【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

鏡の前のヒロイン

2011-08-31 16:03:36 | 私の手作り夢時間






淡黄色のタフタのドレスを纏い、
美しい肩の一方には濃い黄色の
ビロードの大きな薔薇 を付けていた。
                【「丘の家のジェーン」 1.】


母はゆったりした、引きずるほどの
レース の袖が付いた蘭色のシフォンをまとい、
笑い興じていた。
(中略)
ゲルトルード伯母さんとシルビア伯母さんは
ベニスレース に包まれた姿で、
長いピンクの蝋燭が灯っているテーブルで
お茶を入れていた。
                       【「同」 4.】





   今日は、こんな空で明けました。
  春から夏の間の空はあまり変化がないのが常ですが、
  変わって来るのは秋が近くなる今頃の季節から。

   こちらは相変わらずの猛暑なのですが、
  こんな空を眺めるにつけ、秋はすぐそこまで・・の気がしてなりません。




   さて、こちらの写真。一昨日は、まだ途中でしたね。
  糸がなくなりましたので強制的に終了です。

   糸は残り10センチ強を残すのみで終わりました。何とか滑り込みセーフ。
  本当は丈、もう少し長くするつもりでしたが、これはこれで使い道がありそうです。

   映画 『ナンネル・モーツァルト』 では肩掛けマントでしたが、
  先日の映画 『ショパン』 では写真のようにコサージュやブローチで留めていましたから。

   時代背景は、『アンの世界』 よりはおよそ50年位前。
  それでも重なる部分が多々あって、興味深く眺めたものです。

   上記の文も然る事ながらこの時代の人々は、
  レースや花を本当に上手く日常生活に取り入れています。
  しかも花は、当然の如く生花だったりします。

   写真のように、レースをコサージュで留めていたのは、
  ショパンのお姉さんでしたかしら・・?
  
   そして、大きく開いたV字型の襟に付けていたのは、ジョルジュ・サンド。
  そんな事ばかり印象に残ってしまって。







   ところで、こちらの雲、仲良く手を繋いで空中散歩している親子鳥に見えませんか・・?
  しかも、お母さん鳥は後ろの子を気遣い、振り返りながら・・。

ファインダーの向こう側~万華鏡

2011-08-30 15:08:38 | 四季のスケッチ








「あたし、魂は光で作られていると
想像するのが好きなの。
中には薔薇色の斑点と、
えびらを付けて射しているのもあるし・・・
海の月光のように、柔らかな鈍い光のもあるし、
明方の霧のように青白くて、透明なのもあるわ」
                   【「アンの青春」 第13章】


間の草には妖精が織ったに相違ない
蜘蛛の巣 が張ってあった。
                 【「丘の家のジェーン」 25.】




   こちらは今日も “夏” が、
  しっかりと居座っています。

   余程、居心地が
  いいのでしょうね。
  そう思う事に致します。

   ここに来て朝の美人こと朝顔は、
  今を盛りと咲いてくれ、
  それはまるで青い花火のよう。

   もう少し涼しくなれば、
  長い時間、咲いてくれるのですが、
  まだまだそんな事はありませんものね。

   さて、冒頭の写真。
  巷では蜘蛛の巣なんて、何となく厄介な代物ですね。
  でも、その糸が実は妖精の織り成す糸だったら・・。
  
   そんな風に言っているのは、アンやエミリーなどの
  所謂(いわゆる)、『アンの世界』 の住人たち。

   そのお陰で、私も蜘蛛の巣にはそれ程抵抗はありません。
  ただ軒下など家に張るそれは、どことなくうらぶれた家・・
  という気がして、つい取ってしまいますが・・。

   従って、これまでも何度となく撮っている蜘蛛の巣の写真。
  でも時にそれは、ファインダーを通すと万華鏡の世界に。
  アン達が、この蜘蛛の巣を “妖精が織り成す糸・・” と言うのも納得です。

小さき花のハーモニー

2011-08-29 16:30:16 | 私の手作り夢時間






「本当に綺麗ですこと。
あたしも縫物を持って来て2人で
『お針のつどい』 を致しましょう。
立派にお縫いになりますのね、ブライアントさん」

「そうですよ、針を持ったら私は
この辺じゃ1番ですよ」
と、ミス・コーネリア
決まり切った事だと言わんばかりだった。
                  【「アンの夢の家」 第8章】


   今日の最高気温は34度。相変わらずの残暑が続きます。
  おまけに今日は雲、一つありません。ジリジリと焼け付くような太陽。
  ただ湿度はありません。不意の雨もなさそうです。



