【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

緑の中の小さな煌き

2011-05-31 16:16:08 | 路傍の花~道草



【胡蝶の舞い~「トラディスカンティア」】




アイリーン伯母さんの家と隣家の境にある
ライラック の生垣から良い匂いが
波のようにジェーンの顔を打った。
芝生の隅に立っている ポプラ は、
青々とした笑いで震えていた。
林檎 の木は親しげに腕を差し伸べていた。
白いかもめが舞い上がったり
さっと舞い下りたりしている
港の向こうに、
雛菊ひなぎく が点々と咲く原が遠くに見えた。
雨上がりの空気は湿り、快かった
             【「丘の家のジェーン」 第11.】


   こちらは久し振りに、
  “朝から太陽” を迎えました。

   こんな時、つい、ちょっとだけ・・
  と紅茶に加えるローズマリーや
  セージの葉っぱを採りに庭へ。

   それが思わぬ長居になる事も
  しばしばです。今日もそんな愚を。

   何と言っても今の季節は、
  1番紫外線の強い季節ですのに。
  勿論、スッピン。

   そのくせ外出する時には、
  つば広の帽子にストール、
  サングラスの完全武装。

   こんな怪しい? 格好までして
  家(うち)では抜けている私です。
  「頭隠して尻隠さず」 ですね。

   さて、今日で 5月も終わり。
  明日から 6月なのですね。

   私の中では、もう 6月。
  そのスピードは年々、早くなって行くような気がします。
  東日本大震災など、色々あった今年は特にそんな気が。

   ところで上記の文章は、一足先に 『アンの世界』 の6月です。美しい世界。
  私達の世界は、北海道を除いて梅雨の真っ最中ですが、
  それでも緑は一段と濃くなり、眩(まばゆ)いばかりです。

  
【「昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ)」・森の恋人~「ブラックベリー」】

     さてこの季節は、雨に濡れる
   紫陽花は特別の風情がありますね。

      でもそんな中で、派手さは
    全然ないけれど、華奢なのに
       しなやかな野の花に
      より心、惹かれます。

      今日は、そんな庭に咲く
    小さな野の花を集めてみました。
      可憐ですね。(一部除く)   

レースとポプリのメッセージ

2011-05-30 16:43:56 | 私の手作り夢時間






クラドックのために デッキチェア を備えてくれたので、
彼はそれに腰を下ろしていた。
そして、その側に、肩掛けと大きな毛布に
膝を包んだ マープル編物 をしながら座っていた。
目の輝き、しんと静まり返った静寂、
マープルが編んでいる編み針の触れ合う規則的な
カチカチという音、そういったものが、
警部を眠りに誘い込む雰囲気をかもし出していた。
                  【A・クリスティー作 「予告殺人」】 


   


   台風は過ぎ去ったというものの、
  午前中はなかなかスッキリした天気という訳には参りません。

   それでも午後になって、やっと青空が戻って来ました。
  随分、久し振りの青空のような気がします。

   その台風、昨日のうちに温帯低気圧となりましたが、
  堤防の損壊した被災地が心配ですね。









   

   さて、母の影響で初めてレース針を手にしたのが
  小5の時ですから、レース編み歴は結構長い私です。

   押入れを整理していましたら、
  こんなレースが出て来ました。

   しかも、今なら到底根気が続かないモチーフ編み。
  全部で144個(8×18)の、モチーフ+縁編み。
  気の遠くなる作業です。

   そう言えば先日、手にしたレース編みの本に、
  次のような文章を見つけたものです。




お茶でも・・と思った時、
何かが足りない事に気付きました。(中略)
ふと私の心に長い間しまい込んでいた、
レース編みのテーブルクロス が浮かんで来ました。
とっておきの白いテーブルクロスは、
陽の光に眩しく映えました。
何か欲しかったのは、これだったんだと
私の心は満ち足りたのです。(中略)
皆様もお編みになったレースを
しまっておかないでどんどん使って下さい。


   

   私も以前は、(特にクロス類)使うのが勿体なくて、
  しまい込んだまま・・というのが良くありました。

   白いレースは大層美しいけれど、
  埃(ほこり)を吸い込んですぐに汚なくなってしまいますし、
  それより何より編んだ事で満足してしまう部分も。
  でも今は、惜しげもなく使っています。

   それに汚れたレースは、最後には紅茶で染めればいいですから。
  尤も紅茶の量や、染める材質によって濃淡はありますが、
  それも面白いですね。

   私の場合、毎朝紅茶を頂きますので、
  出がらしを使っているのですが、アイボリーに染まります。

   今日も早速染めました。(7個の紅茶パック)
  勿論、新品でもいいですが、その場合、うんと濃くなります。(肌色)

