報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“新アンドロイドマスター” 「敷島エージェンシー」 2

2015-05-11 19:34:52 | アンドロイドマスターシリーズ
[5月11日12:00.東京都墨田区 敷島エージェンシー シンディ、井辺翔太、Lily、結月ゆかり]
(シンディの一人称です)

 お昼になりました。
 人間の皆さんは、お昼休みの時間ですね。
 私達は充電の必要もありません。
 午前中、ゆかり達を連れて児童養護施設への慰問に行っていた井辺プロデューサー達が帰って来る頃ですね。
 井辺Pは今年の4月に大学を卒業して入社したばかりの新人プロデューサーで、初めて見るボーカロイド達に毎日が緊張の連続だったようです。
 しかしその割には戦闘力があるのか、暴走して研究所を脱走しようとした鏡音リンを素手で取り押さえたとか……。
 まあ、20代男性の平均身長も平均体重も超えているので、力はあるのでしょう。
「ただいま、戻りました」
 おっと、早速プロデューサー達が帰ってきましたよ。
「お帰りなさい。2人も、お疲れさま」
「お疲れさまでーす!」
「お疲れさまです」
 プロデューサーが新人ボーカロイド達の方を向いて言いました。
「今日はお疲れさまでした。明日に備えて、体を十分に休めてください」
「はーい」
「何か不具合などありましたら、私の所まで」
 ……プロデューサー、1ヶ月以上経ったのに、相変わらず表情が硬いですね。
 学生の頃は、もっとバイタリティに溢れていたと聞いていたのに……。
 それにしても……私は自分のハードディスクメモリーの中から、新人達のスケジュールを出しました。
 ミク達と比べると、スッカスカのスケジュールです。
 未夢に至っては、メモリーの用量が減っていないのですが。
 私は事務所の奥へ引っ込んだ新人達を追いました。

「ええっ?PR動画ですか!?」
「そう。今日撮るの。聞いてるでしょ?」
 ゆかりはトレードマークのパーカーのフードを被っていましたが、私の話を聞いてフードを取りました。
 ピンク色の髪はルカに似ていますが、ルカがストレートなのに対し、ゆかりはツインテールにしています。
 もっとも、ミクのツインテールと比べると、随分ボリュームは控えめですが。
「ゆ、結月ゆかりです。今年の3月、できたてのホヤホヤです」
「さっき、どんなお仕事をしてきたのか、教えてくださいな」
「は、はい。都内の児童養護施設への慰問です。親がいない、もしくは親と暮らせないコ達の為に一生懸命歌ってきました」
「持ち歌とかってあるの?」
「いえ、まだです。主にミク先輩やMEIKO先輩の持ち歌を借りたり、Lilyと一緒に歌ったりしました。わ、私も早くミク先輩のようになりたいです!」
「……Lilyです。ボーカロイド劇場から来ました。よろしくお願いします」
「相変わらず素っ気無いねぇ……。昔のルカみたいだよ」
「何がですか?」
「アイドルなんだから、もっと笑顔で」
「私はクール路線での売りなので」
「……慰問の仕事はどうでしたか?」
「1人でも私達の歌で笑顔になってくれたら嬉しいので、お役に立てて良かったです」
 おっ、少し笑顔になりましたね。
「未夢は勘違いしちゃいましたけどね」
「シーッ!それは言わない!」
 未夢は勘違いした。
 マルチタイプの悪い癖で、すぐに分析とかスキャンとかしちゃうんです。
 ミクちゃんのバックダンサーとしてステージデビューしたはいいものの、その集客数がボーカロイドライブの標準だと未夢は勘違いしたのですね。
 あれはあくまで、トップアイドルとしてのミクちゃんの集客数であって、ボーカロイドだからすぐにお客さんが集まるわけではないんです。
 当然彼女達はまだマイナーで、彼女達の初ユニットライブで、集客数が少なかった為に未夢が混乱して、ステージが終わった後、錯乱してしまったことがあって……。
 そんなわけで、未夢は現在調整中なんですよ。
 私的には、そろそろ解禁してあげてもいいような気がするんですが。
「はい、Lilyもアピールして」
「本当はもっと大きな事務所が希望なのですが、劇場時代に培ったノウハウを生かして、ボーカロイドが人間の芸能人に負けない所を見せたいと思います」
 つ、強気の発言……さすがです。
 私も前期型の時、こういう所があったなぁ……。

