報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「魔道師の修行は意外と地味」

2018-12-21 19:02:56 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[12月21日10:00.天候:雪 長野県北部山中 マリアの屋敷2F東側・稲生の部屋]

 鈴木:「……というわけで、俺の活躍でエレーナは無事だったんですよー」

 稲生は鈴木から武勇伝を聞かされていた。
 もちろん電話である。

 稲生:「へえ。キミにしてはいい活躍をしたじゃないか。(いくら未遂とはいえ、裸に剝かれたリリィがちょっと心配だけど……)」
 鈴木:「俺の消火器バスターがヒットしていなかったら、エレーナの後輩も危ないところでしたよー。危うく処女喪失するところでしたね」
 稲生:「そ、そうだね。(リリィは既に性的虐待のせいで処女喪失してるって話だけど……)」
 鈴木:「これってアレですか?先輩の団体から、何か表彰案件になるって話ですか?」
 稲生:「エレーナがどういう報告をしているかだね。少なくともキミがこうやって僕に連絡しているわけだから、この時点でイリーナ組にも事件が伝わったってわけだ。金一封もらえるんじゃない?」
 鈴木:「金一封ですか。そんなものより、俺はエレーナとの婚姻届が……ぎゃん!」

 向こうで鈴木の頭が叩かれた音がした。

 稲生:「あっ?」
 エレーナ:「オ掛ケニナッタ電話番号ハ、電波ガ届カナクナッタノデ、切リマス」

 直後、電話が切れた。

 稲生:「……何だかんだ言って、鈴木君とエレーナ、仲良くなったのかなぁ?……おっと!そろそろ資料整理の時間だ」

 稲生はまだ見習。
 魔法を覚えるよりも、この屋敷では雑用が多い。
 これでもマリアのメイド人形達が動いているので、稲生のやる事は少なくなっている。
 稲生は自室を出た。
 屋敷2Fの西側に向かう。
 図書室のようになっている部屋がある。
 2Fと3F部分が吹き抜けになっている2層構造だ。

 稲生:「おっと!」

 そのまま行くのではなく、途中で談話室に寄る。
 暖炉もあり、ロッキングチェアもあるこの部屋をイリーナは気に入っているのか、昼間何も無い時はここにいることが多い。
 図書室に行く時にここを通るので、作業に入る前にイリーナに言っておこうと思った。

 稲生:「失礼します。先生」
 イリーナ:「んー……?」

 イリーナはロッキングチェアではなく、ソファに寝そべっていた。

 稲生:「これから図書室の整理に行って来ます」
 イリーナ:「おー、悪いね。ダンテ先生の本もあるし、トラップブックも気をつけてね」
 稲生:「はい」

 トラップブックとは、本のミミックのことである。
 ミミックとは某有名RPGのおかげで宝箱の形をしたモンスターというイメージがあるが、本来のミミックは宝箱に限らず、ありとあらゆる物に擬態して獲物を待ち構えるモンスターのことを指す。
 某RPGでは壺の形をしたモンスターを『ツボック』と呼んでいるが、厳密にはあれもミミックと呼んで良いのである。
 従って、図書室に蔵書された本に擬態するミミックもいるということだ。
 ただ、全部が全部ミミックと呼ぶと、どれに擬態したミミックのことを指すのか分からなくなる為、本に擬態した者をイリーナは『トラップブック』と呼んだのだろう。
 この屋敷にも侵入者に備え、防犯装置のつもりであちこちに仕掛けられている。
 頭の悪いミミックだと、明らかに不自然な位置に擬態しているので、慣れれば大体分かる(例:何故か2個置いてある消火器、必要性を感じない場所に設置されている椅子、邪魔な場所に置いてある宝箱など)。

 イリーナ:「じゃ、先生は具合が悪いのでランチタイムまで寝てるねー」
 稲生:「具合悪いんですか!?」
 イリーナ:「うんにゃ。私もちょっと生理痛なんだなー」
 稲生:「そうですか。これはお邪魔しました。すぐに退散しますので」
 イリーナ:「マリアにも頼んであるから、サボらないように見張っててねー」
 稲生:「は、はい。(僕が監視されるんじゃなくて、する役!?)」

 稲生は図書室に向かった。

 マリア:「勇太、遅いぞ」
 稲生:「すいません。先に先生に報告してからと思いまして」
 イリーナ:「どうせ師匠はランチまで寝てるからどうでもいいよ。で、何か言ってた?」
 稲生:「あ、はい。マリアさんがサボらないように、僕に見張り役をやれと……」
 マリア:「ちっ……」