淑女の涙

2011-05-29 15:21:21 | 薔薇の追憶








が降って ・・・・・ 降って ・・・・・ 降り抜いた。
「世界がもう1度、乾く事があるかしら?」
と、ダイが絶望してうめいた。
              【「炉辺荘のアン」 第29章】


   

   激しい雨音にふと目覚めた朝。
  反射的に枕元の時計に目を遣ると5時20分。
  雨音の音楽をバックミュージックに、再び夢の中へ・・。

   台風の影響で、朝から大粒の雨となっています。
  雨音は普段でしたら全く聞えませんから、かなりの量の雨でしょう。

   それでも、ごく僅かな時間ですが、小雨になる事があり、
  待ち兼ねたように庭に出る私。
  寧ろそれは、いそいそ・・と言っていいかも知れません。

   それは勿論、薔薇を見るため。
  雨の中傘をさし、何ともご苦労な事です。

   写真は、リラ版 「淑女の薔薇」。
  同じ赤でも深みのある深紅の薔薇です。

   薔薇は、こんな風に涙をこぼしても絵になるのですね。
  勿論微笑みは、その何十倍も美しいですけれど。
  








   

   一方、こちらは真珠の涙をこぼしていた昨日の薔薇。
  リラ版 「白い貴婦人」 は、今日は清楚な微笑みを・・。

   早速、切り取ったものですから、
  今では部屋中に芳(かぐわ)しい芳香を。
  先日の花びらポプリと共に、至福のひと時です。





淡化粧した庭

2011-05-28 17:08:28 | 香る庭の花綴り







デイヤス・ホールは、
戦争の間にひどく荒れてしまった。
アスパラガス の苗床だった所には
浜麦 が生い繁っていた。
アスパラガスのふさふさした葉が少しばかり
波打って僅かにその名残りを留めている。
野襤褸菊ノボロギク野昼顔 などの雑草だけが
どれもこれも元気良く育っていた。
             【A・クリスティー作 「予告殺人」】



   午前中は、何とか小康状態を
  保っていた空も午後になると
  本降りになって来ました。

   そう言えば台風、石垣島は
  暴風域に入ったそうですね。
  台風の進路が気になる処です。

   こんな雨の中、(昨日もですが)
  続々と 「白い貴婦人」 こと、
  バニラ色の薔薇が微笑んでいます。

   いいえ、真珠の涙・・でしょうか・・。
  どちらにしても絵になる薔薇ですね。

   今日は雨粒の宝石を纏(まと)って
  いますから、いつにも増して
  瑞々しい気がします。

   一方、殊の外、雨が嬉しそうなのは
  「白十字のマザー・テレサ」 こと、
  こちらの 「ドクダミ」 でしょうか。 

   昨日は1、2輪花を見ただけでしたのに、
  俄(にわ)かに増えた気が・・。
  庭が白十字の花で埋め尽くされるのも、もうすぐです。






【どくだみ】

【「藜(アカザ)」】


   


   そして、もう一つ、ほんのり頬を染めたのは、「藜(あかざ)」。
  去年は、ゼラニウムの鉢に、たった1本だけ咲いたものですが・・。

   その種がこぼれたのでしょうね、今年は沢山咲いています。
  ドクダミもそうですが、この藜も食用になりますものね。

   上記のA・クリスティーの文章ではありませんが、
  これらも雑草の部類に入るのでしょうね、逞(たくま)しさを感じます。

   そうそう、これも上記の 「野襤褸菊(ノボロギク)」。
  道端や空地等、どこでも良く見掛ける黄色い花ですが、
  “野に生える、ぼろ菊” だからとか。
  そのままではありませんか。いやはや・・。

薔薇の雨音

2011-05-27 15:43:55 | ハーブと香り雑学








早咲きの古風な黄色い 薔薇 の繁みは
もう花盛りであり、
芥子けしの影がそちこちで踊っていた。
石垣は深紅の蕾の葉鞘ようしょうを星のように散りばめた
野薔薇 の繁みで窒息しそうになっていた。
薄いレモン色の百合とクリーム色の水仙が
隅に咲いていた。
リボングラス、薄荷はっか、けまんそう、葉鶏頭はげいとうよもぎ
牡丹、スウィートバーム、スウィートメイ、
アメリカ撫子なでしこなどがあり、満足しきった
ビロードのような蜂がぶんぶんうなっていた。
                 【「丘の家のジェーン」 17.】



