【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

瀬戸の残照

2015-08-30 16:02:18 | 旅気分・夢気分















   雨の日曜日となりました。
  ごくごく弱い雨が降ったりやんだり。
  いいえ、やんでいる時の方が多いかも知れません。

   ただ、こんな天候ですから気温の割に湿度が高くて。
  じっとしている分にはいいのですが。

   









【反対側(東)の海 ~ 薄紫の夕景】








   さて、唯一、お天気に恵まれた8月27、28日の2日間、
  久し振りに山口へ行って来ました。2年振り。
  (前回は、【こちら】

   元々は行動的な叔母が最近、少々、引きこもりがちに
  なっているのを外に連れ出す事も一つの目的です。

   今回も一泊ですが、さすがに往復1000km弱は疲れます。
  (全走行距離944㎞) これからは、もう1泊必要ですね。

   とは言え、日常の喧騒(けんそう)を離れ、
  晩夏の瀬戸の海に沈む夕日や家路を急ぐ漁船の航跡を
  ただ、ぼんやり眺めているだけで癒されます。

   オレンジに染まる晩夏の海と空。
  一方、反対側の海に目を転じると淡い墨絵の世界。
  空と海、島が一体となって美しいです。

   夜は夜で漁火(いさりび)も。
  これはこれで、心安らぐ優雅なひと時です。

   そして叔母との久し振りのお喋り。
  叔母も喜んでくれ、何よりです。

   ~明日に続きます。  

紙片が届ける絆のある暮らし ~ その5

2015-08-26 19:41:36 | 心の宝石箱















 バーサ・シャーリーには
手紙を書く才能があり、時を経て後までも
美しさと香気を留める言葉と思想が、
書き手の美しい個性を具体化していた。
手紙は愛情深く、親密で、神聖であった。        
                    【「アンの愛情」 第21章】









   昨日の荒れた天気が嘘のような空になりました。
  日中は、30度越えですが、カラッとしています。

   空は澄み、天高くなって来ました。
  影も色濃くなり・・。そこかしこに秋を感じています。

   秋と言えば、鈴虫の声。
  今も美しい声を張り上げています。
  思わず聞き惚れている私がいます。



















   さて、ハワイに住む叔母から手紙を貰っておよそ1ヶ月。
  早く写真を印刷しなければ・・
  早く返事を書かなければ・・。

   思うばかりで、こんなに日が経ってしまいました。
  今頃になって、やっと返事を書いた私。

   それに比べ、叔母の筆まめな事と言いましたら・・。
  誰にでも出来る事ではありませんね。

   気持ちがいくらあっても行動が伴わなければ、
  単なる言い訳に過ぎない事を又もや痛感しています。

   それにしても写真を同封して分厚くなった封書が、
  ハワイまでたった110円とは。

   「写真がなければ、もっと安いですよ」
  ~とは、郵便局の方。

   写メールもいいけれど、
  こんなアナログな方法も捨て難いですね。

移ろう季節と 「朝の美人」

2015-08-24 18:41:18 | 四季のスケッチ


















 今は黄昏時たそがれどきです。そう言えば、「黄昏」って、
いい言葉じゃないこと?
あたしは夕暮れよりも好きだわ。
ビロードのような感じで、陰影をたたえて、
そして ―― そして ―― 黄昏らしいんですもの。                     
                         【「アンの幸福」】








