【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

青い月

2010-01-31 17:02:17 | 煌きの硝子(ランプ含む)


     昨日まで3日連続で快晴の空を迎えていましたが、
    4日目の今日は、真珠色・・いいえ、灰色の空となりました。
    早いうちから、今にも泣き出しそうな空。
    
     ただ起床時、“アレッ!?” と拍子抜けする程、寒くありません。
    いつものように居間の温度計を見やれば、13、5度。
    
     昨日より 1、5度しか高くありません。
    体感的には、もう少し高い気がしていたのですが・・。
    
     でも意外に、こんなものかも知れませんね。
    その空は、いつの間にか銀の雨。
    
   一体、いつ頃から降り出したのか・・。音もなく静かな雨です。
  しかしながら、日中は冷たい雨となりました。
  
   ところで、昨日は満月でしたね。
  昨夜は、眺める事は眺めましたが・・ぼんやり霞みがかかっていたものです。
  それはそれで幻想的ではありましたが・・。
  
   昨日のブログにも記しましたが、そのお月様の事。
  つい、うっかりしていましたが、今月は、ひと月のうちに 2度、
  満月を迎えたのですね。(1╱1、1╱30)
  
   このような満月、すなわち2度目のそれを 「blue moon」 と言うのだそうですね。
  ~いつも点けっぱなしにしているラジオから。
  余談ですが・・「地球は青かった・・」 と言ったのは、ガガーリンでしたね。
  
   「blue moon」、「青い月」。
  折角ですので、「青い地球」 も付け加えて置きましょう・・。
  
   こんな風に文字を綴っているだけで、何だかロマンティック気分。
  同時に随分、得をした気分にも・・。

   前述のように、昨夜は霞んでいましたが、その前日の深夜・・
  もう午前0時を回っていましたので、正確には昨日。(30日)
  ブログにも記した通り、それはそれは美しいお月様でした。
  
   そのお月様は神々しいまでも冴え渡り、私自身でさえ、
  月の描写が、いつもより入念だった? ような気がします。

   完全に魅せられてしまっていましたもの。
  それは、本当に青白くさえ見え・・?

   それはさておき、「blue moon」 という言葉は、400年以上も前から使われていたとか。
  大気中の塵(ちり)の影響で月が本当に青く見える事から、
  このように呼ばれるようになったという説もあるそうです。

   いずれにしても、同じ月に2度、満月が起きるというのは、
  大層珍しい事で、幸運の兆しとされているようです。
  不況風が吹きぬいている昨今、景気など上向いてくれればいいですね。
  
   しかも、今月だけではありません。今年は、3月も 「blue moon」 があるのです。
  因みに3月の満月も、1日と30日です。

   さて、雨の日と言いますと・・。
  私にとっては恒例の、
  「雨の日キャンドル」。

   今日のタイトルが 「青い月」
  ですので、ちょっぴり模して
  大好きな青い硝子を
  並べてみました。

   そうそう、星を映し出している
  蝋燭立ての中は、
  こんな風になっています。
  青い月と星、ロマンティックです。     

花色冬景色

2010-01-30 17:17:17 | 香る庭の花綴り


   連日の快晴。何もない、すっきりした空が続きます。
  昨夜も宵の口は東の空に、休む前は丁度頭上に、真丸なお月様。
  そう言えば、今日 30日は満月ですね。

   冬の今の季節、殊の外、月が美しいですね。
  晴れ上がった空に透明感のある、くっきりとした月・・。
  ちょっと近寄り難いけれど、気品があって、“抑制ある美・・” とでも申しましょうか・・。
  
   今朝の寒さは、その影響もあるのかも知れませんね。
  それでも日中は、昨日以上の暖かさになりました。

   この月に関しては、『アンの世界』 では、頻繁に登場して来ます。
  エミリー が、実にロマンティックな事を言っています。

   “・・・素晴らしい月光だ。
  そこで眠って、美しい庭と友達の事を夢見られるような
  素晴らしい夜だった。
   眠りの間中、白い月の光と度々聞いた事のある月の世界の事と、
  それから生まれて来る音楽の事を考えられるような夜だった。・・・”

