【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

寄り添う香り

2009-09-30 17:56:56 | ハーブと香り雑学


     朝から雨・・本当に久し振りの雨となりました。
    長い事咲いて楽しませてくれた金木犀、これで、そろそろ終わりかも知れません。
    そう思いますと今日の雨、香り付きの雨のような気がして来るから不思議です。

     それにしても、夏の “しの突く雨”は、情緒も何もあったものではありませんが、
    今日のような “そぼ降る雨” は、人を詩人にさせますね。
    尤も アン の友達、ジム船長 は、詩人にさせるのは春だと言っていましたけれど。
          


     さて、最近の私は朝起きるとすぐに、
    アロマランプを灯します。家にいる限り1日中。
    
     精油は、新型肺炎の流行っている今は、
   勿論、「ティートゥリー」。
    
     ティートゥリーは数ある精油の中で、
    最も殺菌作用に優れ、風邪に良いとされています。

     「ラベンダー」 にも殺菌作用はありますが、精神作用、安眠効果には抜群ですね。
    お陰様で、夜眠れないなんて事は全くありません。

     こんな風に長時間使用の場合に、アロマランプは重宝します。
    第一、火の心配をしなくていいですから。

     蝋燭を下から灯す、アロマポットは、それでも焔が見たい時には利用しています。
    ランプも付けながら、もう一つの違う香りを楽しんだりしています。
    焔は癒やしの典型ですから。

     そう言えば、【ディヒューザー】 も求めましたが、ほとんど使いません。
    これ、あまりにも実用的で、夢がありませんもの。

     香りは目に見えませんし、日常生活に絶対に不可欠なものではありません。
    でも、この目に見えない香りが、ある時は優雅な気分にしてくれ、
    自分の心と正面から向き合う時間さえ、作ってくれます。

     ところで、車の中の匂いって気になりますね。
    精油ではなく香水なのですが、車のメーカーが出しているのですね。

     例えば、ポルシェは 「カレラ」、フェラーリは 「フェラーリ イエロー コロン」、
    ジャガーは 「ミス ジャガー」 等など。
    香りは、どれも格調高く洗練されたものとか。

     特に、「ミス ジャガー」 は、ボトルキャップが木製だそうです。
    こんな香水を車の中に置いておくだけでもお洒落ですね。
    勿論、車と香水が同じなら言う事はありませんが・・。

     最後に。今日も、その香りたっぷりの
    ボードレール の世界を・・。     






                     万物照応コレスポンダンス

       自然は一つの神殿 そこでは生ある柱が
       時折 おぼろな言葉を洩らす
       人は象徴の森をよぎってそこを過ぎ行き
       森は親しげなまなざしで人を見送る

       夜のように 光明のように 広漠たる
       暗くて深い統一の中に 遠くから
       混ざり合う長い反響こだまにも似て
       薫りと色と音響は互いに答え合う

       薫りには 少年の肌のように新鮮なもの
       木笛オーボエのようにしっとりしたもの 牧場のように緑のものがある
       ―― そのほか 腐った 豊かな 勝ち誇った薫りもあって

       竜涎りゅうぜん 麝香じゃこう 安息香 焼香のように
       限りない事物の形に拡がって行き
       精神と感覚との熱狂を歌い上げる

                                     ボードレール ╱ 村上菊一郎訳

焔色の向こう側 Ⅱ~言の葉の美

2009-09-29 17:40:17 | 心の宝石箱

   今日は、天気予報通りの空となりました。
  と言っても・・朝早い時間に降っているかいないかのような雨が、パラッと来ただけ。
  その後は、一度も降っていません。重苦しい空です。

   気温の方も、最近高めが続いていましたが、ほっと一息です。
  ただ窓を開ければ寒い、閉めれば暑い・・といった落ち着かない? 気温になっています。

   でも、一歩庭に出れば・・。
  冒頭の写真のような雨粒の宝石や、木々に張り渡した蜘蛛の巣も、
  晴れた日とは違った趣を見せています。それは、こんな風に・・。

   “木々に懸け渡した蜘蛛の巣が銀の糸のように光り、
  樅の枝と花々が親しげに囁き交わしているかのように思われた。”