   “朝から青空” が戻って来ました。
  日が照れば、日中はかなり暑くなります。

   しかしながら、一時の暑さとは違い、
  カラッとした暑さです。

   おまけに朝晩は涼しくなって、
  随分、しのぎやすくなりました。
  











   そんな季節の移ろいを
  如実に反映している
  のが 「朝の美人」
  こと、朝顔でしょう。

   夏の盛りは、
  せいぜい午前中
  までだった花が
  今では一日中。

   しかも紫、瑠璃色、
  淡い水色と・・。
  咲き乱れています。

   大好きなブルー系
  の色が1度で楽しめる
  のですものね。

   そして僅かですが、
  日射しが斜めになって
  来ました。

   当然、日没も
  早くなり・・。

   そう言えば、黄昏の
  空が美しくなるのは
  丁度今の季節、晩夏。
  刹那の空に遭遇出来ます。










【黄昏の空 ~ 午後6時半】

赤い宝石 ~ アブチロン

2015-08-22 18:16:56 | 香る庭の花綴り



【「アブチロン」(別名:チロリアンランプ)】


【アブチロンの葉に】










   今日も昨日同様の空となりました。
  蒸し暑さも変わりません。

   今日は、朝からツクツクボウシの声。
  それにしても夏蝉の声と違って、ツクツクボウシのそれは、
  どこかユーモラスですね。思わず笑みがこぼれます。











【午後3時の朝顔】










   庭のアブチロン(チロリアンランプ)が、
  赤い花を付けているではありませんか。(冒頭の写真)
  まだ完成形ではありませんが。

   苗を求めた時、
  「開花するまで1、2年かかります」 ~ とありましたので、
  全然期待していなかっただけに嬉しくなります。

   そう言えば、植える気になったのは、
  【こちら】 のお宅の花を見てから。

   真冬なのに、見事に咲いていましたっけ。
  尤も、ここまでになるのは、何年もかかるでしょうけれど。

   そして朝顔。遥か天上に群れ咲いて。
  しかも午後3時という時間に。秋が近付いていますね。  

枯れる境地 ~ 職人技

2015-08-21 17:17:38 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【侘びと寂び ~ 備前焼】











 備前焼 は土と火だけの作品。
では単調かと言えばそうじゃなくて、
炎の当たり方や灰のかぶり方で、
計算し尽くせない変化が起こるものらしいわ」

釉薬うわぐすりを使わない備前焼は、
炎と土の出会い方一つに
勝負がかかっている。
どんなに計算しても決してし尽くせない」                    
                 【夏樹静子著 「霧の向こう側」】










   雨こそ降っていないものの、鬱陶しい天気になりました。
  ここ何日かは気温こそ、30度を切っていますが、
  今の湿度は70%弱。午前中は70%台後半も。

   遥か南の海上に二つもの台風が居座って
  いるからでしょうか、これではたまりません。





















     さて、随分久し振りとなりました。
    およそ2週間振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。

     珈琲は毎日、それも1日に何度か頂いていますが、
    なかなか開店までには至りません。

   おまけに最近は、珈琲豆の方にばかり
  入れ込んでいましたから、尚更です。

   本来の器などへの気配りは、当然なおざりに。
  今日は、これも久し振り、備前焼のカップを取り出しました。
  折角ですから、昨日の白薔薇も備前焼の花瓶に挿しましょう。

   そうそう珈琲は、「富久栄珈琲」 のリピートです。
  こちらのお店の珈琲を色々、試してみたくて、
  (ブラジル・スペシャルカキェンドを除き)違った銘柄の物を。

   今回は他に、「グァテマラ・インフェルト」、
  「富久栄ブレンド」、「ビターブレンド」 の4種。
  全1kgなので当分、楽しめそうです。

   グァテマラは、前回注文の、
  「グァテマラ ラ・ソルダ」 の方が好みでしたけれど。

   これまでストレートオンリーでしたが、
  ブレンドもイケる事を知ったのは、こちらのお店から。

   とは言え、これまでリピートは2回が最高。
  まだまだ他のお店の誘惑しきり。
  次は、深焙煎専門のお店にしましょうか・・?

