報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

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2013-06-06 20:11:31 | 日記
 ポテンヒット氏より新たな東武野田線レポを頂戴した。本当に氏は野田線ヘビーユーザーである。もちろん、良い意味でだ。メールにて件のトラス橋の写真を頂戴したが、なるほど。『何コレ珍百景』辺りに投稿しても良さそうなほどである。
 因みに私はトラス橋は好きだ。これぞ鉄橋という感じがするのだ。なので同じ荒川を渡るのに、埼京線側にはトラスが無いのを寂しく思っている1人である。
 道路では東北自動車道の利根川の橋を真っ先に思い浮かべる。道路のトラス橋って、なかなか見られないと思うのだ。
 ただ、新幹線でトラスは正直やめて欲しいと思う。どうしてかって?昼間高速で走ると、目がチカチカするのだ。だから私は明るい時間帯に東北新幹線に乗る時、大宮~小山間は窓のブラインドを下ろしている。海側にある“ラウンド1”のボーリングのピンが見えてきたら、まもなくトラス橋の合図である。
 なかなか私も、東北新幹線ヘビーユーザーになりつつあるようだ。

 あと……これはあまり気にしたくないのだが、法華講ブロガーの間に不穏な動きがあるようだ。無宗教であれば我関せずを通すことができたが、勧誡してこれをやっている以上、私も法華講ブロガーに分類されてしまうだろう。ただ私はもうブログで破折をするつもりは無く、日記と自作の小説(のボツネタ)を掲載するのみである。これくらいは許して欲しいなぁ。

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 “新人魔王の奮闘記”より。また別のボツネタ。

「ふう……。やっと党大会終わった……」
 安倍春明は疲労がたまった顔で、魔王城の中にある執務室に戻っていった。
 一党制のアルカディア王国では、この党大会が国会のようなものである。
「ルーシーの不眠問題が解決したと思ったら、大魔王シンパのテロ問題だもんなぁ。本当に国作りって大変だ」
 春明は傍に控えるサイラスに向かって言った。
「しかし少なくとも、前魔王の頃よりは暮らしやすくなったと思う。少なくとも、街に明るさがある」
「歯に衣着せぬキミが言うんだから、信用していいのかね。ルーシーのパソコンだと、支持率90%越えになってるんだけど、あれは甘く見積もり過ぎだよなぁ?」
「少なくとも我々亜人からは、それくらいの支持率はある」
「なに?亜人の支持率だったのか?」
「森を解放してくれた恩は絶対に忘れない」
「あとは、魔族達か。相変わらず魔族達は、大魔王シンパが多いからなぁ……。ルーシーの出自がヴァンパイアだから、ヴァンパイア族が魔族の支持率向上に動いてくれるんだけど……。いかんせん人間をエサにする種族なもんだから、あまり頑張られると今度は人間の国民から不審がられるんだ」
 すると、机の上の電話が鳴った。
「はい、もしもし。あ、ルーシー。ん?ティータイムにするって?じゃ、お茶菓子持って行くから。ブリオッシュでいい?」
{「ケンカ売ってんの、アンタ?」}
「ジャパニーズ・ジョークだって。実家から送ってきた大福詰め合わせ持って行くよ。たまにはジャパニーズ・トラディショナル・スイーツ、略して和菓子もいいだろ?」
{「ダイフク?ふーん……。まあいいわ。持って来て」}
「了解」
 春明は電話を切った。

「女王様に茶菓子持って行く首相ってのも珍しいな」
「ただの女王、首相の間柄じゃないからな」
 春明とサイラスはそんな会話をしながら、ルーシーの私室へ向かう。
「昔は魔王討伐の勇者と、討伐される側の魔王の間柄だったんだぞ」
「それが何故首相に収まっているのか理解できん」
「だから言ったろ?ローラの供養の為だって」
「人間の感覚は、オレには理解できそうにないな」
「理解できたら、長いエルフの人生も更に楽しくなるぞ」
「そうかな?それより、その珍しい菓子は本当にルーシー殿の口に合うのかな?」
「ま、食べてごろうじろってところかな」
「あまり気に入らないと、首を跳ばされるんじゃないか?」
「大丈夫、大丈夫」
 春明は楽観的だった。