     さて、手作りと言えば 『赤毛のアン』 ですね。
    上記の文もそうですが、そこには
    度々手作りの話題が登場します。

     リンド夫人 が布切れを5000枚使って
    刺子(キルト)を仕上げれば、
    スーザン は幅5インチもあるレースの付いた
    エプロンを身に付けている・・等など。

   勿論、マリラ だって アン だって。
  尤も、アンは継ぎ物(パッチワーク)は、少々苦手のようですが・・。

   ところで 【先日】 に引き続き、
  もう一つの 「薔薇の蕾 のコサージュ」 が仕上がりました。
  
   レース編み(エジングラリエット)の方は、まだ途中。
  このラリエットを、その薔薇の蕾で留めようと思って。

   糸は50g巻きですが残り少なくなりました。(色はアイボリー)
  30gで仕上がりの筈ですのに。やはり手が相当緩くなっているようです。

   本来でしたなら4号、せいぜい6号針で編むものを8号で編みましたのに。
  何年か前の手持ちの糸ですので、糸がなくなれば終わり。
  1段でも多く編める事を望んでいる私です。

心の翻訳

2011-08-28 17:43:17 | 四季のスケッチ

【「茶羽せせり(チャバネセセリ)」】


「太陽があたしに輝いてくれて嬉しいわ」
アンは幸福な気持ちになった。
                【「アンの夢の家」 第4章】


「今年の夏は何て楽しかったのだろう」
と、アンは思った・・・
                【「炉辺荘のアン」 第35章】






                                 【「藪蘭(ヤブラン)」】
   昨日同様の厳しい暑さが続きます。
  そんな中、それでも一生懸命に秋を
  探している自分がいて驚きます。

   【いつか】 もこのブログで記した事が
  ありますが、こんな私も典型的な
  日本人という事なのでしょう。

   連夜の虫の音楽会は日に日に
  盛会を極めつつありますし、
  今日は 「つくつくぼうし」 の
  声を聞きました。

   この声を聞きますと・・
  嫌が応にも近付く秋を感じます。

   ところで 「つくつくぼうし」。
  そう思って聞くからかも知れませんが、
  本当に 「つくつくぼうし」 と
  聞こえますね。

   こんな風に虫の鳴き声にすら、
  言葉を重ねてしまう・・。
  これこそ、日本人独特の感性と言います。
  
   他にも 「筑紫恋し、筑紫恋し」 と聞いた人。(筑紫地方の伝説)
  「美し、佳(よ)し」 「つくづく惜し」等など・・。

   それにしても、咄嗟(とっさ)に 「つくつくぼうし」 の声を聞いた時、
  「美し、佳(よ)し」 と捉えた人の感性が偲(しの)ばれます。
  実際に美しい人だったのでしょうね。心も姿も。

   アンの言葉もそうですが、今を肯定しています。
  否定からは何も始まりませんものね。
  
   “太陽が輝いてくれて嬉しいわ” 一方、その逆もしかり。
  “雨が降ってくれて良かったわ。植物たちは乾き切っていたんですもの”

   普段の心の在りようがいかに大事か・・
  虫の鳴き声から、ちょっと考えてしまいました。

   最後になりましたが、今日は昆虫にスポットを。
  妖精の糸を今日も黙々と織る蜘蛛に、「茶羽せせり」。
  
   「茶羽せせり」 は、夏の終わりになると必ずやって来ます。
  藪蘭も薄紫色の花を付けました。秋はもうすぐです。

往く夏~その2

2011-08-27 15:02:55 | 香る庭の花綴り




その 8月、小さな家の庭は遅咲きの薔薇で真っ赤に
染まり、蜜蜂の群れが好んで集まって来ていた。
(中略)
もみこずえの上の北の空は
琥珀色と薄緑をしていた。空気は涼しかった。
8月とは言え、9月が間近だからで、レスリーは
白い服の上に真紅のスカーフを着けていた。
                   【「アンの夢の家」 第38章】


「僕、夜のうちに伸びる あかざ草 のように
大きくなるって、リンド夫人に言うよ」
と、ポールはしんから嬉しそうに言った。
                     【アンの青春」 第27章】

                                    【大きくなった「藜(アカザ)」】
   厳しい残暑が続きます。
  今日も “朝から太陽”。

   こんな風ですから、つい
  『アンの世界』 なら・・と
  心は飛びます。

   でも、1ヶ月前と明らかに違う事。
  虫の音楽会が始まりました。

   昨夜などは鈴虫の美しい
  独唱も加わって。

   耳を澄ませば・・ほら、
  昼間だって聞こえます。
  
  「チ、チ、チ・・・」 「チ、チ、チ・・・」
  これ、何の虫でしたっけ・・?