白薔薇の魔法

2015-08-20 19:12:38 | 薔薇の追憶




 










 暗くなってからの世界は
何て不思議なんだろう!
(中略)
段々の側の繁みの大きな 白薔薇 は夜見ると、
小さな人間の顔のように見えた。
薄荷 の香は友達のようであった。  
                   【「炉辺荘のアン」 第31章】







   雨で明けた今朝。
  尤もそれは連続的なものではなく、降ったりやんだり。

   午後になると、やんでいる時間の方が多くなって来ました。
  いいえ、ほとんど雨は降っていません。
  ただ何分にも凄い湿気。不快指数は、昇りっ放しです。










【薄荷の白い花】










   さて晩夏の薔薇、第2弾は白薔薇。
  そう、リラ版 「白い貴婦人」 です。

   こうして登場するのは、もう何度目になるでしょう。
  その 「白い貴婦人」、蕾だったものが、
  いつの間にかこんな風に。

   薔薇は、どんな時だって美しいのですが、
  強(し)いて言えば、三分咲きから七分咲きくらいが
  一番美しいような気がしてなりません。

   ただ、前回も記しましたが、
  満開になった薔薇の形が、その都度、
  違う事に気付いてからは、毎回楽しませて貰っています。
  同じ1本の木からですのに不思議ですね。

   とは言え、蕾の時も咲き乱れる姿も、
  ワイルドさえも特別気高い白薔薇。
  これこそ、白薔薇の魔法ですね。

   そうそう、薄荷の小さな白い花も咲き初めました。
  薔薇とは対照的な花ですが、香りでは負けていません。

   花と葉の香りの違いこそあれ、
  香りの際立(きわだ)つ季節は、もうすぐです。   

晩夏の薔薇

2015-08-18 18:52:18 | 薔薇の追憶



















 空はどこまでも澄んでいるが、
山の側には軽そうな雲が一切れ、
遊ぶように浮かんでいた。                 
             【夏樹静子著 「霧の向こう側」】








   ここ2、3日、不安定な空が続いていましたが、
  今日は快晴となりました。

   今日も涼しい朝を迎えました。
  蝉も、いつの間にかツクツクボウシだけに。
  もうクマゼミの声は聞こえません。

   庭のあちこちには、蝉の抜け殻。
  お盆も過ぎ、夏の終わりが近付いています。










 
【野辺の花 ~ 「嫁菜(ヨメナ)」】










   さて、晩夏・・と言うには、まだ早いかも知れません。
  しかしながら、今年は既に “秋” さえ感じている私。
  そう言えば、薄紫色の野菊(嫁菜)も・・。
  
   薔薇に至っては、まさにそう。
  秋は他の季節に比べ、より格調高く美しくなる季節。

   それは、香りも然(さ)る事ながら、
  「匂い立つような美」 でもありましょう。
  そうそう、今日の薔薇。

   春には、アンティークピンク、
  もしくは淡い藤色でしたのに、今回は開花すると白に。
  写真の通り、比べて見ると一目瞭然ですね。

   わが家の白薔薇は、咲く度に形が違います。
  今度は色まで変化・・? 
  尤も、土や肥料によっても変わるそうですが。

   ともあれ、ピンクの薔薇は力強さこそありませんが、
  見ているだけで、優しさに包まれます。
  勿論、ロマンティックな夢なら全てお任せです。 

薔薇の余韻 ~ その2

2015-08-14 18:28:58 | 薔薇の追憶







【ニュー・ウェーブ】










 「うちの小さな裁縫室は
港を見晴らしていますので、
窓際に座って目の保養をするんですよ。
色も影も2分と続いて
同じじゃありませんものね」 
                【「炉辺荘のアン」 第10章】







   今日も涼しい朝を迎えました。
  エアコンの効いた室内と効かない室外の
  ムッとした空気感がありません。

   そう言えば、今日は1度も蝉の鳴き声を聞きません。
  蝉も、お盆休み!?
  鳴かなければ鳴かないで、何だか淋しいですね。









 
【庭に咲いた百合を花瓶に飾って】








   さて、昨日の薔薇は、
  たった1日でこんな風になりました。(冒頭の写真)
  その都度、微妙に形を変え、色を変え・・。

   前回は開花に従って色が濃くなったものですが、
  今回は全く逆。

   パッと見には、白薔薇と見間違えそうな、
  淡~いピンクになりました。    

   ところで、窓際・・窓辺。大好きな場所です。
  とりわけ自分の指定席から視界に入る庭の花は、
  なるべく好きな花を植えるようにしています。

   「座りたる位置より萌(燃)ゆる庭の夏(秋)」
  と言った感じでしょうか・・。
                   (森村誠一著 「霧笛の余韻」 より)

