【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

儚い恋の花

2009-06-30 17:00:00 | ハーブと香り雑学




   今日は降ったりやんだりの空模様です。
  とは言え、それは朝早い時間の事。

   その後は、小康状態が続いています。
  典型的な梅雨空。

   そんな中、私の心をパ~ッと灯して
  くれたもの。それは水色の朝顔です。
  (冒頭の写真)

   つい昨日の事、
  【工房Miya さん】 のブログに開花した
  朝顔の写真が載っていました。

   こちらは初めて朝顔の写真を
  ブログに載せたばかりだと言いますのに、
  (それも葉っぱだけ)もう開花・・?

   “さすが南国宮崎だわ” ~なんて、
  思ったものです。そうしましたら・・何と我家にも! 今年の朝顔、第1号です。

   去年の 「ヘブンリー・ブルー」 に、良く似ていますが、
  こちらのネーミングは、「富士の空」 となっています。
  
                 これからどんな風に変遷して行ってくれるのか、楽しみです。
    朝顔は、地植えで後2ヶ所。鉢で、もう2鉢植えました。
    
      朝顔の事は、これまで随分記していますので、
     今更改めて述べる事はなさそうです。

     ただ、朝露を浮かべながら、爽やかな色彩の花を早朝に開き、
    昼近くには萎んでしまう花を見ますと、花言葉の 「儚い恋」 も、
    分かる気がします。何だかいじらしくて・・。

     そんな所が、多くの人々の心を(特に日本人)捉えて離さない
    所以(ゆえん)なのでしょうね。感慨深い花です。

     そうそう、もう一つ。「堅い約束」 という花言葉もありますね。
    これは、蔓が垣根などにしっかりと巻き付く事から名付けられたとか。
    
     「堅い約束」 をしたのに、(した筈?) それは脆くも崩れ去り・・
     「儚い恋」 と消えてしまった・・。いいえ、消えてしまう運命であった・・
    
     ~なんて、何だかロマンティックですね。美しい悲劇のヒロイン・・。
    悲劇のヒロインは、美しくなければなりません。

     さて今日は、思いも掛けない朝顔の開花を見ましたので、
    それを初め、大好きな青い花を並べてみました。
    
     今盛りの紫陽花に、「コモンセージ」、今はまだ蕾の 「アメジストセージ」 です。
    そうそう、もう一つ開花を待っている、「メドウセージ」、「ボックセージ」 もありましたっけ。

     セージの美しさは、その凛々しい立ち姿にありますね。
    それに青や紫の花は殊の外、目を引きます。

     和名を 「薬用サルビア」 と言いますように、薬用ハーブの筆頭格で、
    イギリスでは、“セージの植えてある家には病人が出ない” と言われ、
    非常に重宝されたハーブです。

     遡って、ギリシャ、ローマ時代には・・。
    “これを倦(う)まず用いたらば、人間を不死ならしむとなむ” とさえ、
    言われたハーブです。

     尤も、こちらの 「メドウセージ」 や 「アメジストセージ」 は、
    残念ながら鑑賞用です。念のため。

“今が一番” と言える時

2009-06-29 17:50:00 | 心の宝石箱


   起床時は青空でしたが、時間の経過と共に、真珠色の空になって来ました。
  ただ、今日は風があります。ちょっぴり湿気を含んだ風・・。
  雨が近い事を教えてくれます。

   案の定、午後3時頃には・・ザ~ッと来ました。久し振りの雨。
  その後、小降りになり、やんだかと思えば又、降って・・。
  家の中に吊り下げた硝子の風鈴が、チリン、チリンと鳴っています。

   この音色を聞きますと、なぜか、“日本の夏” を思います。
  耳に心地良い、懐かしい音。

   “日本の夏” と言いますと・・。
  風鈴の次は・・やはり朝顔ですね。「夏の風物詩」。↓ (写真左)

   大好きな朝顔ですのに、去年は植えるのが遅くて、あまり楽しめませんでした。
  今年は、早めに植えました。今、順調に生長しています。
  夏の朝の、唯一の楽しみですから。



