【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

風が運ぶハーブの香り

2013-05-31 20:19:08 | ハーブと香り雑学

【ブラックベリーの花】




【ローズゼラニウム】







 「あれも美しいわ ――
 そうだわ、まばゆいばかりに美しいわ ――
 自分が美しいって事を
 知っているようね ――
 でも、何もかもの事を言ってるんです。
 庭も果樹園も小川も森も、大きな、
 懐かしい世界全体の事なの。
 小母さん、こんな朝には、ただただ世界が
 好きでたまらないという気がしない?」
     【「赤毛のアン」 第4章】



   



   ヒンヤリ、快晴の空で迎えた今朝。
  梅雨に入ってからは鬱陶しい天気が続いていましたので、
  こんなに気持ちの良い朝は、久し振りのような気がします。

   そんな朝。
  一時に比べ、緑もぐんと濃くなって、目に入るもの全てが美しいな・・と。
  どうせなら・・ここも 『アンの世界』 と思う事に致しましょう。

   とりわけ今年は梅雨入りが早かったものですから、
  ついうっかり季節を先送りしていましたが、まだ5月だったのですね。

   その5月も今日が最後。いよいよ明日から6月なのですね。
  それにしても一体、いつの間に? あの若かった月は成熟していたのでしょう。
  ぼやぼやしてなどいられませんね。月が老いてしまうのは、瞬く間ですもの。                 

   さて毎日、何らかの花の開花を見ていますが、
  今日は、ブラックーベリーの花を。

   そして東側の軒下に挿木したローズゼラニウムは、
  冬枯れもせず、そのせいでしょうか、花付きがすこぶるよろしいのです。
  期せずして今日は、ピンク、ピンク~♪ となりました。

   本来のローズゼラニウム(南側の軒下)も健在ですが、
  大株の割に(こちらは冬に切り詰めましたから)
  背丈もまだまだ低いですし、花も少々。
  たわわに咲くのは、もう少し時間がかかりそうです。

   因みに花言葉は。
  ブラックベリーは、「人を思いやる心」、「あなたと共に」、「素朴の愛」。
  かと思えば、「孤独」、「嫉妬」 等、前述のものと相反するものも。

   ローズゼラニウムは、「慰め」、「真の友情」、「君ありて幸福」。
  可憐なローズゼラニウムらしい花言葉ですね。

見かけだけ大人と成熟の狭間で

2013-05-30 18:27:58 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)

【「マトリカリヤ(夏白菊)」】


【オーストラリアン・ブルーベル】







 「今晩は一つだけにしておくわ、マリラ。
 それからこれ、半分ダイアナに
 あげていいでしょう?
 そうしたら、後の半分は
 倍も美味しくなるわ。
 ダイアナにあげるものが
 出来たと思うと、嬉しいわ」
 「あの子のいい所は、
 けちでないことですよ」
 アンが自分の部屋へ行ってしまうと、
 マリラが言った。
 「嬉しいですね。
 何がいやだっても、けちんぼの子供くらい、
 いやなものはないですからね・・・」
        【「赤毛のアン」第12章】




   



   雨は降らないものの、鬱陶しい天気が続きます。
  それでも梅雨に入ってからこれまで湿度が高いと言っても、
  せいぜい60%程度。

   今日のように70%近くもあれば、
  昨日と同じ位の気温でも、さすがに蒸して不快指数は上がります。

   とは言え、湿度が少し下がれば今度はヒンヤリ。
  何ともとらえどころのない気候です。

   さて、写真は一日遅れの 「マトリカリヤ」 と
  「オーストラリアン・ブルーベル」 です。

   どちらもやっと開花したばかり。
  写真、もう少し後で・・と思ったのですが、待ち切れなくて。










   
   


   昨日(5月29日付)の新聞で目に留まった、一つのコラム記事。
  それを読むに付け、世の中には似たような事があるものだと。

   それこそ、「人の心情考えぬ幼稚な大人」 と題した、
  崇拝する曽野綾子女史のものです。

   それだけ世の中が・・いいえ、人間が、
  浅薄になっているのかと思いますと、
  何だか哀しくて。記事の概略を申しますと・・。

   場所は美容院。(因みに筆者は髪カットに訪れている客)
  そこにベランダ菜園で採れた、じゃがいもを持って近所の主婦が訪れます。
  素人にしては見事な出来栄えに称賛の嵐。当然、そこには自慢も含まれます。

