【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

風に遊ぶ野の花Ⅱ

2010-05-31 17:17:17 | 路傍の花~道草

【春紫苑(ハルジオン)】

   連日、爽やかな天気が続きます。
  しかも今朝の目覚めは
  鶯(うぐいす)の声と共に。

   時節柄、朝6時の時点で太陽燦々、
  プラス鶯の声となりますと・・
  
   爽快な気分にならない筈は
  ありませんね。

   そして昨夜は、真丸いお月様と
  共に休む事が出来ました。

   年に何度かベッドに横になったまま、お月様を眺めながら休むという、
  ロマンティックな恩恵に与る事が出来るのです。

   「見よ、冬は過ぎ、雨もやんで既に去り、
  諸々の花は地に現れ、鳥のさえずる時が来た」
(旧約聖書雅歌第2章11節)
                                       【「エミリーはのぼる」 第11章】

 
【松葉海蘭(マツバウンラン)】

 
【庭石菖(ニワゼキショウ)】


   さて、暑からず寒からず・・良いお天気。
  となれば、野暮用で外出した帰り途・・
  こんな日は、今日も道草です。

   ふと見上げた空には、雲三兄弟・・?
  かと思えば、とっくに終わったと思って
  いた 「松葉海蘭(マツバウンラン)」。

   この松葉海蘭、殊の外、
  好きな花ですから嬉しくて。
  
   そして同様に楚々とした花、
  「庭石菖(ニワゼキショウ)」 も。

   今日は上を見たり
  下を見たり忙しいこと! 

   これら二つの花は、
  先日の山口でも撮りました。
  (以前の写真は、【こちら】

   これらの花は本当に小さな小さな花。
  それでも一生懸命に咲いている、
  その姿は華奢なのに強い・・。
  ~なんて、何と素敵なのでしょう。あやかりたいものです。    

薔薇の花咲くティータイム

2010-05-30 16:06:26 | A・クリスティーの館


     爽やかな天気が続きます。こちらは今日も五月晴れ。
    今年は、これまであまり春を感じる時がありませんでしたので、
    その遅れを一気に取り戻すかのように輝いてくれている太陽。

    緑もキラキラ、目に眩しくて。
    光と、木の葉の織り成す、まるでレースのような透かし模様も健在です。
    今日この日、今この時、しっかり謳歌しなければ・・と思います。



   さて、ひっきりなしに咲いていた
  薔薇が今は、ひとまずお休み・・と
     昨日も記しましたね。

     そこで取り出したのが、
     一昨日も紹介しました、
   “薔薇の花びらジャム” です。

      今日は紅茶に浮かべて
      “ロシアンティー” と
       行きましょうか・・。

     蓋(ふた)を開けた瞬間、
    フワ~ッと薔薇の香りに包まれます。
    紅茶と薔薇の香りが微妙に絡み合って絶妙な香り・・。幸せの瞬間です。

     スプーンに軽くひと匙(さじ)入れただけですが、薔薇茶の趣き。
    こうなりますと、トレーは手描きの薔薇の物を。勿論、カップも。
    尤も、これらは以前に紹介済みですね。

     アラッ!? 偶然ですが、薔薇柄のワンピースを着ていましたわ。
    紅茶片手の読み物は、今日もアガサ・クリスティーです。

     今日の本の題名は、「もの言えぬ証人」。
    やはり今回も表紙の犬の絵(名前はボブ)は、暗示的です。

     そうそう、先日の 「三幕殺人事件」、読了しました。
    又々、最後の最後にどんでん返し。ポアロの推理に脱帽です。

     それにしても、“ヴィクトリア風・・” と言った言葉、良く出て来ます。
    所謂、時代やファッション、インテリアなどではなく、気質とか考え方という意味で。
    (時代的には、アンの時代ともダブります)

     日本で言えば、さしずめ “明治” でしょうか・・。
    明治気質(めいじかたぎ)なんて、言いますものね。

     このように、アガサ・クリスティー物は推理の面白さも然る事ながら、
    ハーブ、お茶、インテリア等など・・英国の格調高い暮らしぶりを
    垣間見る事が出来ますので、興味津々です。  

風薫る!!

2010-05-29 16:50:56 | 路傍の花~道草

【春紫苑(ハルジオン)】


   相変わらず気温は低いものの、
  雲一つない快晴の空となりました。

   今日は、日射しがたっぷり
  ありますので、爽やか!!