 マリアは手伝い用に作った人形に魔法を付与するところであった。
 要は人形にやらせて自分は見てるだけ、というスタンスを取ろうとしていたということである。

 稲生:「あと先生も生理中だから寝てると……」
 マリア:「あの婆さん、1000年以上生きてて生理があるわけないだろ」
 稲生:「あっ……!見た目が若かったので、つい……」
 マリア:「師匠のウソを見抜けるようにならないと、一人前に認定されないよ?」
 稲生:「それは困ります!」
 マリア:「しょうがない。さっさとやろう。勇太は向こうやってて」
 稲生:「分かりました」

 稲生は図書室の奥に向かった。

 稲生:「ん?これだと先生の言い付けが守れないなぁ……」

 そう思った稲生は、元の場所に戻った。

 マリア:「クカー……」
 稲生:「やっぱり」

 机に突っ伏して寝入る体勢に入ろうとしたマリアがいた。

 稲生:「マリアさん、ダメですよ。後で先生に怒られます」
 マリア:「それが大丈夫なんだって」
 稲生:「どういうことですか?」

 マリアは椅子から立ち上がると、A1サイズの紙に魔法陣を描いた。

 マリア:「パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ。蔵書に紛れしシェイプシフターよ。与えられし位置に直ちに戻れ。指示に従わざる者、イフリートの餌食になるものと思え」

 シェイプシフターとは擬態妖怪のことである。
 この中にミミックと呼ばれるモンスターも含まれている。
 魔法陣の中からオレンジ色の光が浮かび上がり、それは炎となった。
 更にその炎の中から火の玉が出て来る。
 一つ目の付いた不気味な火の玉だ。
 日本では鬼火と呼ばれるものの一種だろう。
 それが本棚の周りを徘徊する。

 稲生:「マリアさん、そんなことしたら本に燃え移りますよ!?」
 マリア:「大丈夫。心配無い」

 すると炎の熱さに耐えられなくなったミミックが、「こりゃかなわん!」とばかりに、慌てて飛び出してくる。
 本に手足が生え、開いた本からは2つ目がギョロリと覗き、その周りに鋭い牙が生えている。

 マリア:「元の位置に戻れ!」

 マリアの恫喝に驚いたミミック本達は右往左往した。
 鬼火にも煽られている為、慌てた様子でバタバタとあちこちの本棚に入って行く。

 マリア:「こんなものかな。……戻れ!」

 マリアが命じると鬼火達は魔法陣の中に戻った。
 最後は魔法陣を描いた魔法陣そのものが燃え上がるが、予め水を張ったバケツを掛けて火を消した。

 稲生:「凄いですね」
 マリア:「まあな。ただ、魔法陣の陣形が細かいから書くのが大変だ」
 稲生:「なるほど」
 マリア:「とにかく、これで師匠の言い付けは終了だ。あとは適当に……」

 すると、図書室内の内線電話が鳴った。

 稲生:「あ、はいはい」

 稲生は電話を取る。

 稲生:「あ、先生。ちょうど今、整理が終わったところです。ちゃんとマリアさん、魔法で片付けましたよ。サボってないからOKですよね?」
 イリーナ:「そうね。でも、2階は終わったけど、3階がまだのようね。3階も頑張ってねー」
 稲生:「あ……はい」

 稲生は電話の受話器を持ちながら上を見上げた。
 吹き抜け3階にも、ズラリと本棚が並んでいた。
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“魔女エレーナの日常” 「上は大水、下は大火事、なーんだ?」

2018-12-21 10:13:23 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[12月18日02:30.天候:不明 東京都江東区森下 ワンスターホテルB1F・エレーナの居室]

 エレーナ:「う……ん……。トイレ……」

 エレーナは2段ベッドの上段に寝ている。
 下段は後輩のリリアンヌが寝ていた。
 リリアンヌは魔界の学校に通っており、基本的には向こうの寮に入っているのだが、たまにこうして戻って来ることがある。
 入門する前、ロクな教育を受けていなかった者は、入門後学校に通うことになる。
 人間界の学校に通える者はそうするのだが、実のところとしてそれは皆無に等しい。
 人間界では死亡扱いになっていて、戸籍の無い者が殆どだからだ(パスポートなどの身分証はどのようにしているかは不明)。
 元はウクライナでストリートチルドレンだったエレーナもまた、そんな魔界で教育を受けた者の1人であった。
 『新卒採用』の稲生は論外、マリアはギリギリでイギリスのハイスクールを卒業(正式にはしていないが、カリキュラム的には卒業扱い)しているので対象外である。
 イリーナが元々の性格も去ることながら、入門前の一般教養の教育をせずに済むことから、ユルい指導をしているのかもしれない。

 エレーナ:(起きる時にさぁ……血がドバッて出るのは勘弁だ……。こういう時、先生達が羨ましい)

