中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

99%問題が韓国でも起こる??

2012年09月15日 06時48分33秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「製造業の国際競争力指数の推移」をみましたが、今日は「製造業の成長会計」をみます。

この図は米国と韓国の生産性を「資本サービス投入増加の寄与」、「労働投入増加の寄与」及び「TFP上昇率」で示したものです。

「生産性」とは、機械や設備を投入したことによる「資本生産性」、労働力を投入したことによる「労働生産性」、そしてそれら全てが生み出す「全要素生産性」に分かれます。

米国は1995年から2000年にかけて機械や設備を投入し「資本生産性」を上げ、2001年から「全要素生産性」が増加したことから労働力を減少させたと読み取れます。

他方、韓国は機械や設備を投入し続けて「全要素生産性」を高めていますが、2005年は「労働生産性」が低下しています。

つまり、これが北米の製造業が雇用に必ずしも恩恵を与えなかった「雇用なき景気回復=jobless recovery」であり、ウォール街を占拠した若者が"We are the 99%"と叫んだことを数値で証明している訳です。

韓国の2005年の労働力の減少は一部の人だけが富を独占する予兆と読むと、竹島問題の背景が見えてくるような気がします。

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圧倒的な世界ナンバーワン企業の必要性

2012年09月14日 04時40分38秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「設備投資と研究開発効率」をみましたが、今日は「製造業の国際競争力指数の推移」をみます。

この図は家電・空調、情報通信機器、コンピュータ、電子部品、重電・産業機械、建設・農業機械、自動車、自動車部品、航空・宇宙、造船といった製造業の各分野の売上上位5社を抽出し、公表されている財務諸表を元にした売上高営業利益率と売上高シェアを掛け合わせたものを「国際競争力指数」としたものです。

2001年までは世界はITバブルの崩壊で低迷していましたが、2001年以降にまず北米のグローバル企業の国際競争力が著しく向上し、これら欧米企業からのOEM/ODMの受注を拡大したアジアのグローバル企業の国際競争力が釣り上げられるような形で向上したことが分かります。

他方、我が国企業は欧米・アジアの双方から挟撃されるような形で国際競争力を下落させ、ついに2010年には北米・欧州・アジア・日本の4つの地域の中で、最下位になっています。

その差は僅かであることから今後の復活を望みたいですが、全体の順位は低くてもこの分野の中から圧倒的な世界ナンバーワン企業をいくつか輩出する方向性の方が今の日本には適しているような気がします。

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コピーキャットと呼ばれる前に

2012年09月13日 05時22分56秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「iPhone4の各工程の付加価値」をみましたが、今日は「設備投資と研究開発効率」をみます。

左図をみると、これまでみてきたとおり、アップルをはじめとする北米企業はコアとなる部品・サービスの開発・活用に注力することで営業利益を急激に向上させる一方、サムスンやホンハイをはじめとするアジア企業は、北米企業からのOEMやODMにより投資と生産を大規模化させることで設備投資効率を向上させていることが読み取れます。

他方、パナソニック、ソニー、シャープなどの日本のグローバル企業は、積極的に設備投資を推し進めて利益の拡大を図ったが、円高など経営環境の悪化もあって必ずしも利益が上がらず、設備投資効率は低下していることも読み取れます。

次に右図をみると、欧米のグローバル企業はもともと巨額の研究開発投資を更に増加させ、得られた技術を効果的に活用することで営業利益を伸ばしたことが読み取れます。

かつてジョブス氏はサムスンのことを”コピーキャット”と呼び、数日前に来日されたサイクロン掃除機のダイソン氏やロボット掃除機ルンバのアングル氏は日本企業に対して同様の発言をされていました。

モノマネではなくオリジナリティーを高めるための投資、この重要性を再認識させられますね。

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iPhoneが国内製造業にもたらす利益

2012年09月12日 05時23分31秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「EMS市場の拡大」をみましたが、今日は「iPhone4の各工程の付加価値」をみます。

