【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

移ろいの美を刻む季節

2013-10-31 17:17:07 | 四季のスケッチ












午後をずっと、周りの森や原を
歩き回って過ごし、美しい片隅 や、
小径 を沢山見つけた。





とにかく今日はあたしたち、
思う事をすっかり言っても大丈夫よ。
美しい事ばかりしか 考えないのだから。
                 【「アンの青春」 第13章】




   こんな優しい空で
  明けた今日。

   昨日ほどの秋晴れでは
  ありませんが、今日も
  概ね晴れの天気になりました。

   それはそうと・・
  今年は2度楽しんだ金木犀。

   本格的に咲いたのは、
  例年より2週間も遅かったのですが、
  台風の雨に耐えたそれは、結構、
  長い間咲いてくれています。

   この金木犀、好きな人が多いようですね。
  わが町では、この木を植えている家が軒並み・・
  と言っても過言ではありません。

   そしてそれは、昔ながらの和風建築にぴったりだという事も知りました。
  これぞ、柿と共に 「日本の原風景(秋)」 ~なんて。






【やはり蝶を呼ぶ花?】




   今年は夏が長くて台風も多くて・・
  気が付けば10月も終わりです。

   アッという間に、
  こんなにも老いた月に。

   こうなれば嫌が応でも
  季節の移ろいを感じます。

   あの特別暑かった夏の日、
  繊細な緑の葉っぱを繁らせて
  直射日光を遮(さえぎ)って
  くれた藜(アカザ)。

   今度は透き通るような
  かそけき姿に変身です。

   それも然る事ながら、
  華奢な藜なのに夏には思い切り
  枝を張ったのですよね。

   秋になるに従って今度は、
  少しずつ少しずつ・・色を変え、
  葉を落とし、最後には
  何もなくなってしまう木。

   いいえ、杖にもなるという細いけれど、
  真っ直ぐな白い幹を残して。そう言えば・・。

   葉っぱは食用にもなるのですから、この藜は、
  全てのものを他に与えるだけの木なのですね。
  自分は決して見返りを求めない、本当に潔い木です。

   ところで今日の アン の言葉。
  美しい片隅や径って、探せばそこかしこにありますものね。

   そして美しい事だけ考えれば、
  嫌な汚ない言葉は吐かない・・。肝に銘じます。    

曇天に薔薇一輪

2013-10-29 23:58:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編









彼はバントリー夫人にお茶を手渡した。
「ホットケーキか、サンドイッチか、
それともこちらのお菓子になさいますか?
(中略)
僕らもイギリス風の 午後のお茶
すっかり好きになったという訳です」
「お茶も美味しいお茶ですわね」
バントリー夫人は、
香りの良いお茶をすすりながら、答えた。            
         【A・クリスティー 「鏡は横にひび割れて」】




   昨日の秋晴れから一転してどんよりとした重い空になりました。
  ただ、今にも泣き出しそうな空ながら、雨は降りません。

   尤も私の知らない所で1粒、2粒・・涙はこぼれ落ちたかも知れません。
  でも、すぐに泣きやんで。たまにはこんな日もありますね。









     さて、今日はちょっと都心部まで出掛けて来ました。
  秋の日は本当に釣瓶(つるべ)落としですね。
  それでなくても曇天ですから、いつも以上に薄暗くて。

   今日は道草もせず真っ直ぐに帰って来て、
  一息入れたくなりました。早速、お茶を。

   幸い先日、お土産に買って置いた山口の外郎が、
  1箱残っていましたっけ。お茶請けはそれを開けると致しましょう。

   となりますと・・およそ2週間振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。

   ところで先日は、 「午後のお茶は時代遅れ」
  ~なんて記したものですが、( 『クリスティーの世界』 )
  同じ世界でも今日は、どうして、どうして。

   ケーキ、サンドイッチ、お菓子(クッキー)と盛り沢山です。
  そうそう、イギリスの午後のお茶の際のサンドイッチには、
  胡瓜(きゅうり)が絶対に欠かせないそうですね。