   そして、山茶花の木に這わせた、「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」 です。↑ (写真右)
  木に蔓性の植物を這(は)わす・・。
  
   この方法は、【ベニシアさん】 のテレビを見て真似たものですが、
  ターシャさんも、同じなのですね。
  蔓性の植物、少々持て余し気味の所もあったのですが、良い事を聞きました。

   余談ですが、10月にそのベニシアさんのお宅を尋ね、
  ベニシアさんと共に素敵なひと時を過ごす、ちょっとした 【ツァー】
  ぼやぼやしていましたら、早くも満員です。

   ベニシアさんやターシャさんの、毎日の生活を楽しむ生活術は、憧れです。
  “今が一番”。この気持ちを持つ事は、大切ですものね。
  なぜならば・・ずっと幸せでいられる訳ですから。

   その毎日の積み重ねと、そうでない日々の積み重ね・・
  一生のうちには、どれだけの差がつくでしょう。

   今日も、ターシャさんの言葉とゲーテの言葉を次に記したいと思います。
  やはり “いつも現在を楽しむこと” なのですね。

【自由奔放な蔓植物】
 この庭を造り始めた時から、
適当な場所を見つけては、出来るだけ蔓植物を這わせて来ました。
自由奔放に這い回る蔓植物を見ていると、
自分を見ているような気がします。
~ターシャ・チューダ
 
 【処世のおきて】 
 気持ち良い生活を作ろうと思ったら、済んだ事をくよくよせぬこと、
滅多なことに腹を立てぬこと、いつも現在を楽しむこと、とりわけ、
人を憎まぬこと、未来を神に任せること。
  ゲーテ~「警句的」から

天使が囁く時

2009-06-28 16:53:33 | 心の宝石箱


     こちらは今日も晴れました。青空に白い雲がぽっかり・・。
    ただ昨日よりは若干、湿度があります。その分、蒸し暑く感じられ・・。
    でも家の中で、じっとしている分には、それ程でもありません。

     しかしながら、こうなりますと、今度は降水量が心配になりますね。
    地方紙には雨乞いの写真までが載るようになったとか。

     今日は少々風もあり、ここに来て俄かに白さを増した、「半夏生」、
    ほんのり赤くなった 「海老草」 が、気持ち良さそうに風に揺れているのが見えます。

   「今日は、花の 天使 が花に呼びかけながら、
  世界中を飛び歩いていたんだよ。
  僕にはあの森の側の丘の上を飛んでいる青い翼が見えるんだ。」
   「あら、あたしが今まで見た天使の翼は、
  どれもみんな白くってよ。」 と、ナンが言った。
   「花の天使のはそうじゃないんだ。
  薄いぼうとした青い色をしていて、
  丁度、谷の霞のようなようなんだよ。
  ああ、僕、飛んでみたいな。きっと素晴らしいに違いない。」
   「夢でなら時々跳ぶわよ。」 とダイは言った。

                                         【「虹の谷のアン」 第2章】

     上の会話は、アンの子供達、ウォルターナンダイ の会話です。
    何と夢のある会話でしょう。楽しい会話でしょう。

     でも、想像は自由ですものね。
    想像の花は、どこだって咲かす事が出来ます。勿論、我家の庭にも・・。

     さて、天使の沢山いる庭と言いますと・・。
    真っ先に思い浮かぶのは、ターシャさんの庭です。
    






   そしてこちらは、心に残るターシャさんの言葉です。
  じわ~っと、幸せの花が咲いて来ますね。そして、この花は永久に枯れません。

 【昔風のワンピース】
 スカート丈の長い、昔風のワンピースが、一番楽です。
よそゆきの感じがなくて、とてもいい具合。
でも、友達はそれを、落ち穂拾いの格好と言うのよ。

