者を欺く販売店を容認している元売と監督官庁は犯罪幇助」「市況が良くならないのは業転玉のせい」といった業転玉による弊害を訴える記事や、
「業転を取るのは仕入努力」「自分の城は自分で守る」「業転をとるのは店と従業員の生活を守るため」など、系列仕入れでは経営が困難だという記事が毎日のように掲載されていました。


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「背に腹は代えられぬ」とマークを掲げながら業転を仕入れる系列店。

「マークを掲げていたらそのマークの元売に潰される」「自由な経営がしたい」とマークを外してPBになった販売店。

「お客さんを騙すような真似はできない」などの理由で、どれだけ苦しくても系列仕入れを貫く販売店。

元売からのインセンティブ(特価やマージン保証、事後調整)で業転玉並みに安い仕入れの系列店。

元売から運営費が支給されているCA方式の店もあります。


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全石連の「我々には業転以外生き残る術はないのか」発言が平成23年。

その2年後の平成25年に「現卸格差は中小SS生存不能」とエネ庁長官に訴えています。




「卸し格差のせい」「セルフの売り値の方が地場店の仕入れ値より安いから」
そう人に話すと「 !! それは大変だね」とすぐに解ってくれる人もいますが、そうでない方もいらっしゃいます。




★卸し格差を消費者が知らないことが原因で起きた、ガソリンスタンドの店頭での事象

小熊のマークやサンタの灯油屋さんなど巡回業者の灯油(業転玉)の曳売り開始で、
「巡回業者は家の前まで来てくれて○○円なのに、買いに来てやって●●円も取るのか!」など、価格に対するクレームが増加。


灯油だけでなくガソリンも安値店の単価を基に値引きの要求をされるケース続出。
それに対して、
泣く泣くマージンを削る店。
業転玉で薄めることで応じた店。
(系列仕入れでは)応じることができないため取引を解除された店。


**


一見客の「いくら?」の問いに答えると、「暴利だ」と罵られ、給油もせずに去られる。

単価が高い=暴利という考えで、過剰サービスを当然のように要求される。

疲弊し人員も足りず、「ガス欠した」「パンクした」などの要望にも直ぐには応えられなくなると「それでもフルか!」と責められる。

(セルフはセルフというだけでそれらから逃れられる、「何故われわれ一般のフルSSが“切り捨て役”を演じなければいけないのか」、という声が業界紙で紹介されたこともあります)

etc.etc.etc.



これが平成9年頃から平成24年頃まで、約15年間も続いたのです。 
(※地域により異なります)

この15年間で減少したガソリンスタンド数は2万店を超えています。

廃業に至るのも当然です。
嫌気がさして廃業を選択するのも当然です。


平成24年頃に収まったのは、
マスコミが「平成25年2月、ガソリンスタンドが消える!?」と、センセーショナルに騒いでくれたおかげです。




しかし、ガソリンスタンドの減少は止まりません。

平成27年度も1日4件減少していました。
平成27年12月末の、系列ガソリンスタンド数は2万4840店です。


卸し格差を強いられたなかで、業界は異常なほどの価格競争です。
業転玉仕入れでは足りずにレギュラーをハイオクとして売ったり、レギュラーに灯油を混ぜたり、利益は油外でを実践するための車検...
そういった不正も起きています。



小口配達は不採算だとして切り捨てたセルフ等の安値店に客足を奪われた地場のガソリンスタンドが廃業することで「灯油難民」が発生しました。


当店の場合ですが、灯油の巡回業者が営業を開始した当初は10円以上の価格差がありましたが、昨年の値段は同じでした。
(業転との仕切り格差は殆ど変わっていません。当店の粗利も殆ど変わっていません)

全国にはホームセンターやセルフに客が流れたため巡回業者の巡回ルートから外された地域もあるようです。


新規参入の巡回業者も、大手セルフも、非効率で採算が合わないことはしません。
昔からその地域で営業を続けてきたガソリンスタンドの多くが、新規参入業者や大手が切り捨てた小口配達を担い続けています。

「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」 
九州の販売店主の言葉です。




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元売のマークがあるセルフ、フル
元売のマークがないセルフ、フル
スプリット型もあります。


夜間は計量機常時解放(※消防法違反)の、無人かと見紛うようなセルフ

窓拭きから空気圧チェックまで完璧なサービスを提供するフル

セルフだけど窓を拭くセルフ

機械操作はお客様で、給油はスタッフがしてくれるセルフ

フルでありながら人員がおらずに満足なサービスを提供できないフル...

単車は1リッター10円増しのPBフル店も、8円増しのセルフ店もあります。


店舗形態も、営業形態も、様々です。


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ガソリンの取引に関するフォローアップ調査報告書

平成28年4月 公正取引委員会事務総局 より









※PBSS数も平成24年度から減っている。





※セルフは増え続けています。

今年4月、障害者差別解消法が施行され、セルフでは合理的配慮の具体例として
「セルフサービスのガソリンスタンドにおいて、要望があった場合には、安全に配慮しつつ給油に協⼒する」と記されています。