報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“ユタと愉快な仲間たち” 「人間界での災害は……」

2015-01-14 22:43:14 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[1月3日16:00.静岡県富士宮市上条 日蓮正宗・大石寺 藤谷春人&秋彦]

「親父、一体いつになったら、市街地の災害が収まるんだよ?」
 藤谷は苛立った様子で、父親の秋彦に聞いた。
「大聖人様のみぞ知る!お前も唱題を続けるんだ」
 そう言って秋彦は、宿坊の本堂で唱題を続けた。
(ったく、おめでたい親父だ。大聖人様のお膝元で仕事をすれば大功徳っつうから営業所を作ったのに、僅かな期間で全焼・全壊じゃねーか……。まあ、重機とかの一部は何とか運び出せたけどな)

 春人は宿坊の外に出て、境内の駐車場に向かう。
 そこには避難用の大型バスの他、春人がやっとこさ営業所から運び出してきた大型ダンプカーが止まっていた。
「ちょっくら乗り回してみるか」
 境内の外は魍魎が跋扈している恐れがあるが……。
「あー、ムカつくぜ!ここは人間の世界だぜ!何で化け物が我が物でいるよ!おー!?」
 国道に出ると、何だか目の前がボヤける。
「な、何だ!?」
 すると目の前に現れたのは2人の人物。
 1人は見覚えのある男。
 もう1人は……いや、1人ではないな。魔族が一匹……って!
「でぇーっ!?」
 ダンプカーの目の前に現れたもんだから春人、ブレーキをベタ踏み。
 だが、魔族は轢いてしまう。
「マジかよ!?罰じゃんなー!?」
 慌てて降りる春人。
 魔族の方は大きなタイヤに頭を踏み潰されて即死状態。
 もう1人の人間の方は、何とかダンプカーの餌食から逃れた。
「あ、あなたは……!」
 藤谷はその人間の男に見覚えがあった。
「うう……」
 あっちこっちケガをしている。
「……あ!安倍春代表!」
「……春です。しかも一瞬、名前忘れただろ
「一体、どうされたんですか?」
「こ、ここはどこだ?」
「大石寺の近くですよ」
「タイセキジ?」
「やだなぁ、日蓮正宗の総本山ですよ」
「日蓮宗、新たな宗派か?」
「いえ、宗です。そりゃ、発音しにくいけどさ
「とにかく、人間界か?」
「そうですよ。代表こそ、どうされたんです?」
「そ、それより、安全な場所に避難させてくれ。話はその後だ」
「はあ……。じゃ、ま、取りあえずダンプカーで良ければ……」
「ああ、すまない」
「何か、体中痣だらけというか、傷だらけ……ですね」
「ああ。私が人間代表として、復活した大魔王の厳しい尋問を受けたのだ」
「うちの信徒にはお医者さんやナースさんもいまして、救護所の運営に当たっているので、そこへ」
「すまない」

[同日同時刻 魔王城・屋上 ルーシー・ブラッドプール1世&グリーン横田]

 魔王城上空には大型の飛空艇が浮かんでいる。
 城の屋上にはその母艦に向かうための小型船が止まっていた。
「2人とも急いでください!すぐ離脱します!」
 艦長のオーゼルグが大声で叫ぶ。
 魔族の将軍ではあるが、ルーシー達の政治理念に共感し、新政府軍の軍人である。
「OK!」
 ルーシー達が小型艇に乗り込んだ時だった。
「!!!」
 上空で待機中の母艦が大爆発を起こした。
「くっ……!」
 母艦の破片が落ちてくる。
 オーゼルグは急いで小型艇を離陸させ、母艦の破片の直撃から逃れた。
「こ、これは一体……!?」
 すると、それまで母艦が浮かんでいた場所にホログラムのような感じで、バァルが姿を現した。

