masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

そんなに業転玉を取らせたいの?

2015年11月12日 | ガソリンスタンド2

エネ庁佐合課長 “一枚岩”の対応求める


週決め機能不全指摘 値引き常態化を問題視


軽油業転指標値 2本立て変更が波紋


11月10日 燃料油脂新聞

エネ庁佐合課長 “一枚岩”の対応求める

全石連執行部と元売幹部が11日に開く「元売とSS業界との協議の場」は、元売の系列販売政策とブランド価値が論点のひとつになりそうだ。
全石連経営部会の浜田忠博部会長が、6日の部会会合後に行った専門紙との懇談で明らかにした。

ガソリン業転格差、仕切価格の透明性、元売販売子会社の販売姿勢などを巡る協議は10回を迎えるものの、具体的進展がみられないのが実情。

資源エネルギー庁も利害が交錯する販売業界側に“一枚岩”となった対応を求めている。

経営部会の会合には、エネ庁の佐合達矢石油流通課長が出席し、部会委員と意見を交わした。
佐合課長は、系列仕切価格と業転価格との格差を合理的に説明できない点が問題と指摘。
卸市況が崩れるのは、それ以上に安い業転玉が出回っているためとの認識を示したという。

系列価格と業転価格との格差を埋めるための元売による事後的な価格調整に関しては、浜田部会長が「自店で販売している商品の仕入価格がわからない馬鹿げた状況になっている。建値の発生は供給過剰の証左」との見方を示した。

佐合課長は、元売が価格の透明性を高めることで事後的な調整をせずに販売し、販売業者も事後的な調整を求めない決断をすべきと指摘。
そのうえで全石連に対し、業転玉購入の推進や全石連カードの発行、流通業者との連携といった例をあげ“一枚岩”となった対応の必要性を強調した。

この指摘に委員からは元売と特約店の微妙な関係など、販売業者間の利害交錯によって意見をまとめきれない実情を訴える意見が相次いだ。

****

11月18日 追記

 

※本日の燃料油脂新聞より

「今日の市況」
出荷低調ガソリン在庫増

「フラッシュ九州」
末端価格の不揃い、適正マージンに届かない市況、自社の仕切り(仕入れ値)と隣の売値が同じーなどの要因で、業者の元売批判が高まっており、背景に仕切りへの不信感があることは否めない。
面と向かって文句を言う業者は減っているが、代わって業転購入に走る業者は増えている。
仕切りの不透明感払拭は、元売の責務だ。

***(以下masumi)

業転玉ガソリンが値下げ放出されており又もや系列玉との価格差拡大。
固定化されたままの系列高業転安、公取委の見解を経て、エネ庁は業転玉購入の推進 を全石連へ要望。

系列販売店が文句を言うのを止めて業転玉購入に走るのも尤もなことだと思います。

 



行政までもが「業転玉を仕入れなさい」と勧めるなかで、
それでも全量系列仕入れを貫く販売店は存在し続けると思います。

何故なら、数年前のエネ庁のヒアリングに対し、「業転玉は安定的に供給を約束するものではない」と元売が表明しているからです。

例えそれが元売の方便だとしても、それを知っている者、尚且つ利益より安定供給に重きを置く者にとって業転玉は、「はい、そうですか」と簡単に手を出せるものではないからです。
(※背に腹は代えられないとして業転玉を購入するのは理解しています)


同じマークを掲げた販売店が同じ価格で販売していたとしても、
片や全量系列仕入れで粗利5円の店と、片や業転玉仕入れで粗利10円超という店がある。

安値看板を掲げている販社や大手などには差別対価やマージン保証がある。





11月19日 追記

2015年10月31日付けの元売の品質保証書です。



当社(JX)は、2016年10月30日まで、上記給油所に標準揮発油1号、標準揮発油2号、標準軽油、標準灯油を継続的に供給することを証明する
と記載されています。

そして、
最後に但し書きが為されています。


貴店において、当社が供給する上記石油製品の品質を変更した場合
(当社以外の販売業者等の石油製品と混合した場合等)には、本保証書は効力を失います。


この証明書を基に経産省から品確法における軽減措置認定を受けるのです。

流通ルートが確定している正規ルートでの系列玉仕入れに対して行われるものであり、業者間転売ルートで流れる業転玉には付いていないものです。

系列販売店、特に3者店が高値販売により悪徳の汚名を着せられても、業転玉より常に10円前後も高い系列玉仕入れを貫く理由はここにあります。


マークを降ろしてPBになった店は10日に1回の分析義務を負いました。
(※分析料よりも業転玉仕入れで得られる利幅の方が大きい)