                                          【「赤毛のアン」 第9章】



     さて、今日も蝋燭の焔が似合う 1日 になりました。
    こんなお天気ですから、華やかな気分に浸りたくて。
    
     それには何と言っても薔薇茶が 1番 ですね。題して 「薔薇尽くし」。
    テーブルクロスも薔薇ならカップも薔薇。薔薇、ばら、バラ・・。
    
     久し振りに、お香も薔薇の香りにし、ずっと以前に作った、
    トールペイントの薔薇のメニュー板も取り出して来ました。
    これでは連日の 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店ですね。
     
     そうそう、少々見えにくいですが、木靴のお香立ては、例のアッセンデルフトです。
    うっかりしていましたが、【先日】 のそれも。勿論、土産物です。
    
     話は、ガラッと変わって。昨日も記しましたが、オルコット作 『若草物語』
     『赤毛のアン』 と同様、あまりにも有名な本ですから、
    愛読書としていらっしゃる方も多いでしょう。

     実は、こちらでも何度か紹介しています、
    暮らしの手帖版 『素敵なあなたに』 の作者の方が、
    一番好きな本として、この 『若草物語』 を挙げていらっしゃいます。

     この本も、名作に興味が湧いて来る年頃になれば、
    ごく最初に読まれる本でしょう。私もそうでした。

     でも 『赤毛のアン』 と違って、こちらの本は、
    繰り返し読む事をしませんから、細かい所は、ほとんど忘れています。
    そんな訳で、今回久し振りに紐解いてみました。

     先ず最初の驚き。昨日も記しましたが、言葉の美しさ。
    私も今では、すっかり音読が身に着いてしまっていますから、
    声に出しますので余計に感じるのかも知れませんね。

     次に敬語。それは家族間でも普通に会話されています。
    妻は夫を。子供達は、両親を。自然に、さり気なく。例えば・・。

「そうです、長い良いお手紙です。
私達が案じていたほどでもなく、
寒い季節を無事にお過ごしになれそうだと言ってお寄こしになったのです。
お父様はクリスマスの祝辞と一緒に、
あなた方めいめいに特別の御伝言を下すったのです」
母は、まるで宝物でも入っているように、胸のポケットを叩きながら言った。
【↑母親、マーチ夫人の言葉  ↓長女メグの言葉】
「お父様は本当におえらいわ、出征なさるにはあまりにもお年が行き過ぎ、
それに兵隊になるほどお丈夫ではないからというので、
軍隊慰問のために戦地へお出かけになったんですものね」
と、メグはしみじみと言った。


   この物語が書かれたのは、100年以上前、
  日本で言いますと明治元年です。『赤毛のアン』 よりも少し前ですね。

   話を敬語に戻します。翻って現代。
  全てが悪いとは申しませんが、夫婦間も然る事ながら親子間の友達のような会話。
  逆に嬉々として子供に敬語を使う親すらいます。

   この 『若草物語』 も、アン同様、夢のある素敵な物語です。
  それ以上に今回、言葉というものに、殊の外衝撃を受けてしまったような気がします。
  現代があまりにも乱れているという事なのでしょうか・・。
  
   男女同権だから女性が男性のような言葉を使っていいとは思いませんし、
  人間平等だから目上も目下もない・・という事はないと思います。
  
   敬語って、素敵だな・・と思った次第です。ある意味、新鮮な驚きでした。
  『赤毛のアン』 も、『若草物語』 も、どちらも大層素敵な家族ですから。

焔色の向こう側

2009-09-28 17:18:28 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   今日は、こんな空で明けました。
  その後、今にも泣き出しそうな空に。

   事実、ポツポツ雨も落ちて来ました。
  今日は出掛けようと思っていましたの
  に・・途端に気持が萎えて来ました。

   なぜか、ほっとした気分。
  でも雨は、申し訳程度に
  落ちたようなもの。

   その後、空も明るくなり、
  小康状態を保っています。

   これなら今日の天気予報通り、1日中曇りなのかも知れない・・
  そんな風に思いながらも、(心は十分迷っていますのに)
  行動が伴わないのですから、もうどう仕様もありません。



     さて、こうなりますとガラッと気分を変えて。
    久し振りに 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンと致しましょう。
    若かった月も、いつのまにか老いて来ますと、蝋燭の焔が、恋しくなります。
    
     ~なんて結構、今年は夏でもこの蝋燭、使用しましたが・・。
    それだけ夏が涼しかったという事なのでしょうね。

     それにしても、今日のお天気・・
    どちらかと言いますと、午後の方が降水確率高かった筈ですのに、
    青空が覗いて来たではありませんか・・。

   今日のカフェは、カントリー調で。
  そして偶々、『若草物語』 を
  ?10年 振りに読み直している事も
  あり、イメージ的にロッキングチェアー
  をテーブル代わりにしてみました。

