おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は「各種材料輸入価格の推移」をみましたが、今日は21ページの「世界のレアアース生産量」をみます。
今から2年前の2010年9月、尖閣諸島問題を背景に中国政府が日本へのレアアースの全面的な輸出禁止を検討しているというニュースで騒然となりましたが、驚くことに、2010年時点で全世界のレアアース生産の約98%は中国が占めています。
そして、中国政府の大幅なレアアースの輸出枠規制等によってレアアースの調達価格は品目によっては10倍以上まで高騰しています。
このような状況を踏まえ、国内の企業は「調達先の多様化」、「使用量削減」、「代替材料・代替技術の開発」といった方法でレアアース等の安定的な確保に努めていることが次の図114-5で分かりますが、そもそも内外価格差問題があるという記載があります。
内外価格差とは中国国内価格と中国が輸出する価格に大きな差があるということで、この状況が継続すると、ユーザー企業は望まざる海外移転につながる可能性もあることは言うまでもありません。
政府主導による資源の安定確保を期待しつつ、官民が連携して技術向上による使用量の低減、代替材料の開発、リサイクルの促進等の対策を進めることが重要ですね。
昨日は「各種材料輸入価格の推移」をみましたが、今日は21ページの「世界のレアアース生産量」をみます。
今から2年前の2010年9月、尖閣諸島問題を背景に中国政府が日本へのレアアースの全面的な輸出禁止を検討しているというニュースで騒然となりましたが、驚くことに、2010年時点で全世界のレアアース生産の約98%は中国が占めています。
そして、中国政府の大幅なレアアースの輸出枠規制等によってレアアースの調達価格は品目によっては10倍以上まで高騰しています。
このような状況を踏まえ、国内の企業は「調達先の多様化」、「使用量削減」、「代替材料・代替技術の開発」といった方法でレアアース等の安定的な確保に努めていることが次の図114-5で分かりますが、そもそも内外価格差問題があるという記載があります。
内外価格差とは中国国内価格と中国が輸出する価格に大きな差があるということで、この状況が継続すると、ユーザー企業は望まざる海外移転につながる可能性もあることは言うまでもありません。
政府主導による資源の安定確保を期待しつつ、官民が連携して技術向上による使用量の低減、代替材料の開発、リサイクルの促進等の対策を進めることが重要ですね。