「え?私はプロデューサーですので結構ですが……」
 ちょうどお昼のお弁当を食べている井辺Pを直撃です。
 外に食べに行かず、戻りがてら、ついでにお弁当を買ってきていたようです。
 自分の机で食べている所が、いかにも忙しいサラリーマンって感じですね。
「ダメよ。社長命令で、事務所の関係者全員の動画を撮るように言われてるんだから」
「はあ……。しかし今、昼食中ですので……」
「いいのいいの。社長からは自然体の姿を撮るように言われてるんだから。今日のお昼ご飯は何ですかー?」
「牛ステーキ弁当です」
「おおっ!豪華ですねー!」
「そうでしょうか?安い輸入牛のモモ肉を2枚乗せただけのシンプルなお弁当ですが……」
「いつもお昼はこういうものを?」
「まあ、午後の方が忙しいので、パワーを付ける為に、なるべく昼は肉料理を食べるようにしています」
「さすがですねー。あ、そうそう。ミクちゃんからで、給湯室に食後のデザートのクッキーが置いてあるそうですよ」
「ありがとうございます。後で頂きます」
「ミクちゃんはお菓子作りが趣味なのよね?」
「そのようです。昔は社長によく作ってあげていたらしいですが、社長も初音さん自身もお忙しくなったので」
「では、プロデューサーさんに今後の意気込みを聞いてみましょう」
「んぐっ……!意気込み……ですか?」
「はーい。私の目を見て、ガツンと言っちゃってくださーい!」
 プロデューサーはペットボトルのお茶を飲んで、一息つきました。
「えー、井辺翔太と申します。入社してまだ日は浅く、手探りの状態ですが、いつか必ずこの事務所を業界トップの事務所にしたいと思います。ここのボーカロイドの皆さんはとても優秀なので、実現可能だと信じております。頑張ります」
「はい、ありがとうございました。……えーと、まだ撮っていないのは、ルカとリン・レンか。あと、KAITOと一海」
「一海さんもですか?」
「そうよ。関係者全員だって言ったでしょ」
「はあ……。KAITOはドラマの撮影が深夜に及ぶ予定ですが?」
「KAITOは直接撮影現場に行って撮ってくるわ。大丈夫。交渉なら私がするから」
「大丈夫でしょうか?」
「任せて。それより、リンとレンはいつ戻って来るの?」
「と、言いますと?」
「ほら、一海は夕方、整備から戻って来るし、ルカは夜、大阪から帰ってくるでしょ?リンとレンは?」
「……下の居住区で休んでると思います」
「……え?」
「午前中、確かにテレビの収録があったのですが、他の事務所のタレントに回されてしまいまして……」
「それ、他の事務所に仕事横取りされたってことじゃないのよ!何やってんの!!」
「す、スイマセン……」
 本当に大丈夫なのかしら、この人……。

 まだ撮影は終わってないので、次回に続きまーす。
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現実を見よう。

2015-05-11 18:02:43 | 日記
 今日は新アンドロマスターだけで終わらせるつもりだったが、先ほど近所のファミレスに夕食に行ったら、面白い光景に出くわしたので臨時に日記をアップしたい。
 今や何かあるとすぐツイートされる時代であるが、私もこうしてブログネタにしているのだから世話無い。
 結論から言えば、今の私は「功徳無いのが功徳」なんだということ。