   そして 「曇天に薔薇一輪」
  そもそもこの思わせ振りなタイトルは、何を隠そう湯呑茶碗の薔薇から。
  大好きな 「香蘭社製」 です。

   この器一つで、ほっこり出来るなんて安上がりですこと!
  同じく香蘭社製のお皿(こちらは蕾の薔薇)に載っている外郎と共に。

時代の交差点

2013-10-28 16:22:22 | レトロ(素敵)な空間~散策



【大正元年創業のお肉屋さん】


【蔦の絡まるレストラン】





住宅街は大体以前のままだとしても、
町の商店街の方はそうは言えそうになかった。
商店の経営者が変わるのは思い切った
近代化を一度にやってのけようがためだった。
(中略)
以前の面影を留めていなかった。
肉屋 の方は相変わらず
保守的な方針を取っていた ――
良い肉は良い肉だけの値打が
あるんだから、金を奮発する事だ。
金がなきゃ、安いのや堅い肉で
我慢する事だなあ、という態度だった。
食料品店のバーンズも元のままだったから、
ミス・マープルやミス・ハートネルなどは
毎日のように神様に感謝していた。            
           【A・クリスティー 「鏡は横にひび割れて」】





   雲、一つない快晴の空となりました。
  昨晩から今朝にかけて冷え込みましたが、
  日中は暖かくなりました。そろそろ日溜りが恋しい頃。

   最近のブログで頻繁に登場の金木犀の花。
  そろそろ11月になろうかという今頃、最盛期です。

   去年よりも2週間遅く。昔は9月下旬が最盛期でしたのに。
  季節がだんだんずれ込んで来ているようですね。
  









【古民家の喫茶店】




   さて、私は昨日も野暮用で外出。こんな時は決まって道草です。
  今は気候もいいですから、道草には最適な季節ですものね。

   今回は昔ながらの趣きを保っているお店を中心に。
  尤も、元からその場所で営業していたか、否かの違いはありますが。

   そうそう、『アンの世界』 ならぬ、
  今日の 『クリスティーの世界』 を彷彿させるようなお肉屋さんも。
  大正元年創業と言いますから、100年以上続いているお店ですね。

   そう言えば・・写真こそありませんが、
  他にもこのようなお肉屋さんには心当たりがあります。
  と言っても 「昭和のお肉屋さん」 ですけれど。

   思わぬ所で、イギリスと日本の共通点・・?
  偶然にしても面白いですね。

   昨日は、迷い込んだ住宅街の中に古民家の喫茶店を見つけました。 
  その時、1台の車が着き、中に入って行かれたものです、

   見るともなく見ていますと・・。どうやら靴を脱いで上がるよう。
  今度、友人を誘って出掛けてみましょう。

   最近、このような喫茶店、増えているようですね。
  古民家好きの私にとっては嬉しいばかりです。

   勿論、周辺には、こんなお宅も。
  ここでは、(隣町) 板塀 のある門が特徴的です。 








  

振り返れば和の町

2013-10-26 23:17:33 | レトロ(素敵)な空間~散策







【再び曲がり角の浪漫 ~ 蔵のある風景】





「高い所に住むということは」
「社会的に高い所という意味?」
いや。地理的にだよ。
下界を見下ろす山の頂上の
城にでも住んでいたら、
人はありきたりの人間を
軽蔑するようになるんじゃないかね?
つまり、その人は最高の人間であり
偉大な人間なのだ。
(中略)
おそらく山に登って下界の谷間の人間たちを
見下ろす多くの人々もそう感じるだろう」
           【A・クリスティー 「フランクフルトの乗客」】





   台風一過(と言っても雨だけでしたが)の今日は、
  曇りから晴れへ。天気はゆっくりですが、回復へと向かっています。

   今、町は遅れて来た? 金木犀の香りで一杯。
  幸い昨日の雨でも散る事はなく、その香りを満喫しています。

   















