Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

美女という災難     日本エッセイスト・クラブ編(文芸春秋)

2009年01月11日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 奇抜な表題に惹かれ、思わず手にした一冊。人生の達人達が語る、短い言葉からは、頁を繰るごとに「!」や「?」が頭の中に渦巻いて、あっという間に読み終えてしまった。
 今晩から、エッセイストクラブ編の同種のものを、すこし拾い読みしようか・・・

○砂のまじったカレー 廣淵升彦:本当の世界を知るためには、たまには、カレーに砂を入れて食ってみるか
○目のつけどころ 志村史夫:仕事や勝負などに関わるだけではなく、自分自身の人生、生き方、幸福感などにも広く当てはまることだろう
○記憶する体 朝比奈あすか:おそらく考えるより先に彼女の指が成している
○旅する男女脳 黒川伊保子:男性脳は、生まれつき奥行き認識が得意で、遠くに興味が行くのである
○「なっとく説明カード」の効用 矢吹清人:横向きハガキを三枚並べた大きさの三つ折りのカード-町医者のささやかな「おまけ」
○読書の思い出 松沢哲郎:文字から得た知識だけでは、どうしても納得できないということだ。だれも考えていないことを考える。そこに進むべき学問の道があると納得した
○還ってゆくところ 高田宏:「大寒や地蔵拝んで走るのさ」日々の暮らしのリズムみたいなもののようである
○最近イギリス漫談-自然と歴史 安嶋彌:庶民の方がむしろナショナルといえる
○教育は家族を巻き込め 小林和夫:教育の一番重要な場は家庭だというのが私の信念だ
○八月晦の赤い禾 宇多喜代子:種籾は いなきしほれてかりとりて 穂先をきりてもみておくなり 「日本農書全集」百姓伝記 苗代百首
○妻への手紙を書きつづけて 永六輔:私ね百歳まで仕事してると思うの、それ見届けてほしいの。二人の娘は何時も二人の妻ほどうるさい


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