【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

あの感動を再び!

2018-05-01 17:25:28 | 心の宝石箱













4月から5月にかけて気持ちの良い
爽やかな日が続き、夕日はピンクに雲を染め、
もの皆が生き返ったようにすくすくと伸びる。
「恋人の小径こみちかえで は赤い蕾を持ち、
「妖精の泉」 のほとりには、
くるくると葉の先が縮れた小さな羊歯しだ
勢い良く生えて来た。
    【「赤毛のアン」 第20章」】 









風薫る5月となりました。こちらは今日も快晴です。
そう言えば、明日は八十八夜ですね。立春から数えて88日目。

八十八夜・・響きに日本の自然をすっかり包み込んでいる優しさがあります。
草も木も盛んな生命力に燃えてさわさわと音を立てている・・そんな今日この頃。
私の誕生月という事もあって大好きな季節です。

そう言えば、つい先日まで満開だった木香薔薇が今、その花を散らしています。
淡黄色の小さな小さな花びら。

良くしたもので、今度はジャスミンが開花し始めました。
木香薔薇と違ってこの香りは強烈。当分は自然の香料の庭となりそうです。





















さて、今日の写真。
AERA の『羽生結弦 連覇の原動力 「完全版」』 (4月27日発売)を求めました。

ご覧の通りハードカバーでずしりと重く、豪華な装丁となっています。
勿論、内容も充実。蜷川実花撮影の未公開グラビアも。

何だかページをめくるのが勿体ないような・・。久々のワクワク感。
兎にも角にも同じ時代に生きて幸せです。日本人で良かったと思う瞬間です。

さらり、夏の心

2017-08-20 17:50:27 | 心の宝石箱












 空はどこまでも澄んでいるが、
 山の側には軽そうな雲が一切れ、
 遊ぶように浮かんでいた。                 
   【夏樹静子著 「霧の向こう側」】 








ここ何日か、晴れていても雲の多い、湿度の高い日が続いていたものです。
今日は、久し振りに夏らしい空になりました。
これも久し振り、からりとした空ですが、暑くなっています。

とは言え、バタバタしているうちに、お盆も過ぎ・・。
いつの間にか蝉の鳴き声も 「つくつくぼうし」 に代わっています。

そうそう、つい何日か前にはこちらでは珍しい、みんみん蝉も。
そう言えば、日の沈むのも早くなっています。

季節の境目が曖昧(あいまい)になっていると言われる昨今ですが、
こんな時、嫌が応にも季節の移ろいを感じます。
この感覚、大切にしたいですね。








  さて、今年も石垣島より
  トロピカルの香り満載の
  パイナップルが届きました。

  ただ、今日のタイトルの
  如く、さらりとお礼の手紙を
  したためた訳ではありません。

  かれこれ1週間以上も
  のらりくらり。

  これではいけないと、
  やっと思い立ちました。

  ハイスピードの時代に
  何をしているのでしょうね。

  こんな所だけ思い切り、
  「昭和」 をしている私です。

  でも、そこは石垣島の人、
  笑って許して下さる筈です。
  ~なんて、どこまでも甘い私です・・。

ところで、今ふと思った事。さらり、からり・・
“り” の付く字って、何だか涼しそうですね。

尤も、のらりくらりはいただけませんが・・。   
後、きりり、ぴりりも。
暑さで、ダラ~ンとしている身も心も引き締まりそうです。

神様に一番近い場所

2016-06-01 17:21:08 | 心の宝石箱














生き方、暮らし方は
一人々が創り出す芸術作品。
自然素材で作られている日本の工芸品は
ひと際美しい熟練の職人達の心が伝わります。
昔はどの家庭でも普通に使っていた
籠や木桶や火鉢、古い物を今の暮らしに
活かすセンスが問われるところです。
古い物は私達の家に美を添え、
やがて地球の土へと還って行きます。
古い物をかっこよく!
           【映画 「ベニシアさんの四季の庭」 より】