   遅れて来た春を
  取り戻すかのように、
  空に向かって思い切り深呼吸です。
  (右の写真は梨の木)

   昨日、1番花を確認した、どくだみ。
  一気に・・という訳には行きません。

   いつでしたか、前日はちらほらでしたのに、一夜明けたら一面真っ白に・・
  という事がありましたので、期待していたのですが・・。

   庭の方、ひっきりなしに咲いていた薔薇は、ひとまず休憩のようです。
  フランス菊やマーガレットは相変わらずですが、
  同時に、いつの間にか花びらを虫に食べられています。

   せめて虫より先に・・と、今せっせと花を摘んでいます。
  虫との闘い。何をしているんだか・・。
  
   “次の日の午後は 快晴 だった。(中略)
  小さなエリザベスは世界の果ての
  あの真っ青な所に向かって、周囲の美しさに酔いながら、
  ただ静かに歩き続けたかった。(中略)
     
   二人は風を吸い込んだ。
  たいそう優しい風だった。
  二人の周りを誘うように
  そよ吹いた。
  
   「こんな風と一緒に歩くのは
  気持ちいいことね?」
  小さなエリザベスは言った。”
 
        【「アンの幸福」 第3年目 12.】   
   
   気持ちの良い空の下(もと)、
  久し振りに遠廻り・・道草です。

   昨日の記事でも触れましたが、
  「春紫苑(ハルジオン)」 が、
  今を盛りと咲いています。
  (冒頭の写真は薄紫色の花)

   そして写真も初めてですね。
  「蛇苺(ヘビイチゴ)」 を見つけました。
  
   巷では、毒苺なんて呼ばれていますが、実際には無毒なんだそうですね。
  尤も見るからに毒々しいので、口にする気にもなりませんが・・。
        

白い追憶~白十字の奇蹟

2010-05-28 15:32:15 | ハーブと香り雑学


   久し振りの青空になりました。
  ただ相変わらず気温は低く、
  正午の室温は、19度。
  昨日以上の寒さです。

   昨夜もそうだったのですが、
  薄手のカーディーガンでは寒く、
  とうとう毛糸物を取り出しました。

   “クリーニングに出していなくて
  良かったわ・・” なんて思いながら・・。

   そんな中、去年から遅れる事
  数日、白十字の花、
  どくだみの一番花? が開きました。

   随分、遅れた・・
  なんて思っていましたから意外です。

   どくだみの花は、どちらかと
  言いますと、日向(ひなた)より
  日陰が似合いますね。

   路地裏に、ほの白く浮き出すように咲く清楚な佇まいには風情があります。
  しかしながら旺盛な繁殖力ですので場合によっては、
  邪魔な存在に感じる方もいらっしゃるかも知れません。

   でも我が家にとっては貴重なお茶資源。
  夏などは麦茶代わりにガブガブ頂きますから。

   今年になって、今まで1本も生えていなかった東側(道路側)に確認。
  でも、フェンス1枚隔てただけのお隣の敷地には全く生えていません。
  これこそ、いとをかし ~ですね。

   どくだみについては、これまで何度も記していますので重複するかも知れませんが、
  「毒溜め」 という名前の由来にもなったように、独特の異臭がありますね。

   しかし貝原益軒によって、毒どころか10種の薬効があるといった事から、
  「十薬」 と呼ばれるようになりました。

   毒を溜めるのではなく矯(た)めて、
  (改め直して)毒下しをするという意味なのでしょうね。

   さて、今日のタイトル 「白い追憶」
  何と、ロマンティックな・・と、誰しも思いますね。
  
   このまま映画のタイトルになっても、ちっともおかしくありませんもの。
  でも、これは正真正銘、どくだみの花言葉です。
  
   因みに。今、野で盛りの 「春紫苑(ハルジオン)」 は「追憶の愛」
  「春紫苑(ハルジオン)」 はまだしも、どくだみにとってこの花言葉は、
  せめてもの名誉挽回といった処でしょうか・・。

    開花と言えば・・。
   蕾だったセージも、
   続々とその花を開いています。

    これも冬の間は全く姿を見せ
   なかった「半夏生(ハンゲショウ)」。

    やっと、その顔を
   覗かせるようになって来ました。

    尤も、白いお化粧は、
   もう少し先のようですが・・。

    そうそう、「薔薇の花びらジャム」、
   やっと手に入りました。

    まだ頂いてはいないのですが、
   瓶の外からも花びらが、
   一杯詰まっているのが見えます。
   いずれにしても楽しみです。     

匂い立つ言の葉の美

2010-05-27 17:23:17 | A・クリスティーの館


     こちらは昨日とほぼ同じような天候となりました。
    晴れたり曇ったり・・と言った処でしょうか・・。

     ただ、後数日もすれば6月だと言いますのに、寒いこと!
    室温は午後3時の時点で21度。季節は明らかに逆戻りしています。

   さて、昨日もチラと触れたアガサ・クリスティー。今日は、その話題で。
  彼女の著作は沢山ありますから、中には以前に読んだ物も多々あります。

   それより何より、着眼点が違えば又、違った面白味がありますね。
  それは、「赤毛のアン」 とも共通した部分です。



   ご覧の写真は、今読んでいる 「三幕殺人事件」。
  何とも物騒な題名ですが、さすが、ハーブや植物などにとりわけ造詣が深い、
  彼女だけの事はありますね。至る処で、それを扱った記述に出会います。