「さすがは新政府を僭称する諸君、目を見張るべき手際だ」
「バァル……!」
「茶番はそろそろ終わりだ。この余がキミらをこのまま野放しにすると思うかね?見くびってもらっては困る。見たまえ」
 すると、バァルが指差した先には、
「大水晶……!」
 魔王城の地下深くに安置されている大水晶が現れた。
 そしてそれは、紫色に光っていた。
「何ですか?まるでチエミンのような光ですが?」
 横田が眼鏡を押し上げてルーシーに聞く。
「わ、私も初めて見たわ!」
「……スーパーメガンテ」
 オーゼルグが呟くように言った。
 長身で精悍な顔つきの将軍が狼狽していた。
「私が子供の頃、同じく軍人であった父から聞いた話です。大水晶を自爆する魔法なんですが、ただ単に自爆させるだけでなく、その被害を魔界や人間界にまで及ぼす最大の禁忌魔法であると……」
「はあ!?ちょっと!そんなことしたら、どうなるか分かってるの!?」
「フ……。この余にタメ口をきくとはな。もちろん、分かっている。余は魔道師どもに支配された世界を引き継ぐつもりはない。全てを破壊し、また作り直す。魔族達に呼び掛けて人間界に侵攻させている意味が分かるか?」
「人間界の人間達は滅亡しても、私達、魔族は頑丈です。巻き添えでケガをすることはあっても、死亡者は確かにいないでしょう」
 オーゼルグが答えた。
「ルーシーよ。お前が心を入れ替え、余の為に尽くすというのなら、減刑も考えるが、どうか?」
「やなこった!私はこの魔界を地獄にしない!幻想郷を作るのよ!」
「……ならば仕方が無い。では、発動する」
「うそ!?もう!?早過ぎるわよ!せっかちジジィ!人間界の『キレる暴走老人』じゃないのよ!」
「何とでも言うが良い」

 バァルが右手を上げると、ホログラムのように映る大水晶が紫色の光を強くした。

「スーパーメガンテ……発動!!」

 魔界はもちろん、人間界も滅亡か?
「うう……。せめて死ぬ前にサイラスの妹のリーフにブルマ姿で【ぴー】や【ぴー】、あとスク水着せて【ぴー】したかったーっ!」
 横田は頭を抱えて絶望した。
 サイラスとは安倍春明の専属SPのエルフ男性で、リーフはその妹であり、ともに美男美少女である。
「アンタは死にそうにないわね」
 ルーシーは変な顔をした。
コメント (1)
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小説の途中ですが、ここで社員旅行の途中経過をお知らせ致します。

2015-01-14 19:13:30 | リアル旅行記
 今現在、北海道旅行の中2日目だが、何とか無事に終わることができた。
 交通機関のことに関しては、ほぼ加護があったと言って良い。
 というのは、初日の飛行機やその後のJRに遅延があったものの、足止めを食らったわけではないからだ。

 それにしても、飛行機が苦手な人っているじゃない?
 私もこういう機会でもないと乗ることが無く、つまり乗り慣れていないことから、離陸時の重圧や飛行中の乱気流、着陸時の衝撃にはヒヤヒヤさせられるものである。
 今回の往路に関して、飛行中の揺れはたまに電車並みの揺れがあったものの、着陸時の衝撃は殆ど無く、初めて乗ったANAの機長、上手いなと思った。
 いや、旅行ではいつもJALなのだが、今回は旅行会社の都合で、往路だけANAだったのだ。
 で、実は私の席の近くで、乗機中、泣きじゃくっていたクソガキ子供がいたのだが、1時間半泣き続けたその体力・気力には驚かされるということもあり、これが成長後のトラウマになるのではないかと思った。

 まあ、何というか……

 ある意味、虐待じゃね?これも。うん。飛行機を使った。
 だってさ、例えば近所の家で1時間半泣き続けている子供がいたらどう思う?
 クソの役にも立たない児童相談所警察に通報したくならない?
 それと同じだ。
 いや、私が子供の立場だったら、確かに飛行機はカンベンだよ。
 北海道新幹線が開通するまで待ってくれ、親。

 それと引き換えに“北斗星”や“トワイライトエクスプレス”が廃止になろうとしているが、“カシオペア”や“はまなす”も危ない。
 まず、廃止に向かうと見て良いだろう。
 新幹線や飛行機以外の手段となると、実は海路という手がある。
 東日本で言えば、大洗から苫小牧へ向かう商船三井フェリーと仙台から苫小牧へ向かう太平洋フェリーである。
 豪華幽霊客船“クイーン・ゼノビア”号ほどではないものの、総重量1万トンを超える大型船で、スイートルームも付いた、それなりの豪華旅行を楽しむことができる。
 大型船なので、よほどしけてない限り、揺れも小さい。
 鉄ヲタの言うセリフではないが、ただ、1度は体験したい船旅だとは思っている。
 飛行機が苦手な人は、船ならOKだろう、多分。
 私はどの乗り物でもOKだ。
 ご同行される方に合わせたプランを考えさせて頂きますよ。

