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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

国内企業が直面する8重苦。。。

2012年08月19日 04時13分40秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「資源価格上昇の製品価格への転嫁状況」をみましたが、今日は22ページの「企業の節電に取り組む理由」をみます。

東京電力原発事故の影響により2011年7月から9月の間に東京電力及び東北電力供給区域内においてる電力の使用制限が実施されたことは記憶に新しく、今年においても電力需給の逼迫と電力料金の値上げにより国内ものづくり企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

この図は2012年2月に経済産業省が実施したアンケートですが、これをみると電力使用制限解除後も、主にコスト削減を目的として節電を継続している企業も多いことが分かります。

また、東京電力及び東北電力供給区域内に生産拠点を有する企業の3割以上はコスト削減に加え今後の電力使用制限の可能性を想定して節電に努めており、その割合は他地域よりも高くなっていることも分かります。

昨年のものづくり白書の際に触れた7重苦に日中韓の政治問題が加わる8重苦に立ち向かわないと思うと政治の空白には本当に腹が立ちますね!

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資源価格を価格転嫁できないと・・・

2012年08月18日 05時37分07秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「世界のレアアース生産量」をみましたが、今日は22ページの「資源価格上昇の製品価格への転嫁状況」をみます。

昨日みた通り、資源価格が上昇基調にある中、企業が安定した収益を確保するためには資源価格の上昇を製品価格に転嫁する取組も重要です。

しかし、この図をみると非鉄金属では6割以上が価格転嫁できている状況に対し、電子部品・デバイスでは1割程度にとどまっていることが分かります。

白書はこの価格転嫁できる理由について「価格転嫁できる契約」だったという回答が最も多いことから、資源の使用量が多くコスト変動のリスクが大きい業種ではあらかじめ契約条項にて価格転嫁を盛り込んでいる場合が多いようであるとあります。

価格転嫁できていない場合は「その他経費の圧縮」、「生産効率の向上」、「人件費の圧縮」で対応していることが分かります。

つまり、資源価格の高止まりが続き、かつ、価格転嫁できない場合には、雇用への悪影響も懸念される訳ですね。
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98%を占める中国のレアアース生産

2012年08月17日 04時58分46秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「各種材料輸入価格の推移」をみましたが、今日は21ページの「世界のレアアース生産量」をみます。

今から2年前の2010年9月、尖閣諸島問題を背景に中国政府が日本へのレアアースの全面的な輸出禁止を検討しているというニュースで騒然となりましたが、驚くことに、2010年時点で全世界のレアアース生産の約98%は中国が占めています。

そして、中国政府の大幅なレアアースの輸出枠規制等によってレアアースの調達価格は品目によっては10倍以上まで高騰しています。

このような状況を踏まえ、国内の企業は「調達先の多様化」、「使用量削減」、「代替材料・代替技術の開発」といった方法でレアアース等の安定的な確保に努めていることが次の図114-5で分かりますが、そもそも内外価格差問題があるという記載があります。

内外価格差とは中国国内価格と中国が輸出する価格に大きな差があるということで、この状況が継続すると、ユーザー企業は望まざる海外移転につながる可能性もあることは言うまでもありません。

政府主導による資源の安定確保を期待しつつ、官民が連携して技術向上による使用量の低減、代替材料の開発、リサイクルの促進等の対策を進めることが重要ですね。

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中国の資源消費の状況

2012年08月16日 05時02分52秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「海外製造業による我が国製造業へのM&Aの内訳」をみましたが、今日は20ページの「各種材料輸入価格の推移」をみます。

この図は、財務省「貿易統計」で1990年の値を1とした材料輸入価格の推移です。

これをみると90年代は横ばいですが、2004年頃からが「非鉄金属鉱」や「原油及び粗油」を筆頭に大きく上昇していることが分かります。

2008年のリーマンショックの影響により一時的に価格が大きく下落したものの、その後、再び輸入価格が上昇に転じています。

この原因は中国を始めとする新興国の旺盛な資源需要です。

次の「図114-2粗鋼の見かけ消費量及び鉄鉱石輸入価格の推移」において2000年以降の主要国別の消費量が分かりますが、2000年当時は中国は全体の1/5程度であったものが、2010年ではその消費量を5倍に増やし全体の半分を消費する大国になっています。

中国の旺盛な需要による資源価格の高騰は我が国ものづくり産業にとって大きな制約となる恐れがあることが、これらのグラフからも学べる訳ですね。

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電機業界へのM&Aの拡大!