   それは、アンジム船長 を彷彿させ・・
  サスペンスの中の一筋のオアシスのようで、何だかほっとします。

   「この手じゃ、握手する訳にも行きませんわね。
  庭仕事の時は手袋をはめなきゃいけないって事は知っていますし。
  初めのうちははめている事もありますのよ。
  でも遅かれ早かれ、いつも取ってしまうんですの。
  
   だって花でも、草でも、じかに触る方が、
  ずっと良く感じが分かるんですもの」
     【「三幕殺人事件」 第3幕 第1章】
  
   物語は、暗示的な表紙の絵からも分かりますように、
  晩餐会でワインを飲んでから気分が悪くなり・・
  といった経過を辿ります。初めは病死で片付けられるのですが・・。

   そこで私も今日は、ワインを・・。
  昼間から頂くなんて、少々、おふざけが過ぎるかも・・ですね。
  
   でも、今日は寒いので丁度上手い具合に温まる事が出来ました。
  ~なんて。

   それにしても、これら翻訳本の言葉の美しさ。
  何と格調高いのでしょう。
  この小説の場合は、英国の上流家庭が描かれているのですが、
  
   それは召使いに至るまで。
  敬語がこんなにも美しいものか・・改めて感じてもいます。

   そう言えば、今はお亡くなりになりました、
  阿久悠氏の言葉に次のようなものがあります。
  以下に記して置きますね。


夢の行方

2010-05-26 15:52:15 | 心の宝石箱


     こちらは今日も概ね晴れの天気になりました。
    ただ起床時には草木の葉っぱが濡れていましたので、
    夜のうち、雨は降ったようです。

     そう言えば予報では、天候不安定な事を言っていましたね。
    午後になりますと太陽は厚い雲に隠れ、重い空になりました。
    そのうち、パラッと来るかも知れません。

   さてこの処、何かに取り憑(つ)かれたように、
  アガサ・クリスティーばかり読んでいる私。(今は「三幕殺人事件」)
  今日は今一度、「すてきなあなたに」 の本を取り出しました。



   こちらでも、既に何度か取り上げていますので、
  ご記憶の方もいらっしゃるのでは・・と思います。

   私にとっても、この本は本棚に並べる事はせず、
  常に身近に置き、折に触れ目を通している、お気に入りの1冊なのです。

   今回又々、取り上げましたのは、23日付の新聞記事を目にしたからです。
  作者の大橋鎭子(おおはし・しずこ)さんは、何と今年90歳を迎えられたのだとか。
  しかも今も現役で会社に通っていらっしゃるというから驚きます。

   彼女の口癖は、「何か面白い事はないかしら」 とか。
  彼女の上品な語り口の文章から “どんな方なのかしら・・?” と思っていたものです。

   以前、こちらでもご紹介致しましたが、
  【リラの樹のトンネル】 の素晴らしさの記述は、今も脳裏に深く刻みつけられています。
  (他の記事は、こちら→ 【Ⅰ】【Ⅱ】

   「毎日がてんてこ舞いだったけれど、苦にはなりませんでした。
  暮らしへのしっかりとした目と努力が、美しいものを作り上げます。
  ぶれない生活態度が大切。・・・・・」


   一つ、ひとつの言葉が胸に響きます。
  ターシャ・チューダさんや、勿論、アンをも彷彿され・・。

   「誰だって、年を取り過ぎたから夢が見られないなんて事は
  ありませんわ。それに夢は決して年を取りませんものね。」

                                    【「アンの幸福」 最初の1年 12.】

   そうそう書店、所謂(いわゆる)本屋さん。
  特に新刊書・・本屋さん独特の匂いというのがありますね。
  
   以前にも、その匂いが好き・・なんて記した事がありますが、
  次のような記事を見つけました。そう言えば最近、本屋さんにはちょっとご無沙汰です。
  
   「BOOK OFF」 などのリサイクル書店ではこの匂い、ありませんものね。
  尤も昔ながらの古本屋さんには、古色蒼然とした・・? 匂いがありますが・・。

 

花は小さなお医者さま

2010-05-25 18:23:58 | 香る庭の花綴り



【1年振りの再訪「オニヤンマ」】

   2日間降り続いた雨は、
  やっと上がりました。
  
   今日は、カラッとして
  爽やかな天気になりました。
  それにしても良く降ったこと!