   椅子ではなく、フロアーに、
  直接座って頂くお茶・・も新鮮です。

   カップは、季節柄日本のカントリー、
  稲の絵柄です。

   ただ、このカップ、頂き物ですので、
  どちらの焼物か分かりません。

   余談ながら、『若草物語』 も 『アンシリーズ』 に負けず劣らず、素敵な物語ですね。
  そして、今更ながら感心するのが、このような翻訳物の言葉の美しさ。
  日本語って、こんなに美しかったのかと・・認識を新たにしました。    

秋風に揺れるレースの華

2009-09-27 16:43:16 | 私の手作り夢時間


   起床時の空は今日も雲一つなく、晴れ渡っていました。
  と言っても今朝は、いつもとは違って相当遅い朝でしたが・・。

   このお天気も、そろそろ下り坂とか。
  ついさっきまで晴れ渡っていましたが、今は真珠色の空に。
  口癖の感のある、この真珠色の空・・という表現も随分、久し振りのような気がします。
  
   こちらは今日も残暑。風はそよ吹いていますが、蒸し暑さに変わりありません。
  晴れのお天気は、とても有り難いのですが、今年は本当に雨が少ない気がします。
  このままでは水不足も心配ですね。

     

     さて、トールペイントの方は、ちょっとお休みして。
    最後、数段残して長いこと放置していました、
    レース編み(テーブルクロス)が、やっと完成しました。

     一体、編み始めたのはいつ・・? なんて思いましたら・・。
    何とまだ 【春、浅かりし頃】。(3月)

     結構、いい加減な私の事ですから、それから又気分が変わり、
    太い糸で編み直しました。(最初は白の40番)
    
     レースは本当は、細い糸で編んだ方が綺麗です。(最低でも40番)
    ただ、何分にも最近は根気が続きません。

     そうこうしているうちに、太いスウェーデン製の糸が、ひょっこり出て来て・・。
    このバニラ色の色も、大層気に入りました。
    
     これ幸い・・と、その糸に変えたという訳です。この太さでしたら、ス~イスイ。
    あれよあれよと言う間に、直径 150Cm のテーブルクロスが出来上がりました。
    
     細い糸で編んだ、繊細な美しさはありませんが、
    それでも布と合わせますと、ましになりますね。
    
     太くて縄のようでも、1針、1針、心を込めて編み上げたという達成感は消えません。
    そのクロスを広げる時・・同時に幸せ感も広がります。

     “・・・若い月はだんだんに老いて来たが、
    まだ夏の気分が漂っている秋で、集りの日は10月というよりも
    6月のようであった。・・・ 略 ・・・
     
     押し潰されるほどの台所の用事にもめげず、
    スーザンは気取った歩きようをしながら婦人たちを客間に案内した。
    誰一人、100番の糸 で編んだ 5インチもの幅の、
    クローセ編みレースを飾りに付けたエプロンを持っている者は
    いないと思うと、良い心持だった。・・・”

                                          【「炉辺荘のアン」 第34章】

     後、数日で 9月も終わり。
    若い月は、確実に老いて来ましたが、
    レースは、いつだって春の気分にさせてくれます。

文学の中の香りばなし

2009-09-26 17:55:15 | ハーブと香り雑学


   こちらは今日も快晴です。
  この所、恒例になりました、
  朝の空の写真は・・。

   水色の空と仄かに桜色に染まった
  雲で、思わず息を呑む程、
  美しいものでした。
  昨日とは対照的な空ですね。

   さて、一方我家の庭。
  ここに来て満を持したように、
  アメジストセージが開花。(冒頭の写真)

   早春から咲いているチェリーセージ
  や、かと思えば、植えた覚えのない紫色のセージなど、
  まだまだ花芽を増やしているようです。


   
   セージは、葉っぱに独特の芳香があるのは勿論、清楚な花はひときわ心和む存在です。
  プラス、金木犀の香りで、(今だけですが)さながら 『アンの世界』 の庭みたい。
  ~なんて。こうなりますと、単に癒やしだけでなく心、躍ります。