2012年08月15日 05時58分06秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「海外製造業へのM&Aの内訳」をみましたが、今日は19ページの「海外製造業による我が国製造業へのM&Aの内訳」をみます。

左図は、海外製造業による我が国製造業へのM&Aですが、アジアの比率が55.6%と最も多く、白書によれば昨年の41.4%から増加しているとのことです。

また右図は業種別の内訳ですが、電機が38.9%と圧倒的な比率を占めています。

中国企業による電機業界へのM&Aでパッと思いつくのは、三洋電機、オギハラ、レナウンですが、技術はあるが経営不振の企業がM&Aされていることが分かりますね。

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アジアへのM&Aが続伸している!

2012年08月14日 06時36分20秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「M&A件数の推移」をみましたが、今日は19ページの「海外製造業へのM&Aの内訳」をみます。

左図は、我が国の製造業による海外製造業へのM&Aの地域別内訳を示したものですが、これをみるとアジアの比率が45.2%と最も高く、白書には昨年の39.8%から続伸しているとあります。

右図は業種別の内訳ですが、化学が14.0%と最も多く、次いで医薬品、電機、食品などが続いています。

これらは我が国からのM&Aです。では、逆に我が国がM&Aされている状況はどうなっているのでしょうか?

明日、みていきたいと思います!
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増加する海外製造業への買収!

2012年08月13日 06時05分02秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「製造業企業の想定為替レートの推移」をみましたが、今日は18ページの「M&A件数の推移」をみます。

この図は「我が国製造業におけるM&A件数の推移」を示したものですが、これをみるとM&A件数は2005年をピークとして減少傾向にあり、また2011年は前年より若干の増加に転じたことが分かります。

また、2005年時点では国内企業同士(IN-IN)の買収案件が7割以上に上っていたが、2011年には6割を下回っており、海外企業との買収案件が占める割合が増大していることが分かります。

特に、「海外企業による我が国製造業へのM&A」は減少する一方、「我が国製造業による海外企業へのM&A」は増加しており、直近の円高傾向が我が国製造業の海外企業への買収機運を高めている可能性が推察できます。

では、その内訳はどうなっているのか、明日、みていきます!

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一貫して右肩下がりの為替レート

2012年08月12日 05時51分10秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「実効為替レートで換算した主要通貨の価値の推移」をみましたが、今日は16ページの「製造業企業の想定為替レートの推移」をみます。

この図は日本銀行の「全国企業短期経済観測調査」をもとにした為替レートと製造業の想定為替レートを比較したグラフです。

想定為替レートが実際の為替レートを持ち上げるようにしていますが、その甲斐なく、一貫して右肩下がりになっています。

中小企業白書では、円高は「海外で他国企業との競争激化」、「取引先からの値下げ要請」により減益要因になるとあります。

怖いことに専門家によると実質為替レートでみると現在のレートよりさらに2割程度も円高になる余地があるとのことですので、この先どうなるのか、本当に心配です!

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韓国企業との競争条件

2012年08月11日 05時04分17秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「海外生産比率と今後の国内外の設備投資見込」をみましたが、今日は16ページの「実効為替レートで換算した主要通貨の価値の推移」をみます。

この図は2007年1月を100として各国の実効為替レートを推移したグラフですが、中国元と日本円は急激な通貨高になっていることが分かります。

一方、韓国ウォンはユーロとドルよりも通貨安で移行しており、海外市場での競争においては韓国企業との競争条件が悪化していることが読み取れます。

具体的にはシャープが2013年3月期の決算予想を2500億円の赤字と発表しましたが、サムスンは2012年4~6月決算で4650億円の黒字を発表したことに現れています。

韓国は14年前(1997年)には通貨危機で国の存亡が危ぶまれていました。

この状況を乗り越えた現在ですので、日本も今やるべきことを危機意識を持って探す必要がありますね。

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持続的な成長を図るために

2012年08月10日 05時37分42秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「製造業投資動機ウエイトの推移」をみましたが、今日は15ページの「海外生産比率と今後の国内外の設備投資見込」をみます。

グローバル化が進展する中、成長市場である新興国等の海外に投資しようという意欲は高まっていることはこれまでもみてきましたが、左図において、中小企業において海外生産を行っている企業は2割であり、中には、国内と同等以上の生産比率を行っている企業が確認できます。

続いて右図をみると、今後については国内設備投資を増やす見込みの企業に比べて海外設備投資を増やす見込みの企業は圧倒的に多い状況となっています。

国内では既存設備の活用と高度化に重点を置き、海外では設備の規模拡大を図ることが持続的な成長を図ることが持続的な成長を図る鍵のようですね。

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未来に向けた投資の重要性

2012年08月09日 06時01分57秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「設備投資額(製造業)の推移」をみましたが、今日は15ページの「製造業投資動機ウエイトの推移」をみます。