   初めは、家庭菜園の経験豊富な筆者ですから、
  それらの光景を好意的に捉えています。

   ところが・・。見せたいだけ見せ、自慢したいだけした、
  じゃがいもを主婦は、そのまま持って帰るのです。

   しかも、お裾分けだと勘違いした美容師の方は、逆に謝る始末。
  私も、この辺りからどうしようもない違和感を覚えたものです。

   普通の感覚では、わざわざ採りたてのじゃがいもをお店まで持って行ったのなら、
  「お一つ、どうぞ・・」 となるのは当然ではないでしょうか。
  以下は、曽野綾子女史のもの。私も全く同感です。
  






 自分も楽しむものなら、どうして相手にも
 美味しい思いをさせたいと思わないのだろう。
 この女性は、ただ相手の称賛を得る事で、
 自分の満足感を倍加させるためだけにやって来たのだ。
 幼稚園の子供なら、その程度の幼稚さも許されるかも
 知れないが、少なくとも大の大人のする事ではない。
 一個もやりたくないほど大切なじゃがいもなら、
 採った人は決して他人に見せず、
 こっそり自分で食べればいいのだ。
 褒めて欲しいが、収穫は分けたくない、
 というような未熟な大人を、昔は見掛ける事がなかった。
    

蒼の奇蹟

2013-05-29 18:50:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












 「それでは、一息入れなくちゃ。
 コーヒーは?」
 「美味しい、濃い、ブラック・コーヒー ――
 ええ、頂きますわ。
 丁度飲みたいと思っていたところですの」
 (中略)
 「・・・まあケーキでも一つ」
 「有り難う」
 ミセズ・オリヴァはいかにも甘そうで、
 見るからにげっそりするような
 ケーキを選び、せっせと食べ始めた。
 「私、いつもそう思うんですけれど、
 甘いものって、
 本当に元気が出るものですわね」                 
     【A・クリスティー作 「象は忘れない」」】



   



   降りそうで降らない重い空。
  今日は、こんな鬱陶しい天気が一日中続いています。

   気温は少々、低め。尤も動けばそれなりに? 暑くなり・・。
  これも梅雨独特のものですね。そんな今日。

   白い小さな花、「マトリカリヤ(別名:夏白菊)」 が開花。
 そしてもう一つ、これも小さな・・今度は青い花ですね、
  「オーストラリアン・ブルーベル」 も相次いで。

   ただ、同じ小さな花でも 「マトリカリヤ」 は真っ直ぐ背筋を伸ばしていますが、
  「オーストラリアン・ブルーベル」 の方は、俯いて。それも思い切り。

   マトリカリヤは、ご近所の方に苗を頂いて植えたものです。
  (こちらは 【昨年】 のもの)













【創作美術陶器 「瑞香」】





     さて今日は、お部屋を夏モードに
    衣替えしようと思い立ちました。
    そうと決まれば、手っ取り早く大好きな青色に。

     窓際に置いているミシンの補助台は、
    今では常時、カフェテーブル代わりに開いたまま。
    そこには、青いクロスを敷きましょう。カフェカーテンも。

   青いティーカップも取り出して来ました。
  となれば・・。およそ10日振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。


   今日は蝋燭の代わりに
  七色のランプを。
  ~なんて、冗談。

   手持ちのクリスタルの
  硝子花瓶に電池式の小さな
  小さな電球を入れてみました。

   豆粒のような電球が、
  たった3個(青、赤、黄)
  入っているだけの代物ですが、
  花瓶の中で反射して綺麗です。

   そうそう、花瓶の上の蓋は、
  全然別物ですが、これも添えて。

   やはり、蓋があった方が
  より綺麗ですものね。

   カップは、現代的な絵柄。
  それでも清水焼の流れを汲む
  ものでは・・と思っています。

   生憎、カップに注いだ、
  珈琲が見えませんが、
  上記の文の如く、美味しくて濃い、ブラック・・?