   そして今日も空が面白い。
  白い雲が様々な姿に変わり、
  見ていて飽きません。

   ある時はウサギさんだったり、
  はたまた世界地図だったり・・。
  『こちらの世界』 だって満更ではありませんね。







   写真が前後しました。
  こんなに藜が大きくなるなんて。
  (1ヶ月前は 【こちら】

   リンド夫人 の言葉は、
  嘘ではなかったのですね。

   同じようにテーブルに置いている、
  ゼラニウムが小さく見えます。
  これだって結構大きいのですが・・。
  (2枚目の写真)

   茎は強く、杖にもなるそうですが、
  今では相当しっかりして来ました。

   この杖は長寿の象徴であり、
  軽くてしなやかなのだそうですね。
  分かる気がします。

   「宿りせむ あかざの杖
         なる日まで」

                ~芭蕉 

   近縁種に「白藜(シロザ)」があります。
  こちらの方が良く見られるかも知れません。         

季節の狭間~往く夏

2011-08-26 16:15:17 | 香る庭の花綴り
 





「今年の は何と楽しかったのだろう」
と、アンは思った。・・・その後から・・・
ハイランド・キティおばさんが言った事を
思い出して胸に微かな痛みを覚えた・・・
「同じ は2度と来ませんよ」
(中略)
そうだ、それが人生なのだ。
喜びと苦痛・・・希望と不安・・・変化。
絶えず変化するのだ! 
変化せずにはいられないのだ。
古いものを放し、新しいものを胸に入れ、
それを愛するようになり、又、
それも順に放すのだ。
春は美しくあっても夏に屈せねばならず、
は秋の中に身を没する。
誕生・・・結婚・・・死・・・
                 【「炉辺荘のアン」 第35章】



   昨日以上に不安定な天気の筈が、
  雨は降りません。
  それどころか青空も。

   尤も昨日だって今にも降りそうで、
  結局降りませんでしたもの。

   それは駆けっこのスタートライン
  に立って、いきなり不意打ちを
  食らった気分。

   ~なんて。ここまで記した処で・・
  何と雨! いきなりですもの驚きます。
  でも、それが今年の特徴なのですよね。

   でも雀の涙。
  すぐに上がってしまいました。

   さて、一向に治まらない残暑。
  朝顔もしっかり咲いています。

   しかしながら、そこかしこに
  往く夏の気配を感じてもいます。
  
   今年は随分遅く、今頃になって食用にもなる 「セージ」 が開花。(上から3枚目)
  観賞用の 「ボッグセージ」 や 「チェリーセージ」 は、
  それこそ長い事咲いてくれているのですが・・。



【インウォールクラータ】


      こちらは、一時の面影こそない
  ものの、まだまだ元気な 「半夏生」 です。   
     でも、もうそろそろ引退の様相。

     淡化粧のそれは、いつの間にか
    素顔に。スッとした立ち姿だったのに
    少々、腰も曲がって来たような・・?

    一方、まるで切絵細工のような
   葉っぱは、「インウォールクラータ」。

     側にはセージ類が所狭しと植えて
    あるのですが、そちらは綺麗なもの。

         葉っぱに香りのない
        インウォールクラータが、
       格好の犠牲になったのですね。

      この季節、もう一つ面白いのが空。
       今日も青空に浮かぶ白い雲で
     しばし空中散歩を楽しんだものです。




  

香りの甘い誘惑

2011-08-25 17:07:07 | ハーブと香り雑学




「いやいや、あんたがたはこの年寄りと
お茶を一杯飲まんうちは帰るでない」
(中略)
「丁度いい晩に来てくだすったですよ」
と、ジム船長 は戸棚から菓子を取り出した。

「ジョー坊主の母親が今日、
大籠一杯菓子とパイを届けてくれたでな・・・
この砂糖衣とくるみに包まれている
綺麗な菓子を見てみなされ。
こんなに堂々とお客をもてなす事は
あまりざらにありませんでな」
               【「アンの夢の家」 第39章】