   ところで、文学の中では様々な香りが登場して来ますね。
  その最たるものは、日本では 『源氏物語』 や 『枕草子』 ですが、以前にも記しました。
  
   今から千年も前の時代に、香りに大きく心開いていた日本人の感性に、驚いたものです。
  他にも、その “香りばなし” を少しだけ記してみたいと思います。

 【ヴァニラの香り】
・・・そうして宙に漂うある不思議な香りの後を追った。
その香りは1週間このかた寝室の中をさまよっていて、
彼女の大きく開かれた目はその目に見えないものを捉えようと
するのだった。
彼女はヨーロッパの香水店でも、又熱帯の森林でも、
そのような香りを嗅いだ事は1度もない。
                        【ランブール ╱ 小佐井伸二訳 『ヴァニラの木』】


   そして詩と言えば・・何と言いましても、フランスの詩人、ボードレールでしょう。
  全編に芳香が満ち溢れている詩を数多く書いています。
  
   そのものズバリの 「幽玄なる薫香」 がありますが、
  今日は、昨夕の空の写真から 「夕暮れの諧調」 を・・。
  
   本当は、堀口大学訳が良かったのですが、どうしても見つかりません。
  確か、新潮社版の文庫本が出ていたと思うのですが・・。





               夕暮れの諧調かいちょう

      今こそ時は訪れた 茎の上で揺らぎながら
      花々は香炉のように匂いを放ち
      音と薫りは夕暮れの大気の中を舞い巡る
      愁いを帯びた円舞曲 気だるいようなこの眩暈めまい

      花々は香炉のように匂いを放ち
      ヴィオロンは苦しみ悩む心のようにおののいて
      愁いを帯びた円舞曲 気だるいようなこの眩暈!
      空は悲しく美しく さながら大きな祭壇のよう

      ヴィオロンは苦しみ悩む心のようにおののいて
      優しい心は果てしない暗い夜の虚無を憎む!
      空は悲しく美しく さながら大きな祭壇のよう
      太陽は自らのこごる血潮の中に溺れた

      優しい心は果てしない暗い夜の虚無を憎む
      そして煌めく過去の名残りを全て拾い集めるのだ!
      太陽は自らの凝る血潮の中に溺れて・・・・・
      あなたの思い出はわが胸に聖体盒せいたいごうのように光り輝く!

                               【ボードレール ╱ 村上菊一郎訳】

【昨夕の空】
 

室内の優劣が優った日

2009-09-25 15:38:28 | リラのお気楽ユメ日記


   連日の快晴です。
  秋晴れと言うには少々暑いですが・・。
  (写真は暁の空)
   
   ゴミ出しの時、見事に何もない空に
  思わず見惚(と)れたものです。

   そのせいで、
  電柱にぶち当たりそうになったり・・。

   その様子が滑稽(こっけい)に
  思えたのでしょうね。

   同じく、ゴミ出しのご近所のご主人。
  「空に何かありますか・・?」 不思議そうなお顔・・。

   「いいえ、何もなくて・・」
  「・・・」
  
   「あの・・何もなくて綺麗だな・・と」
  「ハ、ハ、ハッ・・」

   呆気に取られたような顔をして
  その方は立ち去って行かれました。

   それはそうですね。
  いい年をした大人が・・って、
  普通思いますよね。

   それに何気ない会話ですが、
  改めてこうして取り上げてみますと、
  主語がない分、変ですもの。
  
   さて折角、ジュリアン2世に頂いた、
  映画の券、しかも観たい映画でした
  のに、(今日までの有効期限)
  『ココシャネル』、無駄にして
  しまいました。

   なぜか電車に乗って、中央まで出掛ける気にならないのです。
  こんなに、良いお天気ですのに、昨日取りやめ、今日もとうとう・・。
  
   この所、室内と戸外の優劣は、大きく室内に振り子を振ったままなのです。
  『ココシャネル』 は観たい映画ですので、今度の水曜日に地元の映画館にでも行きましょう。

   そうそう、余談ですが、『アンの世界』「シャーロッタ4世」 ならぬ、
  この 「ジュリアン2世」(ジュリアンの君2世改め、ジュリアン2世)の呼び名、
  秘かに気に入っています。

   そして、こちらは又々、
  昨夕の空です。

   つい先日も記しましたが、
  西日の反射を受けた南の空の、
  こんな優しい色調の空に、
  殊の外、惹かれます。

   「今日の夕方はまるで
  紫の夢みたいじゃない、
  ダイアナ? 