   さて、買い物からの帰り道。
  私は恒例の道草です。

   尤も今日の外出は、いつもの
  駅へ向かう下りの道ではなく、
  反対方向の山側。

   自宅近くと言えない事も
  ありませんが、私の住む  
  新興住宅地ではありません。

   古くからある昔ながらの
  住宅地に入り込みました。

   場所的には、かなり山の上。
  従って、そこからの見晴らしは
  最高です。

   途中まではこれまでも行った
  事がありますが、もう一つ坂を
  越えるのが億劫で、
  いつも途中で引き返していたものです。

   そんな事もあって、私にとっては未知の世界。
  何とそこには、山を背にした和の住宅地が広がっているではありませんか。
  ちょっと昭和にタイムスリップした気分。

   現代の家もありますが、まだまだ趣きのある古風な家が
  沢山残っています。独特の瓦屋根や装飾。つい、キョロキョロ。

   それでいて自然も沢山残っています。
  大きな敷地には当然のように蔵があり。

   金色の花、金木犀はこれでもかと甘い香りを発散し、
  金色の実である柿も、たわわに実っていて。渋柿でしょうか・・?

   そんな中にも洋館が。  
  ひょっとしたら 「失望の家」? かも知れません。
  誰も住んでいないような気がしたのですが・・。

   




  

薔薇で遊びましょ! ~ その2

2013-10-25 15:45:55 | 薔薇の追憶











外出しなくていいなら
今夜のような嵐は大好きだ。
晩方ジミーさんと庭作りの計画を立てたり、
カタログから種や苗を選んだりして
楽しく過ごした。
東屋の後ろの一番大きな吹き溜りの
出来ている所に私達は
ピンクの紫苑の花壇を作るつもりである。    
                【「エミリーはのぼる」 第1章】




   雨の週末となりました。
  雨は強く降ったり、弱くなったり。
  断続的に降り続いています。尤もそれは午前中までの事。

   午後にはごく、ごく弱い雨になっています。
  台風は日本列島への直撃はなくなりましたが、
  前線を刺激しているようですね。これ以上、大雨の降らない事を祈ります。