 私がそろそろ食事を終わらせ、食後に何を飲もうか考えていた時、その2人は入ってきた。
 1人は40代後半と思しきオバちゃん、もう1人は母親と思われる70代のお婆さんだ。
 オバちゃんの方は顔は似ていなかったが、かのP嬢を彷彿とさせる雰囲気を放っていた。
 この時点で、もう嫌な予感が立ち込めている。

 元々この2人、入店前から険悪な雰囲気だったようで、席に着くなり更に険悪なムードを放ち始めた。
 最初は親の介護の話をしていたので、なかなかいい施設が見つからないか、親子で介護観のズレでもあったかと想像したのだが……。
 まあ、それもあったのだろう。
 私が1番興味を引いたのは、そのオバちゃん、どうやら未婚で、見合いをしていたらしいが断られたらしい。
 それで同行の母親(つまり70代の婆さん)が何か言ったりしたので、娘(40代)は不機嫌になり、そして……ということのようだ。
 こうしてブログのネタにはなるが、小説のネタにはできんな。
 まあ、そう思いつつ、近くの席にいた私は取材がてら、スマホで厳虎独白を読みながら、その不機嫌親子の話に耳を傾けていたのだが。
 泊まり勤務明けでヒマな独身男は、本来ならオバちゃん同士の噂で済むような所にも耳を傾けるのですよ。……あ、オレだけかw
 なので私の所属寺院で婦人部のオバちゃんの会話なんか、それだけでネタ帳一冊分になるくらいだ。
 “フェイク”に流したら、先方編集部は喜んでくれるかもしれない。
 流されたくなかったら、早く功徳寄越せ!
 ……おっと、話が逸れてしまった。
 はっきり言って、40代女性は同年代男性よりも婚活市場価値は【お察しください】。
 バブル世代の悪い所で、どうしてもカネが付いて回るんだな。
 そりゃこの人間界、カネが無ければ何もできない。
 ベタな法則の成り金キャラの中には、『世の中カネが全てだ!』と言い放つヤツもいるくらいである。
 しかし、相手に求めるのと同時に自分でも稼ごうとしないのか。
 明らかに、相手の男の収入ぶら下がりキボヌスではないか。
 しかも容姿はP嬢並みだし。
 婆さんもその点を踏まえて娘に注意していたようで、言い分的には私は婆さんの方が正論のような気がした。
 だけども、娘は不機嫌に反発するだけだ。
「これでも私ガマンしてるのよ!」
 とか、
「どうして一緒になったら不幸になりそうな人ばかりしか紹介しないの!」
 とか、そんなんばっかだw

 男の私から言わせてもらえれば、だな……。
 アンタが我慢している以上に、男はもっと我慢してるんだよ。
 何で美人でもないアンタの不機嫌に一生付き合わされなければならんのだ。
 一緒になったら不幸になりそうな人ばかりしか紹介されないのなら、自分が努力して一緒に幸せになるよう頑張るんだな。
 今は男が弱くなって、女が強くなった時代だろ?だったら、それくらいの気構えを見せてくれよ。

 あとは不毛な論争ばかりが続いていたし、私も笑いを堪え切れなくなったので会計を済ませて退店したが、未だにあんな女が婚活市場にいると思うと、やっぱり私はそこに行きたくないと思うな。
 因みに私も地獄耳なもので、レジで会計をしている間、婆さんが、
「ほら、アンタがそんなんだからまた男が逃げるのよ」
 なんて言っていたのが聞こえた。
 婆さん、正解w
 私も独身&彼女ナシであるが、あんなのを掴まされるくらいなら、1人で気ままの方が良い。

 私が求めている功徳というのは、あくまで、この信心をしていて良かったと思える功徳だ。
 それを糧にして、折伏活動に繋げるものだと考えている。
 何故なら、無宗教の一般人に折伏して、いくら日蓮正宗の正しさを伝えたところで、伝えている本人が幸せそうでなければ何の意味も無いからだ。
 教学を抜きにして、顕正会員を見てみなさい。答えは出ているだろう。
 山門入り口さんは、私なりのその形として、恋愛としての彼女云々の話をしてくれた。
 無論それが折伏に繋がる糧となるのではあればそれで良い。
 だけども、私はそれに拘らない。
 もう1度言うが、『この信心をしていて良かった。だから、あなたにもお勧めします』という功徳が欲しいのだ。