 生理中の時は使い魔の黒猫と一緒に寝るのも億劫になるので、黒猫はリリアンヌと一緒に寝ていた。
 魔女が使い魔を必要とする所以は、悪魔から付与される魔力の中継器の役割ではないかとされる。
 中継器が必要なのは、契約悪魔が近くにいない場合、送られてくる魔力が弱くなる為、それを増幅させる為なのではないかと。
 トイレに行って用を足す。
 ついでにナプキンも交換したりしていると、何か違和感を覚えた。

 エレーナ:(トイレの外……)

 トイレは部屋備え付け(後付け)である。
 トイレから外に出ると、室内には特に異常は無い。
 違和感は部屋の外からである。

 エレーナ:「……!」
 クロ:「……ニャア」

 黒猫のクロも気づいたのか、リリアンヌのベッドの中から出て来た。
 因みにリリアンヌはまだ寝ている。

 エレーナ:「クロも気づいた?」
 クロ:「一応。何か邪悪なモノがこの部屋に向かって来てるニャ」
 エレーナ:「こんな夜中に……」

 元々はボイラー技士室だった部屋を勝手に改造大幅に改築した部屋である。
 今はボイラーも自動式になって常駐のボイラー技士を必要としなくなり、長らくの間空室となっていた。
 そこをエレーナが住み込みで働く為に改築したのである。
 その名残か、部屋のドアは殺風景な鉄扉になっていて、ガラス製の小窓がある。
 そこから外を覗くと、何やら非常階段からそれはやって来るようだった。
 非常階段側からこの地下室への扉は、地下室側から施錠されていて、階段側からは開けられないようになっているはずだ。
 酔っ払った宿泊客が間違ってここまで下りて来てしまうことはたまにある。
 それでもドアが施錠されている為、ここまで来ることは無いのだ。
 ところが、だ。

 エレーナ:「!?」

 ドアの方からガチャガチャやる音が聞こえた。
 それもドアノブを回しているのではなく、鍵を何かやっている。

 エレーナ:「おい、これは……?」
 クロ:「ピッキングしてるニャ」
 エレーナ:「ガチの侵入者か……」

 エレーナは魔法の杖を持って来ると、部屋を出る準備をした。

 エレーナ:「こんなことするのって……」

 エレーナの頭の中に鈴木の顔が浮かんだ。

 エレーナ:「うっぷ……」

 元々生理中で体の具合が悪いのに、今は会いたくない男の顔を浮かべてエレーナは吐き気を覚えた。

 クロ:「エレーナ?」
 エレーナ:「うううっ!」

 エレーナは再びトイレに駆け込むと、戻してしまった。

 リリアンヌ:「エレーナ先輩……?」

 このせいでリリアンヌが起きてしまう。
 エレーナはTシャツにショートパンツ姿だったが、リリアンヌはパジャマである。

 エレーナ:「リリィは寝てて」
 リリアンヌ:「で、でも先輩……。顔色が……」
 エレーナ:「大丈夫……。ここに侵入者が来る……。リリィは隠れてて……」
 リリアンヌ:「フヒッ!?侵入者!?」
 エレーナ:「うっ……!」

 エレーナ、今度は貧血に見舞われた。

 エレーナ:「くそっ……!」
 リリアンヌ:「あ、あの……あ、あのあの……わ、わ、私が見て来ます」
 エレーナ:「やめろ……危険……」

 エレーナは床に倒れた。
 リリアンヌは自分の杖を持つ。
 エレーナのようなマスターが持つのは本格的な長い杖だが、リリアンヌのような見習が持つのは魔女っ娘が持つような短いものである。
 それに装飾を施すのだが、調子に乗って本当に魔女っ娘のようにしてしまうと、後で怒られる。
 稲生のような男の魔道師見習が持つ物に至っては、まるで警備員の警戒棒(警察官の警棒)のような伸縮式である。

 リリアンヌ:(たまには私が活躍して……)

 リリアンヌが部屋の外に出るのと、非常階段のドアが開けられるのは同時だった。

 不審者:「!!!」
 リリアンヌ:「!!!」

 階段室から出て来たのは鈴木ではなかった。
 もっと別の男……。
 見た目はガチムチである。

 リリアンヌ:「キャアアアア!!」
 不審者:「ハァ……ハァ……!」

 リリアンヌが逃げるより先に、男の下半身の衝動の方が早かった。
 リリアンヌを押し倒して、パジャマの上を剥ぎ取った。

 リリアンヌ:「……!!……!」

 恐怖のあまり声にならない叫び声を上げるリリアンヌ。

 クロ:「ニャア!」

 クロが男に飛び掛かるが、すぐに弾き飛ばされてしまう。

 鈴木:「だーっ!!」

 そこへ鈴木、手にしていた消火器を男に投げつける。
 だが、運動神経に関しては稲生とどっこいどっこいの鈴木、殆ど男に当たることはなかった。

 オーナー:「何をしてるんだ!警察を呼んだぞ!離れろ!!」
 鈴木:「オーナー、こいつです!非常階段下りて行ったの!」

 リリアンヌはパジャマの下まで脱がされていたが、それ以上犯されることはなかった。
 幸いこのホテルのすぐ近くには交番がある為、駆け付けた警察官達によりガチムチの男は連行されて行ったのである。

