【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

桜色に染まる山肌

2015-03-31 19:40:38 | レトロ(素敵)な空間~散策


















 空は紺青こんじょうに晴れ渡り、
太陽は燦々さんさんと照り輝いて暖かい日だった。
そよ風が牧場や果樹園の上を
そよそよと撫でていた。
陽当たりの良い丘や野原には、
点々と花を散らした若草が萌えていた。             
                  【「アンの青春」 第13章】






   たいそう暖かく、快晴の空となりました。
  しかしながら起床時には白く霞んでいたものです。

   そう言えば昨日の天気予報で、
  黄砂の事を言っていましたっけ。

   「明日は、お洗濯日和ですが、
  もしかすると黄砂の影響があるかも知れません。
  取り入れる際には、はたいて下さい」 と。

   ところで、何気に眺めた里山。
  桜は、まだまだと思っていましたのに、
  すっかり淡いピンクに染まっているではありませんか。

   となれば・・。
  今日は外出するつもりは更々なかったのですが、
  急遽(きゅうきょ)出掛ける事に。





















       
   大急ぎであり合わせの物を詰め、
  勇んで出て来ましたが、
  五分咲きから七分咲きといった所でしょうか。

   明日が雨の予報でなければ、
  慌てる事もありませんでしたが、仕方ありません。

   それでも昨日は、全然だったのですから、
  開花となると、アッという間ですね。

   桜は一瞬の輝きだから美しく、
  人々を魅了するのでしょう。

   鮮やかに咲き、鮮やかに散る・・。
  だからこそ、こんな風に心にも残るのですね。

雨後の静寂(しじま)

2015-03-29 18:33:18 | 香る庭の花綴り

【年中花を付ける 「ローズマリー」】


【赤い新芽 ~ 「薔薇」】


【ピンクの 「ヒヤシンス」】







 春はもうその角まで来ており、
私は喜び以外の全てを忘れ去った。 
今朝明方は雨降りで灰色だったが、
午後になって山に太陽が照った。                   
            【「エミリーはのぼる」 第19章】
















   こんな薄紫色の空で明けました。
  時間は午前6時頃。まだ雨は降っていません。
  尤も、程なくして降り始めましたが。

   そう言えば、この雨は桜雨ですね。
  桜雨は、その名の通り、優しくて静かな雨です。
  降り始めと同じように、これもそっと上がっていました。








【もう一つの 「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】




   さて、雨上がりの庭。
  「空気がピカピカ
  光っているわ」


   この言葉は、
  『アンの世界』 では
  すっかりお馴染み。

   そして、この時期
  特有の、おしとやかな
  雨になっています。

   とは言え、雨に
  打たれたせいか、
  蔓日々草などは
  俯きがち。

   でもそれはそれで
  風情がありますね。
  それともう一つ。

   今日の雨は、
  先日来からの
  カラッ、カラの空気を
  潤わせてくれました。

   赤い薔薇の新芽を除けば、ピンクや薄紫色に染まった今日。
  雨後の静寂は、色に例えれば薄紫色で決まり。
  癒しの色ですね。

無言の呟き

2015-03-28 18:15:05 | レトロ(素敵)な空間~散策







【工兵第四聯隊跡・歩哨舎】









 公園には海岸防備の円形砲塔が
立っており・・・・・(中略)
広場には古めかしい大砲が
いくつか据えてある。
他にも好事家こうずかの目に留まる史蹟があるが、
町の中心を占める
オールド・セント・ジョン墓地ほど
野趣に富んだ、気持ちの良い場所はない。
静かな町の両側に旧式な家が立ち並び、
他の方面は人通りの激しい活気に溢れた
近代的な街路となっている。                 
                   【「アンの愛情」 第4章】