   いいえ、“美味しくて濃い” までは合っているのですが、
  残念ながら、砂糖、ミルク入りなのです。
  「薫り高い珈琲が入りましたよ~!」             

お花畑は “美” なれど・・

2013-05-28 17:38:38 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)

【萩焼の花瓶に】







 「・・・苦しくはあったけれど、
 何かとても貴重なものをあたしに
 与えてくれたような気持ちなの。
 そう出来るとしても、あたしは二年前に
 逆戻りして元のあたしに返りたくはないわ。
 何もあたしが素晴らしい進歩を
 したなんて考えているんじゃないの ――
 (中略)
 あの頃でもあたしには心があったと思うの。
 でも、それを知らなかったの。
 今はその事を知っているのよ ――
 たいした事だわ ――
 この二年間、
 辛い思いをしただけの価値があるわ。
 そうは言っても」                 
     【「アンの娘リラ」」 第22章】




   こちらは、天気予報通りの
  空となりました。

   この一週間は見事に
  曇り & 傘マーク。

   案の定と言いますか・・
  いよいよ梅雨入りとか。
  例年より10日も早いそうです。

   雨の方は、パラパラ程度。
  しかしながら、やけにムシムシ
  すると思いましたら・・。

   湿度は丁度、60%。
  この位が身体のためには
  一番いいそうですが、
  これまでがこれまででしたから
  随分、高く感じます。

   そう言えば、昨日辺りから
  蕾だったドクダミが白い花を
  開花させています。

   つぶらな瞳をパッチリ開けている
  その姿は、愛らしくていじらしくて。今日は、萩焼の花瓶に。

   こんな風に十分、観賞に耐える花でもありますが、
  こうしてお部屋に置けば、消臭剤としても活躍しますものね。

   別名を 「十薬(ジュウヤク)」 と言う通り、
  お茶だけではなく、様々な効力のある薬草でもあります。

   
  







   



   さて、巷では今、橋下発言に揺れています。
  国内外、はたまたテレビなどでも非難の嵐。

   慰安婦問題の詳細は、ネット等で調べれば一目瞭然ですので、
  ここでは省きます。と言っても氏の発言。

   賛同する所もありますが、疑問符も。
  それに私自身、ある種のマッチポンプだったのでは・・
  という疑念も、心のどこかにありますから複雑です。

   昨日の 「テレビタックル」 を見ても感じた事ですが、
  もう完全に歴史は一人歩きをしていて、戦慄を覚えました。

   なぜに政府は、ここまで放置していたのでしょう。
  その都度、間違いは間違いとして、しっかり訂正し、
  発信していれば・・と悔やまれてなりません。

   思えば、自虐史観と日の丸を忌み嫌う、日教組による教育。
  道徳を軽んじ、経済にうつつを抜かしている間に、
  ひどい事になっているではありませんか・・。

   尤も、政治家が悪い、誰がなっても同じ・・等など、
  その政治家を選んで来たのは、私達国民なのですけれど。

   それにしても昨日の 「タックル」 の保守陣営の論客たちは、
  ほとんど何も言えない体(てい)たらく。

   唯一、小林某氏が保守陣営? に陣取って一人、
  気を吐いていましたが、時の総理を 「安倍、安倍」 と呼び捨てにするは・・で。
  その姿には品性の欠片(かけら)もなく、唖然としたものです。

   やくみつる氏に至っては、
  「日本が例え、アメリカの領土になっても
  中国の領土になってもいい。戦争だけはイヤ・・・」 と。

   戦争は誰だってイヤです。
  しかしながら、アメリカはともかく、中国の領土になれば、
  少なくとも日本人は迫害され、無事ではいられないと思いますけれど。
  それこそ、歴史が証明しています。

   色々な考え方があるのは民主主義国家なので当然ですが、
  文化人として影響力の高い方の発言にしては、またしても疑問符で、
  これからの日本を思えば・・暗澹(あんたん)たる気持ちになったものです。

   とは言え、私自身も、ついこの間までお花畑の真ん中にいましたものね。
  一応、保守を自認していながら、前回の麻生政権の頃には、
  あろう事か、テレビと一緒になって非難していましたから。

   今ではテレビが放映していない、
  数々の功績を知り、心から恥じてはいるのですが・・。
  (良い事は放送せず、悪い事だけ放送。所謂、偏向報道)

   それは、G20 や G8 等、世界の首脳の中で
  輝きを放っているのも見ても分かります。

   そうそう、今日の引用文は今の私の心を
  無理矢理、当てはめたものかも知れません。

   文中の二年前は、民主党政権時代でしょうか・・。
  実際には三年半前ですが。

   もう決して戻りたくはありませんが、
  あの時代があったから今がある・・と思う事にしています。
  まだまだ遅くありませんね。日本が沈没しませんように。   

濃緑積もる!