   今日から6月ですね。
  まだまだ若い月だと思っていたのに、いつの間にか1年の半分を
  迎えてしまった・・。今更ながら月日の経つのが早く感じられます。

   今日は、湿度のないカラッとした天気になっています。
  5月中旬頃の気候とか。五月晴れですね。

   梅雨の前の貴重な晴れ。有意義に使わなければ。
  ドクダミ採りなどにも励む事に致しましょう。

   さて、わが家では夏の花、ハイビスカスが咲き始めました。
  思えば、木香薔薇、ジャスミン、薔薇、そしてハイビスカス。

   花達には、力付けられたり癒されたり。
  庭は、なくてはならないものになっています。










   
   ところで先日、「ベニシアさんの四季の庭」
  という映画をBSでやっていました。(平成25年版)

   話が前後してしまいましたが、
  今日、庭の話題に触れたのも、この映画を見た事にあります。
  録画していたものを今回、やっと見たと言う訳です。

   そんなこんなで。
  今日のブログタイトルも、映画の中のベニシアさんの言葉から拝借。

   既に、雑誌やテレビなどで紹介され著作も数多く、有名人。
  ファンの方も多い事と思います。勿論、私自身も。

   元は、イギリス貴族の家系。
  実際、映画の中では、お城のような彼女の実家の案内もされていました。

   そんな彼女が京都大原の古民家に住み、
  日本人以上に日本の暮らしを大切にしていらっしゃる・・。

   台所には、風格のある古い和家具が、でんと据えられています。
  開け放たれた畳敷きの部屋。それは、職人さんを呼んで手入れするほど。

   新しくなった畳に、「香りが素敵ね」 と感嘆され・・。
  逆に日本では近年、畳の部屋が消失する一方とか。

   団扇(うちわ)での涼、箒(ほうき)と、ちりとりを使っての掃除、
  部屋のあちこちに、無造作に置かれている火鉢や木桶、籠。
  枚挙に暇(いとま)がありません。

   今回の映画では庭だけではなく、家庭内の事や、
  彼女の内面的なものにも触れていました。
  彼女にも色々、あったようですね。

   でも、それらは全て克服されたようです。
  それは、次の言葉にも如実に現れていますね。





許しとは過去を手離す事と知りました。
人生を悪い方向から見るのではなく、
側にある美しい物に目を向けて前向きでいるよう努めています。
古い諺があります。
「大切なのは何が起きたかではなく、どう対処したかである」
私達は年を取りますが、庭にいる時の心はいつも変わりません。
真の贈り物は、“心の庭”にあるのです。
それぞれの心の深い所に、一瞬、一瞬の中に。

薔薇の手紙でリフレッシュ

2016-03-13 17:50:05 | 心の宝石箱


















あなたからのお手紙を
どこへ行って読むか知っていらっしゃる?
往来の向こうの森へ行くのよ。
そこには小さな峡谷があって、
太陽が羊歯しだの上にまだらの模様を描いております。
小川がそこを曲がりくねって流れています。
苔むした、1本のよじれた木の幹に
あたしは腰かけるのです。                      
                  【「アンの幸福」 最初の1年2.】









   今日も概ね晴れの天気となりました。ただ寒さは続いています。
  日中はそれほどでもないのですが、特に朝方の気温が・・。
  そして今晩辺りからお天気の崩れも言われています。

   この雨以降、今度は暖かくなるとか。
  本当に今頃の季節を象徴していますね。














   さて、ハワイに住む
  叔母からの手紙が
  届きました。

   叔母からの手紙は、
  心にポッと灯った
  明りのよう。

   しかも今回は、
  カードも便箋も、
  シールに至るまで
  薔薇で統一されています。

   しかも私の大好きな
  ピンクのオールドローズ。

   一生懸命に選んでくれた
  叔母の配慮も窺えます。

   おまけに無機質の
  メールではなく、
  実際に美しい文字で
  綴られた手紙。

   それを目にする時、
  余計に嬉しさがこみ上げて来ます。

   今日のアンのように、
  ギルバートからの手紙であれば、それを読む場所だって選べます。
  こんな風に手紙は、色々な事が出来ますね。 

炉辺のミステリー

2016-01-16 20:01:38 | 心の宝石箱







【朝の空 ~ 日の出時】






   こちらは今日も冬日和となりました。
  ただ、昨日よりは雲の出番が少々、多かったかも知れません。

   気温の方も一時よりはすこぶる低いのですが、
  (それでも平年並み)太陽のお陰で助かっています。

   ともあれ、やっと冬らしくなり、ほっとしている私がいます。
  冬は、やはり寒い方が春の喜びが大きいですものね。

   芽を出した春の球根を見ても、季節外れの花が
  沢山咲いている今年は、あまり感動しませんもの。






 





