【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

季節を頂く至福の時

2015-02-28 16:33:36 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












   雲の多い空で明けた今朝。
  しかしながら日中は、穏やかな良いお天気になりました。
  優しく淡い水色の空が広がっています。

   ただ、こんな風に空は春らしいものですが、
  朝はかなり寒くなりました。日中はましでしたが。

   こうして寒暖を繰り返しながら、
  春になって行くのでしょうね。
  明日は再びお天気、崩れるそうです。














     さて一昨日、生協から届いた 「花梅茶」。
    これが本当に美味しくて、
    今日は、ほっこりしています。

     こんな風味の良い、
    いかにも日本らしいお茶もいいものですね。
    (和歌山 「ふみこ農園」)



   およそ10日振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩
  (ポエム)』、
  開店と致しましょう。

   折しも今は梅の季節。
  当然、カップも
  梅の絵柄の物を。

   土物に金箔遣い
  と言えば、そう、
  九谷焼です。

   そしてお茶請け。
  愛媛県は宇和島の
  お菓子、「母恵夢(ポエム)」。

   「お口の中でほろっととろける味わいは
  まるでお母さんの優しさそのもの」
  ~とは、中に入っている栞の言葉。

   洋風菓子でありながら、和菓子の趣きもある、
  どこか昔懐かしい味。昭和の味と言っていいかも知れません。

   風味豊かなお茶が入りましたよ ~       

想い出の陰干し

2015-02-26 19:37:07 | リラのお気楽ユメ日記











『遥か彼方』 という言葉は
今なおナンにとって魔法の言葉であった・・・・・
風吹く丘を越えて
かすかに聞こえて来る音楽のように。                   
                  【「炉辺荘のアン」 第37章】







   今日は朝から雨となりました。
  日射しがない分、ヒンヤリ感はありますが、
  さほど冷たい雨ではありません。

   気が付けば2月も残り僅か。
  これからは一雨ごとに暖かくなって行くのでしょうね。












   さて、最近の私は
  と言えば・・。

   「捨てる物」 として
  仕分けしていた中から
  引っ張り出しては
  せっせと “待った!”
  をかけている有様です。

   昨日、蘇った宝石箱、
  今度はカード等を
  入れてみました。

   ~なんて。こんな風に
  復活させれば、益々、
  物は増えてしまいますね。

   これでも衣類は、
  わりとあっさり
  捨てられるのですが・・。

   ところが元々好きな
  雑貨となりますと、
  少々、勝手が違います。

   ましてや友人などの
  プレゼントとなりますと。

   そんな折、何気に古い雑誌を見ていますと・・。
  ランプのシェードにレースが掛けてあるではありませんか。
  しかも、レース編みとは全く関係のない雑誌に。

   手持ちのドイリーを無造作にランプに掛ける事は、
  私もしていましたが、シェード全体を覆うように
  掛ける事はしていません。あくまでも飾りとしてだけ。

   そこではたと思い出したのが、写真のランプです。
  このランプ、チューリップ柄が気に入らなくて、
  これまで日の目を見た事はありません。
  完全に 遥か忘却の彼方 にあった代物。

   シェードが金属なら塗り潰して絵を描く事も出来ますが、
  硝子ではどう仕様もありません。
  しかしながら光明を見た思いです。

   幸いレースなら手持ちの物がありますし、
  同じくもう一つ気に入らない真鍮部分も
  色を塗り、薔薇でも描きましょう。
  さて、さて・・。どんな風になるか楽しみです。






 






   最後に。話はガラッと変わります。
  『アンの世界』 の 『遥か彼方』 が魔法の言葉なら、
  日本にも 『大和言葉』 なる、魔法の言葉がありますね。

   例えば、「感動する」 は大和言葉なら 「胸に迫る」。
  「想像する」 は 「思いを馳(は)せる」。

   こんな素敵な言葉を眠らせて置かないで、
  日々、(朝な夕な)使いたいものですね。  

華麗なる? リサイクル ~ バッグ編Ⅴ

2015-02-25 18:56:56 | 私の手作り夢時間














   昨日同様の空で明けた今朝。  
  ただ昨日と違って、時間の経過と共に太陽も。
  尤も、すっきりした空ではありません。

   PM2.5を心配しましたが、どうやら違ったようです。
  これから暖かくなるにつれ、霞んでいると妙に気になります。
  風情のある春霞なんて、もう望めないのかも知れませんね。

