   雨こそ降らないものの、
  今日は不安定な天気になっています。

   太陽が顔を出し、
  青空が覗いたかと思うと引っ込み、
  今度はモクモクと黒い雲。
  
   今は真珠色の空から
  今にも降りそうな空に変わっています。
  どうやら一雨来そうな感じ・・。

   そうそう昨日は青い蝶が飛来。
  カンナの葉っぱに止まっていましたが・・。
  すぐに逃げて行ってしまいました。

   今日も・・と期待したのですが、
  全然、姿を見せません。

   その代わりに 「スイッチョン~♪」 と
  啼く虫。馬追(ウマオイ)ですね。

   そしてオレガノの花。
  随分、前に咲いていたのですが、
  やっと写真アップ。
  可愛い花ですよね。



   
   さて、「アンの夢の家」 の ジム船長 に誘われた訳ではありませんが、
  私も、とびきり美味しくて熱いお茶が頂きたくなりました。

   今日は先日、中央に出掛けた際、求めておいた紅茶を。
  メイソンの紅茶。正確には、「FORTNUM & MASON」。
  フレバーティー(ピーチ)と、檸檬(レモン)のマーマレードも一緒に。

   1707年創業、英国王室御用達(ごようたし)なのだとか。 
  今日は 「ピーチ」 を淹れたのですが、何より香りが凄い!

   わざわざお茶を淹れなくても、そこにティーパックを置いているだけで、
  部屋中が、アロマ~♪ という感じ。

   たまにはいいけれど、毎日だと酔ってしまいそう。勿論、香りに。
  やはり普段は、プレーンな物の方が・・。
  ~なんて。早速、好き勝手な事を言っています。

薔薇の蕾の浪漫

2011-08-24 17:10:27 | 私の手作り夢時間

【薔薇の蕾を早速手作り】






この夜のダイアナは ピンクの野薔薇
散らした服を着てひどく美しく見えた。


「この小さな 白薔薇 をあんたの耳の
すぐ後ろの所に付けることよ。
うちの薔薇の茂みに1輪咲いていたのを、
あんたに取って置いたのよ」
                【赤毛のアン」 第33章】


   夏の暑さが戻って来た昨日、今日。おまけに朝から太陽と来ています。
  同時に蝉の声も久し振りに聞きましたが、今日も一啼きで終わり。

   まだまだ暑いけれど、こうなって来ますと・・
  夏の最終章に入ったようで、一抹の寂しさを感じます。
  
   ~なんて、ちょっと アン みたい。
  (自分で言っていればセワはないですね)

【映画 「ショパン」~愛と哀しみの旋律】






   さて、私は今日も昨日の映画の余韻に浸っています。
  朝からショパンのCDを引っ張り出し、聴く事に余念がありません。

   映画で流れた曲は、「エチュード(練習曲)」 や 「ノクターン(夜想曲)」
  等のお馴染みの曲でしたから、サウンドトラック版は
  敢えて求めませんでしたが、ちょっぴり後悔も。
  
   こんな私ですが、これでも以前はアクション映画もよく観ていました。
  ただどういう訳か、観ているその時は面白くても、
  後になりますと、内容を全く思い出さない事もしばしばです。

   ところが英国を初めとするヨーロッパ映画は違います。
  いつまでも心に残っているのです。

   おまけにこれらの映画は、中央よりは公開が少々遅れるけれど、
  我町の映画館でやってくれるのです。観ない手はありませんものね。

   そんな閉館が決まっている映画館。
  さぞかし名残りを惜しんで一杯かな・・? と思ったものですが、10人ほど。
  
   しかも私などはポイントでの入場ですから無料。
  これでは閉館もやむを得ない事かも知れませんね。

   ちょっと話が逸れました。
  昨日も触れましたが、ヨーロッパ映画のもう一つの楽しみ。
  
   それは薔薇やレースの素敵な扱い方も。
  上記の 『アンの世界』 も同様ですね。

   そうそう、例の 「レースの肩マント」。
  先日の映画 『ナンネル・モーツァルト』 ではリボン結びでしたが、
  今回は、ブローチだったり薔薇だったり。

   出掛けたついでに材料を求めて来ましたから、これも又、
  薔薇の蕾を作りました。例のレースに付けると一段と華やかになりますね。

   そしてもう一つ、絶対に観たい映画が決まりました。
  それは同じくポーランド映画、『木洩れ日の家で』

   “モノクロームに映し撮った人生の 映像詩
  とあっては絶対に見逃せません。

ショパン~愛と哀しみの旋律

2011-08-23 18:50:38 | 映画の香り




   今日は、昨日より天気は不安定・・
  という事でしたのに、意外にも晴れ間。

   となれば映画を観に行くのに
  躊躇(ちゅうちょ)はありません。
  早速、自転車で出掛けました。

   僅か10分もあれば着きます。
  でも、こんな風に気軽に足を運ぶ
  事が出来るのも後、1ヶ月ちょっと。
  気持ちは複雑です。(詳細は 【こちら】 を)