   たった 2日間だけですのに、
  庭に下り立ってみますと・・
  何だか新鮮。
  
   緑も一段と瑞々しく
  なったような気がします。

   “19―年 5月25日
  愛する日光よ、
  何とあなたは
  力ある薬だろう。

   1日中私は妙なる
  白い花嫁姿の世界の美しさの中で喜んだ。・・・ 略 ・・・”

                                    【「エミリーの求めるもの」 第11章3.】



   さて、2日振りの庭ですが、
  前述のように様相が一変・・?

   紅葉の樹の根元に待ち兼ねて
  いた、オキザリスが顔を出したかと
  思えば、オニヤンマも来訪。

   雨上がりの朝は、何とも
  賑わいがあり、活気もあります。

   我々人間だって良いお天気だと
  心が弾むのですから、
  植物だって昆虫だって一緒ですね。

   ただ連日の雨で、意外にも香りマーガレットが180度、お辞儀を・・。
  花も葉っぱも、大層しっかりしていますのに・・。
  
   一方、花も葉っぱも・・見るからに弱々しい、長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)などは、
  相も変わらず、何事もなかったような顔をして真っ直ぐに立っています。
  こんな時、野の花の強靭さを思います。

   そうそう、セージが開花まで後一息。
  そしてこれも青い花、「スカエボラ」(別名:「ファンフラワー」)が開花しました。
  別名は、その姿が扇を広げたように見える事から付けられたようですね。

   心が何となく疲れていたり、なぜか頑なにあるいは依怙地になって、
  変に息苦しい時など、庭の小さな花たちを眺めていますと、無心になれます。
  
   もつれた糸だっていつの間にか、解きほぐしてくれますもの。
  お花は、ちょっとしたお医者さま(精神科医)でもあるのです。

硝子の嫁入り

2010-05-24 16:17:27 | 煌きの硝子(ランプ含む)

【蝋燭立てに】

【ポプリを入れて】

   連日の雨で明けました。
  それもかなりの大雨。
  風もあり、ちょっとした嵐状態に。

   気温の方も昨日より更に下がって
  21度。じっとしていますと、
  寒さを覚えます。

   ~なんて、これは午前中までの事。
  午後になって雨も上がりますと、
  今度は途端に蒸し暑さも・・。
  相変わらず変なお天気です。

   “・・・今はやんでいるが
  1日中雨が降っていた ――
  ライラックの匂いのする
  雨だった
――

   ・・・ 略 ・・・
  風のおばさんが、
  蝦夷松エゾマツの梢だけをそっと
  そよがす穏やかな雨の日が好きだ。
  又、荒れて嵐がかった、雨が滝のように降る日も好きである。
  雨で閉じ込められるのもいい ――
  雨がざあざあ屋根にぶつかり窓ガラスを叩き、
  軒からほとばしり落ちる一方、風のおばさんが森や庭で
  気の狂った魔法使いのおばあさんのような金切り声を
  張り上げるのを聞いているのは楽しい。”

                                       【「エミリーはのぼる」 第2章】

   それにしても、ライラックの匂いのする雨だなんて・・。
  だとしましたら・・こちらは、さしずめ “ローズゼラニウムの匂いのする雨” でしょうか・・。
  ここに来て咲き誇っていますから。


【花びらデザート】

   さて、今日の硝子たち。
  先日、叔母から貰った物です。
  (叔母と私は趣味が似ていて、叔母にとって不用品をこうして持って来てくれます)

   このような硝子物、高価な物を上げればきりがありませんが、
  私は、どんな物でも硝子製品は好きです。
  (だからと言って頂き物が安物と言っている訳ではありません)

   台付きの硝子(曽我硝子)には、写真のように蝋燭を載せたり、ポプリを・・。
  「花びらデザートを召し上がれ・・」~なんて。

   蓋付きの容器(ドイツ製)には、今年採れた薔薇のポプリを入れてみました。
  これらは、どれもしっかりした厚みがあります。おまけに大好きな葡萄柄。
  
   これら硝子物は、光の反射を受けてキラキラ。(蝋燭の灯りにも)
  今日のような、はっきりしない天候の日には、ぴったりのような気がします。

プロヴァンスの香り

2010-05-23 17:47:57 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




   こちらは、雨の休日となりました。
  今の季節にしては結構まとまった雨で、それも横なぐりの雨。
  
   この処の雨は、それこそ静かな霧雨でしたから少々、驚きです。
  とは言え、ドカンドカンの昨今の天候、驚くに足りない事かも知れませんね。

   しかしながら気温の方も、昨日の夏日と比べれば大幅に低下。
  又々、薄物ですが、カーディーガンを引っ張り出す羽目に。

   さて、お天気が良ければ、出掛けるつもりでいましたが、
  こんな雨の中を・・と思いますと、その気持ちは失せ、取りやめに。

     外は雨、気温の低下・・となりますと、もう定番ですね。
    久し振り、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。

