masumiノート

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業転安値玉は103.5円

2015年10月27日 | ガソリンスタンド2

ガソリン業転値下がり続く
   115円でも原価割れせず 愛知県内

10月27日 燃料油脂新聞 (※青系文字がmasumi)

本紙調べによると県内のガソリン業転価格は22日現在、安値でSS届け104円台だった。
しかし県内業者筋によるとその後一段値下がりし、103円50銭程度の安値玉が散見されるという。
ある独自マークSSは「大口向けはすでに102円台があるのではないか」と推測。


県内では系列SSが仕切り値上げをきっかけに末端価格引き上げの動きが出ており、県内各地の系列セルフSSのガソリン現金会員価格は22日現在、安値で125円まで上昇した。

独自マークセルフと系列セルフ間では10円以上の格差がついたことになるが、この格差は業転価格と系列仕切り格差に他ならない。

県内石油販売業者は 
「元売各社の上期決算は、在庫評価損で軒並み赤字になる可能性が高い。
下期で利益を上げるために系列仕切りを維持し、一方で販売不振をカバーするために業転を値下げしている。
つまり系列SSが犠牲になっている」
と、いびつな元売政策を批判している。


*****


※系列セルフと系列フルの仕切(仕入れ価格)は又違います。
地場フル3者店の仕入れ値は独自マークの人が、「よくそんな価格でやっているな」と呆れるくらいに高値です。

コストコは恐らく卸元からも特別待遇されていると思うので大口向けの102円台(税抜き)ではないでしょうか。
だとしたら115円(税込)で売っても5円の粗利がある計算になります。

ガソリンで5円の粗利は発券店値付けカードの代行給油手数料と殆ど同額です。
消費者が自分で給油するセルフと、SSスタッフが給油作業を行うフルと・・・・


消費者は「販売価格が高い=暴利 ⇒ サービスの提供は当たり前」だと思うでしょうが、
実際は業界のいびつな流通の仕組みにより、時には安値販売のセルフの方が高値販売のフルより利幅が多い、ということもあり得るのです。


業転玉を取らずに全量系列仕入れでの経営が困難なわけです。


PS
それでもコストコなど独自マークの安値販売は、きちんと“仕入”があってのことなのでまだ納得も出来ますが、
「これは本当に如何なものか」と思うのが出光のCAセルフです。
元売が運営費を2者店に支払って、安売りをしているのですからー。
それで赤字決算は自業自得でしょう。

高値仕切りを強いられている出光の販売店さんの思いも如何ばかりかと想像します。



10月30日 追記

st31掲示板より



消費者は既に清算済みです。(掛け取引は別として)

遡っての仕切り調整は、消費者を愚弄する行為ではないでしょうか。