 ・・・私もずっと休みなく働いて来ました――
欲しい物を手に入れるために。
でもよく見ると、この世界には夢や希望、不思議な事、楽しい事、
良いもの、美しいものがいっぱいです。・・・

 【お金の使い道】
 私は花を溢れんばかりに咲かせるのが好きです。
一種類の花に、持ち金全部つぎ込んで、大量に咲かせてみると、
それは豊かな気持ちになりますよ。

曖昧な? 季節

2009-06-27 19:15:55 | 路傍の花~道草


   こちらは今日も晴れ。
  おまけに昨夜もそうでしたが、カラッとしていて爽やかです。

   鶯(ウグイス)も鳴き、目を瞑ればさながら高原の朝!
  その湿度は、午後になっても52%と変わりません。(17時半現在)

   しかしながら外出しますと・・外は、やはり暑いです。
  野暮用で、下まで降りて来たのですが、自転車ですから汗びっしょりです。



   道すがら、今日も、キョロキョロ。
  どうしても下ばかり
  向いてしまいがちですが、
  ふと見上げた樹木の美しさに感動!

   萌え出る芽吹きの美しさ、
  瑞々しさ。
   
   躍動感溢れるこの季節のそれに、
  俄かに元気を貰った気分。

   ついつい花の美ばかりに目を
  奪われがちでしたので、
  そんな自分に、ちょっぴり反省です。

   “・・・あたしは前から 樹木の崇拝者 です。
  あたし達がレドモンドの文科で テニソン の研究をしていた時、
  あたしはいつも可哀想な イノーニ と共に悲しみ、
  彼女の奪われた松の木を嘆いたものです。・・・”

  [注:「イノーニ」 テニソンの詩(1930年作)〕            【「アンの幸福」 最初の1年】

   「樹木の崇拝者」、素敵な言葉ですね。
  最近、街路樹でさえ、バッサリ切り取られる事も珍しくありません。
  聞けば、住民からの苦情とか。

   夏は木陰を与えてくれ、木漏れ日の素晴らしさも教えてくれる・・。
  秋は紅葉、落葉の美。冬には立ち枯れた、オブジェの美もありますのに。

   でも、元々日本人は殊の外、庭木・・植木の姿や葉を愛したのですものね。
  日本庭園が良い例です。これこそ、「樹木の崇拝者」 ではないのでしょうか・・。

   ところで・・。
  ふと迷い込んだ小径に、
  向日葵(ひまわり)畑を発見。

   背丈も随分高く、優に2m以上は、
  あろうかというものです。

   ただ、お日様は照って
  いますのに、空は生憎の真珠色。

   向日葵こそ、青空が似合うものは
  ありませんので、ガックリです。
  そして、そして・・。

   道端には秋の花、「秋桜(コスモス)」 を・・。
  典型的な夏の花の象徴である向日葵を見た後で、今度は秋の花、コスモスとは・・。


  
   その上、写真こそ
  撮りませんでしたが、
  これも秋の花、
  「水引草」 を見るに至っては・・。

   一体、季節は、
  どうなってしまったのでしょう・・?
  この曖昧さに、愕然としています。

   それでも我家に程近い、
  川縁(かわべり)に、
  こんな小さな野の花を発見。
  可憐さに、ふっと心が和みました。

野の花「薊」の贈り物

2009-06-26 16:45:00 | ハーブと香り雑学


   晴れの天気が続きます。
  予報では今週半ばには
  崩れる筈でしたが・・。

   ただ、そのうちの何日かは、
  夜のうちに降っていましたから、
  全く降らないというのでも
  ありませんね。

   人間とはおかしなもので、
  余計な心配ばかりしています。

   さて、冒頭の 「薊(アザミ)」 の写真。
  英語では、「Thistle」。

   アンが、キャベツと共に、つまらない
  名前の代表格に挙げている花です。

   でも日本名は、そうではありませんね。
  「薊」 という漢字も語感も、なかなかのものだと思います。

   別名は、「眉づくり」、「眉はき」。
  この別名は、半球形の花の形が白粉刷毛(おしろいばけ)に似ているからだとか。

   ところで、この薊、根は食用に出来、(フジアザミ、モリアザミ、ハマアザミ)
  タイアザミ類の根は、煎じて強壮薬、解薬、利尿薬となるそうです。

      「花薊蝶とまらんとして高く」 ~高浜 虚子(たかはまきょし)

