masumiノート

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棲み分けによる共存共栄のために

2012年12月30日 | ガソリンスタンド

年が明けてからとお知らせしていましたが、あまりにも暇なので・・・
゛(6 ̄  ̄)ポリポリ

ぜんせき「論説」 続・越年の課題「公正な取引」 (★青字はmasumiさん)


昨年末の本欄で「越年の課題・競争秩序の確立」と題し、1、系列業転格差問題 2、差別対価不当廉売問題の是正を訴えた。
だがその声は収まるどころかさらに広がってしまった。
販売業者の悲鳴が届いていないとは思えない。


組織活動を通じて、本紙を通じ再三にわたって問題提起してきたが残念ながら善処を得ず。
課題は持ち越された。

「コスト競争力を高めるため」、「我がマークの優位性を訴求するため」。
元売の言い分はあろう。

ローコストを追求する指数経営は、SSの耐久力向上に資するのかもしれない。
しかし、販売業者の繁栄とは必ずしも一致しない。

経営者と全従業員が事業や作業に費やした努力の成果として、利益が伴わない。
従って、将来展望を描く事ができないからだ。

 

量販店が、自店では絶対不可能な売価をずっと保ち続けられる。 しかも同系列。
これでは不信が募るばかりである。エネ庁の自動車供給ルート別販売シェアをみると、一般特約店は10年間で1割強ダウンの61%となったが、
元売直売はほぼ倍増の20%へと拡大。
販売量は一般特約店の2割減に対し、元売直売は1.8倍。
シェア移動は明らかで、子会社などの増勢が目立つ。

★「マークを掲げていたら、そのマークの元売に殺される」というのはこういうことです。


もう1つの視点。

商社系特約店のシェアは4%増の15%、販売量は3割増となっているが、そのうち直営や販売店以外の「その他」シェアが3%から8%、販売量は2.6倍に増えた。
また劣勢となった一般特約店の中でも、「その他」シェアは6%から7%とアップ、販売量は2割弱増加。

両特約店ルート内だけでみても、業転玉が15%程度存在するように映る。

★系列仕入れでは生き残れないから、業転玉に手を出す販売店が増えたのです。


業転玉に元売直売を加えた合計市場シェアは、全体の3分の1強を占めることになる。

国内小売市場が健全化するか、荒れ果てるかの趣勢は、輸入と言う時限的手段もないわけではなが、大部分は元売の領域にある。もしくはあったものだ。


大儲けさせてほしいなんて、だれも言っていない。
サプライチェーンの最前線を維持するために、再投資可能な適正利益を得たいと願っているだけだ。

★身銭を切りながらでも、「産地偽装のような真似は出来ない」と辛くても頑張っている販売店も多いのです。
「私の使命は理解している。地域へのエネルギー供給は誰かがしなければならない。しかし、赤字では苦しい」のです。

このまま系列業転格差を放置するなら、我々が生き残るために仕入れを自由化すべきとの声も強まっている。

国内各地で大規模災害の懸念が高まっているいまこそ、基幹エネルギーを自負する「石油の力」を貶めるような消耗戦に区切りをつける新年へとつなげてほしい。


*****

私が一番是正して欲しいのは、業転玉を仕入れているにも関わらず系列マークを掲げていられることです。

先日、特約店担当者に「業界紙では他社買いを理由に軽減措置を止められたりしている販売店があると載っているけど、実際どうなんですか?」と訊いてみました。


事実そういう販売店は自社の販売店の中でも何軒かあるとのことでしたが、業転の割合が2割程度なら特にお咎めナシで、8割とか業転割合が大きいと軽減措置を取り消されることもある、と・・・。だとしてもマークはそのままのようです。

ということは、
消費者からはどのガソリンスタンドが業転玉を混ぜているかの判別ができない。



差別対価、不当廉売だけが問題なら、個人経営の販売店は団結して元売や政府に対して異を訴えたのではないでしょうか?

仕切り格差は業転玉を仕入れることで薄められますから・・・みなそれで口を噤まされてしまうのです。


規制緩和以後、「何故あのような値段で売れるのか?」という販売店が現れ、その疑問を特約店担当者にぶつけたときに返ってくる答えは
「さて、どうしてでしょうね?業転玉でも取っているのでは?」というものでした。

業転玉との仕切り格差が、問題を誤魔化すことに一役買っているのです。
元売にしてみれば、それが計算なのだと思います。

差別対価、不当廉売だけなら、明らかに元売に責任があるけど、
業転との仕切り格差は、責任の所在を分散化させている。


同一地域で20円以上も値段(売値)に差があったり、セルフより安いフルがあったり、発券店値付けカードでは販売店の仕入れより安い単価設定があったり・・・
消費者に対して説明が付かないことが多すぎます。

こんな不信感を与えるようなことばかりでは、ガソリンスタンドの価値は下がるしかないでしょう。


ずっと書いてきたように、私の望みは「棲み分けによる共存共栄」です。

差別対価や仕切り格差がある以上、
フルでの掛け取引や小口配達を必要とする企業や消費者は、「高値を受け入れる必要がある」、ということです。 に、なってしまうのです。








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