   
   さて相も変わらず、私は本の整理を続行中です。
  何分にも読んでから捨てるという事を実践していますので、
  どうしてもその作業は、遅々(ちち)としか進みません。

   今回、読み終えた本は、内田康夫著 「藍色回廊殺人事件」。
  薔薇色の冬の陽が射す炉辺の読み物ですので、
  肩の凝らない、ごく軽いものを。

   それにはミステリーが一番です。
  ~なんて。勿論、炉辺とは・・私の中の想像上の産物です。

   物語の大まかな内容は、吉野川に二百数十年前に造られた、
  貴重な文化的資産とでも言うべき第十堰(だいじゅうぜき)
  を壊して、新たに大予算を組んで可動堰を造ろうというもの。

   所謂(いわゆる)、大きな利権が絡む公共事業。
  当然の如く反対派、賛成派に分かれ・・。

   結局は、それが原因で事件が起こったという、
  良くあるパターンです。

   ただ、この作品が書かれたのは、1998年(平成10年)。
  阪神大震災は起こったものの、まだ異常気象と言いますか・・
  洪水は、今ほどではありませんでしたものね。

   かなり昔なのに、現在の置かれている状況を早取り。
  さすが作家って、先見の明がありますね。

   現に民主党政権下では 「コンクリートから人へ」
  と、ダムが撤回され、公共事業が減らされました。
  まるで昨日の事のように思い出されます。

      


「あの頃は・・・飯が食えれば良かった。
着る物があれば良かった。
(中略)
「物資が何とか足りて来たと思った頃、
大量生産、大量消費どころか、
浪費の勧めという思想が入って来た。
仕掛けたのは勿論、アメリカ。
質素、倹約が美徳だった日本人に、
浪費の面白さという、
とんでもない病根を植え付けた。
それ以来、日本人の感覚は
狂ってしまったんじゃな。
まだ使える物をどんどん捨てては
新しい物を手に入れたがる。
3年ごとに新車を買ったり、
古い街を潰してビルを建てたり、
第十堰を壊して可動堰を作ったり、
全て浪費病の成せる業みたいなもんじゃね。
近頃はまたぞろアメリカに脅されて
『内需拡大』 などと騒ぎよる。
外国にせっつかれて、政府が国民にもっと
金を使えと奨励するとは、妙な話じゃよ」                 
               【内田康夫著 「藍色回廊殺人事件」】






   私も古いものが好きですから、
  その時点では、きっと反対したでしょう。

   でも、去年の茨城のような大洪水を考える時、
  大昔に造った堰で大丈夫なのかと・・。

   折しも丁度今、我家の周辺では
  大規模な川の修復工事が行なわれています。
  そこには 「百年に一度の洪水に耐える工事」 との看板が。

   しかしながら、その根拠は何もないのだとか。
  適当に? 百年だったり二百年だったり。

   どうやら、確率のマジックのようです。
  果たして本当にそうなのでしょうか・・? 
  もし、そうであるならば・・。暗澹たる思いです。

   とは言え、新しい発見です。
  単なるミステリーですが、こんな所が、
  本とテレビドラマでは違う所以(ゆえん)ですね。  

縦書き文字への美意識

2015-12-12 20:30:18 | 心の宝石箱
















 「1年は本のようなものね、マリラ。
春のページはさんざしとすみれeに書かれているし、
夏は薔薇に、秋はかえで紅葉葉もみじはに、
冬はひいらぎと常緑樹にね」                   
                    【「アンの愛情」 第22章】