この図は日本政策投資銀行「設備投資計画調査」ですが、国内設備への投資動機の推移をみると、加工・組立型では「能力増強」と「新製品・製品高度化」の割合が高いことに変化はありませんが、素材型の製造業では「能力増強」が顕著に減少する中、「維持・補修」、「新製品・製品高度化」という割合が大きくなっていることが分かります。

素材型とは繊維、紙・パルプ、化学、窯業・土石、鉄鋼、非鉄金属ですが、これら日本の基幹産業が将来に向けて海外ではなく国内に対して積極的に設備投資するためにはどうしたら良いのか、考えてなくてはなりませんね。

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リーマンショックから立ち直れない!

2012年08月08日 06時11分00秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「資金繰りDIの推移」をみましたが、今日は14ページの「設備投資額(製造業)の推移」をみます。

この図は財務省の「法人企業統計」ですが、東日本大震災後の設備投資は2四半期連続で前年同期比マイナスのまま推移していましたが、2011年第4四半期にプラスに転じたことが分かります。

この背景には、震災で破損した設備の復旧や震災で手控えられていた設備投資の再開があることが想定されますが、とはいえ、リーマンショック以降、低い水準が続いていることが分かります。

そして、次の図113-2「工場立地件数、工場立地面積の推移(製造業)」において、国内の工場立地件数・面積をみても同様にリーマンショック以降低水準で推移していることが分かります。

これらを考慮すると、白書は、今後継続的に設備投資が増加していくかは不透明な状況であるとしていますが、では、設備投資に対する動機はどのように変化しているのか、明日、みていきます!

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資金繰りは問題なし!

2012年08月07日 04時58分17秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「営業利益・営業利益率の推移」をみましたが、今日は13ページの「資金繰りDIの推移」をみます。

この図は日本銀行が発表している「全国企業短期経済観測調査」であり、資金繰りが「楽である」と答えた企業の割合(%)から「苦しい」と答えた企業の割合(%)を引いたもので、企業の資金繰りの状況を示します。

大企業・中小企業ともに震災が起きた2011年第1四半期を下回ってはいるものの、極端な悪化は今のところみられていないことが分かります。

一方、リーマンショック以降に増加傾向が続いていた現金・預金も直近では減少の動きがみられます。

これは企業が更なる成長に向け、設備投資や研究開発、さらには先日の楽天による電子書籍事業者のKobo社の買収等円高を活用したM&A等に積極性を取り組んでいる可能性も期待されることが読み取れます。
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震災以降厳しさを増す製造業の営業利益

2012年08月06日 05時00分22秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「地域別対外直接投資(製造業)の推移」をみましたが、今日は13ページの「営業利益・営業利益率の推移」をみます。

東日本大震災以前、企業収益はリーマンショック後の落ち込みから持ち直しの動きを見せていました。

またこの図から読み取れるように、震災直後の2011年第2四半期に製造業の営業利益は減少しましたが、同年第3、第4四半期と小幅ではあるが徐々に回復傾向にあります。

しかし、営業利益率の推移をみると、リーマンショックの影響を大きく受けた時期を除き、過去、製造業の営業利益率は全産業平均を上回って推移していましたが、震災以降は低水準に落ち込んで全産業平均を下回る状況が続いており、依然として厳しい事業環境にあることがうかがえます。

最近ではソニーが下方修正したり、シャープが二期連続の大幅赤字を発表したりしていますので、製造業を取り巻く経営環境の厳しさはしばらく続きそうです。

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欧州で急回復している直接投資

2012年08月05日 06時40分09秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「所得収支と貿易収支の推移」をみましたが、今日は11ページの「地域別対外直接投資(製造業)の推移」をみます。

この図は財務省・日本銀行による「国際収支統計」ですが、国内の直接投資家が海外にある企業に投資を行うことから生じる所得は、2009、2010年と前年比で減少傾向にあったが、2011年は増加傾向に転じています。

これについてものづくり白書は、アジアが堅調に増加していることに加え、2007年以降継続的に減少していた欧州が一気に2007年と同水準まで回復していることが目立つとあります。

直接投資について中小企業白書をみると、大企業はアジア地域だけでなく、北米、ヨーロッパへの直接投資も比較的多く見られるとあります。

自動車メーカーが欧州に工場を設立したのでしょうか?具体的な理由が分からないのはなんとも歯痒いですね。

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