   生きているのがしみじみ嬉しくなるわ。
  朝になると、いつも朝が一番いいなと思うんだけれど、
  夕方になると朝よりもっと美しいなと思うのよ」

                                         【「赤毛のアン」 第29章】   

香気溢れる季節

2009-09-24 17:30:17 | 四季のスケッチ


   今日は、こんな、
  桜色の空で明けました。

   同じように美しい朝ですが、
  一昨日と違う事は、
  一日中、雲一つない快晴だと
  いう事です。

   それにしても、ここ2、3日、
  高めの気温の日が続いています。

   今日などは陽射しがある分、
  汗ばむほどの陽気。

      それもいつの間にか、
     家の中央にまで届きそうに。
  
      そして・・開け放たれた窓からは
     天然のアロマ、金木犀の香りが、
     届けられるようになりました。

      (去年よりは、
     半月ばかり早いようです)

      そうそう、お日様の香りも・・。
     太陽に向って思い切り干した布団。

      金木犀とお日様の香り。
     どちらも天然のアロマです。
     その香りを嗅げる幸せを思います。

      そして独特の香り。
     こちらも郷愁を誘う香りです。

    「時々夕方になると、
   この庭に幻影のような不思議な匂いが漂って来ますね」

                                        【「アンの夢の家」 第 38章】

    やっと・・と言いますか・・。
   金木犀のお陰で、今の季節だけは少しばかりアンの庭に近付いたような気がします。

 


   さて、“香気溢れる季節” なんて、タイトルを付けましたが、
  早春から初夏の花も、ドライフラワー(紫陽花)、
  押し花 【名前も知らない薄紫色の小さな花】 として蘇りました。

   今年は、珍しく紫陽花の花の色が綺麗に出ました。(花瓶は、ボヘミアングラス)
  繊細さと可憐さを併せ持っている小さな花も健在です。   

華麗なる? リサイクル Ⅲ

2009-09-22 18:10:08 | 私の手作り夢時間


   今朝は、こんな美しい
  ピンクの空で明けました。

   しかしながら日中は、重苦しい空。
  雨こそ降りませんでしたが、
  一日中、それは続きました。

   そんな中・・。  
  微かに漂った、郷愁を誘う香り・・。
  “この香りは・・?”

   金木犀~! と認識するまで
  たいした時間はかかりません。

   思わず庭の金木犀まで走りました。
  まだまだ、ほとんどが蕾ですが、オレンジの花芽は確かに・・。
  
   堅く閉じてはいますが、もうすぐ出番と言った感じも。
  今年ばかりは今の今まで、この金木犀の事、すっかり失念していました。

   それにしても、いきなりなんですもの。
  昨日も結構長い時間、庭にいたものですが、この香り、全く感じませんでした。





     さて、「スプーン&レシピ BOX」、完成しました。
    いつもの薔薇ですが、今回は地色を変えてみました。

     この 「ティール」 という色、かなり好きなのですが、
    フレームに入れる写真がありません。・・と言いますか・・

     どの写真を入れても何だか違う気がして。
    この色ですと、結構カントリーっぽいので、「アップリケ&シンプル刺繍」 でも・・と、
    思ったのですが、間に合いません。

     押し葉で代用。でも、これももう一つですけれど。
    これには試行錯誤して・・ほとほと疲れました。
    そうそう、こちらにも模様は両サイドに描きました。

     ただ、この BOX、キッチンで使うのはやめました。
    鍵&手紙や書類入れに。
    机の周りの雑多な物を入れて置くのに丁度良いかと。







     今日はどんよりした空でしたから
    黄昏の空の美しさには浸る事が
    出来ません。

     こちらは昨夕の空。
    南の空も、夕日の反射を受けて
    仄かに染まっています。

     西の真っ赤に染まった空より
    この位の色の空の方が、
    案外、好きなのかも知れません。






     明日(23日)は、ひょっとしますと、
    ブログ更新出来ないかも知れません。
    
     勝手を申しますが、
    その節は、どうぞよろしくお願い致します。
   

辿るロマン

2009-09-21 15:45:15 | 路傍の花~道草


   早朝は何もない、いつもの空。
  その後、秋らしい鱗雲から
  その空の波が引き・・。

   何もない青空からこんな空に。
  今日は、そよそよと風が吹き、
  本当に気持ちの良いお天気です。

   そのせいか、これまで1度も見た
  事のない蝶が、これ又気持良さそうに
  あっちの花からこっちの花へと
  舞っているのですが、
  止まってくれません。

   何分にも初めてですものね。
  お知り合い? になるにはもう少し
  時間がかかるのかも知れません。

   “今夜、あたしは墓地への
  道を辿りました。

   『道を辿る』 という文句は
  滑らかに思えるので、
  出来るだけ使っております。”
 