   
   今日は、一応の晴れ間を見ましたが、
  師走らしからぬ天気が続いています。

   気温の方は、昨日よりは下がったとは言え、
  引き続き暖かです。何でも1ヶ月前の気候とか。

   そう言えば、紅葉の状態も。
  今年は楓の紅葉葉の秋が長く、
  柊と常緑樹の冬は、なかなか来ないようです。


















   
   さて、1週間位前に届いた、
  ハワイに住む叔母からのクリスマスカード。

   やっと返事を書きました。
  最近、何かにつけて延び延びになってしまって。

   今月は、娘のいるサンフランシスコから、
  その後、息子のいるサンジエゴに行くとの事。

   そんなこんなで。
  ついのんびり構えてしまっている私がいます。

   それにしても叔母も私も典型的な縦書き愛好者。
  私ならまだしも横書き社会のアメリカに住む
  叔母がそうなのですから、驚きます。

   尤も、外国に住むからこそ、
  日本の文化を大切にする、
  その思いは人一倍、強いようですけれど。

   とは言え、私達は二人とも、
  変わり者の部類かも分かりませんね。

一期一会の宝物 ~ 手紙

2015-09-17 18:30:18 | 心の宝石箱
















 ポールと彼の昔馴染むかしなじみの
先生との絆は依然として保たれていた。
同類 のみが移り行く年月を経ても
変わらないのである。                    
                 【「アンの愛情」 第40章】







   こちらは今日も雨となりました。
  これまでと違って時折、雨脚も強くなる断続的な雨。

   しかしながら午後には上がり、晴れ間も。
  尤も夕方になって再び降り始めましたけれど。
  それにしても今年は、良く降りますね。













   さて、先日ハワイに
  住む叔母に写真を
  送りましたら、
  又々、お礼の手紙が
  今度は長文で
  届きました。
  (便箋にビッシリ2枚)

   20代から米国に住む
  叔母は、日本より
  外国暮らしが長いのに、
  純日本的。

   手紙も横書きは、
  これまで1度もありません。
  今回も和紙の便箋に縦書き。

   常に前向きで行動的な叔母は、私とは性格は
  少々、違いますが、趣味など似ている事が多く、
  波長が合います。

   叔母には恐れ多い? 気もしますが、
  こうなれば、“同類” という事にさせて頂きましょう。
  でも、手紙っていいですね。

   幸い、ご近所には手紙の好きな友人もいます。
  右上の写真は、その友人から貰った物。
  これからも、せっせと手紙を書く事に致しましょう。

小説を行く!

2015-09-06 18:27:57 | 心の宝石箱



【錦帯橋】


【瑠璃光寺】










   起床時こそ降っていませんでしたが、
  早くも雨の休日となりました。

   降ったりやんだりの、この所、定番になっている雨。
  それにしても今年は雨が多いですね。
  そのお陰で、厳しい残暑からは解放されているのですが。
















   さて、折角ですので、
  この所の山口関連に
  便乗して。

   今日は、つい最近、
  届いたばかりの
  記念硬貨セットを。
  (千円、五百円)

   地方自治法施行
  60周年という事で
  発行されたもの。

   千円が 「錦帯橋」、
  五百円が 「瑠璃光寺」
  の五重塔です。

   そう言えば、
  山口の【瑠璃光寺】

   名前も素敵ですが、
  黒っぽい五重塔が
  多い中で、その
  美しさに魅了された
  ものです。

   尤も私には
  記念硬貨収集の趣味はありません。
  主人からちょっと拝借。

   ところで、つい最近読んだばかりの、
  小説の中の町を辿(たど)る羽目に。
  でも、何だか楽しいですね。

   先日も記しましたが、内田康夫著 「箱庭」 に
  登場する町に行く事になるなんて。

   (本を処分する前に、“積んどく” だった
  昔の本を今、読み進めている所です)

   こんな娯楽性の高い推理小説の類(たぐい)でも
  活字から得るものは、テレビのサスペンスドラマよりは
  数段、ある気がします。

   
   




「旭光病院という、もっぱら金持ちだけが
利用する病院があります。
ただし柳井市内ではなくて
平生町という所にあるのじゃが、
平生言うても遠くの人には分からんので、
一般的には柳井の 旭光病院
言うておるかも知れん。
海岸に面した丘の上の、豪勢な設備の病院と言うか
まあ、医療設備の完備した
ホテルみたいなもんじゃなあ。
そう言えば、宮藤さんが自分の老後のために
作ったと言う噂があったのかも知れん」                    
                      【内田康夫著 「箱庭」】

旅をする者にとっては、
あまり混雑しすぎるのは迷惑だが、
適当にお客がいてくれた方が、
心浮き立つような楽しさがあって、
いいものである。
そういう意味からは少し寂しい気がした。
                【内田康夫著 「湯布院殺人事件」】