   余談ながら、この高浜虚子、今読んでいる司馬遼太郎著 「坂の上の雲」 では、
  正岡子規の弟子(献身的に子規の看病)として登場していますので、
  何だか身近に感じてもいます。



     ところで、ターシャさんの本を眺めていましたら、
    先日の アガサ・クリスティー でも触れました、
    【キツネの手袋(ジキタリス)】 の写真が載っていました。

     同じく 【水松(イチイ)の木】 の記述も。
    前述のように、薬になる植物があるかと思えば、↑ こんなに美しくても毒の花。
    ともあれ私は、これまで 「水松(イチイ)の木」 なんて、見た事もありません。

     あの時、水松(イチイ)の木で生垣・・? なんて思ったものですが、
    ターシャさんの本で、その両方に出会ったのですから、一般的な木なのでしょうね。
    
     私が知らないだけだったようです。
    それにしても、クリスティーの中に出て来る様々な植物(ハーブ)にも、
    目が離せなくなりそうです。

【電話ボックスになった木】 
 芍薬しゃくやくの周りに イチイ の木の生垣を造った事があるの。
でもイチイが成長すると、その一角が電話ボックスのように
なったので、イチイ を全部抜いてしまいました。 
 そうしたら、午後のお茶をする場所から芍薬が、
良く見えるようになったわ。
やっぱり、イチイ は、そこにあるべきではなかったのね。

       ~「楽しみは創り出せるものよ」 ターシャ・チューダ

小径の向こう側

2009-06-25 16:26:56 | 路傍の花~道草


   こちらは今日も晴れました。
  我家から眺める夜明けの空は・・。

   秋から冬に比べ、この季節に
  なりますと、ほとんど変化が
  なくなり、毎日のように撮っていた
  空の写真も、
  パタッと止まるのが常なのです。

   でも青空は、やはり嬉しいもの
  ですね。思わずパチリ。

   それにしても入道雲・・?
  早くも真夏の空の様相です。

   今日も庭に出ますと、蜘蛛が “妖精のテーブルクロス” をせっせと紡いでいます。
  そうかと思えば、木から木の間に、今朝は長~くその糸を渡しています。
  私が、ハンモックに憧れているものですから作ってくれているのかも知れませんね。きっと・・。

   こんなに細いのに、絶対に切れない魔法の糸。
  ~なんて。その “妖精のテーブルクロス” の写真は、
  【去年】 さんざん撮りましたので、今年はよしました。

   “・・・庭のもみの下に ハンモック を吊り、
  それに揺られながら本を読んだり、
  遠く森や人けのない高地を彷徨さまよったりした。
  「この方が人に会うのより、ずっと好きなのよ」”

                                         【「アンの友達」 12.】

   ところで、冒頭の写真は、
  昨日の帰り道に撮ったものです。

   映画が終わったのが、お昼過ぎ。
  帰途は、既に炎天下で、流石の私も
  廻り道して帰る気力はありません。

   でも、通り道の田圃(たんぼ)の
  畦道(あぜみち)に白鷺が
  佇んでいるのが眺められました。
  その美しさに思わず、ドキッ!