コストコ等は業転玉であっても流通経路が大手商社を経由するだけなので、品確法の見直しによって軽減措置認定を受けているはずです。

そのうち全てのPBも流通経路証明書がきちんと機能すれば分析義務から解放されるでしょう。
ただ連帯責任についてはどうでしょうか。

誤解しないでほしいのですが、今までにも何度も書いているように業転玉を悪く言うつもりは全くありません。

品質については業転玉で連帯保証がされなくても販売店が自己分析をすれば良いだけの話です。
マークを掲げて軽減措置を受けながら業転玉を混ぜている店よりも、10日に1度きちんと分析をしているPB店の方が消費者の信用も得られるのではないでしょうか。

しかし、残念ながら業転玉は継続的に供給することを証明されたものではありません。
しかし、コストコへ卸す商社へ供給する玉は計画的に生産されます。


***


「いくら元売を指導しても格差は縮まらないのですよ。仕方がないから、系列店の皆さんで業転玉を取ってください」。
そういうことなのだとしても、
昨年2月に導入された流通経路証明書の認知度は低いままで(組合からも特約店からもそんな話は一切伝わって来ません)、
今年には系列玉を仕入れるように誓約書を書かされた販売店があります。

そんな状況で行政や組合から勧められるままに業転玉を取って、
大切な顧客から化管法に関わる証明書発行を依頼されたとき、元売(特約店)にそれを拒まれたとしても誰も責任を取ってはくれません。
裁判などしている猶予はないのです。
「当店顧客に迷惑を掛けないように系列玉仕入れを貫くしかない」という結論に至らざるを得ないのです。


***

それに、販売数量の少ない地場零細が例え全量を業転玉から仕入れたとしても、CAや販社、大手量販店の出す価格と並ぶことは出来ません。

そういえば、愛知県のコストコが昨日オープンで、今日はレギュラー94円で販売されているようです。
st31掲示板で「業転玉が安くなって(仕入れ値)100円割れが出るか?」と書かれていましたが、コストコは仕入ではなく売り値が90円台なのです。
他の掲示板でも「コストコから仕入れたい」という投稿がありました。


今はエネ庁による元売ヒアリングが行われているはずですが、コストコへ供給している元売と商社はどこなんでしょうね。



・・・でもコストコの出店は国が許可したことです。

「国内のガソリン市場を食い潰して貰っても構いませんよ」、ってコトですよね?

 


 

 


独り言

2015年11月12日 | ひとり言

官公需法改正は、新たに起業した中小業者に官公需の機会を与えるためのもの。

ガソリンスタンドの場合は既存店への配慮から、一文が明記された。

とはいえ、
「中小にも」「過去の実績に拘らない」と、“入札参加資格条件”が緩和されたからとて、
仕入れ値に格差がある状態で入札に参加しても落札など適わないのは明らか。

やはり、
新たに(業界に)進出したPBに、官公需の機会を与えたいー
そういうことなのではなかろうか。




「系列でも業転OK」(公取委)「一枚岩で業転玉を」(エネ庁)は、
「業転格差が中小SS生存不能の原因」と訴える系列店を救うように見せて、
その実は「弱肉強食の市場原理に任せる」、という責任回避。


実際、100%業転玉仕入れをしてもコストコや販社の出す「115円看板」に追随できる地場業者の数は知れているでしょう。



この際、本当に業界が一枚岩になって「系列でも業転OK」の議員立法化でも目指しますか?
そしたら、今既にそれをしている販売店が、反対に回ったりしてね。


でも実際にはそんなこと出来るわけがない。
発券店値付けカードの決済は仕入からの相殺だもの。





フォルクスワーゲンが帰って来た。

2015年11月12日 | ガソリンスタンドでの出来事


昨日、masumiさんが出掛けている間に帰って来てた。
2年と10カ月ぶり。

***

昨日の引き取り洗車3台のうちの1台。
汚れ具合が半端なくてコケまみれ。
洗車機に通しても屋根はこの有り様(==;

「このままでは持って行かれへん」とこうちゃんはお手手で汚れを落として行きました。

画像向かって左下は、右半分を終えて残り左半分をゴシゴシしているこうちゃんの帽子。