この図はiPhone4の各工程の付加価値を円グラフにしたものですが、利益の半分近くをアップルが獲得していますが、これはなぜでしょうか。

デジタル化・モジュール化が進展した結果、一定の品質のものづくりが容易にできるようになり、単なるものづくりから得られる付加価値が低下しています。

つまり、iPhone4などのこの世にないものを「企画・マーケティング」、「研究開発」、「設計」できる企業は稼げるが、単なるものづくりという差別化が図れない部門は価格競争に巻き込まれ、利益は得られない訳です。

これをスマイルカーブと言いますが、世界中で大人気のiPhone4の日本国内のものづくり企業が稼ぐ利益はたった0.5ドルというは本当に笑えないですね。
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戦国時代、下克上宣言!

2012年09月11日 05時24分40秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「工作機械の世界シェア」をみましたが、今日は「EMS市場の拡大」をみます。

この図はEMS(Electronics Manufacturing Service)と呼ばれる電子機器の受託生産サービスの主要企業9社の年間の売上高を推移にしたものです。

2000年代初頭には4千億ドル弱であったものが、この10年間で約4倍へと急拡大しています。

とりわけグラフの赤い部分の拡大が目立ちますが、この会社がシャープの経営支援で連日取りだたされているホンハイ精密工業です。

昨日までみてきたデジタル化やモジュール化により技術力のない新興国の企業が、技術力を有する企業を支援する立場に変わる、戦国時代の下克上が行われているとも読めますね。

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工作機械の生産と消費の状況

2012年09月10日 05時44分56秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「各種製品・システムにおけるソフトウェア規模の拡大」をみましたが、今日は「工作機械の世界シェア」をみます。

日本はCAD/CAMなどものづくりを支える製造機械のデジタル化の普及率が高かったのですが、現在、中国や韓国が窮迫しています。

上図はこのCAD/CAMと連動させるNCなどの工作機械の国別の生産と消費のグラフです。

白書にはありませんが、恐らく1990年代は日本とドイツが首位を争っていたと思われますが、現在はともに中国が圧倒的な状況です。

CAD/CAMと工作機械があれば、高度な技術知識を基盤としたすり合わせは不要となり、低コストの製品設計と一定の品質での製造が可能になる訳です。

恐るべし中国という感じですね。

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技術者よりも半導体の能力

2012年09月09日 06時01分14秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「アジア太平洋の主な工業国間の中間財の貿易構造」をみましたが、今日は「各種製品・システムにおけるソフトウェア規模の拡大」をみます。

携帯電話、パソコン、液晶テレビなどの現代の工業製品は、ソフトウェアを使って製品内の各パーツ間のインターフェイスを標準化しさえすれば、別個に用意したパーツを組み合わせることで製品は完成します。

この図は、各種製品に使われる組み込みソフトのプログラム行数の過去と現在を比較したもので、現在は過去に比べて大幅にプログラム行数が増加しており、ソフトウェアの大規模化・複雑化が進んでいることが分かります。

これまでは製品の質を高めるには経験を積んだ企業や熟練労働者の経験が鍵を握っていましたが、現代の工業製品は半導体の性能を高めることで消費者ニーズに対応していると読み取れます。

視線を一回りすると、スマホ、液晶テレビ、パソコン等があり、自分の生活がいかに半導体に依存しているかを改めて感じますね。

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中国に向かう世界の潮流

2012年09月08日 06時43分35秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「ハイテク輸出額の推移」をみましたが、今日も49ページの「アジア太平洋の主な工業国間の中間財の貿易構造」をみます。

この図は、日本を中心とした米国、中国、韓国等との貿易構造を10年毎に確認することができるグラフです。

1990年には多くの国にとって日本は中間財の主な輸出先となっており、アジア太平洋の貿易構造において、最終財の生産拠点としても、我が国が枢要な地位を占めていたことを示しています。