                                       【「エミリーの求めるもの」 11.】

   さて、色彩のない、
  アース色の世界一色の冬の日。

   冒頭の写真の紅い実にドキッと
  したかと思えば、こんな薄紫色、
  所謂、「紫苑色」 の三色すみれに
  心癒やされてもいます。

   「すみれ色」 という言葉が
  ありますのに、「紫苑色」 とは・・
  怪訝(けげん)に思われる方も、
  いらっしゃるかも知れませんね。

   尤も、「すみれ色」 とは、
  濃い紫色の事。
  
   致し方ありません。
  私の大好きな紫苑に免じて
  ご容赦を・・。
  
   そして、「蜜柑色」 のそれも、
  控え目に咲いています。

   しかしながら・・
  今、こうして綴っていて、
  日本語の色の表記の豊富さに、
  改めて驚いています。

   ただ 「ピンク」 や 「オレンジ」、一言では表せない微妙な色。
  それを 「桃色」 とか、「桜色」・・あるいは、「橙色」、「蜜柑色」、「柿色」 等など・・。
  花や果物などを総動員して。

   ところで 「三色すみれ(パンジー)」 の事。
  三色すみれが生まれたのは、“愛の神キューピッドの放った矢が、
  誤って純白のすみれの蕾に刺さり、その傷が原因で色が変わったから” だとか。
  
   英名の 「パンジー」 は、フランス語の “パンセ”、つまり 「思う」、「考える」 が語源です。
  花言葉の 「私を想って下さい・物思い」 は、ここから来ているのでしょう。
  同時に、花の模様が物思いに耽る人の顔を連想させる所から付けられたとも。

   今では品種改良され、花色も実に多くなり又、こんな冬の季節にも咲いていますが、
  やはりと言いますか・・花数は多くありません。
  
   いずれにしましても、三色すみれが庭を席巻するようになりますと、
  いよいよ春の到来です。何とも待ち遠しいですね。

冬の日溜り

2010-01-29 19:08:38 | 路傍の花~道草






   一昨日とほぼ同じ空、
  快晴で明けました。
  
   そのせいもあって、
  昨日よりは3度も低い朝(12度)と
  なりました。

   気温の上下降が、
  大層激しい昨今です。
  
   こんな時こそ、体調管理に
  気を付けないといけませんね。

   さて、今日は冬日和。
  朝早い時間こそ、寒かったものの、日溜りは春さながら。
  日中は、暖かくなりました。

   こうなりますと・・久し振りに、「戸外と室内の優劣」 が、
  私の中で俄かに、にょきにょきと? 顔を出して来ました。
  となれば、散歩でも・・と思い立ったという訳です。


【すぐ下は、「名神高速道」】

   さて、“春を探しに・・” なんて、
  意気込んで外出したものの、
  軽装で出掛けた事にちょっぴり後悔。

   思いの外、風が冷たくて。
  おまけに辺りは、まだまだ冬枯れ。
  どこにも春はありません。

   そんな時・・
  「オオイヌノフグリ(星の瞳)」 に
  今年初めて遭遇。

   1度、見つけると、この花は、あちこちに。
  まだまだ小さな春ですが、もうすぐそこに・・と、
  近付く春の足音を、そこはかとなく感じさせてもくれます。

   “・・・二人は遠くまで散歩に出掛けた。
  静けさそのものが親しみを深く感じさせる 『恋人の小径』 や
  『お化けの森』、小鬼の冬の踊りのように小雪が乱れ舞う丘、
  すみれ色の影が濃く漂う古い果樹園、夕焼け空に映える森など。
   さえずり、歌う小鳥の影も見えず、小川のせせらぎも聞こえず、
  お喋り屋のりすの姿もなかった。
  しかし、時折風が奏でる調べが量の不足を質で埋め合わせていた。”
   「見て美しいものや、
  聞いて美しいものは、いつでも何かしらあるものね」

