masumiノート

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今なきEM外販に代わるもの

2015年11月03日 | メモ(GS業界紙より)

画像はブルーベリー

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11月2日 ぜんせき

系列仕切りの不透明性が際立つ。
民間情報会社のガソリン陸上指標は足元102円水準で推移するのに対し、一部主要元売を除くと系列仕切りは概ね配送費別108~110円水準と推測される。
月末をまたぎ格差は縮まったが、このところ業転格差の拡大は著しく、それに連動して増す不透明感の中で系列SSも窮地に立ってきた。

一方、業転格差を見るうえでベースにされるガソリン陸上指標については「需給が適正に反映されていない」、「陸上指標で仕入れを握る商社などが安値誘導している」などと元売からの不満が依然相次ぐ。
9月には複数の主要元売がこの陸上指標をベースにした仕切りフォーミュラからの離脱を商社などに表明するに至り、不満は行動へと変わっている。

元売と商社などの間では陸上指標で仕入れを握るフォーミュラがある。
“市場連動型玉”とも呼ばれ、陸上指標の月間平均値で最終的な仕入れ値が決まる仕組みだが、陸上指標の月間平均値が下がると自社の仕入れも安くなるため、商社などの中には月末などに意図的に安値の業転玉を放出するところもあったと聞く。


市場連動型からの離脱で陸上指標は商社などが誘導する形から元売が主導的な影響力を持つようになるとみられたが、この2か月間で浮かび上がったのは、週決め系列仕切りの形骸化と不透明性の増大である。


陸上指標が大きな存在感を販売業界で持つようになったのは2008年に最大手元売などが市場連動型・仕切り体系を導入してからだ。
それ以降、系列仕切りと陸上指標は切っても切れない関係になった。
幾度も主要元売が連動性を断ち切ろうとしても、影のようについてくる印象だ。


エクソンモービルが日本市場で存在感のあったころ、シンガポール発で決まるEM外販は陸上指標に大きな影響を与えていた。
EM外販がコストアップを通知すると、じり安の陸上指標もはね上がった。
当時、市場連動型の民族系元売りの仕切は「EM外販連動」と揶揄もされたが、原油コストや需給情勢がいまより陸上指標に反映されていた感がある。

ただ、EMG外販に変わった現在、以前の合理的な貫徹さはない。
それとともに元売の陸上指標への影響力も後退した。

陸上指標ともう離別できないならば、不安定性が今後より増す前にリスク回避として、だれかがかつてのEM外販の役目を代わりに担う必要性があるのではないか。


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