   快晴の天気も3日目。
  おまけにたいそう、暖かくなりました。

   今の所、桜の開花はまだまだですが、
  一気に開花スピードが早まりそうです。

   どうやら明日は、お天気崩れるようですが、
  満開はいつ頃になるでしょう。








【満開の菜の花と 「旧笹井家住宅」】








   さて、今日も昨日の続きを。
  尤も、こちらの写真は2度目です。

   冒頭から4枚目の写真は、
  明治42年より昭和20年まで存在した、
  工兵第四聯隊跡と歩哨舎です。

   確か前回は、灰色の冬の日だったような記憶が。
  晴れ渡った空の下では又、違った趣きがあります。
  季節や、その日の天候は結構、左右されますものね。

   ところで、すぐ上の写真の木花、
  名前は分かりませんが、プ~ンと良い香り。
  春は、香りにも癒されますね。

道端の春

2015-03-27 23:25:15 | 路傍の花~道草





【姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)」】


【「種浸花(タネツケバナ)」】


【「オオイヌノフグリ」】








 春の日光は青い若葉越しに
洩れ差していた。
至る所から小鳥の賑やかなさえずりが聞こえた。
黄金を溶かしたプールで水浴をしているかの
ような気持ちにさせる小さな窪地があった。
道を折れるごとに何かしら爽やかな
春の香が顔を打った・・・・・
匂い羊歯しだ・・・・・もみの香油・・・・・
耕したばかりの畑の健康的な香り。
カーテンのように桜の咲き誇る小道あり、
草深い古い原には
この世に踏み出したばかりの
小さなえぞ松が一杯草の葉陰にうずくまる
妖精のような格好をしていた。                
                  【「炉辺荘のアン」 第2章】






   連日の快晴となりました。
  どこまでも青い空も一緒です。
  いいえ、昨日以上かも知れません。

   そしてもう一つ、暖かさも。
  いよいよ道草するのにも心地良い季節となりました。
  桜の開花も一気に早まる事でしょう。







 

 
【寒緋桜(カンヒザクラ)」】




   さて、そんな今日。
  恒例の道草です。

   それにしても今は、
  道端が楽しいですね。

   そうそう、その前に。
  俯く桜、寒緋桜が
  咲いていましたので、
  その写真を。

   「カンヒザクラ」
  をなぜか寒避桜と
  思ってしまった私。

   漢字を見て納得。
  漢字って有り難い
  ですね。

   言うまでもなく、
  春から初夏にかけて
  道端は、他のどの
  季節よりも生命力に
  満ち溢れている気がします。

   それは姫踊り子草、薺(ナズナ)、
  オオイヌノフグリ等のお馴染みの花。

   ところで、冒頭から4番目の写真、
  「種浸花(タネツケバナ)」。

   薺に似ているけれど、良く見れば違う花。
  一体、何の花だろう・・? と長い間、思っていたものです。

   白い小さなこの花は、道端や田圃に普通に見られますね。
  かつて田植えの準備の一つとして種籾を水に浸けたとか。
  その時期に咲くから、こういう名前になったそうです。

   「よく見ればなずな花咲く垣根かな」
                     ~松尾芭蕉 

   いもが垣根さみせん草の花咲きぬ」
                     ~与謝蕪村

   上記の句はいずれも道端の野の花、薺を詠んだもの。
  さみせん草とは三味線草、すなわち薺の別名です。

   彼らは、しっかりと道端の花の存在にも
  目を向けているのですね。

薔薇の灯、ともし頃

2015-03-26 18:15:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【備前焼】







 「・・・空気は光に満ち満ちている、
なんていうものじゃないわ・・・
空気が光そのものよ。
あたし自分に翼が生えてないということが
まだのみ込めないわ」                 
                 【「アンの青春」 第2章】







   今日は快晴となりました。どこを見ても青 ー 青 ー 青。
  こんな空は、本当に久し振りです。

   おまけにここ2、3日、後戻りしていた季節は、
  再び春を取り戻しました。















     そんな光に満ち溢れている今日。
    いくら良いお天気で暖かいと言っても、
    戸外でのお茶は、まだまだ無理。

     それならばと・・。
    手作り感覚満載の薔薇の光の下で、
    お茶と致しましょう。
    


   いつの間にか、
  二週間も経って
  しまいましたね。   

   『カフェ「薔薇の
  詩(ポエム)」』、
  開店です。

   今日の器は備前焼。
  (皿、カップ)