  と、アンが言った。
                        【「アンの幸福」 第2年目6.】

   そうですね、仰る通りです。
  桜にしても花の咲いている季節の
  華やかさ、麗しさ、・・。
  
   それに、
  勝るものはないかも知れません。

   でも、全てのものを落とし去った
  この潔さ、凛とした冬の佇まいも、
  オブジェのようで絵になります。

   そして後、何カ月もすれば、
  花見客で溢れるでしょう。

   アン ではありませんが、
  私も、桜の樹の声を聞いたような
  気がします。

   そうそう、こちらは、
  リラ版 「お化けの森」 です。

   この 「お化けの森」 が、
  ある事は、嬉しいのですが、
  何分にも、鬱蒼としたこの森に、たった一人で入って行く気にはなりません。
  勿論、ここで引き返した事は、申すまでもありません。         

抑揚ある光と影

2010-01-28 17:32:37 | ちょっとアンティーク


     雨で明けましたが、昨日の朝よりは5度の気温差です。
    たった1日で全く逆の現象。

     その雨は、しとしと降る “春雨” さながらです。でも暖かい!
    こんな日は、らんぷ、蝋燭大好き人間の私の事、迷わず・・。

     あらっ!? 冬の間は、
    雨も晴れも私には関係ありませんでしたね。失礼しました。

     雨の日は当然、そうでない日も冬の日は、
    らんぷも蝋燭も大活躍です。

     ここは、今日も私同様、
    蝋燭大好きな 『アンの世界』 に住む エミリー の記述を・・。

   “―― エミリーが居間のあちこちに挿したキャンドルも
  用意出来た ―― 小さな、嬉しそうな黄色のキャンドル ――
  赤い、喧嘩好きなキャンドル ―― 夢見るような、
  青いキャンドル ―― トランプのハートやダイヤモンドを
  一杯に描いた、荒っぽいキャンドル ――
  ほっそりと貴婦人のようなのも。”
           
                                     【「エミリーの求めるもの」 第9章8.】



   ところで私は、
  インテリア雑誌が大好きです。

   特に洋書は、英語の説明を読む
  までもなく、写真だけで堪能。

   そこには暮らしを楽しむ、
  アイデアが満載。

   例えば革のトランクをテーブル
  代わりにしたり・・は日常茶飯事。

   居ながらにして夢空間が広がり、
  幸せ気分に浸るのは常の事。
  
   ただ、そこで留まらないのが、悲しい所ですね。
  ついつい物が増えてしまいます。

   それはさておき・・。
  先日の新聞(1╱12付)に、
  「美しい日常を演出する本」 と
  題して、今度はその洋書そのものが
  インテリアになる、演出の仕方なる
  ものが載っていました。

   無造作に本を積んで、
  「平積み」(本の表紙を上にして
  積み上げる書店の陳列方法)
  にすれば、花瓶や額、置き物の
  脇役として飾る事が出来るというものです。
  
   革のトランクと同じですね。
  飾りながら収納・・という所でしょうか。

   そうそう、騙し絵のように古書を模した、
  「エンプティブック」 も、面白いですね。
  
   古書の雰囲気が何ともアンティークで、表紙を開くと雑多な物をしまえます。
  ↑ の写真の本がそうです。       

したためる想い

2010-01-27 16:51:16 | リラのお気楽ユメ日記


   「寒い!」 
  朝は、割と平気な私ですが、
  今朝ばかりはベッドから出るのが
  辛く思えたものです。

   後10分、5分、3分・・。
  案の定、居間の気温は9度。
  今年1番の寒さに並びました。

   庭に置いていた如雨露の水も、
  薄らと凍り・・。

   放射冷却。冬日和。
  空にはただ一つの雲もありません。

   こんな日は、またしても “暖炉のある光景” を思います。
  次のような夢のような空間をもたらしてくれるのですものね。

   “・・・楽しい炎は燃え上がった。古いピアノの上に光を投げた ――
  エリザベス・バスの美しい老顔の上を かくれんぼ をした ――
  柳の皿類がしまってある戸棚のガラス戸の上を踊った。
   炎は台所の戸を越して飛び、
  エミリーが台の上に重ねて置いた茶色や青の鉢に
  瞬きをして見せた。 ・・・略・・・
   火は音を立てて燃えた。
  ダフィーは低い声でゴロゴロ喉を鳴らした。
  月は窓を通して真っ直ぐに二人の上に照り、
  又燃え盛る火のダンスの上に照った。・・・”