 私が現状、独り身なのは、現段階の福運的に、どう転んでもバッドストーリーしか用意されていないので、御本尊の方で抑止しているのではないか。
 そんな気がする。
 かといって、ずっとこのままでいいわけでもないだろう。
 何故なら、まだ折伏の糧となるほどのものではないんだから。

 私の日蓮正宗における信仰の原点は、大石寺にあると考えている。
 それは最初に御受誡したのが塔中坊だからというのもあるのだが、まだ大御本尊に“メーデー”をしていない。
 末寺本堂の御本尊に対する“メーデー”で効果が無いのであれば、もはや大御本尊に直談判する他は無いだろう。
 次の支部総登山が夏に控えているので、それまではストライキ期間とし、支部総登山の際に一旦解除。
 その後、次の支部総登山までストライキは解除して様子を見る。
 これで行こうと思う。
コメント (10)
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“新アンドロイドマスター” 「敷島エージェンシー」

2015-05-11 15:35:03 | アンドロイドマスターシリーズ
[5月11日10:00.東京都墨田区 敷島エージェンシー マルチタイプ3号機シンディ]
(シンディの一人称です)

 皆さん、こんにちは!
 私の名前はシンディです。
 ボーカロイド専門の芸能プロダクション、敷島エージェンシーでボーカロイド達の護衛やヘアメイクなどの仕事をしています。
 今日は敷島社長の指示で、事務所の関係者全員のPRビデオを撮ることになりました。
 機材は必要ありません。
 私の目がそのままカメラになっており、電子頭脳のハードディスクにそのまま保存しますので。
 では早速、撮影を開始します。

「おはようございます!」
 おっ、現れました。
 我が事務所のトップスターで、ボーカロイドと言えば正にこれ、初音ミクちゃんです。
 スペックについては、クリプトン様の公式サイトを御覧ください。
 マイナーチェンジやソフトウェア更新を何回か行っていますが、基本的に公式サイト通りの衣装を着ています。
 今は私服ですが、それでもあの衣装をモチーフにしたものを着ています。
 永遠の16歳です。
 因みに彼女の特徴として、あの大きなツインテールが目立ちますが、プライベートで外を歩く時には髪を下ろして変装しています。
 が、やはりどうしても緑色の髪が目立って、バレることが多いそうです。
「……ん?シンディさん、何の撮影ですか?」
 おっと!彼女が私の視線に気が付いたようです。
「この前、社長が言ってたでしょ?皆のPR動画を撮るって」
「えっ?……えーっ!?ちょ、ちょっと待ってください!まだ、髪のセットがぁーっ!」

 ドンガラガッシャーン!

「……っ!」
 えー、彼女はドジっ子の所がありまして、それもまた一部のファンから熱狂的な支持を受けています。
 もちろん、彼女達は転んだくらいでは何のダメージもありませんが。
「ほら、縞パン見えてるよ。これだけで、再生回数10万以上は行きそうだわ」
「ああっ!」
 慌てて捲れたスカートを直して立ち上がりました。
「自然体で撮影するようにっていうことだから、何も慌てなくていいのよ」
「す、すいません……」
「今日の予定は何ですかー?」
「あ、はい。これから、スタジオ◯◯でグラビア撮影があります。その後、12時からテレビの生番組に出演して、司会者の方のトークの後、新曲を発表します。それからそれから……」
 えー、長いのでカット致しますw
 さすが売れっ子は、仕事が一杯ですねー。
 でもそれだけに、気をつけなければならないことがあります。
 無論人間のアイドルならベタな法則ですが、ボーカロイドの場合、更に彼女達を狙う悪者に警戒しなければなりません。
 当初、初音ミクの製造費は5億円でしたが、もし仮に彼女を売却しようとした場合、その値段は2倍にも3倍にもなると言われています。
 歌って踊れることしかできないアンドロイドと、歌って踊る以外は何でもできる私達と、実はそんなに変わらないのです。
 人間のSPも付いてはくれますが、ややもすれば、私の右手から火を吹かせることも無いわけではないのです。
「じゃあ、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
 ミクちゃんは髪をセットすると、早々に出て行きました。
 私はGPSで彼女達の動きを追っていますので、何かあればすぐに駆け付けることができます。