   さて、庭では 「匂い菫」 が昨日、やっと咲いたばかり。
  しかしながら薔薇の花は今、続々と開花しています。
  ~なんて、咲いたのは、相も変わらずバッグなのですが。

   これも捨てる寸前だった無地の黒革素材のバッグ。
  蓋(ふた)を開けると鏡が付いていますから、
  化粧道具入れなのでしょうね。

   入っているのは、ガラクタばかりですが、
  宝石箱として蘇りました。

   ところでこれらの薔薇、
  いつも同じような薔薇に見えるかも知れません。
  でも色合いは、微妙に変化させています。

   元々、アンティーク系が大好きな私。
  従って以前から全体的に色は抑えているつもりですが、
  それでも、ピンクや黄の薔薇も描いていたものです。
  今ではすっかり影を潜める事に。



    そうそう、
  先日の薔薇の 【トレー】
 (今日の写真では5、6枚目の背景)

   塗り潰す前の写真を
  撮っていました。 

   それにしても
  かなり汚ないですね。

乙女チックな花姿

2015-02-24 18:06:38 | 香る庭の花綴り












その日、春は歩み出そうとしていた・・・
歩き方を覚えかけた可愛い赤ん坊のように。
冬模様の木々や野は緑の兆しを見せ始め、
ジェムはまたもや初咲きの
さんざしを持って来た。            
                  【「炉辺荘のアン」 第22章】






   今日は、白い朝を迎えました。
  「白い朝」 と言えば、何となくロマンティックですが、
  実は、空の事。その空も何だか霞んでいるかのようです。

   そろそろ中国からのPM2.5の飛来を
  気にしなければならないのかも知れません。

   暖かくなるのはいいけれど、
  今度は大気汚染を気にしなければならないなんて。
  とかく世の中は、ままならないものですね。

   さて、つい先日、紫色の花芽を見た、「匂い菫」。
  待ちに待ったその一番花が開花。

   それこそ、朝な夕な見守っていたものです。
  菫が咲くと、春はもうすぐ。駆け足でやって来ます。

   こんな光景は毎年の事ながら、
  毎年、違った貌(かお)を見せてくれます。

   とは言え、咲いたのはまだ一輪だけ。
  早く、この辺り一帯が紫に染まって欲しいです。

神と神話の国日本

2015-02-23 20:04:28 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)
   二日続けて重い空で明けました。
  そのどんよりした空は、一日中続く羽目に。

   “2月って、こんなに天候が安定しない月だったかしら・・?”
  自分に問いかけてみても、すっかり失念している始末。
  当然の事ながら答えは返って来ません。

   そう言えば、「2月はひねくれた季節」・・。
  つい3日前に記したばかりでしたね。
  ここに来て俄かに現実味を帯びて来ています。














   さて、今年は年明けから物騒なニュースが
  巷(ちまた)を駆け巡っています。
  それは日本のみならず、世界各地でも。

   とりわけISISなど、テロ組織の非道なる行為は、
  その残虐性も伴って目を覆うばかりです。

   それも然(さ)る事ながら、相も変わらず、
  テレビに居並ぶ、コメンテーター達のノーテンキなコメントにも。

   ~失礼しました。
  今日は、こんな事を記すつもりはありません。

   実は、2月22日付の新聞記事に載った、
  愛知の中学校長のブログ記事の事を。(学校のHP上のブログ)

   それは建国記念の日を前に校長が朝礼で、
  「日本の起源」 について話し、その基になった
  原稿をブログに掲載したというものです。

   しかしながら市教委は、1件の批判の声が寄せられた途端、
  校長に注意をし、記事をHP上から削除させたというもの。

   私などはその記事を読み感動し、
  今の日本の中学校に、そんな校長がいる事に
  大いに感激した口ですから、訳が分かりません。

   以下にその削除されたという記事の全文を記します。
  これのどこが、どう間違っているというのでしょう・・。

   よしんば、間違っていたとしても削除はないでしょう。
  それこそ、偏向教育に他なりません。

   