   さて、こんな雨の日。
  薄暗い雨の日は苦手ですが、こんな日だからこそ蝋燭が似合います。

   今回は雨だけで、『アンの世界』 のような嵐ではありませんが、
  気持ち・・心を楽しくする必要はありますね。  

   気持ちを手っ取り早く華やかにするものと言えば、やはり薔薇。
  紅い薔薇のコサージュ(革、布)や、ポプリを並べてみました。

   そうそう花模様のエプロンは、これも 「薔薇」。
  暑い夏は、エプロンさえ敬遠しがちでしたが、
  これからの季節なら大丈夫ですものね。エプロンで気分転換です。

   薔薇と言えば、Y・サンローラン。
  エプロン一つで、心の模様替えも出来た気がします。

モダンとレトロの交差点

2013-10-24 16:58:58 | 心の宝石箱








   起床時、意外や意外、どんよりした空ながら
  雨は降っていません。それどころか一時は薄日も射して。

   昨日(23日)から土曜日(26日)までの4日間は、
  雨だと思っていましたから助かります。


   さて昨夜は折も折、
  テレビで尾道が舞台の
  映画 「うず潮」 をやっていました。
  勿論、林芙美子原作。

   1964年(昭和39年)、
  吉永小百合主演の映画です。

   尾道にはつい3日前に行って来たばかり。
  しかも今年は、2020年の東京オリンピックが
  決まったばかりですものね。

   50年前のオリンピックの年に上映された・・。
  これも何かの縁かも知れないと思ったり。
  となれば・・是非とも見ない訳には行きません。

   時代背景は大正時代。ざっとあらすじを述べますと・・。   
  大正11年、林芙美子は県立尾道高等女学校の最上級生。

   芙美子の両親は、借金を抱えながら行商で生計を立てるという
  貧しい生活でしたが、芙美子は明るい文学少女です。

   芙美子自身も、家計を助けるために、
  シジミ採りをしたり、うどん屋で働いたり。

   そんな芙美子に向島の網元の次男坊や、(縁談話も)
  東京帝大に行っている質屋の息子が好意を持つ・・。
  そんなドラマ。この時代特有の青春映画という訳です。

   それより何より私が注目した事。映像から垣間見える当時の風景です。
  時代背景が背景ですから、少々、古めかしく? してあるのかも知れません。

   しかしながら、山から見下ろす箱庭のような海と島は一緒。
  遠くに見える、モダンな橋はないけれど、
  まだまだ自然はたっぷり残されていて、素朴な美がそこに。

   思った通り、お寺も女学校の校舎もレトロ。
  先生も生徒もそれぞれ凛としていて素敵です。
  当然の事ながら、卒業式には 「仰げば尊し」 を。

   3日前の違和感は、これだったのですね。
  仕方ない事なのかも知れませんが、観光地独特の今のケバ感。
  映画の中の尾道こそ、思い描いていた世界だったような気がします。

文人が愛した坂の町 ~ 尾道

2013-10-23 17:08:58 | 旅気分・夢気分

















港が見えた。海が見える。
5年振りに見る尾道の海は懐かしい。
汽車が尾道の海へさしかかると、
すすけた小さい町の屋根が
提灯ちょうちんのように拡がって来る。
赤い千光寺の塔が見える。
山は爽やかな若葉だ。
緑色の海向こうにドックの赤い船が
帆柱を空に突きさしている。
私は涙が溢れていた。   
                【林芙美子 「放浪記」 より】




   雨こそ降らないものの、どんよりした空で明けました。
  ポツポツ・・と降り出したのは午前10時頃の事。
  今も、ごく弱い雨が降ったりやんだりしています。

   昨日も触れましたが、金木犀の香りは今日も健在。
  一歩外に出た途端、甘い香りが鼻孔をくすぐりましたから。















   さて、ドライブ旅行2日目。
  雲一つない快晴の空の下、
  一路尾道へ。

   どこまでも青い空と青い海。
  山肌に狭い路地や石段が続く
  ノスタルジックな坂の町です。

   遥か町を見下ろす、
  山の上にある千光寺に行ったの
  ですが、兎にも角にも狭い道。
  そこに観光バスが何台も。

   坂のある町は風情があって素敵ですが、
  実際の生活となると大変でしょうね。

   ところで千光寺は古刹ですから、
  どちらかと言えば、古色蒼然たるアース色のイメージでいたのですが、
  色鮮やかな幟(のぼり)や溢れるハングル文字に違和感。

   “どうして・・?” なんて思っていましたら・・。
  「韓国ドラマロケ地」 と、これまた大きな看板が。

   日本人でしたら小津安二郎監督の 「東京物語」 でしょう。
  ~なんて。

   ただ最近、ハングル表示が増えて来た事が気になります。
  以前のように日本語と英語で十分だと思うのですが・・。









鏡の海の刹那

2013-10-22 17:10:57 | 旅気分・夢気分











 

   昨日の快晴の空から午後には早くも真珠色の空に。
  しかしながら朝一番に、ふっと嗅いだ甘い香り。
  “アレッ!?” “アラッ・・?”

   これは・・金木犀!
  慌てて我家の金木犀の木に走りました。

   何と再び花が咲いているではありませんか・・。
  それどころか蕾も多数。

   今年は寒暖差が激しいものですから、
  もう駄目なのかと諦めていただけに喜びもひとしおです。

   それは我家だけではなく、
  境界を接しているお隣も、お向かいのお宅も。

   こうなれば台風の動きが気になります。
  又々、台風が近付いていますものね。
  折角の金木犀も雨が降れば終わりでしょうから。


















   さて久し振りに愛車を駆って、
  遠路、山口まで出掛けて来ました。私にとっては恒例の行事であり息抜き。
  【写真は瀬戸内海に浮かぶ象鼻ヶ岬(ぞうびがさき)】

   今回は早めの到着で鏡の海、瀬戸内海に沈む夕日を満喫。
  パステル調の薄紫色から少しずつ、少しずつ・・
  空と海がオレンジから茜色に染まり・・。

   その反射で、これも紅く染まったお部屋で、
  ゆっくりお茶を頂きながら、黄昏の海のショータイム。

   夕日が沈んだ後の束(つか)の間の静寂。
  徐々に色が消え、やがて墨絵の世界に。
  そして、漁火(いさりび)だけが輝く漆黒の闇。

   そこには言葉など何もいりません。
  たまには、こんなひと時もいいですね。

   今回の全走行距離は、913km。
  【前回】 こそ、その距離はぐっと減ったのですが、
  さすがに山口となりますと、やはりかさみます。

   これまではこのホテルから更に西へと向かっていたのですが、
  今回は(も)東に。ですから帰りは、ぐっと楽になりました。

   ~明日に続きます。

薔薇で遊びましょ!