   そしてリラ版 「輝く湖水」 に、
  さしかかりますと、今度は蝶! 
  姫女苑に・・。

   こんな鮮やかな蝶も、私には、
  初めてのような気がします。

   通り慣れた、いつもの道なのに、何らかの発見ってあるのですね。
  益々、目が離せません。

   そうそう、上の田圃・・どんな田舎・・? っていう感じですね。
  でも、違うのです。

   周囲は、住宅に囲まれた僅かな田圃。
  でも、ご覧の通り、既に田植えが済んでいます。
  休耕田になっていない事に、ほっと安心している私がいます。 

映画 「愛を読むひと」~答えのない愛

2009-06-24 18:01:18 | 映画の香り


   昨日は、思いもかけない晴れのお天気。
  そして今日も、青空が広がっています。
  
   今の所、湿度も60%を僅かに切っています。
  何だか随分、得をした気分・・。

   でも起床時、地面も庭の木々も濡れて
  いましたので、夜のうちに降ったようです。

   眠っているうちに降り、朝上がる・・。
  こんな雨ですと、本当に有り難いですね。

   そんな中、米、独映画 、
  『愛を読むひと』 を観て来ました。

   最近、遅れて来た映画ばかり観ていますので、
  封切ったばかりの映画は、久し振りです。(6/19~)

   実は、もう1作、頂いた券、『60歳のラブレター』 がありました。
  それをやめて、こちらにしたのですが・・。
  今、話題の映画ですし、期待していたのです。

   映画ですから面白くない事はないのです。
  ただ、私には少々、重いテーマであり、暗くて・・。
  そして何より最後が、ハッピーエンドではありません。

   尤も、そんな事を申しながら、画面には釘付けでしたが・・。
  確かに心に深く残る映画ではあります。あまり私の趣味ではないというだけで・・。

   主役のハンナを演じる、ケイト・ウィンスレットは、この映画で、
  アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞したのですね。
  あまり好きな女優ではない事も、もう一つの原因かも知れません。

   それにしても、15歳と36歳、年の差21歳・・。
  男性の方が成人に達しているならまだしも、そうではなくて、これが愛・・?
  どうしても、私には“美”が感じられないのです。

   そして今更驚く事でもありませんが、舞台がベルリンで、ドイツ映画ですのに、
  言葉は、英語なのですね。恐るべきハリウッド・・です。

   因みに、ハンナ役の 「ケイト・ウィンスレット」、
  大人になったマイケル役の「レイフ・ファインズ」 は、
  イギリス人。マイケルの少年役の 「デヴィッド・クロス」 はドイツ人ですが・・。

   ナチス、アウシュビッツ、ユダヤ人、裁判、監獄、・・・。
  先日の 「公爵夫人・・」 の華麗さとは裏腹で、何とも重い気持ちで帰途に着きました。

   途中、ご近所の方にバッタリ・・。
  「どちらへ・・?」 「映画の帰りなんですの・・」

   やはりと言いますか・・彼女も注目している映画だそうです。
  ひとしきり話したのですが、呉々も私の感想・・と、念を押して置きました。
  この映画、すこぶる評価が高いですものね。こんな感想、私だけかも知れません。

   そうそう、冒頭の写真。
  サイクリングに出掛け、とある食堂。レジでの会話。

   「お母様も美味しいって・・?」 ~とは、レジ係。
  母子にしか見られない年の差カップルの悲哀も感じて・・。
  (最近、ごく似たような実話を聞きましたので)

     さて、この辺でお口直しです。
    お隣さんから去年に続いて、
    山形のさくらんぼうを頂きました。

     「佐藤錦」 なのですね。
    甘くて、口の中でとろけるような
    本当に美味しいさくらんぼうです。

     先日の結婚式の引き出物に
    頂いた唐津焼のお皿に、
    早速盛らせて頂きました。






   ところで7月に入りますと早々に、こちらの映画が我街の映画館に掛かります。
  でも、やはり2ヶ月遅れ。タイトルは、「路上のソリスト」。
  やはり私にはこちらの方が・・。


  

“真摯な時代” の青年たち

2009-06-23 16:16:18 | 心の宝石箱


   梅雨の真っ只中と言いますのに、
  今日は何と “朝から太陽” です。

   庭の木々や草花は、しっとりと
  濡れていて、太陽の光を受けて
  キラキラと輝いています。

   昨、夜半には、それこそ
  バケツの底をひっくり返した
  ような雨が降っていました。

   流石そんな雨は、辛いですね。
  繊細な草花などは、
  お辞儀してしまいましたもの。

   でも、こんな風に雨が上がると、途端に瑞々しく活き々して来たような気がします。
  (写真は気持ちの良い青空です)