2013-05-27 18:32:52 | 路傍の花~道草



【「春紫苑(ハルジオン)」】







 「・・・アンという名を呼ぶんでしたら、
 e の付いた綴りのアンで呼んで下さい」
 「字なんかどんな風に綴ったって、
 たいした違いはないじゃないの?」
 錆び付いたような微笑が再び
 マリラの顔へ出て来た。

 「あら、大違いだわ。
 その方がずっと素敵に見えるのですもの。
 名前を聞くと、すぐ目の前に、
 まるで印刷されたみたいに、
 その名前が浮かんで来ないこと?
 あたしはそうだわ。
 Ann はひどく感じが悪いけれど、
 Anne の方はずっと上品に見えるわ・・・」     
       【「赤毛のアン」」 第3章】




                                    【「春紫苑」】
   週間天気では曇りと
  傘マークだった今日。

   五月晴れ! という
  天気ではありませんが、
  一日得した気分。

   得したとなれば、
  休日明けの今日は、
  溜まった野暮用を片付けに
  街まで下りましょう。

   九州は、もう梅雨に
  入ったそうですが、
  この季節になりますと、
  目に入る緑がより濃く
  なった気がします。

   今日は空気が湿っぽく
  感じたものですが、
  それでもまだ50%ちょっと。

   これまでが乾燥
  し過ぎでしたものね。

   これから梅雨に入り、
  70、80%台になる事が今から思いやられます。








【母子草】


【マダガスカルジャスミン】


【知らぬが花?】




   さて、帰り途、
  いつもの道草です。

   久し振りに
  道端の草花に。

   毎年、同じ草花ですが、
  中には見慣れぬものも。
  勿論、名前は知りません。

   先日の星野富弘の詩では
  ありませんが、敢えて
  名前を知る必要はありませんね。

   しゃかりきになって、
  名前を探す事は止しましょう。

   ~なんて。
  単にめんどうなだけかも
  知れませんけれど。

   「知らぬが花」 も
  ご愛敬・・? という事で。

   そうそう、上から5枚目の写真、
  「マダガスカルジャスミン」。

   ジャスミンに似た香りで、
  こんな名前が付けられたそうですが、本来のジャスミンとは全くの別種とか。

   そろそろ終わりを迎えた我家のジャスミン。
  こちらは竹林の中に自生しています。

   ところで冒頭の写真、「春紫苑(ハルジオン)」。
  この 「春紫苑」 を目にする度に、今日の アン の言葉を思います。

   無機質な 「ハルジオン」 よりどれだけ良いでしょう。
  初めて、この花の名前の漢字が 「春紫苑」 と知った時、
  どんなに嬉しかった事か・・。

   「薔薇(バラ)」 もそうですが、漢字の薔薇は文字からして豪華絢爛。
  どなたがこの漢字を考えられたのか存じませんが、
  日本に漢字がある事を嬉しく思います。

   勿論、ひらがな、カタカナ、ローマ字も。
  これら豊富な文字を持つ日本という国を誇りに思います。      

大人のピンクは物語の余韻

2013-05-24 18:17:17 | 私の手作り夢時間












 「・・・今夜あたし白いドレスにしようかしら。
 それとも新しいグリーンのにしようかしら?
 グリーンの方がずっと綺麗だけれど、
 浜辺のダンスへなど着て行って
 何かあったらと心配なの。
 (中略)
 あたし、危険を冒して緑色のドレスを
 着て行く事にするわ。
 初めてのパーティーですもの、
 一番いい格好をしたいの。
 それにあの方が白いドレスよりも
 一インチ長いんですもの」                
      【「アンの娘リラ」」 第3章】


   
   
   
   


   少々暑いけれど、爽やかな五月晴れが続いています。
  ただ、今日は(昨日もですが)カラッとした爽やかさです。

   昨日以上の湿度の低さですから、
  日中は気温の上昇がありますが、家の中にいる限り、
  暑さは全く感じません。尤も、昼間と朝晩の温度差は激しいですけれど。

   こんな風ですから、花びらの乾燥が早いこと!
  ポプリがどんどん増えています。








【ピンク、ピンク~♪】



   