 鈴木:「エレーナに手を出そうとして、リリィちゃんに手を出したんですよ、きっと!とんでもないヤツだ!」

 と、鈴木は警察官の事情聴取に答えていたが……。

 ガチムチ:「お、俺好みのロリータ!お、俺のこ、子種注ぐ!!」

 パトカーに乗せられる直前、そんなことを叫んでいた。

 鈴木:「え、なに?最初からリリィが目的……?幼女先輩は大事にしないとダメだろ!!」
 エレーナ:「勝手にうちのリリィを幼女扱いするなよ……!こいつ、もう15歳だぞ。確かに小さい体だけど……」
 鈴木:「欧米人は体がデカいというイメージなのにねぇ……」
 エレーナ:「違うから迫害されるんだよ……。まあいいや。助けて来てくれてありがとう」
 鈴木:「いやいや。これも大聖人様の御仏智。(エレーナの所に夜這いに行こうとしたら、先を越されてたなんて言えねーぜ……)」

 鈴木のズボンのポケットには、キーピックが入っていたという。
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“ユタと愉快な仲間たち”について

2018-12-19 18:55:53 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
・一番最初のタイトルは“顕正会版人間革命”。

 ・顕正会で楽しく活動していた作者が洗脳状態のまま書き始めた小説が初出。
 ・上長に見せたらべた褒めされて調子に乗り、シリーズ化。
 ・今から20年近く前の話だが、当時はまだそういう余裕もあった(私の所属していた組織など、ごく一部だけであったようだ)。
 ・作中の時系列と実際の時系列は今でこそ連動しているが、昔は『サザエさん方式』であった為ズレている。
  ・作中では初期と現在で15年くらいの時が流れている。
 ・当然ながら現在の顕正会員による『宗門ディスりまくりキャンペーン』同様、宗門をかなりディスった内容となっている。
  ・もちろんその分、顕正会や浅井会長をかなり持ち上げた内容となっている。
  ・ディスり方は今に始まったことではなく、今から20年前も相当ディスってたと思う。
   ・妙観講が有名になってきたのもその辺り?
 ・当然ながら公開できません。私が顕正会に戻ったら公開します。

・スピンオフ兼続編として“妖狐 威吹”が始まる。

 ・威吹の視点で見た人間界の面白さを伝える内容。
 ・敵対する妖怪との戦いもあるが、この辺りは“幽遊白書”や“犬夜叉”辺りの影響が強い。
 ・“学校であった怖い話”の影響を受けて、東京中央学園上野高校が本格的に舞台となる。
 ・稲生と河合有紗の物語はこの辺りから。
 ・この物語より時系列を現実世界と連動させることを決める。
  ・学校を登場させているのに、いつまでも主人公が卒業しないのが不自然だから。
 ・稲生視点の話も多々あるので、実質的に続編である。
 ・威吹が過去に向き合い、そこに周囲の人間も巻き込まれる形。

・“ユタと愉快な仲間たち”は稲生が高校を卒業してから大学時代まで。

 ・この辺りから稲生視点の物語に戻る。
 ・マリアとイリーナが初登場するが、この時はまだ端役。
 ・稲生が顕正会を辞め、日蓮正宗法華講に入るのもこの物語から。
  ・ユタとは妖怪達が稲生を呼ぶ時の渾名。
   ・妖怪達には何か意味のある呼び方らしい。
 ・イリーナとその同期のポーリン(エレーナの師匠)が仲違いをしていた為、弟子同士で仲良くするわけにも行かず、エレーナが敵対していた。
  ・当時のエレーナはブスキャラ。
   ・大石寺奉安堂を爆破しようとしたんですよ、コイツ。
    ・威吹に間一髪、背中から刀を突き刺されたことで爆破テロは防げた。
     ・身代わりの術でエレーナは逃亡している。
 ・後半は稲生とマリアが少しずつお互いを意識するような感じになっている。
  ・イリーナ:「計画通り」( ̄ー ̄)
 ・獄卒の蓬莱山鬼之助(愛称、キノ)や元幽霊の栗原江蓮も登場して、一番賑やかな作品になった。
  ・稲生に八大地獄について説明する役に。
   ・キノが研修に行っていた賽の河原は、実は八大地獄のどこにも属していないらしい。
    ・神道でもキリスト教でもイスラム教でも、そのような地獄は存在しない。
    ・とある閻魔大王第一補佐官を主人公にした某マンガでは、石ではなくジェンガを積ませている。
 ・魔王城最終決戦を機に、この作品も終了。

