【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

もう一つの花、手鞠花~紫陽花

2009-06-09 18:50:50 | 香る庭の花綴り




    今日も真珠色の空と、
   ヒンヤリとした朝になりました。

    今年は、未だに長袖が手放せ
   ません。と言うより・・
   もう1枚上着が欲しいほど・・。

    尤も、じっとしていれば・・の、
   話なのですが・・。

    ただ、今日は昨日までのように、
   “午後から天気” ではありません。

   その逆で、午前中は太陽も顔を出していましたが、午後になり時間の経過と共に、
  厚い曇に覆われ・・。そろそろお天気も、下り坂のようです。

   さて、庭では初夏の風物詩・・とでも言いましょうか、
  癒やしの色、青い紫陽花が、いよいよ登場です。

   そして先日は、まだ白い花を付けていなかった、
  「折鶴蘭(オリヅルラン)」 に今日は、その花を見ました。

   青い、手鞠のように華麗に咲く紫陽花と、
  ともすれば見逃がしてしまいそうな、小さくて可憐な折鶴蘭の白い花。

   それは、紫陽花の周りを舞っている、白い蝶にも見え・・。
  折しも紫陽花の周りを舞っている本物の蝶も、いつになく、
  嬉しそうに見えたのですが、気のせいでしょうか。

   ところで、『紫陽花』 の別名が、「七変化」 である事は、良く知られていますね。
  その名前の通り、我家の紫陽花も毎日微妙にその色を変えています。
  他にも、手鞠花てまりばな」、「刺繍花ししゅうばなの素敵な名前がある事をご存知でしょうか。

   この 『紫陽花』 こそ、名前の由来として様々な説があります。
  “厚咲き” が、なまったもの、厚藍あつあい の転じたもの、
  あるいは、集真藍あずさあい が、合わさったもの等など・・。

   又、幕末に長崎のオランダ商館の医師として来日したシーボルトが、
  愛人のお滝の名を取って“オタクサ(お滝さん)” にしたという話は、
  あまりにも有名ですね。

   現在、花屋さんで売られている紫陽花は、日本産の紫陽花がヨーロッパに渡り、
  品種改良された、「ハイドランジア」 です。
  在来種に比べて花球も大きく、花色も豊富ですので、大変人気があるようですね。

   しかしながら私は、(【6/4日付の記事】 でも書き込みましたが)
  元々、“青色” が大好きな事もあって、日本の紫陽花が一番だと思っています。


 「紫陽花やはなだにかはるきのふけふ」  ~正岡 子規 

「紫陽花の末一色となりにけり」  ~小林 一茶