ところが、時間が経過するに従って徐々にこの構造が崩れ始め、2010年にはかつての日本の位置を、かつて以上に強固な形で中国が獲得していることが分かります。

この点について、白書は、日本は中国に部素材を供給する中間財の生産拠点として新たな役割を担えば良いとする議論も散見されるが、実際には中間財輸出においても新興国の成長は著しく、必ずしも楽観視できない状況とあります。

2000年時点では、我が国の中間財輸出額は中国、韓国及び ASEANを上回っていましったが、直近の2010年には中国及び ASEANにも追い抜かれています。

また、1990年、2000年、2010年のいずれの時点でも、我が国は中国への最大の中間財輸出国だが、その伸び率は他の国と比べると緩やかであり、2010年には韓国及び ASEANに肉薄されているとあります。

世界が中国に向かっている強く太い潮流の存在が改めて確認できますね。

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得意芸にみる日本の栄枯盛衰

2012年09月07日 05時30分31秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「世界の製造業の付加価値に占める各国のシェア」をみましたが、今日も48ページの「ハイテク輸出額の推移」をみます。

この図は、航空宇宙、コンピュータ、医薬品、科学機器、電子機器等多くの研究開発を必要とする製品、つまりハイテク輸出額の推移を示したものです。

1992年には日本及び米国のハイテク輸出額に比べて、中国及び韓国のハイテク輸出額は圧倒的に小さかったのですが、2001年以降、中国のハイテク輸出額が急速に増加したことで、日米韓が頭打ちとなっていることが分かります。

日本は、2003年に中国に、2009年に韓国に追い抜かれて、最下位という状況です。。

ものづくりから日本の栄枯盛衰が感じ取れるテーマでした。。。

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中国の一人勝ち!

2012年09月06日 04時29分07秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「我が国ものづくり産業と工業化する新興国との競合激化」をみましたが、今日も48ページの「世界の製造業の付加価値に占める各国のシェア」をみます。

この図は2000年と2009年の日米中韓の製造業の付加価値に占める各国のシェアをグラフにしたものですが、これをみると、日本と米国のシェアが低下しているのに対し、中国が大きく上昇していることが分かります。

つまり、日本は韓国や欧州経済の悪化に負けているのではなく中国に負けているということです。

なお、昨日の日本経済新聞には、米国では製造業の付加価値がコンピュータや自動車で拡大しており、経済牽引の最大の成長エンジンになっているとあります。

となると、問題は日韓です。これについて明日、付加価値が高いハイテクの輸出額をみていきましょう!

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日韓と共倒れの状況

2012年09月05日 05時01分33秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「主要産業の営業利益の対前年比」をみましたが、今日は48ページの「我が国ものづくり産業と工業化する新興国との競合激化」をみます。

今、シャープをはじめ日本のものづくり産業が苦戦していますが、その直接的な原因は、円高、原料価格の高騰、東日本大震災、タイ洪水によるサプライチェーンの混乱、欧州債務危機による市況悪化など経営環境の悪化によるところが大きい。

そして、日本のものづくり産業が直面しているもう一つの要因が新興国との価格競争の激化である。

この図は、液晶パネルとDRAMの価格を示したグラフですが、欧州債務危機等による世界市場の縮小で、製品単価の下落が一層急激なものとなっており、LGが▲577億円、サムスンが▲393億円と営業利益を悪化させていることが分かります。

つまり、製品単価の下落によるダメージを受けたのは日本のものづくり企業だけではなく、韓国メーカーも大きく収益性を悪化させているということです。

では、誰が勝っているのか?明日、みていきます!
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昨年度の製造業の営業利益

2012年09月04日 05時00分30秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日から第2章「我が国ものづくり産業が直面する課題と展望」をみていますが、今日は47ページの「主要産業の営業利益の対前年比」をみます。

過日記載した通り、2005年以降、外国から得た利子・配当や賃金等と外国へ支払った分との差額である所得黒字【青線】は貿易黒字を上回っていますが、2011年の貿易収支【赤線】は原油価格の高騰や東日本大震災の影響などの影響により、第2次石油危機の影響を受けた1980年以来31年ぶりに赤字となっています。