・そして現在は“大魔道師の弟子”である。

 ・大魔道師とはイリーナのことであるが、ダンテ一門には複数の大魔道師が所属している。
 ・大学を卒業した稲生は、晴れてダンテ一門に入門した。
  ・他の魔道師からは『新卒採用』と揶揄されている。
   ・人間時代、地獄のような苦難を味わって入門した者が多い為、特に大した苦労も無く入門した稲生に対して揶揄する魔女は多い。
    ・一応、稲生は中学生の時は自殺未遂をするほどのイジメ被害者だったのだが。
     ・顕正会に入ったのも、顕正会員達がイジメ加害者を本当に流血するほどの熱い折伏をしてくれたことへの感激であった。
      ・流血の惨を見る事、必至であります!
    ・特に女魔道師はレイプや性的虐待などの性犯罪の被害者が多い為、稲生が男であることに拒否感を抱く者は多い。
     ・だがもし稲生が女性なら、確実にイジメてくるぞ?
      ・人間時代に迫害されたマリアも、晴れて迫害する側!?
 ・魔道師になる為の厳しい修行の日々を描いた物語と思いきや、イリーナの育成法は他の師匠クラスが見ても呆れるほどのユルい指導らしい。
  ・取りあえず、ダンテ著述の魔道書が読めるようになる為のラテン語の授業だけは真面目にやっているようだ。
 ・悪魔信仰と密接な関係である為、悪魔と敵対するキリスト教などの信仰は厳禁である。
  ・そりゃ魔女狩りした後、火あぶりにするような宗教はねぇ……・
  ・稲生は日蓮正宗信徒だが、元々の霊力の強さと、そのバランスを保つ為に信仰は必要なものだとして、特別に信仰を続けることが許可されている。
   ・元々仏教は魔女狩りをして……というような歴史が無い為、あえて魔道師達も敵対する理由が無いのだろう。
   ・本来、ダンテ一門の呪文は『パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ』だが、稲生の場合、御題目の方が魔力が強まるという少々困ったことが起きている。
 ・イリーナなどの大魔道師達は少なからず、神父や牧師達とケンカしたことがあるからか、教会の鐘はもちろんのこと、お寺の鐘も不快らしい。
  ・イリーナが大石寺や正証寺までついて来ないのはこの為。
   ・マリアはそこまでのトラウマが無いのか、正証寺にはお邪魔している。
 ・稲生の所属寺院は東京第3布教区、大化山正証寺である。
  ・架空の布教区と寺院。東京都内の布教区は第2までしかない。
  ・もし実在するのなら、東京都豊島区にある設定なので第1布教区になっていただろう。
  ・マリア達の存在を嗅ぎ付けたキリスト教系新興宗教教団が時々やってくる。
   ・もちろん、そんな外道はすぐに信徒達によって破折されている。
    ・『魔女狩りが聖書のどこに基づいて行われているのか文証で示しなさい』『あなた達の行動についてローマ法王の見解を述べなさい』でOK?
   ・『魔女狩り』を取り締まる救世軍までやってきて、もうドタバタな展開になるネタもあった。
    ・キリスト教を破折しに行った鈴木が救世軍にタレ込んでやるという設定。

・スピンオフ“魔女エレーナの日常”も開始。

 ・稲生達が長野県北部山中の屋敷に引っ込んでいる間、東京にいるエレーナや正証寺の信徒達はどうしているのかという所にスポットを当てるのが目的。
  ・実際はエレーナと鈴木のコントや漫才みたいになっている。
 ・本編も含めて、この時のエレーナは美人キャラ。
  ・絶対途中で体を交換しただろ!
   ・“ユタと愉快な仲間たち”→“大魔道師の弟子”の間に体を交換した可能性が……。
 ・東京都江東区森下にあるワンスターホテルで住み込みで働くエレーナ。
  ・元々この地区も東京では山谷に次ぐドヤ街で、ワンスターホテルもそんな日雇い労働者を泊めていた簡易宿所が前身である。
   ・現在は山谷に比べればホームレスの数も少なく、昼間はもちろん夜間も治安はそんなに悪くない。
  ・“魔女の宅急便”の影響を受けている。さすがにパン屋に住み込みという設定までパクるのは忍びなかった。
   ・ワンスターホテルのモデルはしっかり存在しているが、ネタ元の許可を受けていないので非公表とする。
   ・先週、実はその元ネタのホテルに一泊してきたw
    ・作品ではレストランが併設されているが、元ネタには無い。
   ・個人経営の小さなホテルである。
 ・エレーナが普通にホウキに乗って飛び回っているのに、周囲の人々が驚かない理由?お察しください。
 ・エレーナの所属するポーリン組は魔法薬の研究や製造に強い所だが、エレーナが直接それを扱う描写は殆ど無い。
  ・後輩のリリアンヌは、それについての専門教育を直接師匠から教わっているようだが……。
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“魔女エレーナの日常” 「ワンスターホテルにて」