   「夕べは、まるでこの世界が荒野のような気がしましたわ。
  今朝は、こんなに日が照っていて本当に嬉しいわ。
  でも雨降りの朝も大好きなの。朝はどんな朝でも良かない事? 
  その日に、どんな事が起こるか分からないんですものね。
  想像の余地 があるからいいわ。
  でも、今日雨降りでなくて嬉しいわ。」

                                           【「赤毛のアン」 第4章】     
 
     さて、途中色々と道草してしまいましたが、
    やっと司馬遼太郎著 「坂の上の雲」 1巻を読了しました。

     斜め読み得意の私ですが、音読しましたので、
    一字一句、読み残しはありません。
    今の所、しっかり頭に入っています。

     そう言えば、ゲーテ に、こんな言葉があります。
    この音読によって少しでも忘れなければいいのですが・・。


 若い時は、興味が 散漫 なため忘れっぽく、
年を取ると興味の 欠乏 のため忘れっぽい。

~「温順なクセーニエン」 より第5集から
  
 ・・・鑑賞する(俳句)者は頭に地図でも描かなければならず、
描いたところでそれは頭で操作されたものであり、絵画的ではない。
 俳句は詠み上げられた時に決定的に情景が出て来ねばならず、
つまり絵画的でなければならず、更に言うならば、
「写生」でなければならない。
  ~「坂の上の雲」 第1巻
 


     1巻では、(先日も少し触れましたが)正岡子規が登場します。
    そして幼友達で、良きライバル、親友の秋山真之。日清戦争。

     小さな村社会でしかなかった日本が、初めて国家というものを意識し、
    列強の国々に抗し、世界に羽ばたこうとした時代です。
         
     極東の小さな小さな島国の日本が、ただ国を強くするという、
    一つの目標に向かって、真剣にぶつかって行きます。

     それは皆一様に、“志”を持ち、純粋で少年のようです。
    不思議な事に、ここでは暗さは微塵も感じられません。

     正岡子規にしましても、闘病(肺結核)しながらの執筆活動。
    それでも、人生を達観していて暗さはありません。

     前述の秋山真之、高浜虚子、夏目漱石等など・・
    多くの友人に囲まれ、精一杯生きています。

     この本を読んで感じる、ここまでの清々しさは一体何なのでしょう。
    印象に残った子規の言葉を記して置きます。 

     絵画的・・本当にそうだと思います。
    写真だって、心に残る写真は、まるで絵画のようですもの。

“想像の余地” の花満開

2009-06-22 17:26:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   今朝の目覚めは、雷の鳴る音。
  幸いその雷は、すぐに逃げ、雷嫌いの私は、ほっと胸を撫で下ろしました。そして雨。
  “朝から雨” というのも随分、久し振りのような気がします。

   ただ今年の梅雨は、気紛れなのでしょうか・・。
  お昼ちょっと前頃からは薄日も射して来て・・。それは現在も続き、雨は落ちていません。

   そう言えば・・今日の新聞の漫画には・・。
  ひなちゃん(この漫画の主人公)が、空に向かってフー、フーしています。

   それを見た子供達が1人、2人・・みんなつられて一斉にフー、フー。
  どうしてなのでしょう・・? それが奮っています。

   「空の雲をフーフー吹いたら、
  隠れたお日様が出て来るのか実験中・・」
   

   ~なのだそうです。その絵が何とも可愛くて。
  思わず笑ってしまいました。薄日が射したのも、そのお陰かも知れませんね。



   “・・・今はやんでいるが、1日中雨が降っていた ――
  ライラックの匂いのする雨 だった。
  私はどんな天気も皆好きである。雨の日も好きだ ――
   風のおばさんが蝦夷松の梢だけをそっとそよがす、
  穏やかな煙るような雨の日が好きだ。
  又、荒れて嵐がかった、雨が滝のように降る日も好きである。
  雨に閉じこめられるのもいい ――
   雨がざあざあ屋根にぶつかり、窓ガラスを叩き、
  軒からほとばし落ちる一方、風のおばさんが森や庭で、
  気の狂った魔法使いのおばあさんのような
  金切り声を張り上げるのを聞いているのは楽しい。・・