2013-10-18 19:48:08 | 薔薇の追憶











窓の一つから月が自分の方を
覗いているのを見た ――
ゆったりとした美しい月であった ――
そこでジェーンは月の中での
自分の生活を築き始めた。
月ではジェーンは妖精の国の食物を食べ、
不思議な白い月の花が咲き乱れる
妖精の国の野を
空想の仲間たちと一緒にさまよった。                  
【「丘の家のジェーン」 26.】





   早くも真珠色の空になりました。
  午前中は、それでも晴れ間もありましたが、
  午後には今にも降りそうな重い空に。

   雨はまだ降っていません。
  ただ随分、寒くなっています。11月の気候とか。

   そうそう昨夜は、ほぼ真丸のお月様が寝室の窓からひょっこり。
  上記の 『アンの世界』 の如く。明日(19日)が満月なのですね。
  今宵も明日もお天気はもう一つ。どうやら見れそうにありません。













   さて、薔薇は何も生花ばかりではありません。
  薔薇大好き人間なら、こんな物もあんな物も薔薇、薔薇、薔薇。

   身の回りの物を薔薇で埋めれば、毎日が薔薇色!
  今日のように曇り空、俄かにアース色になってしまった
  世界さえ、気持ち華やぎ心躍ります。

   何気ない毎日も、お気に入りの物を使い、
  それが大好きな薔薇でしたら・・。

   その日が薔薇色に変わりますものね。
  ちょっとした気分転換。それもかなり安上がりの。

   写真のオレンジと白のポーチは革製。
  後、ビーズの薔薇のブローチ。

   ポーチには化粧道具とか、バッグの中の、
  細々(こまごま)とした物を入れて置きます。
  兎にも角にも薔薇の効果は絶大です。  

秋の宝石 ~ 紅薔薇

2013-10-17 15:51:58 | 薔薇の追憶












夏は終わった。
不思議なほど穏やかな天候が
一週間続いたも続いた後で
大嵐が夏にとどめをさした。
大跨歩きは感心しない顔つきで首を振り、
何か普通じゃない事が起こるぞと言った。          
                 【「丘の家のジェーン」 26.】




   一気に秋がやって来ました。それにしても何と突然なのでしょう。
  つい先日まで真夏日だった事が俄かに信じられません。

   うんざりするほど長かった今年の夏。
  しかしながら、薔薇を初め庭の花たちは暑さをものともせず、
  例年通りに咲き・・それは野の花に至っても何ら変わりはありません。

   ただ唯一、金木犀の花が・・。
  街中を蜂蜜色の景色に染め、こぼれんように咲く、
  金木犀の花が今年はありません。当然、香りも。

   我家では一足先に嗅(か)いだ香りですが、
  その後は、“アレッ!?” 状態。

   元々、今年は花付きがもう一つだった上に
  相次ぐ台風と来ては、何をか言わんといった所ですね。
  それでも薔薇は例年通り咲いてくれました。良しとしましょう。










        今日の薔薇は、
     ちょっとだけ微笑んだ薔薇。
   そう、リラ版 「公爵夫人の薔薇」。

     いいえ、「夢見る公爵夫人」
       の方だったかしら・・?

     こと、薔薇に関しては、
    これでもか・・と言うほど、
   毎回、賛辞を送り続けております。

     その甲斐(かい)もあって
      益々、美しく華麗に。
       それにしても・・。

     世の流行というものは、
    移り変わるものですのに。
  (お花だって例外ではありません)

    薔薇だけは永遠ですものね。
    下手な言葉などいりません。