                                     【「アンの幸福」 最初の1年 6.】

   アンの言葉を借りるまでもなく、
  私も辿るという言葉が大好きです。

   そして、その言葉から
  連想するものと言えば・・。

   辿り着く と全てが
  まるで夢のようで
  こみ上げる寂しさは
  抑え切れない

   何一つ出来ずに時は
  過ぎて行くよ
   苦笑い浮かべては
  また歩き出す」
  

   ~何を隠そう、松山千春の
  「あなただけの季節」 です。
  少々、横路に逸れました。アラッ!? ここでも “みち” ですね。

     さて、今日も昨日の続きです。
    昨日辿った道は、成熟した街ですが、それでも40年位でしょう。

     当然、駅までの道の住宅とは趣が違います。
    しかしながら、しんと静まり返っていて、どなたにも出会いません。

     それでも庭木を切っている方に 2人程、出会いました。
    いずれも高齢と見受けられます。そして公園。

     ブランコや、鉄棒など備わっていますが、最近では使用された形跡すらありません。
    ここでも、かつては笑い声や歓声が響いていたでしょうに。
    
     あまりにも青い、美しい空が現実の侘しさを強調しているような気もして・・。
    ちょっぴり感傷的な気分になりながら、散策です。

     そうそう、鍵とカメラだけですので、こんなビーズのバッグをお供に。
    野生化した・・何でしたっけ・・? (以前、空見さんにお聞きしたのに忘れてしまいました)
    白い花の群生地にも出会ったものです。

     「長い旅の終りに 何が待っているの・・」
    切なく歌う彼の歌声が、やけに胸に響きました。      

そぞろ歩き

2009-09-20 17:54:17 | 路傍の花~道草
【藪蘭(ヤブラン)】


   今日も、こんな美しい空で
  明けました。快晴です。秋晴れ。
  
   今は全く雲はありません。
  青 ― 青の世界が広がっています。
   
   世はシルバーウィーク、真っ只中。
  しかも、こんな良いお天気なのですから
  行楽地は、どこも満員でしょう。

   でも新型肺炎が流行っている今、
  私は、そんな気分になれません。

   せいぜい、ご近所をうろうろ。
  まるで 『アンの世界』 の心配症、 従妹アーネスティン さながらです。





   “・・・小川が流れ・・・海へと傾斜している干草畑の香が漂い・・・
  庭があった。”
   アンは通りすがりの庭一つ一つに足を止めて眺めた。
  庭に対するアンの興味は尽きる事がなかった。・・・

                                        【「炉辺荘のアン」 第18章】

   連休真っ只中だと言いますのに、
  我、自治会では公園の清掃。
  でも結構、人出はありました。

   それが終わった後、私は散策に。
  青空の下、アン気分に浸ります。

   アン気分ですから・・
  ビーズのバッグを引っ張り出しました。

   それに今日は、いつものような
  帰途での道草ではありません。
  いつもとは逆の住宅地の方へ。
     
   『アンの世界』 のように
  勿論、海への傾斜はありません。

   でも坂道。この坂を登り切り・・
  そして、もう一度下ると、そこは海・・。
  
   浜辺へ続く道と思えば、
  いいのですものね。
  
   こんな時、「想像の余地」 があると
  いう事は、有り難いです。

   ただ良くしたもので、住宅地の中
  ですが、路傍には、そこかしこに秋を
  発見。坂道には少々疲れましたが・・。      





☆★☆ ここからは、番外編です ☆★☆


【大蛇】


   数日前の新聞に、
  光岡自動車(富山市)で、スポーツカー
  大蛇オロチ卑弥呼ヒミコ
  平成22年モデルを発表との記事を発見。

   まず名前が日本名なのが
  気に入りました。

   しかしながら、「大蛇」 の方は
  21年モデルより224万円下げても、
  848万円からとか。

   「卑弥呼」 に至っては、(オープン) 
  1998ccながら458万円から。
  しっかり目の保養をさせて頂きました。