                                        【「エミリーはのぼる」 第2章】

   こちらの 『アンの世界』 の描写で、いつも思う事ですが、
  居ながらにして “リラの匂いのする雨” なんて、感動します。

   又、今日も話があっちにこっちにと
  脱線してしまいました。

   あまりの蒸し暑さに少々、
  喉が渇いて参りました。となれば・・。

   いつものように、『カフェ 「薔薇の詩
  (ポエム)』 の開店と致しましょう。

   昨日の今日ですが、玄関のリース、
  小さな物から大きな物に替えて
  置きました。準備、OK です。

                 こんな事も、何だか楽しくて。
    今日は無理にしましても、いつの日か、このリースが目に留まり、
    「こんにちは!」 ~なんて、どなたかが来訪。
    想像するだけでワクワクします。ですから敢えて連絡しないで置きましょう。

     こんなに蒸し暑いと、やはり藍、“和” がいいですね。
    カップは今日も砥部焼。
    
     いつもの事ながら、白地に藍というシンプルさが気に入っています。
    後、素材を活かした柔らかいラインも言うまでもありません。

梅雨空に映える “碧”

2009-06-21 16:02:22 | リラのお気楽ユメ日記


   今日は曇り空。
  起床時には降っていませんでしたが、
  いつ降り出してもおかしくない空。

   でも、一向にその気配は、
  ありません。午後にはお日様も・・。

   昨夜は、いつにも増して眠く、
  珍しく11時頃には就寝。

   こんな早寝?は、
  ここ最近はなかった事。
  
   いつも夜更かしばかり
  していますから。

   そんな中、夢現(うつつ)に雨音を聞いたような気がします。
  やはり木々や、草花の葉っぱが濡れています。

   今日は、自治会の一斉清掃。
  雨が心配でしたが、幸い何とか終える事が出来ました。

   それにしても蒸し暑い! 湿度計を見ましたら、70%。
  「気温は昨日より低いですが、蒸し暑いでしょう。」 昨日の天気予報の通りです。
  不快指数100%の、ムンムン、ムシムシの梅雨が戻って来ました。

   “ある 6月 の夕方の事だった。
  果樹園には再びピンクの花が咲き、
  「輝く湖水」 の上の方の沼では、
  かえるが低い声で楽しそうに歌っていた。
  空気はクローバーの原と、樅の林の香りで馥郁ふくいくとしていた。・・・”

                                        【「赤毛のアン」 第20章】

   こんな気候になりますと、『アンの世界』 が羨ましいです。



    ところで昨日のアゲハ蝶、
   今日もやって来てくれました。

    “やっぱり青い花がいいわ・・・”
   ~なんて、セージの前に佇んで
   いましたら・・。

    そこに音もなく、
   お誂え向きにヒラ~リ! 
  
    私達、もうお友達なんですものね。
   ~なんて。

     そうそう、公園清掃の時の会話。
    「ここら辺って、喫茶店ないわよね。あればいいと思わない?」

     「別に・・。だって私、喫茶店やってるんですもの。
    ある時は家の中で。又、ある時は外で・・。」

     「エッ!?・・・」  怪訝(けげん)な表情の彼女。 
    「ちゃんと名前まであるのよ。」
    「じゃあ、そちらへ伺わせてね。楽しみ!」

     ~だそうです。不定期で、気儘な喫茶店?
    開店の時は、とびきり大きなリースを下げますね~。それが合図です。

     こんな喫茶店でよろしかったら、是非どうぞ!
    「想像の余地」 全開です。