   その映画とは、以前から観ようと決めていた、
  ポーランド映画 『ショパン ~愛と哀しみの旋律』。

   「ピアノの詩人」 として称えられ、数々の名曲を世に残しているショパンの生涯を描いたもの。
  全編が素晴らしい彼の音楽に包まれ、それだけでも観た甲斐があったというものです。

   そのショパン、キューリー夫人と共にポーランド人である事は有名ですね。
  当時ロシアの占領下にあった祖国を離れ、フランスに亡命したという事位は
  知っていても、曲以上にその生い立ちまで知ろうとした事はありません。

   その意味でも、この映画には興味がありました。
  この映画は、ショパン生誕200年を記念して作られたとか。

   先日の映画、『ナンネル・モーツァルト』 より遅れる事、
  100年弱(正確には7、80年後)の世界ですね。
  相も変わらない、煌びやかで華麗なサロンコンサートには目を奪われます。

   リストの計らいで、成功裡にサロンデビューを果たした、
  フレデリック・ショパン(ビョートル・アダムチク)は栄光の階段を上ると共に、
  稀大の人気作家、ジョルジュ・サンド(ダスタ・ステンカ)と運命的な出会いを果たします。
  (尤も、それより前に偶然の出会いもあったのですが)

   パリ社交界の寵児であり、年上の魅力的な女性との出会いは、
  パトロン的な意味合いもあって、芸術家のお決まりコース? なのかも知れません。
  ふと、ココ・シャネルとストラヴィンスキーを思い出してしまいました。

   ただ今回は、ジョルジュ・サンドの子供達2人も一緒。
  当然、母子家庭にハンサムな男性が居候する訳ですから、様々な葛藤があります。

   ジョルジュ・サンドのショパンのみならず、思春期の子供達への愛の葛藤。
  又、子供達のショパンに対する複雑な心の葛藤等など・・。
  いずれにしても平穏に治まる訳はありませんね。

   療養のために訪れた、スペイン、マヨルカ島では・・。
  鳥を数える2人。1、2・・7羽。
  「7は自分にとっては不吉な数字・・」~と言うショパン。

   結核という病気を抱えての創作活動は10年にも及んだのですね。
  結局、39歳で亡くなった訳ですが、その日は17日(10月17日)。
  何かの因縁か偶然か・・どちらなのでしょう。

   そうそう、やはり今回の映画でもこの時代の女性達のレースの使い方に私は釘付け。
  先日と同様に肩マントは勿論、髪に巻いたり、首に巻いたり。
  すっかり目の保養をさせて頂きました。

ちょっと気取ってクラシカル

2011-08-22 15:51:15 | 私の手作り夢時間

【絹のブラウス&絹の帽子】


は実に豪華に光っている。
私は年がら年中 の服を着ていたい。
出来る事ならそうするつもりだ ――
(中略)
玉虫色のがいい。光の加減である時は青く、
ある時は氷の張った窓ガラス越しに見える
夕暮れの空のような銀色に変わる玉虫色 ――
それにところどころ泡のような レース をあしらう。
窓ガラスに張り付いているあの羽毛のような
雪に似た レース を。
                【「エミリーはのぼる」 第1章】


   3日続けて涼しい朝を迎えました。
  ただ今日は、太陽が顔を覗かせた分、
  気温は上がったようです。

   それでも室内は30度を越えず、
  家の中で、じっとしている分には
  それ程の暑さを感じません。

   同時に、ここ何日か耳に
  しなくなった蝉の啼き声。

   今日はほんの一啼き。
  ちょっと懐かしさも。
  でも、すぐに啼きやんでしまいました。

   こうなれば、いよいよ秋・・?
  でも、そうは問屋が卸さないようですね。

   残暑は、9月になってもまだまだ厳しいようですから。
  もう暫くの辛抱が必要なようです。


   さて、今日も昨日の 「レースの肩マント」 で引っ張ります。
  “ 『絹』 とか 『レース』 という言葉には魔法がこもっている”
  と言ったのは、ジェムシーナ小母さん

   上記の エミリー も、どうやら好きなようですね。
  この後、エミリーは・・。

   “その下には 絹のペチコート を付ける――
  そして 絹の靴下 を履く”
と言っています。

   この絹、実は私も大好き。
  こちらの絹のブラウス、気に入っているのですが、
  襟ぐりがかなり広く、あまり袖を通していません。
  写真ではそんな風には見えませんが・・。

   でも、もう大丈夫。
  絹とレース、もう一つおまけにフリルで、魔法・・
  ならず、ちょっとクラシカルな装い。秋が待ち遠しいですね。