   中でも薔薇は常に視界に置いておきたい花。
  しかしながら、花が咲く前に虫にやられたり。
  咲いても年によってバラツキがありますね。

   そうそう、こちらの白百合。                     
  背丈が2メートル近く伸びましたので切り取って花瓶に。
  自然からのプレゼント。何とも有り難い花なのです。

薔薇の余韻

2015-08-13 18:48:18 | 薔薇の追憶
















 乾いた大地が雨を歓迎したので、
庭の花は再び雄々しく顔を上げた。                      
                【「炉辺荘のアン」 第27章】











   今日は起床時、久し振りの雨となりました。
  尤も一日中、降り続くのではなく、
  やんでいる時の方が多いのですが。

   その後も日が射して来て、そのまま晴れるのかと思うと、
  いきなりザ~ッと来たり。何とも安定しない天候です。

   今日も、猛暑からはひとまず解放されましたが、
  湿度が高く、まるで梅雨時のような鬱陶しさです。





















   梅雨と言えば、雨に濡れた薔薇。
  先日の炎天下の薔薇も、うなだれる事なく、
  凛としていましたが、雨の薔薇も絵になります。

   おまけに雨の宝石を纏って佇む姿は、
  まるで季節が逆戻りしたかのよう。

   ただ、その当時、共生していた真っ白な半夏生は、
  その葉を緑から黄色、茶色へと只今、変身中。
  既に葉を落としているものも。

   周囲の様相は、明らかに変わっています。
  そんな中ですから、余計に薔薇が輝いて見えますね。
  何度でも咲いてくれますから。

   
    

   








 

















   話は、ガラッと変わります。
  上の写真は、日伊国交150周年と日仏交流150年の記念ロゴ。

   ご覧の通り、両方共、素晴らしいですね。
  両国の特徴が的確にデザインされて、晴れやかな気分になります。
  記念ロゴは、こうでなくてはいけません。

   一方、何が伝えたいのか分からない、東京五輪のそれ。
  暗い気分にこそなれ、祝賀気分には程遠い・・。

   やはり、感覚的に違うような気がします。
  早く何とかして貰いたいのですが・・。

美しくも儚き絆の花

2015-08-12 18:03:56 | 香る庭の花綴り

















 「この庭が大好きですわ。
古風な花 が一杯あるんで
喜んでいるんですよ。・・・」          
                     【「アンの夢の家」 第8章】























   朝晩が随分、しのぎやすくなりました。
  昨日もお伝えしましたが、クマゼミに混じって、
  ツクツクボウシが鳴けば、空もほら、こんな空に。  

   起床時、何の変哲もなかった
  (春から夏にかけては、いつもそう)空が変わって来ました。

   朝がこんな空でしたから日中もカンカン照りと、
  あのうだるような暑さは、ひとまずお休みです。

   こうなると、夏の終わりも間近。
  尤も、このまま終わる事はありませんが、
  少々、切ない気分になりますね。

   さて、又々、朝顔の話題です。
  一体、今年は何度目になるでしょう。
  取りも直さず、今満開です。

   ところで、古風な花と言えば、
  朝顔ほどピッタリの花はない気がします。

   平安時代に中国から渡来したと言いますから、
  かれこれ千年以上。日本原産でないのも意外。
  尤も、一般的に広まったのは江戸時代とか。

   垣根などに蔓がしっかり巻き付いて離れない様は、
  まさに絆の花。「固い約束」という花言葉も、
  そんな所から生まれたのでしょう。