報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

仕事のことについて少し

2013-03-01 20:39:24 | 日記
 ビルの警備で侮れないものの1つに、トイレがある。時々、社員や清掃員から、
「○○階のトイレの個室が長時間閉まっているので確認してほしい」
 という申し出を受けることがある。大抵は利用者数が多く、空いたと思ったら、すぐ次の利用者で塞がるため、あたかも長時間同一人物が使用しているかのような錯覚に陥っているというのが普通である。別の事例では、ドアの建て付けが悪く、誰もいないのに勝手にドアが閉まってしまった(本来、誰もいない場合はドアが開いている)というパターンもある。8割、9割はこんな異常なしのパターンなのだが、残りの1割、2割はそうはいかない。私の勤務しているビルではまだ無いが、最悪、開けてみたら首吊り死体があったなんていう事案も、東京駅周辺のビルでは発生している。因みに私のビルでは、社員が酔っ払って寝込んでいたという例があった。
 因みに私の場合、申し出てくれた人にその場所を案内してもらっている。そして、ノックをしても何の反応もない場合、ある方法で個室のドアを開けてみる(開け方は【禁則事項です】)。申し出てくれた人はあまり危機感を持っていないだろうから、何の疑いも無くドアの前に立ってくれる。で、ドアを開けた後で私はサッと避けて、ドアの前に立っている人の反応を見る。そこで、驚いた顔をしていたら【お察しください】。仮に変質者が飛び出してきたとしても、私が第一被害者になるのは避けられる。ズルいけど、ゴメンね。
 もう1つ。今、酔っ払いが……という話をしたが、施設警備員にとって酔っ払いの対応は切っても切れない縁である。先ほどの氏素性の知れた社員は素直に起きて退館してくれたが(終電後の話だったので、タクシーまで案内してあげたよ。ビルの前にタクシーが常時待機していて助かったぜ)、中にはそうでないヤツもいるんだ。特に、バイト先のウインズ(JRA場外馬券場)な。ポテンヒットさん辺りなら、もうお分かりだろう。注意しても、これがまた絡んでくる、絡んでくる。ただ単に一通り絡んだ後で立ち去ってくれるならまだしも、中には私達だけでなく、他の一般客にも暴言を吐いたりするのがいるんだな。一触即発で、暴力まで振るうかもしれない。そんな時はどうするのか。無論、警察に来てもらうわけだが、それまでの間、暴力を起こさないように宥める。しかし、それで完全に大人しくさせたらダメ。これは私のやり方で隊長も驚いていたのだが、警察だってこんな厄介者、抱え込みたくないそうだ(弊社は警察からの天下りOBの多い会社で、現役時代の話をよく聞かされる)。そこでだ。警察が来るまでは、宥めすかせる。そして警察が来たなと思ったら、わざと1発、酔っ払いの気に食わぬ一言を言ってやる。当然、酔っ払いはブチ切れて、私に拳を振り上げてくる。そこで、やってきた警察官が暴力現認で御用となるわけだ。2人の警察官に連行される酔っ払いが、
「おい、ガードマン!ハメやがったな、この野郎!おい、コラ!!」
 と喚いていたが、もう後のお祭りドンドコショだ。私は心の中では赤い舌を出して深刻な顔して、警察官に事情を説明すると。こういう寸法だ。

 まるでどこかの謀略部隊みたいなやり方と思うでしょ?実はその通り、このやり方は自分で編み出したものではない。顕正会時代に、ある人物から教わったものだ。それ以上は言えない。どうか、【お察しください】。
コメント
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