     雨の日は暗いですから、気分だけでも南仏プロヴァンス風で。
    という訳で、こんな額(冒頭の写真)を用意しました。

     陽光溢れる美しい庭。赤い土。
    開き窓を思い切り開けると、花々の咲き乱れる街並み・・。
    「想像の余地」、今日も全開です。
    
   南仏と言えば、ピカソや
  マチス達がアトリエを構えた場所。

   かと思えば・・
  コート・ダジュールの抜けるような
  青、憧れの花、ミモザの
  輝くばかりの黄金色が、
  浮かんで離れません。

   そんな所で日がな1日、
  絵筆を握る幸せ。
  
   はたまた黄金色の樹の下で、
  珈琲片手に読書・・と。

   それに、ここでしたら・・これも憧れのハンモックに揺られるのだって・・。
  時間だって、ゆっくりと美しく流れる筈・・。
  ~こんな風に記しているだけで、心、踊ります。

   と言っても私は本来英国大好き人間なのですけれど。
  ふと何年か前の映画、「プロヴァンスの贈り物」 を思い出してしまいました。
  英国人と仏人の対比が面白かったっけ・・。  

   そうそう、そう言えば、こちらの額もイタリア製。
  なので実際は、南イタリアの景色かも知れませんね。
  
   今日のカップは、カサブランカの絵柄。「ハナエ・モリ」。
  先程・・幾分、雨脚は弱くなったように思ったのですが又、激しくなって来ました。
  気温も再び下がって来たようです。     

“いとをかし” な出来事

2010-05-21 15:07:55 | 心の宝石箱


   昨日は1日中、
  鬱陶しい天気でしたが、
  今日は良いお天気になりました。

   ただ今日は、このように
  日射しはありますのに、
  いかんせん空は白く、
  ぼんやりしたもの。
  黄砂なのだとか。

   黄砂と聞きますと、途端に辺りの
  空気まで澱んだものに感じられます。
  いえ、実際にそうなのですが・・。

   そんな気分の時、
  「香りマーガレット」。(写真右)
  
   白く清楚な姿も然る事ながら、
  あれから数を増やし、香りと共に
  今を盛りと咲き誇っています。
  癒やされる瞬間です。
  
   さて、冒頭の写真。
  昨日も取り上げました、牡丹の花。

   やはり妖精の魔法の杖が、キラ~~ン☆ と、振りかざされたようです。
  直径15㎝はあった、王様然とした、
  あの真っ赤な牡丹は、どこに行ってしまったのでしょう。

   一見、芙蓉のような木槿(ムクゲ)の
  ような花? に変身です。
  ~なんて。

   こんな事を申してはいますが・・
  何らかの原因で、
  生長不足なのでしょうね。
  
   この処、深紅の薔薇ばかり
  眺めている目には、それはそれで
  新鮮なのですが・・。
  
   でも、こんなサマも、
  “いとをかし”と思って眺めますと
  又、違った楽しみも出て来ます。
  そう、清少納言のように。

   人生の “いとをかし” だけを
  心に留めて生きる・・。
  素敵な生き方ですね。

   季節こそ違いますが、
  今朝の光景に似た処もあり・・。
  
   勿論、感性豊かな文章に大層、
  感銘を受けましたので、次に記してみます。

  9月頃、夜中降り続いた雨が朝には止んで、
 朝日が眩しく射す中、
 前栽が露でこぼれんばかりに濡れているのも いとをかし
 透垣の上に張られた蜘蛛の巣に雨がかかり、
 真珠を貫いたように見えるのも あはれでをかし
  日が高くなって、雨露で重そうに垂れていた萩が、
 露が落ちると枝が動いて、人が手を触れてもいないのに、
 ひょいと上に跳ね上がるのも とてもをかし
  こんなことはきっと人の心には少しもをかしではないのだろう、
 と思う、それが またをかし
                  【清少納言 「枕草子」~より】  





   
     明日(22日)は、ブログお休みします。
    翌23日も、ひょっとしたら更新出来ないかも知れません。
    勝手を申しますが、どうぞよろしくお願い致します。