   

   


2月11日は建国記念日です。
そこで今日は日本のルーツ、日本の起源について、
お話をしたいと思います。
日本の建国は、今から2675年前の紀元前660年
2月11日、初代、神武天皇が即位した日が始まりです。
世界一広いお墓、大仙古墳で有名な、16代仁徳天皇が
ある日高台に登って遠くをご覧になられました。
すると人々の家からは、食事の準備のために煮炊き
する煙が少しも上がっていない事に気付いたのです。

仁徳天皇は 「民の釜戸より煙が立ち昇らないのは
貧しくて炊くものがないのではないか。
都がこうだから、地方はなおひどい事であろう」
と仰せられ、3年間、税を免除されました。

税を免除したために朝廷の収入はなくなり、
宮殿は大いに荒れました。
天皇は衣を新調されず、茅葺屋根が破れ、
雨漏りがして、星の光が屋根の隙間から
見えるという有様でした。

3年が経って、仁徳天皇が同じ高台に出られて、
遠くをご覧になると今度は、煮炊きする煙が
盛んに立つのをご覧になり、その時、
仁徳天皇がこのように言われたという事です。

「高き屋に登りて見れば煙立つ
民の釜戸は賑わいにけり」

そして、一緒におられた皇后に
「私は豊かになった。喜ばしい事だ」
と仰ったという事です。

 皇后はそれを聞いて 「陛下は変な事を仰いますね。
衣服には穴が開き、屋根が破れているのに、
どうして豊かになったと言えるのですか」

すると 「国とは民が根本である。その民が豊かで
いるのだから、私も豊かという事だ」 と言われ、
天皇は引き続き、更に3年間、税を取る事をお許しに
ならず、6年が経過して、やっと税を課して、
宮殿の修理をお許しになりました。すると人々は
命令もされていないのに、進んで宮殿の修理を始め、
瞬く間に立派な宮殿が出来上がったと言います。

この話は神話であり、作り話であるという説も
あります。しかし、こうした神話こそが、
その国の国柄を示しているとも言えるのです。

こうした天皇と国民の関係性は、
何も仁徳天皇に限った事ではありません。
敗戦直後の1945年9月27日、
124代昭和天皇は、マッカーサーと会見をしました。
そして、その会見で昭和天皇はこのように
マッカーサーに話したのです。

「今回の戦争の責任は全て自分にあるのであるから、
東郷や重光らを罰せず、私を罰して欲しい。
ただし、このままでは罪のない国民に多数の餓死者が
出る恐れがあるから、是非食糧援助をお願いしたい。
ここに皇室財産の有価証券類をまとめて持参したので、
その費用の一部に充てて欲しい」 と述べたのでした。

それまで、天皇陛下が、多くの国王のように、
命乞いに来たのだろうと考えていた
マッカーサー元帥は、この言葉を聞いて、やおら
立ち上がり、陛下の前に進み、抱きつかんばかりにして
陛下の手を握り、「私は初めて神の如き帝王を見た」
と述べて、陛下のお帰りの際は、マッカーサー自らが
出口まで見送りの礼を取ったのです。

このように初代、神武天皇以来2675年に渡り、
我が国は日本型の民主主義が穏やかに定着した
世界に類を見ない国家です。

日本は先の太平洋戦争で、建国以来、初めて負けました。
しかし、だからと言って、アメリカから初めて
民主主義を与えられた訳ではありません。
又、革命で日本人同士が殺し合って
民主主義を作った訳でもありません。

古代の昔から、日本という国は、天皇陛下と民が心を
一つにして暮らして来た穏やかな
民主主義精神に富んだ国家であったのです。

私達は日本や日本人の事を決して卑下する必要は
ありません。皆さんは世界一、長い歴史と素晴らしい
伝統を持つこの国に誇りを持ち、世界や世界の人々に
貢献出来るよう、一生懸命勉強に
励んで欲しいと思います。 (原文のまま)
 