2018-12-17 19:08:23 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[12月17日16:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fフロント]

 オーナー:「いらっしゃいませ」

 エントランスの自動ドアが開き、入ってきたのは鈴木。

 鈴木:「やあ、どうも。今日もお世話になります」
 オーナー:「いつもありがとうございます」

 鈴木は近所のマンションに1人で住んでいるのだが、エレーナ会いたさにちょくちょくこのホテルに宿泊していた。
 それも料金の安いド平日とか、もっと安い日曜日とかである。

 鈴木:「あの、今日はエレーナはいないんですか?」
 オーナー:「すいませんねぇ。体調が悪くて、今日は休んでるんですよー」
 鈴木:「生理ですか!?」
 オーナー:「……そうストレートに聞かれると、誤魔化せませんね。まあ、そうですよ」
 鈴木:「そうですか……」

 鈴木は宿泊者カードにボールペンを走らせつつ、がっかりした様子だった。
 が、それも束の間。
 パッと顔を上げると……。

 鈴木:「つまり今は妊娠していない上、俺の子供を産むことが可能ってことですね!?」(*´Д`)
 オーナー:「ま、まあ、そういうことになるかと……。あの、デラックスシングル一泊のご利用で7200円になります」(-_-;)
 鈴木:「はいはい!」ヽ(^o^)丿

 鈴木の財布の中には諭吉先生が何枚も。
 実家は資産家で、鈴木はニートだった。
 顕正会時代は害毒で家中を暴れまわったり、何度も自殺未遂をしたりもしている。
 今は法華講員となってそういう事も無くなり、エレーナという恋の相手もいる為、見違えるほど明るくなったと言われている。
 但し、相変わらず無職のままだ。
 鈴木の親も、息子が進んで家から出るようになり、また、エレーナに対する金の使い方も、ギャンブルやキャバクラに消費する金よりは断然安いと喜んでいるという。
 この息子にして、この親ありと言えよう。
 確かに、キャバクラで調子に乗って一晩使う金が7200円で済むはずがない。
 このホテルには6000円台で済むシングルもあるのだが、鈴木の見栄か。
 通常のシングルは本当にベッドはシングルサイズである。
 対して鈴木が泊まるデラックスシングルは、通常のシングルより若干部屋が広く、ベッドのサイズもセミダブルになっている。
 なのでこのホテルでは、デラックスシングルに2人で宿泊しても良いことになっているが……。

 オーナー:「それでは領収証を発行しますので、少々お待ちください」
 鈴木:「はい。あの、エレーナのお見舞いには行けませんか?」
 オーナー:「やめた方がいいですよ。女性がそういう状態に陥った場合、大抵の女性は落ち着くまで1人にして欲しい傾向があります。余計なことはしない方が良いかと」
 鈴木:「見舞金を渡しに行く、という名目ならどうですかね?」
 オーナー:「……一応、エレーナに確認してみますが。先にお部屋にお荷物を置かれてからにしては如何ですか?本日は310号室になります」
 鈴木:「おっ、作者がこの前泊まった部屋と同じだ」
 オーナー:「このホテルにもモデルがあるようですからねぇ……。それでは確認しておきますので、まずはごゆっくり……」
 鈴木:「よろしくです」

 鈴木が鍵を受け取り、エレベーターに乗ろうとした時だった。
 ちょうど1階に到着したらしく、サイドオープン式(片側に開くタイプ)のドアが開いた。

 リリアンヌ:「ただいま帰り……フヒッ!?」
 鈴木:「あれ?キミはエレーナの後輩の……」

 突然現れた男に、リリアンヌはパニック状態。
 再びエレベーターの中に逃げ込もうとしたが、閉まりかけたドアに顔をぶつけた。

 オーナー:「だ、大丈夫かい!?」
 鈴木:「一体、どうしたんだ???」
 オーナー:「リリアンヌは男性恐怖症なんです。魔道師になる前、親からヒドい性的虐待を受けていたそうで……」
 鈴木:(つまりは処女ではないということか……。まだこの歳で……)

