masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

老築 地下タンク

2010年04月12日 | ガソリンスタンド
※4月14日の燃料油脂新聞に、費用のことが書かれてありましたので最後に記事を追加しました。



2010年4月12日 ぜんせきより

・・・・・
改正案で規制の対象となるのは
①直接埋設した経年50年以上で設計板厚8ミリ未満などの腐食の恐れの特に高い地下タンク
②直接埋設した経年40年以上で設計板厚6ミリ未満などの腐食の恐れの高い地下タンク

①については「FRP内面ライニング」又は「地下タンクへ直接電流を流して腐食進行を防止する電気防食工事」
②は、「常時油量を検知する高精度油面計設置」

これらが義務付けられる

義務化は施行日(12/1予定)から2年の猶予が設けられるものの、該当する設備を使用する販売業者にとって、設備改造費は重大な問題となる。

なお、同改正案には一時休止中の地下タンクについて1年1回の点検義務免除
FRP内面ライニングと高精度油面計の両施工の場合の定期点検免除なども含まれている。
・・・・・

うちの店は途中で地下タンクを増設しているらしくて、埋設後40年超のものと未満のものがある。
なのでこの改正案の②に該当することになります。

猶予期間があるので平成24年12月までは現状のまま行けるのだけど、どうするかな?
施工費用にもよるけど、それをして延命措置を取るのかな?

高精度油面計設置なら一桁万円か二桁万円で済むみたいだけど、FRP内面ライニングになると三桁万円を超えるんじゃないかな?
(ハッキリした金額が知りたい方は施工会社や石油組合に問い合わせてね^^;)

三桁万円を超えるとなると、義務を果たしたくても果たせなくて廃業するしかないかも。。。
融資を受けてまで設備投資して続けるだけの価値が見出せないしね

それにしても、この地下タンクが埋設された当時は、こんなリスクが発生することになるとは考えられていなかったんだよね。
電気防食工事やFRP内面ライニングも、今の技術ではそれが一番なんだろうけど。


今回のぜんせきの記事は、「総務省消防庁がパブリックコメントの募集を開始した」というものなので、後でメールでも送ろうかな。
こうちゃんには「無駄」って言われたけど(苦笑)

<追加>
高精度油面計設置で1SS当たり、約200万円
電気防食工事なら1SS当たり、約300~400万円
FRP内面ライニングは、タンク1本当たり、約150万円

ひょえ~っ(@@;



食べ物なら、マスコミの餌食になっていたはず

2010年04月12日 | ガソリンスタンド


片付けをしていたら、2006年3月の“ぜんせき”の切り抜きが出てきた。
山形であったコンタミの記事。

先日のモダ石油は、ハイオクのタンクに灯油を混入・・・でしたが、
山形のこれは、灯油のタンクに誤ってガソリンを入れてしまい、全量回収した
その後、(モダ石油と同じように)ガソリンタンクに入れて(薄めて?)販売していた、とある。
ここも、記事によると同県で“トップクラス”の会社らしい。

土曜日の業界紙によると、北海道経産局によるモダ石油の処分が決定したようです。
品確法違反が認められ、帯広は2年間、他4SSは約2ヶ月、自己責任で10日に1回の品質分析を行うことになり、あとは厳重注意を受けたそうです。
営業再開はまだされていないようですが・・・

元売の対応も甘いですね。
お得意様(?)には強く出られないってことでしょうか?

こうちゃん曰く
「昔からこの業界はやったもん勝ちの業界や・・・」


マスコミも「船場吉兆」とか「ミートホープ」などは、これでもか!ってくらいに取り上げていましたが、GSに関しては寛大なご様子です。




医療崩壊

2010年04月12日 | 本・映画
OECD加盟国で最下位レベル!?なぜ日本は深刻な“医師不足”なのか――岩手医科大学 小川彰学長に聞く(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース



医療崩壊の真犯人 (PHP新書)
村上 正泰
PHP研究所

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ー本文よりー

医師不足は1980年以降推進された医師数抑制政策によるもの。
そこに出てくる言葉は「行政改革」であったり「財政構造改革」である。
国民の安心や安全を確保するための医療をいかなるかたちで整備するかというよりも、どのようにして財政再建を進めるかという視点ばかりが優先されてきたのだ。
こうした姿勢を極限まで推し進めていったのが小泉内閣であるが、
じつは80年代からの一貫した流れであることには注意しておく必要があろう。

患者側のモラルの低下
救急搬送された約50%が軽症
安易な救急車の利用によりただでさえ限界状態にある医療現場はさらに追い込まれ、真に必要な救急医療の妨げとなっている。

増幅される医療不信の悪循環
医療行為の結果は正確に予測する事はできない。

人間はいつか必ず死ぬということ、医療が不確実であることは、本来社会の共通認識であるはずだが、現実にはほとんどのメディアが不確実性を受け入れようとせず、一方的に患者と医師の対立を煽ってきた。

完全に医療者側の不注意で、本来なら起こるはずのない事故もあるが、医療は常に不完全技術であり、完璧でなくてもやらないといけない。
いつも改善すべき点が存在する。改善するための努力をいつもしているのです。
医療現場では死や傷害が日常的に起こっています。
悪い結果になったからといって、医療に対して業務上過失致死傷害を適用すると、医療にそもそも内在するこうした性質ゆえに、極めて広い範囲まで犯罪とすることが可能です。

医療が本来的に抱える不確実さが理解されず、今のような状況が続けば医療者側は少しでもリスクがあれば何も出来なくなる。
完全な萎縮医療になってしまうだろう。
それは医療を受ける患者にとっても決して好ましい事ではない。

医療者と患者のどちらが悪い、という話ではなく、双方が信頼感を高めていける方向に進んでいかなければ。

・・・・・

著者は元財務官僚・・・
この人も「やってられるか~」で辞めたのかな?

でもこういう人にこそ、医療制度を“決める側”に居て欲しいと思うんだけど。