   さて、「アンの娘リラ」 は、ピンクが良く似合います。
  そんなリラにあやかって、今日もピンクを。

   「乙女のピンク」 は勿論、物語の始まりですが、
  「大人のピンク」 は物語の余韻・・。

   ~なんて思ったものですが、大人だって始まりも・・
  いいえ、新たに始めてもいいのかも知れませんね。

   何せ80歳でエベレストに登頂される方も
  いらっしゃるご時勢ですもの。

   先ず、先日の 【肩掛けマント】
  羽織った状態の写真がありませんでしたので、今日はその写真を。

   昨夜は冷えましたので、早速出番となったという訳です。
  そして、釦(ぼたん)を付けた事は、正解だったと。

   ブローチ等で代用しても良いのですが、
  うっかり者の私などは、ついどこかにやってしまいますから。

   そうそう、ピンクのカーディーガンは手作りではありません。
  箪笥の肥やしを引っ張り出しました。

   レースのカーディーガンと言えば、せいぜい白(アイボリー)か黒。
  でも、ピンクもいいですね。気分がパ~ッと明るくなります。

   これからは今まで着なかった色も着ようかと。
  これだって挑戦になりますね。

小さな花景色

2013-05-23 18:23:38 | 香る庭の花綴り

【ローズゼラニウム】


【赤花夕化粧】







 「その人が正しい行ないをする限り、
 名前 などどうでも構わないことです」
 ためになる教訓を垂れるのは
 この時とばかりにマリラは言った。
 「そうかしら」
 とアンは考え深そうな表情をした。

 「いつか本に、薔薇は例え他のどんな
 名前でも同じように匂うと
 書いてあったけれど、
 あたしどうしても信じられないの。
 もし薔薇が、あざみとかキャベツ
 なんていう名前だったら、
 あんなに素敵だとは思われないわ」       
       【「赤毛のアン」」 第5章】




   


   今日も相変わらず、初夏の陽気になっています。
  気温もかなり高くなりましたが、湿度がありません。

   昨日以上に、カラッとしています。何とそれは30%台。
  さすがにこの時間になりますと、(17時半現在)
  ヒンヤリして来ました。

   今日の空は、青空に刷毛(ハケ)でス~ッと
  線を引いたような細い雲。美しい空です。そう言えば・・。

   昨日は、PM2.5を観測したとか。
  この話題は、久し振りですが、
  決して解消された訳ではないのですね。

   世界では新しい懸念事項が次から次へと起こりますから、
  出来事に追われ、つい忘れがちになってしまいますけれど。







【ラベンダー】



   私は、どちらかと言いますと、
  小さな花が好き。

   尤も、ハーブが好きですから、
  自ずから、小さい花・・と
  なるのかも知れません。

   ところで、このラベンダーに
  絡み付いていたのは、
  「ヘクソカズラ」 。

   見つければ取り、
  又、絡み付き、その繰り返し。
  申すまでもなく凄い生命力。

   いつもいい加減な抜き方
  でしたが、蔓(つる)を
  辿ってみますと何と太い茎。

   引っ張っても
  私の力では抜けません。

   そうそう、
  今日の星野富弘氏の詩。  

   アン も言うように、素敵な名前を付けられた薔薇も
  とんでもない名前を付けられた、ヘクソカズラも・・

   名前を知らないで咲いているのですね。
  「知らぬが花」 とは良く言ったものです。






      

光と緑の風の中で~白い帽子

2013-05-22 16:57:17 | リラのお気楽ユメ日記










イルゼは新しい帽子を買った。
青い雲のようなしゃ
赤いさくらんぼの飾りが付いており、
あごの下に大きな青い紗の
蝶結びが付いている。
私はあまりいいと思わなかったので
イルゼにそう言った。
イルゼはひどく怒って、
あんたはやきもちを焼いているのだと
言い、二日も口を聞いていない。
(中略)
やはり私は間違っていたかも知れない。
二度と人にあんな事は言うまい、
本当ではあっても気の効かない事だ。                
             【「エミリーはのぼる」」 第2章】