   土物の器は、
  久し振りですね。

   ぼってりとし、
  ざらっとした、
  手触りの器。

   それは人の手に
  なるもの。

   こんな器を手に
  して感じる温もりと
  質感は心、安らぎます。

   お茶請けは、今日生協から届いた草餅。
  たまには、こんな、どこかひなびた? 味もいいものですね。       

心豊かに薔薇空間

2015-03-24 20:11:51 | 私の手作り夢時間

















 「(中略)本を開いたら、
昨日の薔薇 が優しく、愛らしく、
ページの間に挟まっているのを
見つけたという気持ちよ」                  
                【「アンの愛情」 第21章】







   ちょっぴり寒が戻って来ました。
  3月も後、一週間なのですね。
  尤も、この季節ですから光溢れています。

   まだまだ若い季節ですが、
  季節が進んだ事を如実に教えてくれてもいます。











   さて、私の薔薇空間。
  3日前の 「咲かせましょ、
  薔薇」 に続く第2弾。

   今日は先日描いた、
  薔薇のバッグに
  昨日の深紅の薔薇を
  入れてみました。

   なかなか、いい感じ。
  元々、ビニール
  ですから気楽です。

   尤もこの薔薇、
  庭に植えるために
  求めたもの。

   でも折角の香り。
  身近に置いて暫く
  香りを楽しみたく
  なりました。

   とは言え、こちらの
  バッグもマガジンラック
  にしてみたり、色々と
  試行錯誤の繰り返し。

   そうそう、窓辺に吊るしている菫の
  ショルダーバッグは、吊り下げラックとして確定。

   捨てられる運命にあった物が、
  こうして日の目を見る事が出来ました。
  良しとしましょう。

待ち切れなくて薔薇

2015-03-23 16:17:17 | 薔薇の追憶














 「(中略)あの赤い薔薇をご覧なさい、・・・
他のものをみな女王のように
威圧しているではありませんか!」
「私赤い薔薇が大好きですの。
(中略)
私は真紅のが欲しいんですわ。
私の内にある他の花では満たす事の
出来ない、私の内にある或る熱望を
満たしてくれるんです!」             
                 【「アンの夢の家」 第38章】







   昨日より少々、ヒンヤリ感を持って迎えた今朝。
  ただ、昨日と違って鶯(うぐいす)の鳴き声は
  聞こえません。静かな朝。

   おまけに 「春に3日の晴れ間なし」 は、
  あっさりクリア。とは言え、それは嬉しい誤算です。













   さて、そんな今日。
  今日のタイトル通り、
  どうにも待ち切れ
  なくなった私。

   とうとう薔薇を
  買って来ました。
  深紅の薔薇。

   写真ではほとんど
  分かりませんが、
  真っ赤(真紅)な
  薔薇には変わり
  ありませんが、
  深みを帯びた赤。

   この色は持って
  いませんでしたから。

   これまで我家は
  家の中では薔薇が
  咲いていましたが、
  何せ、香りがないもので。    

   ~なんて、
  言いたい放題ですね。

   当然の事ながら、
  こちらは香り、プンプンです。

   ともあれ薔薇は、満開より少しだけ
  膨らみかけた頃の方が、一番、香るのだそうですね。

   一方、庭の薔薇も盛んに新芽を伸ばしています。
  いよいよ生命力、溢れる季節の到来。 
  怠惰にかまけ、ダラ~ンとなどしていられません。

青い香気

2015-03-22 17:57:57 | 香る庭の花綴り














 「時々夕方になると、
この庭に幻影のような
不思議な匂いが漂って来ますね」
と、オーエンが言った。
「・・・(中略)とらえどころがなく、
そこはかとなく漂い、
素晴らしくいい匂いです」                  
            【「アンの夢の家」 第37章】