 ところが……。
「Go to hell!!」
 ドカァーッ!
「うおっ!?」
 部屋の入口まで来た途端、中からルーシーの怒声が聞こえ、ドアを破って中から1人の男が飛んできた。
「横田!?何やってんだ!?」
 危うく激突しそうになったが、サイラスが庇ってくれた。ここでのサイラスの立ち位置は、春明のSPである。
 横田とは、共和党の理事を務める男であった。
「あんこアレルギーのこの私にアンパンを寄越すなんて、テロ行為にも程があるわ!」
 中から瞳を赤く光らせて出てくるルーシーの姿があった。
「へ、へ、陛下!こ、これはその……、な、な……何かの手違いで……!」
「シャラップ!この男を地下牢に収監しなさい!!」
「お、お許しください!!」
 しかし、ズルズルと近衛兵に連行されていった横田理事であった。
「あ、あんこアレルギー……?」
 するとルーシーは春明の姿を見つけて、苦笑を浮かべた。
「そうなの。アタシ、あんこダメなんよ。日本留学時代、どうしてもそれだけは好きになれなくて、しまいには嘔吐するくらいでね」
「そ、そんなに!?」
「口直しに春明の持ってきたお茶菓子にしましょう。で、何持ってきたの?」
「え?えーと……。(ヤベェ!全部あんこ入りの大福だった……!!)」
「……何を隠してるの?それが珍しいジャパニーズ・トラディショナル・スイーツなんでしょ?早く持って来て」
「こ、これはその……何かの手違いってゆーかぁ……」
「What!?」
 春明の運命やいかに!?
(ああっ!?既にサイラスがいない!?)
 ダークエルフのサイラス、持ち前の身体能力で遁走していたという……。
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鉄道人身事故

2013-06-06 00:46:38 | 日記
 今度はJR新宿駅山手線ホームで人身事故があったらしい。ラッシュの時間に合わさると、本当に大変だ。E231系も、どれだけの血を吸ってきたのだろう。
 私も昔は、よく人身事故に出くわすことがあった。それも、自分が乗っている電車が事故るというようなことだ。信心を辞めてからそういうことも無くなったが、再開した今、再び悲劇がまた繰り返されようとしているのか……。

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 “新人魔王の奮闘記”より。

「総理!陛下の御容態が安定されていないということなんですが、どのような御病気なのでしょうか!?」
「総理!一言お願いします!」
「危ないから下がって!」
 異世界通信社の報道陣に囲まれる安倍春明。SP達に守られながら、王宮の中に入っていく。
(ただの不眠症というだけじゃ、納得しないだろうなぁ……)
 実際そうなのだが、冷静に考えると不自然な点が多々ある。
(自信家の魔王様が、たかだか夢ぐらいでああもなるとは……)
 確かに民主党タカ派に裏切られ、反乱を起こされて、危うくギロチンに掛けられるところを春明が救出したことがある。
 その時の恐怖体験がトラウマになっててもおかしくないが、しかしだ……。

「おはようございます。陛下、ご気分はいかがでございますか?」
 春明はルーシーの私室に入った。ここはルーシーの専属召使と、一部の家臣しか入室を許可されていない。
 無論春明は、そんな許可された数少ない者の1人である。
 ルーシーは虚ろな目を春明に向けた。
「また……眠れなかった……」
「そう、ですか……。また同じ内容の夢で?」
「うん……」
 春明は周りに誰もいないのを確認した。
「目下のところ、やっぱりルーシーにテロ目的で呪いを掛けている犯人がいることが浮上したよ。あとは特定して補縛するだけだ。その時には、テロリストを逆にギロチンの刑にしてやればいい。それまでの辛抱だよ」
「……横になるわ。いいでしょ?」
「ああ。体調が良くなるまで、公務はキャンセルしてる。ゆっくり休みなよ。後の事は、俺達でやっとくから」
 横にはなるが、けしてルーシーは深く眠ることができないだろう。

「随分とお優しい事で」
 ルーシーの私室を出ると、ダークエルフのサイラスがいた。
「俺はここじゃ首相だ。陛下の健康には、人一倍気にしなくてはならない」
 春明はサイラスのからかうような表情から、少し憮然とした顔で応えた。
「そうかな?オレには、彼氏が体調不良の彼女を気づかっているようにしか見えないが」
「まあ、俺の3倍生きてるお前には誤魔化せないか。昔、俺は陛下の双子の姉と付き合ってたことがあってさ、何だか他人とは思えないんだよ」
「その元カノは?」
「死んだよ。事情を知らなかった陛下に、魔王軍を送り込まれたこともある。俺が殺したんじゃないかって誤解されてさ。まあ……守ってあげられなかったのは事実だけど」
「なるほど。あとは、だいたい分かる。生き残った双子の妹を守ることで、少しでも償いをしようってことか。悪くはないな」
「分かってくれたら、調査報告をしてくれ。首尾はどうだった?」
「オレ達の故郷・闇の森に、かつてこの城を追われた魔導師が住んでいる。今の政権も相当気に入らないようだ。動機も実行性もある。何しろ、現役時代は呪術師の異名も持っていたらしいからな」
「ありがとう。さすが諜報力にも優れているダークエルフなことだけあるな」
 春明が言うと、サイラスはあくまで真顔で応えた。
「礼には及ばん。あんた達には故郷を解放し、個人的に妹を助けてくれた恩がある。ルーシー殿においては早く全快してもらわないと、妹の傷ついた心の治療もできなくなる」
「そうだな」
コメント (3)
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