報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「沖縄の異常」

2024-06-25 14:32:42 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[4月14日08時30分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・正門]

 朝のホームルームのチャイムが鳴り、生活指導教師の三上は正門の鉄扉を閉めた。

 三上「出せ、生徒手帳!三田!またお前か!」
 男子生徒(三田)「さ、サーセン……」
 三上「輪島、お前もだ!朝飯食うヒマも無かったのか!」
 男子生徒(輪島)「うっ!」
 三上「小林!ヌいて来たのは、朝飯だけじゃないだろ!?」
 男子生徒(小林)「う、うるせっ!」
 三田「朝からオナり過ぎて遅刻とかw」
 輪島「ねー?」
 小林「こ、殺すぞっ!」
 三上「いいから!早く生徒手帳出せ!」
 三田「小林きゅん?今朝のオカズは何でちゅか?」
 小林「何を隠そう、今朝の隠し味は……」

 小林はスマホを取り出した。
 そして、それでカメラを起動させる。

 小林「そろそろ来る頃だ……🤤」
 リサ「おはよーございまーす!!」

 リサは高さ3メートルくらいある正門の鉄扉を跳び越えてしまった。

 小林「これだ!!」

 小林は下からカメラを構えて、リサのスカートの下を撮影する。
 リサは緑色のブルマを穿いていた。

 リサ「すぐに教室に入りますんでー!!」
 三上「こ、こらーっ!!その前に生徒手帳を出さんかー!!」
 小林「3年3組の愛原リサのブルマ画像」
 三田「お、俺にもくれよ!」
 輪島「ワイも!」
 三上「お前ら!放課後、生徒指導室まで来い!」
 三田「へ?ひょえーっ!!」

[同日08時35分 天候:晴 同学園1階・3年3組]

 坂上「愛原?愛原は来てないのか?」
 淀橋「魔王様、今日も休み?」
 坂上「おかしいな。今日は病欠の連絡は来てないが……」
 リサ「先生!はーい!」

 リサは開いている窓から飛び込んで来た。

 坂上「愛原!遅刻だからって窓から入っていいって誰が言った!?ちゃんと上履きに履き替えてから来い!」
 リサ「ちょっと、履き替えて来ます」

 リサは再び窓の外に出て行った。

 レイチェル「相変わらず、アグレッシブなOniさんですネ」
 淀橋「そのうち、空も飛べるようになったりしてねw」
 坂上「はい、静かに!先にホームルームを始めるぞ!」

[同日12時30分 天候:晴 同学園・学食]

 リサ「今日の定食はにんじんハンバーグ!」
 淀橋「ウマ娘か!w」
 小島「ハンバーグ定食でしょ?ニンジンの温野菜が添えられてるだけで」
 リサ「肉が食えればそれでいいの!」
 淀橋「いつもながら、売り切れたらどうしようとか不安になっちゃう」
 リサ「そしたら、2人の肉食うからいいよ」
 小島「BSAA隊員さん、そんなこと言ってますよ?」
 レイチェル「BOWの捕食行為は、即射殺という指令が下っています」
 リサ「それは恐ろしいw」
 淀橋「それに、この後体育だから、あんまり食べたりしたらお腹モタれるよ?」
 リサ「わたしは関係無いけどね」

 そんなことを話しながら食券を買い、無事に肉料理がメインのB定食をゲットした。
 3年生ともなると、テレビの観やすい席を陣取ることもできるというもので……。

 リサ「あーっ!わたしのスカートの中、盗撮したヤツ!」
 小林「げっ!?」
 淀橋「何だって?」
 小島「ほお……」

 わらわらと集まって来る『魔王軍』のメンバー達。
 あっという間に取り込まれる、今朝の遅刻組。

 小林「こ、この前、『ブルマ穿いてるから大丈夫』とか言ってたじゃないスかぁ~?」
 淀橋「あァ?そーゆー問題じゃねーんだよ!分かってんのかぁ!?」
 小島「放課後、既に生徒指導室呼び出し食らってますね」
 レイチェル「BOWのスカートの中を覗くなんて、勇気ありますね」
 上野凛「センパイ!天長会で何とかしますか!?……人間辞めてもらうことになりますけど?」
 桜谷「『男子生徒緊縛物語』というタイトルで、人物画の題材に……」
 小林「ひぃぃぃっ!」
 リサ「死にたくなかったら、この席譲って?」
 小林「は、はいいいっ!!」

 慌ててテレビの前の席を空ける遅刻3人組だった。

 リサ「おー、やっとテレビが観れる」
 凛「本当にスカートの中を撮られたんですか?」
 リサ「本当だよ。ブルマ穿いてるけど」
 凛「そういう問題じゃないですよ。先生に言った方がいいですよ」
 小島「いや、だから、もうあいつら生徒指導室に呼ばれてるんだって」
 凛「女子陸上部でも、たまに盗撮されるんです」
 淀橋「練習着で?」
 凛「練習着でです。本番を想定して、ユニフォームで練習する時なんか大変ですよ」
 リサ「ユニフォームで練習か。オマエはブルマを穿くんだろ?まさか、愛原先生が観に来られるというのに、スパッツじゃないよな?」
 凛「えっ、えっとぉ……」
 リサ「愛原先生はブルマがお好きだ。なあ、皆!」

 リサがギラリと瞳を赤く光らせると、『魔王軍』全員、目から生気が無くなる。

 淀橋「愛原先生のお言葉は絶対です……」
 小島「愛原先生の為に、次の体育はブルマを穿きます……」
 凛「陸上部のユニフォームも……」
 桜谷「スカートの下に穿く時も……」
 小島「って、ああっ!」

 すると、真っ先に正気に戻った小島がテレビを指さした。

 リサ「何だ!?」
 小島「沖縄中央学園ですって!」
 リサ「ん!?」

〔「……行方不明になったのは、NPO法人デイライト東京事務所職員の○○さんで、沖縄中央学園那覇高校校内に入ったのを最後に行方が途絶えたものです。警察では何らかの事件、事故に巻き込まれたものと見て、学校関係者からの聞き込みを……」〕

 リサ「え……?なに?これ、どういうこと???」
 淀橋「魔王様、沖縄支部の斉藤……じゃなかった!絵恋さんに聞いてみた方がいいですよ」
 リサ「確かに。でも、今はハンバーグを片付けるのが先!」

 ズコーッ!

[同日13時30分 天候:晴 同学園・校庭]

 

 PTA会長として学校を訪ねた愛原。
 来月の修学旅行に関して、校長達と打ち合わせをする為に来た。

 愛原「本当にリサ達、ブルマで体育やってるんだなぁ……」

 『魔王軍』メンバーとその賛同者くらいで、あとは従来の短パンやジャージで受けている女子生徒もいる。
 スカートの下にも穿けるようにと、丈を短くした、もはや『短パン』と言って良い物も導入されている。
 元々は高等部よりもスカートの丈が長い中等部用に導入された物だが、選択肢を広げてあげる為にと高等部にも導入された。
 『魔王軍』の活躍により、ブルマも選択肢の中に入れられるようになったが、あえて選択しているのは『魔王軍』だけか。

 愛原「おっと!こうしちゃいられない!」

 愛原は急いで校内へと入って行った。

 リサ「見た!?愛原先生、こっちを見てくれたよ!?」
 淀橋「よ、良かったね……」

 尚、昼のニュースのことについて、リサは我那覇絵恋にLINEで聞いてみたが、今のところはまだ返信が無い。

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