華麗なる? リサイクル ~ バッグ編 Ⅳ

2015-02-22 15:50:58 | 私の手作り夢時間












   昨日の快晴は、一日で終わり。
  今朝は、早くも曇り空となりました。

   雨は降っていませんが、路面は濡れています。
  夜のうちに雨が降ったのでしょうね。

   日射しはありませんが、今日も引き続き気温は高めです。
  雨の方も重い空ながら、この時間まで(午後3時半)
  降っていません。結構、我慢強い空です。
  












   さて、先日の菫に続き、
  我家では早くも
  薔薇が満開です。

   しかもこの薔薇は、
  どこだって自由自在。
  おまけに枯れません。

   ただ残念ながら、
  薔薇の命とも言える、
  芳香はありませんけれど。

   ~なんて、冗談は
  さて置き、又々、蕾の
  薔薇を描き忘れた事に
  気付きました。

   実際に描き始めると、
  どうしても地味な蕾より
  華やかな開花した薔薇に
  なってしまうのです。

   ともあれ、このバッグも
  生き延びる事が出来ました。
  (前回は、【こちら】

   素材は、黒のビニール地。
  取り敢えず、いつものように
  ドライを入れてみましたが、
  カチッとした型なので、
  読みかけの新聞や雑誌を入れて置いたり・・
  マガジンラックとしても使えそうです。

庭の小さな主役たち

2015-02-21 18:16:38 | 香る庭の花綴り

【茎立ちした 「菫(スミレ)」】









「かくて時は過ぎ行く」
時は容赦なく過ぎて行く。
忙しさや慌ただしさや近代化で
汚されていないニュー・ムーンでさえも
時はぐんぐん過ぎて行く。                
            【「エミリーはのぼる」 第24章】







   雲一つない快晴の空で明けました。こんな日は・・。
  そう、放射冷却。朝の冷えた事と言いましたら・・。

   一方、日中は春の陽気。
  一日の気温差は、ゆうに10度を越えて13度。
  3月、中旬頃の気候だそうです。

   それにしても気が付けば、2月も既に下旬。
  意識した途端に波立つ心は一体、どうして・・?
  妙に落ち着かない私がいます。








【秋の残り香 ~ 「苺(イチゴ)」】



                                 【至って元気な 「ローズマリー」】
   今私は(何を思ったか)
  使わないバッグに
  せっせと薔薇の花を
  咲かせています。

   尤も、私のこの
  “夢中”は、いつまで
  続くか分かりませんが。

   何とも心もとない
  ものですね。

   こんな風ですから
  ブログ更新も滞りがち。

   今日など春の陽気に
  誘われ庭に出てみたものの、
  庭の植物は、こぞって
  “只今、準備中” 状態。

   そんな中、先日、
  花芽を付けた菫。
  (冒頭の写真)

   前回は、まだまだ
  地面にひれ伏した
  状態でしたが、今日はすくっと茎立ち。
  開花は、もうすぐです。

   「花は定めとして茎立ち、花綻び、実り、枯れすがる」
  早春の今は、季節的には茎立ちの頃でしょうね。

   そうそう、例外もあります。2枚目の写真の苺の葉。
  ほとんどの葉は、茶色になって枯れていますが、
  こちらは秋の彩りそのまま。余程、この世に未練が・・?

   そして一年中、元気なのがローズマリー。
  数は少ないながら真冬でも花を付けていますし、
  冬場の唯一のハーブティーになっています。

   とは言え、他のハーブも新芽を付けて来ました。
  いずれにしても待ち遠しい春ですね。   

私の小さな宝物

2015-02-19 19:23:18 | ハーブと香り雑学














若い2月の気候に何事か起こった。
2月は何とひねくれた月だろう。                     
          【「エミリーの求めるもの」 第16章】