 さすがに不謹慎だと思ったのか、口には出さなかったが。

 鈴木:「あれ?でも今、地下から上がって来ましたよね?」
 オーナー:「まあ、色々と魔道師ならではの秘密があるんですよ」
 リリアンヌ:(@_@;)☆彡

 しばらく目を回していたリリアンヌだったが、ようやく目を覚ました。

 リリアンヌ:「フヒッ!?オーナー!?」
 オーナー:「大丈夫かい?慌てちゃダメだよ」
 リリアンヌ:「ごご、ごめんなさい……」
 鈴木:「その制服よく似合ってるね?どこの学校?」
 リリアンヌ:「フヒーッ!」

 鈴木からはまるでクリーチャーから逃げるかのような態度を取る。

 オーナー:「あ、あの鈴木様、リリアンヌの精神衛生にも関わりますので、先にお部屋へどうぞ」
 鈴木:「あ、はい」

 鈴木は上のボタンを押した。

 オーナー:「魔界にも学校があって、リリィのように人間時代、学校に行けなかった者はそこに通ってるんですよ」
 鈴木:「ホグワーツ魔法学校みたいな所ですか!?」
 オーナー:「いや、そこほど本格的な所ではないようですがね。私もこっち側の人間なので、詳しくは知りません。もしどうしても知りたければ、エレーナから聞いてください」
 鈴木:「分かりました!」

 鈴木はエレベーターに乗って、客室上階に向かった。
 尚、マリアはギリギリでイギリスのハイスクールを卒業している為、改めて学校に通う必要は無い。
 エレーナは既に教育を終えている。

 鈴木:「あれ?これってもしかして、このまま地下1階にも行けるんじゃね?」

 鈴木はそう思ったが、地下1階のボタンを押してもボタンが点灯することは無かった。

 鈴木:「うぬ、なかなかそうは簡単に行かないか。しからば、エレーナに会えるよう、唱題を続けるのみ!」

 唱題の異義の捉え方が、またまだ顕正会員的な鈴木であった。
 3階に到着し、少し奥まった所にある客室。
 そこが鈴木に割り当てられた部屋。
 鈴木が持って来た荷物と言えば、替えの下着とノートPCくらい。
 もちろん、数珠と御経本もある。

 鈴木:「せっかく日蓮正宗に入って、顕正会には無かった功徳が実感できたんだ。このままこの勢いで行くぞ!そしてエレーナと法統相続するんだ!」

 やっぱり意味が分かっていない。
 魔女はそもそも日蓮正宗に入れないのだが……(悪魔と契約している時点でNGだってこと)。
 あまり調子に乗ると、また藤谷から鉄拳制裁が来るぞ、鈴木。
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“大魔道師の弟子” 「雪深い屋敷の中で」

2018-12-16 18:38:54 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[12月16日12:00.天候:雪 長野県北部山中 マリアの屋敷]

 稲生:「取りあえず、威吹への年賀状も書いたし……。魔界のお正月ってどんな感じなんだろうな?まあ、いいか。どうせ、南端村だと日本みたいな感じだろう」

 チリリリリリン!(室内の内線電話の呼び出し音)

 稲生:「はいはいっと」

 稲生は電話に出た。

 稲生:「はい、もしもし?」
 ミカエラ:「昼食の時間です」
 稲生:「了解。今行くよ」

 稲生は電話を切った。

 稲生:「見た目にはメイド服を着た初音ミクみたいなミカエラだけど、声も初音ミクみたいなんだよなぁ……」

 稲生は首を傾げながら部屋を出た。

 稲生:「廊下は寒いな……」

 中央エントランスに向かう廊下を進み、まずはそこに向かう。
 シャンデリアにはローソクが昼間でも灯っているが、蝋が融けることはない。
 どういう仕組みかなんて、魔道師の住む屋敷で考えるのは野暮である。
 屋敷そのものが魔法で建てられたようなものだからだ。

 稲生:「よいしょっと」

 中央エントランスの吹き抜け階段を下り、大食堂に入った。

 稲生:「今日の昼食は……おっ、フィッシュ・アンド・チップスじゃん」

 イギリス発祥のファストフードである。

 稲生:「マリアさんはまだ具合が……」

 すると、西側へ通じる廊下に出るドアが開いた。
 そこからやってきたのはマリア。

 稲生:「あっ、マリアさん。具合いいんですか?」
 マリア:「まあ、何とか……。今回のは一気に来て、短期間で去って行くタイプらしい」

 マリアの生理が始まったのは3日前。
 ヒドい時には1週間続くので、3日目で収まったのは早い方であろう。
 ただ、完全にというわけではないらしい。

 稲生:「そうですか。いやー、本当に大変なんですねぇ……」
 マリア:「そうだよ」
 稲生:「ま、今日はフィッシュ・アンド・チップスですから、早いとこ頂きましょう」