   春らしいお天気になりました。
  今朝は目覚めてからすぐ鶯(うぐいす)の鳴き声も。

   同じ小鳥の鳴き声でも鶯の声は最高ですね。
  思わず耳を澄ましている私がいます。癒されます。









【大きな葉っぱを広げた 「ヒマラヤ雪の下」】


【「チオノドクサ」 ~ 雪の栄光】




   さて、今日のように
  暖かくなりますと、
  庭に出る時間も
  多くなります。

   今日の、
  『アンの世界』
  ではありませんが、
  どこからか仄かな香り。

   この所、一気に
  開花した匂い菫や
  ヒヤシンスが香れば、
  お向かいと、
  お隣の沈丁花も。

   尤も、まだまだ
  ほんの序の口。

   これからフリージア、
  ジャスミン、薔薇が
  開花するまでまだまだ
  楽しみが続きます。

咲かせましょ、薔薇!

2015-03-21 18:25:08 | 私の手作り夢時間













 窓の外には桜の木が1本あり・・・
(中略)
開花の近さを思わせる湿りを帯びた蕾で、
粉を振りかけたようだった。
その枝間から、だんだんぼんやりと
紫の色が濃くなって行く丘の上の、
水晶の碗のような空がナオミに見えた。
外の空気中には甘い、
気持ちの良い春の物音が満ちており、
時々部屋の中に漂い込んで来た。                
                 【「アンをめぐる人々」 12.】






   連日の晴れとなりました。
  引き続き、春の暖かさも健在です。
  今日は、少々のヒンヤリ感はありますが・・。

   この暖かさで庭の様相が変わった事は、
  昨日もお伝えしましたが、僅か1日にして
  昨日は蕾だった、ヒヤシンスが開花。

   勿論、他の植物も例外ではありません。
  今、我先に・・と、開花を競っている状態です。



   さて一方、
  こちらは家の中。

   一足先に、
  満開の薔薇が
  咲き誇っています。

   ランプ、バッグ・・
  あらゆる所に。

   実は今、先日描いた
  薔薇のカバンに何を
  入れようか試行錯誤。

   今日はそのカバンに
  昨秋収穫した、ドライ
  を飾ってみました。

   スリッパ、本と
  色々入れてみましたが、
  やはりこれが一番、
  しっくり来るような
  気がします。

   そうそう、これも先日、
  描いた黒の小さな手提げバッグは、宝石箱に確定。
  庭の薔薇が咲くまでの、日常の一駒・・という訳です。

微笑む春の顔と顔

2015-03-20 16:30:08 | 香る庭の花綴り

【西洋水仙】


【ヒヤシンス】


【「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】









 小山や原は乾き、褐色で暖かく、
まさに蕾や花を開こうとしていた。
港は再び笑いに身をゆすぶっていた。
長い港の街道は
一筋の赤いリボンのようだった。                 
               【「アンの夢の家」 第30章】







   起床時こそ真珠色の空でしたが、
  今日は概ね晴れの天気となりました。
  引き続き気温は高めです。

   今年は雨が多いような気もしますが、
  それでも連続して降る事はありません。
  降ってもせいぜい1日止まり。

   尤も、「春に3日の晴れなし」 と言いますから
  当然の事かも知れませんね。








【「チオノドクサ」 ~ 雪の栄光】


【「ヒマラヤ雪の下」 ~ 庭の静かな主役】






   さて、この所の暖かさのせいで、
  ちょっと目を離していた隙に春の花が続々と開花中です。
  水仙、ヒヤシンス、チオノドクサ等など・・。

   毎年、お馴染みの花。
  放りっ放しでも今年も忘れずに咲いてくれました。
  ともあれ、「ようこそ!」 と言った気分です。

   そうそう、木香薔薇(モッコウバラ)。
  蔓性なのですが随分、枝を伸ばして来ました。
  それこそ、縦横無尽に。

   木香薔薇は虫が少ないと聞いていましたが、
  小さな虫が沢山付きます。今はまだ大丈夫ですが。
  とは言え、春はまだ序章。これから楽しみです。