                                【「エミリーの求めるもの」 第9章 8.】

     さて、冒頭の写真。
    探し物をしていましたら、こんな便箋を見つけました。
    もうすっかり忘れています。

     そう言えば、便箋って子供の頃からなぜか好きでしたっけ・・。
    別に誰に書くあてなんて、ないのです。
    でも手紙って、ロマンティックですものね。

     花の絵の付いたそれを訳もなくわくわくして求めていたものです。
    今では昔のように買い求める事はありませんが、
    それでも売り場など通りがかりますと、立ち止まってしまったり・・。

     メールも便利でいいですが、たまには便箋に手紙もいいですね。
    「お元気ですか・・?」 と・・。

言の葉の魔力と神秘

2010-01-26 17:52:17 | 心の宝石箱


     快晴の空で明けました。今日も昨日とほぼ同じ気温。
    その寒かったこと!

     昨日よりは日射しがありますが、
    日中も、あまり気温は上がりません。

   さて、拙庭。
  冬枯れの中に咲くラベンダーと、
  通称ハロー・エンジェルの事は、先日来から綴っていますね。
  それも、もう随分長いこと咲いています。

   その花を見つけた時から・・
  暫くしてからも同じ状態で咲いている花を見るにつけ、
  「ずっと咲いていてね・・」 と声を掛けて来たものです。

   花にも人間と同じように心? がある事は、
  今でこそ一般的にも言われていますが、
  ( 【先日】 もご紹介しましたが)遠藤周作著、『ピアノ協奏曲21番』 に、
   奇しくもその事が書かれています。しかも初版は25年前の本に。

   この本は、実在の人物に焦点を当てながら書かれたエッセイです。
  今回は、著者自身が声掛けしてこれまで咲かなかった朝顔の花を咲かせ、
  そればかりかその花を12月まで持たせた話も。
  尤も、その事は本題のプロローグに過ぎないのですが・・。
  


 「ご存知ですか。
水をかけてやる時、
植物に話しかけておやりになると、
相手は理解するのですよ。
嘘だとお思いでしょうが、
やってごらんなさい」・・・略・・・
  
 正直言ってそう言われた時、半信半疑だった。
そんな莫迦ばかげた事があるのかという
気持ちと同時に、
ひょっとして草木にも特別な能力があり、
人間の言葉は分からずとも、
こちらの願望は敏感に感じ取って
くれるのかも知れぬという気がした。・・・略・・・

 そうだ。私が言いたいのは、
心や言葉や能力を持っているのは
人間や動物だけではないという事なのだ。
あなた達が全く物質だと思っているようなもの――
例えば石ころや木片にも、
何かの力が宿る事があると
私は言いたいのだ。・・・略・・・
           遠藤 周作著 『ピアノ協奏曲21番「箱」』 より  


   

   今、庭に出てみますと、東の空に半月のお月様がくっきり。
  空気が澄んでいますので殊の外、綺麗です。(満月30日)

旬の器

2010-01-25 17:20:17 | 趣味の器(壺)~その他


   一旦は日の出を見た今日の空。
  今日は、早くも冬空に逆戻りの
  寒い一日となりました。

   それにしても今朝の寒かった事!
  やはり・・と言いますか、
  居間の気温は10度。

   急いで薪を暖炉に入れ、
  パチパチという音と、
  そこで温めたミルクで
  やっと一息着きました。
  ~なんて、言ってみたいです。

   さて、冒頭の写真。
  仲良く二つ並んでいますね。

   大きい方は、巷でも話題に
  なっている 「タジン鍋」 です。

   昨日、日産の販売店に
  車検のため車を持って
  行きましたら頂きました。

   これは以前から欲しいと
  思っていましたので、
  嬉しかったです。

   野菜などの持つ水分だけで調理出来るというすぐれもの。
  北アフリカは、モロッコ伝統の調理器具だそうですね。
  水が貴重な砂漠地帯ならではの鍋との事で、納得です。






