中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

労働生産性を分解してみる!!

2016年08月17日 04時11分11秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)71ページ「第 1-3-8図 付加価値額伸び率に対する資本、労働、TFPの寄与度」をみましたが、今日は73ページ「第 1-3-10図 資本装備率の分布状況」をみます。



上の2図について白書は、情報通信業は最も資本集約度が低い一方で、資本生産性が最も高い。

また、電気・ガス・熱供給・水道業は最も資本装備率が高い一方、資本生産性は最も低くなっている。

労働生産性の平均で見ると情報通信業では861万円/人、電気・ガス・熱供給・水道業では1,299万円/人と両業種共に高い水準となっており、労働生産性の高い企業においても、その高め方には業種ごとの特徴が現れている。

他方で、医療,福祉業や飲食サービス業では資本生産性が高い一方で資本装備率は低いことから、所有している資本は効率的に活用できているものの、労働集約的な側面が強く、労働生産性の押し下げ要因の一つとなっている可能性があると考えられる、とあります。

労働生産性 = 付加価値額÷労働力から算出されますが、これをさらに分解して、労働生産性 = 資本装備率「資本ストック÷労働力」×資本生産性「付加価値額÷資本ストック」としたものです。

「資本装備率」は機械や設備への投資の程度を表し、「資本生産性」とは、保有している機械や設備、土地等の資本がどれだけ効率的に成果を生み出したかを定量的に数値化したものです。

実務では小規模企業に対してこの数式を用いて計算することは難しいのですが、経営分析の際にはこういう視点があるということを覚えておくことが大事ということですね!

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