[同日11:00.同場所 シンディ&MEIKO]

「ただいま戻りましたー」
「お帰りなさい」
 今、仕事先から帰って来たのは、ボーカロイドとしては初期に製作されたMEIKOですね。
 先般の初音ミクよりも先に製造された、正に年長者です。
 それだけに姉御肌的な所があり、私の姉さん……エミリーとは、ケンカするほど仲が良い相手ですw
 因みにこんな時間に帰って来るのは、彼女、ラジオの早朝番組のパーソナリティを務めているからです。
 彼女の露出の機会があまり無いのは、マスコミ関係の仕事はラジオが多いからですね。
 シンボルカラーは赤。
 それに因んだミュージカルで、主演を張ったこともあります。
「……ん?ああ、そうか。PR動画、今日撮るんだっけ」
「そう。何か、カメラに向かってアピールしてみて」
「……つったって、アンタの目だもんねー。まあ、いいわ。……コホン」
 MEIKOは咳払いをして、自分で髪をサッサっとセットしました。
「こんにちはー!MEIKOでーす!おかげさまでお仕事も一杯頂けるようになりましたけど、これからも皆さんのお役に立てるように精一杯頑張りますので、よろしくお願いしまーす!」
「……はい、OK。じゃあ、次は誰にしようかな……」
「えっ、もう終わり!?」
「社長から、どういう風に撮れとまでは言われてないのよ。せいぜい、『自然体で』ってしか」
「それさ、逆にカメラの前でアピールしたら、自然体にならないんじゃない?」
「ん?そう?」
「そうだよ。逆に、皆が仕事している所を撮った方がいいんじゃない?」
「あー、そうか。じゃあ、午後からKAITOの所へ行って来るか」
「ちょっと!私の仕事風景は!?」
「だってアンタ、午後から整備じゃない?」
「そうなんだけどー!」
 タイミング悪いですねー。

[同日11:30.同場所・事務室 シンディ&未夢]

「……はい、お電話ありがとうございます。敷島エージェンシーです。……あ、はい。いつも、お世話になっております。……はい。その件につきましては、先ほどメールさせて頂いた通り……」
 他のボカロ達が出払っているので、別の者にスポットを当ててみましょうか。
「……はい、よろしくお願いします。失礼致します」
「はい、お疲れさん」
「あ、お疲れ様です」
 今、電話番をしているのは事務ロボットではなく、これでも立派なボーカロイド、未夢です。
 仕事が無い時は、こうして電話番なんかやってたりする、ちょっと変わったボーカロイドです。
 元々は私やエミリーの後継機、マルチタイプとして製造されるはずだったのが、テストに失敗したという理由で筑波の研究所を追い出され、敷島社長に拾われたという経緯があります。
 その後は用途変更によりボーカロイドとしての改造を受け、それとして稼働しているのですが、新人にはなかなか仕事が回って来ないので、こうして電話番をやっているようです。
 人間のアイドルならボイストレーニングとかダンスレッスンとか、やることがあるんですが、そこがボーカロイドの長所でもあり短所でもあるところで、たった1度の調整と入力で全て完璧にできてしまうんですね。
「PR動画、撮りに来たよー。何か言いたいことある?」
「い、言いたいことですか!?」
「色々あるでしょ?『頑張りますから、もっとお仕事ください』とか」
「そ、そうですね!マルチタイプとしては役立たずでしたけど、ボーカロイドとしてはお役に立ちたいです!どうか、よろしくお願いします!」
 しかし、マルチタイプとしてテストに失敗したって何なんだろう?
 てか、私もマルチタイプだけど、何かテストやったっけ?
「一海さんは……社長の付き添いで、夕方まで留守だったっけ」
「そうです。なので私が代理に……」
「うん、そうだよね。あとは……ん?Lilyとゆかりは?」
「児童養護施設の慰問に行ってます。お昼過ぎに戻って来る予定ですよ」
 あらま、時間が中途半端になっちゃったな……。
 ルカも“情報ライブ!ミヤネ屋”大阪のとあるテレビ局の出演で、帰りは夜になるみたいだし……。
 しょうがない。
 少し休憩して、撮影は午後からにしましょう。