このような状況を受け我が国の製造業の営業利益は前年に比べて23.3%も下落しています。

特に営業利益の下落が著しかったのが、我が国の基幹産業である自動車であり、続いて、情報通信機器、電気機器というエレクトロニクス産業であることがこの図をみると分かります。

2013年決算見込みをみるとトヨタをはじめとする自動車各社には復活に向けた力強さを感じますが、エレクトロニクス産業は全体的に弱含みで先行きの不透明感を感じざるを得ません。

エレクトロニクス産業の一日も早い復活が待ち焦がれます!!
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ビジネスモデルの急速な変化

2012年09月03日 04時55分41秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「労働災害などの発生状況」をみましたが、今日からものづくり白書第2章「我が国ものづくり産業が直面する課題と展望」をみます。

白書を要約すると、2000年前後にサプライサイドとマーケットサイドの構造が極めて急速に変化したことから世界のものづくり産業の競争環境は一変したが、我が国の多くのものづくり企業はこの変化に対応できなかったことが、ものづくり産業が直面している今の課題であるとあります。

サプライサイドでは、製品のデジタル化、モジュール化による単なるものづくりから得られる付加価値の急速な低下がみられ、一方、マーケットサイドでは新興国市場における中間層の爆発的増加がみられます。

このような状況下を追い風とする企業の代表例がapple社とホンハイ社ではないでしょうか。

前者は付加価値を確保する仕組みを構築した上で、後者に対して生産の大規模化によるスケールメリットを求め、膨張する新興国市場のシェアを一気に奪うというビジネスモデルです。

白書はこれらの成功例は、我が国ものづくり産業が目指すべき方向性について、一定の示唆を与えると記載しています。

どのように示唆を与えるのか、明日から読んでいきます!

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製造業の死亡者数は過去最少

2012年09月02日 05時20分48秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は脱線して「中小企業経営力強化支援法」をみましたが、今日はものづくり白書に戻って42ページの「労働災害などの発生状況」をみます。

この図をみると、2012年3月現在の速報値で全産業死亡者数【緑棒】が2,268人と前年から急増していることが分かります。

また製造業【青棒】においても295人増加し、全産業死亡者に占める製造業死亡者の割合【赤折】が急増していることが読み取れます。

出所が速報のため白書はこの急増理由について触れていませんが、確報をみると、平成23年の労働災害による死亡者数は2,338人で、東日本大震災を直接の原因とする死亡者数が1,314人、東日本大震災以外の死亡者数が1,024人とあります。

そして東日本大震災を直接の原因とする死亡者を除いた場合、死亡者数は前年比171人減(-14.3%)となり過去最小となったとあります。

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『中小企業経営力強化支援法』が施行!

2012年09月01日 05時56分00秒 | L&Iのブログ-コンサル日記
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

今日はものづくり白書を離れて、8月30日に施行された『中小企業経営力強化支援法』をみていきます。

この法律は、中小企業の経営力の強化を図るため、中小企業の支援事業を行う者を認定しその活動を後押しするための措置、及び、中小企業の海外展開を促進するため中小企業の海外子会社の資金調達を円滑化するための措置を講じることです。

特に後者は、この法等に基づく承認又は認定を受けた計画に従って事業を行う中小企業の海外展開支援を行う施策となります。

具体的には以下の施策が受けられます。

 ○日本政策金融公庫の債務保証業務、日本貿易保険の保険業務を拡充し、中小企業の外国関係法人の海外現地金融機関からの資金調達を支援する。

 ○中小企業信用保険の保険限度額を増額し、親子ローン等を通じた海外展開を支援する。

海外展開には莫大な資金が需要が発生することから、このような施策を積極的に利用すると資金負担が僅かながらでも軽減されます。

積極的に利用していきましょう!!

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