   

   頂いた物は、電子レンジ専用でしたが、豚肉や野菜を適宜入れ、
  3、4分レンジでチンすれば、簡単お鍋の出来上がりという訳です。
  何より手軽で、簡単なのがいいですね。

   ところで、この形、
  何かに似ていると取り出したのが、
  こちらのお香立てです。(上の写真右)

   似た者同志とは、
  本当に良く言ったものですね。

   そう言えば最近、
  お香は線香ばかりです。

   久し振りに円錐形の
  それを使う事に。

   線香に比べて燃焼時間は
  短いけれど、濃厚な森林の香りが広がります。

   お香と言いますと・・日常生活に、
  ふんだんに取り入れたのが平安貴族ですね。

   【先日】 のエリザベス1世の “香りの間” は16世紀ですから、
  平安貴族の時代は、その半分の世紀。

   彼(彼女)らの優雅さを見習って、
  たまにはお香三昧もいいですね。

焔が奏でるハーモニー

2010-01-24 18:13:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編

「金の成る木」



   


   久し振りの快晴、冬日和となりました。
  そのせいか、朝の冷えた事!

   でもその分、空気は美しく、ピリッとした冷気は、
  たちまち寝惚けて? 弛緩した脳を覚醒させます。

   そして、いつも真っ先に眺める東の空。
  こんな時、アンではありませんが、
  「窓が東に向いてくれてとても良かったわ」 ~となるのです。

   その上、振り返った視線の先には、
  ゆっくりゆっくり・・開花している 「金の成る木」。

   丹念に、丁寧に、慌てず騒がず・・
  この小さな花は、こんな事を私に教えてくれているような・・。







     さて、こちらのカフェも久し振りですね。
    冬の陽が、ぼんやりと優しく・・すぐそこまで入って来ています。
    その日溜りの中、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。

     もう定番になってしまいましたが、今日も蝋燭とランプを・・。
    今では、お茶の時の大切な小道具の一つとなっています。

     カップを揃えるのと同じように、
    今日のランプは? 蝋燭は・・? と心躍ります。

   それに蝋燭の焔は、癒やしという
  不思議な力を持っています。

   おまけに人々の心をも
  寄り添わせる作用も・・。

   それは仏教、キリスト教に限らず、
  宗教上でも大切な要素になって
  いますものね。

   又、オレンジという色も・・。
  温かさ・・という点ではピカイチでしょう。

   カップは今日も土物で。
  信楽焼だと思うのですが、定かではありません。

   焔色に染まった中で頂く珈琲の味は、格別です。
  パチパチと音を立てて燃える暖炉があるともっと良いのですが・・。

   “・・・ストーブの前に座り、
  林檎やキャンディーをほおばりながら、
  ちらちら天井に映る炉の火を見守っているのは
  良い気持ちだった。
   むせぶような風の音を外に聞きながら取る夕食の
  何と陽気なことか!”
          【「アンの幸福」 第2年目6.】       

華麗なる? リサイクル Ⅳ

2010-01-23 16:50:16 | 私の手作り夢時間


   起床時は、
  紫色と茜色のこんな空。

   今日は、久し振りに太陽の
  お出ましとなりました。

   朝の居間の気温は、
  昨日より若干低い、11.5度。

   それでも体感的には随分、
  寒く感じたものです。

   日中は太陽燦々という
  訳には行かず、雲の多い、
  典型的な冬空となりました。

   ふと眼を遣(や)った庭の「野村紅葉」。
  あれから雨も降り風も吹きましたのに、
  既に茶色になって朽ちた葉っぱ、未だに落ちません。

   葉っぱも精一杯頑張っていますが、
  灰色の空に茶色の枯葉は、何だか侘しく見えますね。

   『アンの世界』 とは、1ヶ月位の季節差・・と思っていましたが、
  又々、隔たってしまったのでしょうか・・。

   そして、 ↓ の文章からは樹々への尊厳を感じます。
  樹々には精が宿ると言いますものね。

   “・・・木の葉の落ち切った後の11月には
  その空白ともいうべきものがあり、
  この時林に踏み入る事は
  心ない仕打ちのような気がするのだった。
   なぜなら、木々の現世での栄光は去り、
  精神的な、清らかな、白い天上の栄光は
  まだ到達していないからである。・・・”