 というわけで、続きをお楽しみにー。
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最近の雑感

2015-05-11 02:17:58 | 日記
 おかげさまで“ユタと愉快な仲間たち”の続編、“大魔道師の弟子”も完結できた。
 蛇足の舞台裏もあったが、あくまでお遊び的な蛇足であり、そこは本編とは切り離して見て頂きたい。
 因みにNG集や舞台裏の元ネタは、フリーゲーム“ドラえもん のび太のバイオハザード 勝手に改造版4”である。
 更に続編があるような終わり方だが、そこは“ベタな終わらせ方の法則”だとして、まあ次なるストーリーのアイディアが出て固まったらまた連載させて頂く。
 もしかしたら、長編の前に1話完結の短編とかはあるかも。
 それで、休止していた“新アンドロイドマスター”だが、上からの圧力多摩準急先生のアドバイスで、主人公を全く新しい人物(井辺翔太)ではなく、既存の人物(前作の敷島孝夫以外)で進めるとやりやすいという話があった。
 正直、新登場人物が4人(前作からのチョイ役も含まれるが)もいれば、キャラ固めができていないうちにやってしまった感が拭い切れない。
 私としては、ゲーム的で言えば敷島の次に操作がしやすいシンディ視点がいいと思うのだが、取りあえず実験的にやってみることにしたい。
 ヘタすりゃ群集劇的に、特定の主人公はいないが……なんてことになりかねないが。

 昨夜ヒマな休憩時間帯につぶやかせて頂いたが、厳虎独白における沖浦老の厚顔無恥ぶりには困ったものだ。
 人間あのくらい歳を取れば失う物が少ないから、却ってそうなるとはよく聞くが……。

>私は常に数種類の事しか書いておりません。

 創価の信心の功徳。
 他宗への攻撃の無意味さ。
 怨嫉謗法の虚しさ。

 概ねこういう種類の事を書いております。

 ……これは自分のフェイスブックや掲示板で書くことであって、他人のブログに書くことではない。
 全部、自分の都合だな。

 創価の信心の功徳→第一の恥である愚人に褒められる程度のレベルの内容。
 他宗への攻撃の無意味さ→自分を他宗に置き換えて、相手からの指摘封じ。
 怨嫉謗法の虚しさ→事実であるにも関わらず、それに向き合っていないという指摘に対する言い訳。

 んっ?さん方には、もっと頑張って頂きたい。

>今後もこのブログを継続なさいますよう、お願い申し上げます。

 自分の御都合主義的な主義・主張のできる場が無くなるからね、そりゃそう言うしかないよね。
 厳虎さんがもし本当に閉鎖を判断したら、今度はどこへ向かうのだろうか。
 おとなしく自分のフェイスブックや掲示板に閉じ籠もる……わけが無さそうだな。

 しかし、厳虎さんも護られているな。
 もし私がここで厳虎独白最新記事と同じ内容のものを書いたら、間違いなくあっちこっちから火の手が上がるぞ。
 まあ、その前に防火管理はしっかりして……ん?あれ、“大魔道師 NG集”辺りの区画の防火扉が作動しないぞ……?おかしいな???
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