   昨日、今日と
  初夏の陽気になっています。

   今年は、いつまでも寒くて、
  なかなか冬物が
  片付かなかったのですが、
  今度こそ大丈夫ですね。

   ところで、こちらの薔薇。
  勿論、リラ版 「ピンクの乙女」。

   我家には珍しい
  オールドローズです。

   ターシャ・チューダが
  一番好きな薔薇であり、
  薔薇の画家ルドゥーテが
  好んで描いた薔薇。

   私もこれまではもう一つ・・
  でしたが、今では大好きに。

   丸い花形、はんなりした色、
  儚げな所が魅力ですものね。





【ポプリの硝子ブーツ】



   さてこの季節、紫外線や日除けも兼ねて
  気軽に帽子のお洒落(しゃれ)が楽しめますね。
  私も他の季節以上に、色々の種類の帽子を楽しんでいます。

   今日の イルゼ ではないけれど、
  私も先日、新しい帽子とサングラスを求めました。

   この帽子はつばが結構大きくてフェミニンな感じ。
  サングラスも似合いそう。

   サングラスはブラックで、それも鋭角的なものが
  好きなのですが、今の流行ではないようですね。
  尤も、出来るだけそれに近いものを選びましたが。

   ただ、造花は良いとして、大きなリボンが横に付いています。
  少々、邪魔っぽかったりしますが、顔が隠れるのでいいのかも。
  ~なんて。

   でも、モネの絵のように小さな帽子にパラソルもいいですね。

香りにクラッ!? ほろ酔い気分

2013-05-21 15:53:55 | 薔薇の追憶






 








 黄金のような一日の、
 黄金のようなこの時刻を誰も皆楽しんだ。
 港の向こうから教会の鐘が
 微かに美しく聞こえて来た。
 (中略)
 空中 には薄荷の匂いが漂い、
 どこか目につかない所の 薔薇
 たまらなく甘く香っていた。                
       【「炉辺荘のアン」 第16章】




   



   こちらは今日も晴れ渡った空になりました。
  起床して寝室のドアを開けた途端、プ~ンと甘い香り。

   一瞬、クラッ!? 状態。
  寝起きで少々、回転の悪い頭が昨日ジャスミンの枝を
  一枝切り、花瓶に挿した事を思い出しました。

   それにしても強烈な香り。
  ジャスミン効果と言われる 「幸福感倍増」 気分は、
  倍増どころか三倍にも四倍にも。
  いいえ、それ以上かも知れません。












   さて、今年は不作の紅薔薇。
  たった一輪、
  「遅ればせながら・・」 と? 
  顔を出しました。

   今日の薔薇はリラ版、
  「淑女の薔薇」。

   生憎、葉っぱは虫喰い状態
  ですが、お顔は大丈夫。

   いいえ、それどころか
  虫喰いの葉っぱさえ、
  自分の魅力に変えています。

  それは、まるで
  ビロード細工のよう。

   透かし模様が素敵です。
  さすが、薔薇!!
  花の女王の貫録十分ですね。 

飽くなきピンクへの憧憬

2013-05-20 16:53:16 | 薔薇の追憶



【まるで綿菓子のような開花した薔薇】






 「・・・ピンク は世界中で一番
 魅力のある色じゃないかしら。
 あたし、大好きだけれど着られないの。
 赤い髪をした者は例え想像でも
 ピンクのものは着られないのよ。・・・」  
       【「赤毛のアン」 第5章】



   




   昨日、お昼頃から降り出した雨は
  その後、降ったりやんだりを繰り返しながら、
  今朝には上がっていました。

   それでも朝の早い時間には重い空でしたが、やがてお日様も。
  今では雲、一つない青空です。気温も、この時期としては低め。

   今年の五月は、例年にも増して爽やかです。
  そして五月も半ばを過ぎますと・・。

   ドクダミが背丈を伸ばし、白い花芽を付ければ、
  いつの間にか半夏生が出現。

   まだまだ緑の葉っぱですが、
  庭が一面に白に染まるのも、もう少しです。














   さて、今年はどういう訳か
  紅薔薇が不作です。

   たいした手入れもしないのに、
  ほとんど虫も付かず、
  この季節には当然のように
  咲いていた深紅の薔薇。

   私自身、これまでその事に
  疑いすら持った事がありません。

   咲くものだと信じて、
  どっかり胡坐(あぐら)を
  かいていたという訳です。

   それにしても去年の秋まで
  元気に咲いていましたのに。

   突然、朽ち果てて。
  老木ではありましたが・・?

   でも良くしたもので
  今年はピンクの薔薇が咲いて
  くれました。

   ぽっかり空いた心の空洞を
  埋めてくれています。

   しかも可憐な容姿に似合わず、
  かなり気難し屋の薔薇だったのですが・・。

   そうそう、こちらのリラ版 「ピンクの乙女」 は、
  副題を 「乙女の祈り」 と致しましょう。

   とは言っても、私は再三お伝えしていますように、
  ピンクよりブルーが好き。

   でも今日の薔薇のように、思わず顔がほころんでしまうような
  愛らしさは、ピンクならではのものですね。そんなこんなで。

   今日は今丁度、咲いている(薔薇以外の)ピンクの花も掲載。
  まさにピンク、ピンク・・ですね。










【ゼラニウム)】


【ローズゼラニウム】


【マーガレット】