                  【「アンの幸福」 最初の1年 5.】









   さて、冒頭 & こちらの写真。↑
  久し振りに木製のランチョンマットを仕上げました。

   普段使いのものでしたが、
  右の写真からも分かりますように傷が付き、
  塗料も剥げて来ましたので、
  絵を描いて再生する事にしました。

   本当は、薔薇と葡萄しか描きたくないのですが、
  (いつも言っていますね)今回は、マーガレットです。
  でも、花が違っただけで、あまり変わり映えしませんね。

   スプーン入れは、ずっと以前に描いたものです。
  これも、スプーンが入っていた、桐の箱を利用しました。

   これは、しっかりした作りになっていましたので
  利用しましたが、あまりお勧め出来ません。

   結構、粗雑な物が多く、労の割には報われませんから。
  さて、次は何を塗り潰しましょうか・・。

沈黙の華

2010-01-22 18:11:58 | ハーブと香り雑学




     今朝は一面、真珠色の空になりました。
    昨日の雨は、午後には上がりましたのに、
    なかなかスッキリとは行きません。

     もう恒例の? 起床時の気温は、12度。
    昨日の16度は例外にしても、この位でしたなら・・
    まずまずでしょう。17時 現在の PC 上の気温は 9度。

     当たり前で、いつも通りの冬の気温に、
    なぜかほっとしている私がいます。
    当たり前こその幸せを噛みしめなければ・・なんて。

     さて拙庭。
    俄(にわ)かに冬枯れの様相・・とは、先日来から記しています。

     今日のような曇りの日は、水墨画のように色彩がありません。
    昨日の 『アンの世界』 の記述よろしく、
    いつの間にか腰を曲げ、老婆と化してしまった 「カンナ」 や 「半夏生」。

   「半夏生」 に至っては、茶色になった茎が
  バタッと二つに折れて、地面に顔をこすりつけんばかり。

   そんな姿に、“もののあはれ” を感じてしまったり・・。
  カメラの試写・・とばかりに庭に出てみたものの、この有様。

   変わらないのは、もう既に写真を撮ってしまった、
  1輪だけ咲いている? 「ラベンダー」 と
  通称 「ハローエンジェル」 に、ピンクのゼラニウム。
  (もう一度、撮ってみました)

   あれはいつ頃でしたでしょう・・? 
  変わらぬ姿で、そこに佇んでいます。
  その中で、ひときわ目を惹くのが薄紫色の 「ラベンダー」 です。

   「ラベンダー」 と言えば、初夏の高原を渡る涼風に揺れる、
  青紫色の絨毯・・と言ったイメージですものね。
  それなのに何を思ったか、こうして1輪? だけ咲いてくれています。

   ところで、「ラベンダー」 の花言葉と言えば、
  「沈黙」、「私に答えて下さい」、「疑惑」。

   この言葉だけ見ますと・・ミステリアスで、
  サスペンス物にも使えそうですね。でも真相は、何の事はありません。

   「ラベンダー」 の香りを嗅ぐと気分が落ち着き、
  その鎮静作用からついつい無口になってしまうから・・なのだとか。
  そして、もう一つの 「疑惑」。

   例えば・・恋人(夫)に沈黙を守られたら、
  もしやという “疑惑” を抱きたくなるでしょうし、
  “私に答えて下さい” と言いたくなるに違いありません。

   「ラベンダー」 の香りもある意味、罪作り? ですね。
  でも花言葉なんて、意外にそんなものかも知れません。






   


   こちらは、秋に咲いた 「菊」 と 「犬蓼(イヌタデ)」 です。
  ドライフラワーにしてみました。硝子の花瓶に。(ボヘミアグラス)