 さて、今日は路面電車に始まり、路面電車に終わった旅だった。
 即ち、ホテルの最寄りである札幌市電のすすきの電停から西四丁目電停まで“雪ミク電車”に乗り、本日の締めもまた、今度は西四丁目からすすきのまで“雪ミク電車”。
 これで札幌市電をコンプリートということにする。
 数年前の北海道旅行では札幌市電に乗ることができなかったため、これだけでも目的を大きく果たしたと言える。
 その代わり、数年前では行った小樽に今回は行くのを断念。
 小樽どころか、余市のニッカウヰスキー工場まで行こうと思ったのだが、小樽から先の列車本数が少ない為である。
 “雪ミク電車”は3300形に初音ミクのラッピングがしてあるのだが、内装にあっても、その中吊りポスターなどがしてある。
 更には、初音ミクの声を当てた声優の藤田咲さんと鏡音リン・レンの声を当てた下田麻美さんの直筆サインも車内に展示してあるという豪華ぶりだ。
 そうです。リンとレンは双子の姉弟(公式設定ではない)だけども、声優さんは声色を変えて一人二役を演じているのでした。
 うちの小説では、だいぶ違うけどね。
 車内には何もミクさんだけでなく、ミクさん達を輩出したクリプトン・フューチャー・メディアの本社があるからなのか、リン・レンの他、巡音ルカやKAITO、MEIKOのポスターも展示されている。
 因みにクリプトン社の見解では、二次創作について、商業目的でなければ自由に使用して構わないとしている。
 この太っ腹ぶりが、ボーカロイドをメジャー化させたと言っても過言ではない。
 公式設定が結構アバウトなのも、それが理由だ。
 そもそもボーカロイド達がどういう存在なのか、ということも公式設定では【お察しください】。
 私の小説では精密機械の詰まった人造人間という設定だが、他のクリエイターさんの作品では生身の人間だったり、それを機械改造化したサイボーグだったり、或いは3Dホログラムなんて設定まである。
 え?セクサロイド?何スか、それ?
 一往復乗って、ますます続編を書きたくなったよ。
 実はもう原案はできてるんだけどね。
 まあ、まずは“ユタと……”を完結してからだ。

 旭川へは“スーパーカムイ”で行った。
 ANPさんなら知ってるだろうけど、往路が新型の789系だった。
 下りはそんなに混んでいなかったな。
 “スーパーカムイ”ではないけど、列車が全焼したり脱線したりしたこともあって、最高速度は130キロから120キロに引き下げられている。
 それに伴い、本数も少し減ったような……?いや、減ったよな。
 いつも昼間30分に1本なのだが、時間帯によっては1時間に1本とかになってるぞ。
 雪煙をもうもうと上げて突き進むその姿はJR北海道ならでは……のはずなのだが、やっぱりそれは130キロ運転の時だけか?
 往復ともに見られなかった。
 BGMはダークダックスでJR北海道社歌“北の大地”。
 因みにこのダークダックス、創価学会歌“森ヶ崎海岸”も歌っている。

 旭川市内でやったこと、旭川ラーメンを食べることと、実家に送る土産を買うこと。
 旭川も、結構駅前は揃っている感じだ。タリーズ・コーヒーまである。
 旭川ラーメンは、割と味が濃い。
 西武旭川店の地下で買ったのは、ベタ過ぎる法則、“白い恋人”。
 実家用と祖母の入所している介護施設の皆さん用に買っておく。
 発送したのだが、伝票に運送会社が書いていない。
 西武だから西武運輸かと思ったが、確かセイノーホールディングスに吸収されたんだよな。
 じゃ、西濃運輸か。

 復路は旧型の785系に乗った。
 旧型と侮るなかれ、座席は新型と同じものに交換されているし、運転室台横に貫通扉が付いていることもあって、客室から前方の視界が望める(だから何だ)。
 札幌から快速“エアポート”に変身する列車だからなのか、往路より乗客が多かった。
 まあ、私の隣に着席する乗客はいなかったが(先頭車だからかな)。

 で、札幌に着いたら、今度はまた市電、ミクさん電車に乗る。
 車内放送はミクさんの声を当てた藤田咲さんが喋ってるとのこと。
 あくまで、ミクさんの声優さんが喋っているだけなので、一瞬、ミクさんの声には聞こえないかもだ。
 別に、『初音ミクが車内で何か歌う』わけではなく、『声優さんが淡々と車内放送している』だけである。

 まあ、これくらいだな。
 そうそう。JR電車だが、初日の快速“エアポート”で、733系に乗った。
 自由席利用の鉄ヲタ的には、ハズレ。
 全部ロングシートの通勤電車で、ほとんど旅情は無い。
 まあ、初乗りしたので、それで十分だ。
 明日の往路はハズレ無しの指定席“uシート”に乗ることにしよう。
 この快速“エアポート”も、最高速度が引き下げられたので、所要時間は少し伸びている。

 乗りバスしてねーな……。
 ま、冬の北海道でそれをやる度胸は無い。
 せいぜい、羽田空港からまたリムジンバスに乗るか。
コメント (6)
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