   上記の 「旭光病院」 が 「光輝病院」 として
  実在している事は先日も記しました。

   同じく文中の 「宮藤さん」 はどうやら、
  「岸元総理」 のようです。
  (玄関に記念碑があるとの事)

   金持ちだけが利用・・云々は、全く違うようですけれど。
  この病院も例に洩れず、老人病院となっているようです。

   内田氏も遠くからでも目立つ、
  白亜の病院が余程、気になったのでしょう。

   最後に。「旅をする云々・・」 は、
  伊藤公記念館で感じた事です。念のため。

紙片が届ける絆のある暮らし ~ その5

2015-08-26 19:41:36 | 心の宝石箱















 バーサ・シャーリーには
手紙を書く才能があり、時を経て後までも
美しさと香気を留める言葉と思想が、
書き手の美しい個性を具体化していた。
手紙は愛情深く、親密で、神聖であった。        
                    【「アンの愛情」 第21章】









   昨日の荒れた天気が嘘のような空になりました。
  日中は、30度越えですが、カラッとしています。

   空は澄み、天高くなって来ました。
  影も色濃くなり・・。そこかしこに秋を感じています。

   秋と言えば、鈴虫の声。
  今も美しい声を張り上げています。
  思わず聞き惚れている私がいます。



















   さて、ハワイに住む叔母から手紙を貰っておよそ1ヶ月。
  早く写真を印刷しなければ・・
  早く返事を書かなければ・・。

   思うばかりで、こんなに日が経ってしまいました。
  今頃になって、やっと返事を書いた私。

   それに比べ、叔母の筆まめな事と言いましたら・・。
  誰にでも出来る事ではありませんね。

   気持ちがいくらあっても行動が伴わなければ、
  単なる言い訳に過ぎない事を又もや痛感しています。

   それにしても写真を同封して分厚くなった封書が、
  ハワイまでたった110円とは。

   「写真がなければ、もっと安いですよ」
  ~とは、郵便局の方。

   写メールもいいけれど、
  こんなアナログな方法も捨て難いですね。

紙片が届ける絆のある暮らし ~ その4

2015-07-25 17:12:07 | 心の宝石箱














 「そう言えば、アヴォンリーに
電話があるなんて本当と思えないわね。
この懐かしい、のんびりした昔風の土地に、
電話なんかあんまり当世風で、近代的で、
似合わない感じだわ」
(中略)
「でもあたしは・・・・・
アヴォンリーが 『近代的不便』
そこなわれない方が
いいのにという気がするのよ。
(中略)
そんな事は馬鹿げているわ ――
それにセンチメンタルでもあり ――
不可能でもあるわ」                   
                 【「アンの夢の家」 第1章】








   今日は、朝からカンカン照りの天気となりました。
  ただ、室内は風が通り、(午前中に限れば)
  30度に達していませんし、湿度も60%を切っていますから、
  我慢出来ない暑さではありません。

   それでも高原の朝の爽やかさがあった、
  昨日とは雲泥の差ですが。

   とは言え、さすがに午後は暑くなりました。
  相変わらず、カラッとしていますから、
  日が落ちれば、涼しくなるかも知れません。













   さて、 『アンの世界』
  なら大切な通信手段
  であった手紙。

   その時代でした
  なら電話にも、
  『近代的不便』?
  が、あったかも
  知れませんね。

   しかしながら、
  21世紀の今、電話より
  時間のかかる手紙を
  選択した私です。

   今日、改めて
  思ったのですが、
  手紙って、やはり
  億劫になりますね。

   書かなければ・・
  と思っているうちに、
  アッという間に
  時間が経ってしまって。

   元々、文字を書く事が
  嫌いではない私がこの有様。

   劣化してしまった事を痛感させられたものです。
  文字を書かなくなったのですから当然ですけれど。
  そんなこんなで。

   久し振りにしたためた手紙は、案の定、
  気に入りません。書き直しても多分、一緒でしょう。

   前述しましたが、何分(なにぶん)にも、
  日常的に文字を書かない生活に浸りきっていますから。

   でも今更、電話は機会を逸しました。
  仕方ありません。これで出す事に致しましょう。

   こうなれば、こんな時代に敢えて(違う意味で)
  近代的不便? を選択しましたが、
  手紙は、単なる自己満足かも知れませんね。