おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は「製造業の国際競争力指数の推移」をみましたが、今日は「製造業の成長会計」をみます。
この図は米国と韓国の生産性を「資本サービス投入増加の寄与」、「労働投入増加の寄与」及び「TFP上昇率」で示したものです。
「生産性」とは、機械や設備を投入したことによる「資本生産性」、労働力を投入したことによる「労働生産性」、そしてそれら全てが生み出す「全要素生産性」に分かれます。
米国は1995年から2000年にかけて機械や設備を投入し「資本生産性」を上げ、2001年から「全要素生産性」が増加したことから労働力を減少させたと読み取れます。
他方、韓国は機械や設備を投入し続けて「全要素生産性」を高めていますが、2005年は「労働生産性」が低下しています。
つまり、これが北米の製造業が雇用に必ずしも恩恵を与えなかった「雇用なき景気回復=jobless recovery」であり、ウォール街を占拠した若者が"We are the 99%"と叫んだことを数値で証明している訳です。
韓国の2005年の労働力の減少は一部の人だけが富を独占する予兆と読むと、竹島問題の背景が見えてくるような気がします。
昨日は「製造業の国際競争力指数の推移」をみましたが、今日は「製造業の成長会計」をみます。
この図は米国と韓国の生産性を「資本サービス投入増加の寄与」、「労働投入増加の寄与」及び「TFP上昇率」で示したものです。
「生産性」とは、機械や設備を投入したことによる「資本生産性」、労働力を投入したことによる「労働生産性」、そしてそれら全てが生み出す「全要素生産性」に分かれます。
米国は1995年から2000年にかけて機械や設備を投入し「資本生産性」を上げ、2001年から「全要素生産性」が増加したことから労働力を減少させたと読み取れます。
他方、韓国は機械や設備を投入し続けて「全要素生産性」を高めていますが、2005年は「労働生産性」が低下しています。
つまり、これが北米の製造業が雇用に必ずしも恩恵を与えなかった「雇用なき景気回復=jobless recovery」であり、ウォール街を占拠した若者が"We are the 99%"と叫んだことを数値で証明している訳です。
韓国の2005年の労働力の減少は一部の人だけが富を独占する予兆と読むと、竹島問題の背景が見えてくるような気がします。