   パラパラ・・と思わぬ雨に見舞われた今朝。
  尤もすぐにやみましたけれど。

   その後は太陽が顔を出していながらパラパラ・・
  のお天気雨。何だか変な天気。

   おまけに外に出れば、気温の割には冷たい風。
  室内と戸外の優劣は、今日は意外にもかなりの気温差。
  こうなれば、早々に室内に引っ込んだものです。

   地震や津波も起きていますし、『アンの世界』 同様、
  2月は、ひねくれた月かも知れませんね。






   さて、私の小さな宝物。
  小さな缶や瓶に詰めた
  ポプリ他。

   そして引き出しの中は、
  これまで編み溜めていた
  ドイリーや縁レース
  等など・・。

   そうそう、ここには
  ラベンダーのサシェを
  入れてもいます。

   レースを眺めるのも
  然(さ)る事ながら、
  引き出しを開けると
  プ~ンといい香り。

   しかも、これで
  虫除けになるの
  ですから一石二鳥。

   いいえ、優雅な
  気分にもなりますから、
  一石三鳥ですね。

   (因みに香りの良い 「ラベンダー」 を使うのはイギリス。
  フランスでは 「サザンウッド」 が使われるようです)

   花びら(ポプリ)と香りとレースの魔法。
  心が重苦しい時、悲しい時・・
  レースや優しい香りは、心和みます。

用の美 ~ 漆器

2015-02-18 19:18:28 | 趣味の器(壺)~その他









   昨日の重苦しい天気は一日で回復。
  今日は雲は多めながら、概ね晴れの天気になりました。

   気温は引き続き高め。
  ひと頃の寒さはありません。





   さて、土物もいいけれど、
  今日は日本独特の
  漆器にスポットを。
  と言いますのも・・。

   以前、桜の季節に
  使おうと桜の絵柄の
  椀を探したのですが、
  見つかりませんでした。

   一つには、
  その器が出て来た事。

   先日も記しましたが、
  丁度その季節に一番
  ふさわしい花の絵柄が
  描かれた器を使用する・・。

   毎日の暮らしに、
  ちょっとした変化が
  あっていいのでは
  ないかと。

   そんなこんなで、桜の絵柄の椀を。
  桜の季節は短いですから、
  もうそろそろ使用してもいいですね。

   掌(てのひら)にふわりと温かい肌触り。
  おまけに漆器は使えば使うほど、艶を増して来ると言います。
  それは日々味わえる贅沢でもありますね。

   「習慣が人を作る」 という格言が事実だとすれば、
  毎日繰り返し使う日常品ほど吟味した方が良さそうです。

   しまい込んで忘れてしまう・・
  という愚かな事だけはやめようと思う今日この頃です。

近付く春の足音

2015-02-17 17:05:55 | 四季のスケッチ















「春は何もかも新しいわ。
春そのものがいつも真新しいんですものね。
毎年、春は変わっているのよ。
前の年とそっくり同じというのは一つもないわ。
必ず何か特別なものを持っていて、
独特の美しさがあるのよ・・・」                
                     【「アンの愛情」 第9章】







   昨日の何もない空から一転して、
  今朝は鉛色の空で明けました。

   起床時もそうですが、今にも降りそうな空ながら、
  雨は1滴も降っていません。随分、我慢強い空。

   ただ路面は濡れていましたので、(起床時)
  夜のうち降ったのでしょうね。
  それにしても全然、気付きませんでした。







   さて、冒頭の写真は、
  お隣の梅。

   今日初めて咲いて
  いるのに気付きました。

   いいえ、それより先に
  玄関を出た途端に、
  フッといい香りが鼻孔を
  くすぐった気がして。

   寝起きの少々、寝ぼけた
  頭でも、その香りの主を
  探し当てるのに大した
  時間はかかりません。

   そう言えば・・。
  お隣のこの枝垂れ梅、
  毎年撮らせて貰っています。

   今日の アン の言葉では
  ありませんが、毎年違った
  表情を見せてくれます。

   「梅一輪一りんほどの暖かさ」
                      ~服部 嵐雪

   日毎に温もりが増して来る早春の日射しを
  梅の開花と対比させて詠んだものでしょう。

   そうそう、もう一つ違った解釈も。
  厳しい寒さの中で梅が一輪咲き、
  それを見ている者に(ほんの僅かではあるが)
  一輪ほどの暖かさを感じる・・。

   万葉の昔から花と言えば梅を指していたように、
  いずれにしても細やかな感性が満ち溢れていますね。

   花言葉も 「高潔」・「忠実」
  寒さの中にも凛と咲く、
  梅にピッタリの言葉だと思えてなりません。