 持ち帰りタイプは新聞紙に包んで歩きながら食べるのが粋とされるが、イート・インの場合は皿に盛ってナイフとフォークで食べるのが粋とされているとのこと。

 稲生:「先ほど水晶球からツイートが来たんですが、今度はエレーナが生理でダウンしているらしいです」
 マリア:「ツイッターやるくらいの余裕はあるってことか。あのアホ」
 稲生:「あ、アホ……」

 もしくはリリアンヌにツイートを代打ちしてもらっているだけかもしれない。
 もっとも、スマホを所持している魔女はとても少ないのだそうだ。
 元々この世界に生きていてフェードインしてきた稲生と、業務上必要なエレーナは確実に持っている。

 マリア:「それで、いつ出発だって?」
 稲生:「年末休みに入った29日にしようかと。帰りは正月三が日の最終日です」
 マリア:「日本人の休暇は短いなー」
 稲生:「だからこそ、“魔の者”からブロックできるのです」

 魔道師を食い物にするという“魔の者”。
 狙った獲物は執拗に追及するというが、極東の日本までは力が及ばない。
 イリーナに言わせれば、『日本海に阻まれて行けない』とのことだし、他の大魔道師の言葉だと、『ブラック労働の日本が怖くて行けない』とか、よく分からない理由を説明される。
 そもそも、“魔の者”の正体すら説明されたことが無い。
 それまでもそれらしきモノが攻めて来たことはあったが、結局はただの眷属だったり、ヒドい時には全く無関係のガセだったりした。

 マリア:「電車?バス?」
 稲生:「行きは電車です。“あずさ”にもE353系が導入されるようになって、そろそろE257系の運用が廃止になりそうなので、鉄ヲタで混む前に乗り納めです」
 マリア:「……なるほど」

 日本国内移動の手段はイリーナ組においては、全て稲生に一任されているので、マリアはそれ以上何も言えない。

 稲生:「イリーナ先生の為にグリーン車を確保しておきました」
 マリア:「師匠の場合、電車の屋根の上でもいいくらいだけどね」

 トレインサーフィンは違法行為である。
 今回はイリーナも同行するらしい。

 稲生:「帰りは“ムーンライト信州”にしたかったのに、どうして年始は運転しないかなぁ……」
 マリア:「師匠に一生懸命頼めば、違った意味の魔法で特別に運転させてくれるかもよ?」
 稲生:「後が怖いから諦めます」

 それよりも、違った意味の魔法とは何かが気になるところである。

 マリア:「そういえば師匠は?またどこか行った?」
 稲生:「先生は時々ふらっと出かけられる方ですからねぇ……」
 マリア:「私達はここから出さないくせにねぇ……」
 稲生:「マリアさんはもうマスターなんだから、自由じゃないですか?」
 マリア:「日本のことはよく分からないから、1人でぷらっと行動なんかできないよ」

 そもそも引き籠りの多いのが魔道師というものである。
 エレーナのような行動派が珍しいのだ。

 マリア:「年始はまたお寺に行くの?」
 稲生:「ええ。元旦勤行は毎年行きます。また藤谷班長が大晦日から泊まり込んでいるでしょうね」
 マリア:「今度はケンショーレンジャーなんかに出し抜かれるなよ?」
 稲生:「正証寺でも対策は練っているみたいですね」

 稲生の所属寺院は日蓮正宗東京第3布教区、大化山・正証寺。
 架空の寺院である。
 立地条件のモデルは法道院、佇まいは報恩坊がモデル。

 稲生:「幸い都内で酒屋をやっている人が御受誡したらしく、その人に甘酒を出してもらうことにしたそうです」
 マリア:「なにその御都合主義な設定?」

 尚、日蓮正宗寺院で必ず甘酒が出るとは限らないので注意。
 正証寺がオリジナルでやっているだけである。
 もしかしたら、他にやっている寺院はあるかもしれない。

 稲生:「酒屋さんという職業を嫌う宗派もありますからね」

 救世軍では酒を取り扱う職業の者は入信を断られるという。
 イスラム教では、そもそもそれがNGだ。

 稲生:「日蓮正宗ではホームレスとヤックザさん以外、大歓迎です」
 マリア:「仏教は私達のような魔女を捕まえて火あぶりにすることはないから、勇太の信仰は禁止されてないんだよ?そこは弁えて」
 稲生:「分かりました」

 キリスト教のことをマリアは言っているのだが、実はイスラム教からもマリア達のような魔女は迫害の対象のようである。
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