   ごく弱い雨が、
  降ったりやんだりしています。

   こちらは昨日(26日)、
  例年より10日余り早い
  梅雨入りを迎えました。

   こんなお天気のせいでしょうね、
  大層肌寒く、ワンピースの上から
  もう1枚セーターを羽織る始末。

   そして庭では、いつの間にか
  ドクダミが辺りを席巻(せっけん)。

   ただ開花しているのは1輪か2輪。
  こちらも例年より幾分、遅いようです。

   そんな雨模様の天気の中、
  微笑んだのはリラ版
  「白い貴婦人」 ことバニラ色の薔薇。
  まさに真珠の微笑みです。

   一足先に咲いた同じ薔薇に、
  茶のシミを発見して内心
  がっかりしたものです。滑らかな陶器のような肌。






   

   ところで何度か登場しています、こちらの 「薔薇の花びら石鹸」。
  このように、ポプリとして利用するのが1番いいようです。

   夏場、窓を閉め切って家を空けた時に感じる、瞬間こもったような臭気。
  これを置いて出掛けた今回は、全くそれがありません。
  こんな花びら石鹸の存在を教えてくれた友に感謝。そう言えば・・。

   薔薇には室内の嫌な香りを取り除く成分があるそうですね。
  いつか求めた薔薇のお香に、そんな事書いてありましたっけ。

   今日のタイトルは、薔薇の雨音なんてロマンティックなものになりましたが、
  放射能の雨・・~なんて、笑い話にもなりませんね。
  そんな風にならない事を切に祈って。

歴史浪漫の薫る町~その2

2011-05-26 15:58:35 | 旅気分・夢気分





   起床時などは、まるで雨など
  無縁のような空でしたのに。

   予報通り、お昼頃から何だか
  怪しい雲行きに。風も出て来ました。

   と言っても15時30分現在、
  まだ雨は降っていませんが・・。

   さて、今日も昨日の続きを。
  松蔭神社を後にした私達は、
  テレビなどでもお馴染みの
  萩城城下町を散策。

   昨日も美しい町・・と記したものですが、
  あちこちで掃除をしている人に遭遇。
  文字通り、塵(チリ)一つ落ちていません。

   高杉晋作を初めとして、
  木戸孝允など日本の夜明けを作った、
  志士達の生誕の家が並びます。

   まるで日本史の教科書の中を
  歩いているような感覚です。それにしても銅像の多い町ですこと!





【公衆トイレも時代風(右上)】






【重要文化財の菊屋家】

   
   

   又、菊屋横町や江戸屋横町などの横町の名前にも当時が偲ばれます。
  この同じ道をかつて高杉晋作達が歩いたと思うと、感激です。
  萩焼や古美術のお店を覗いたり・・。

   こんな風に個人のお店は見て歩いたのですが、
  最後に行こうと思っていた、「萩焼会館」 には時間的な都合で行かずじまい。
  そこで買い物をしようと思っていただけに唯一の心残りです。

   もう一つ、地下水で入れるこだわり珈琲の 「異人館」 という喫茶店にも。
  でも、道も覚えた事ですし、次の楽しみに取っておきましょう。
  そうそう帰りに訪れた、道の駅 「松陰記念館」。

   そこで松蔭の講義の様子を再現していましたが、
  (8畳くらいの部屋で沢山の武士を指導していたようです)
  その講義は現在のように画一的なものではなく、
  それぞればらばらの質問を受け付け、それに答えるというものだったようですね。

   孟子に通じ、博学だった松蔭だからこそ出来た講義でしょう。
  それは本当に分かりやすく、噛んで含めるような教え方。
  亡くなったのは弱冠29歳。こんな偉人がいたなんて、驚嘆です。

   「萩に生まれた幸福を思う」
  若干の違いはあるかも知れませんが、市民会館の壁に掛けられていたこの言葉。
  誇りに思える古里があるって、素敵ですね。

歴史浪漫の薫る町

2011-05-25 16:35:16 | 旅気分・夢気分

【松蔭神社】


【松下村塾】



   

   快晴が続きます。おまけに 「ホー、ホケキョッ!」 と鶯の声。
  意外な近さに感じられ、すぐ外に出てみましたが・・。
  見つかる筈はありませんね。

   こんな風に今日という1日を迎えたものですが、
  残念ながら、この良いお天気も今日までなのだそうですね。

   さて、昨日の続きです。
  2日目の朝。起床して早速付けたテレビから流れる天気予報は、雨。

   目の前の、本来なら春の陽光に煌(きら)めく光の海は鉛色。
  それでも私達は予定通り、西へ車を走らせる事にしました。
  幸いにも雨は、ほとんど降っていません。このまま降らない事を祈って。

   途中、道の駅に寄り道しながら国道を走る事、2時間余り。
  山の緑が目に沁みる、「萩往還道」 と呼ばれる山間の道を抜けると、そこは萩。
  この道こそ、参勤交代や幕末志士が往来した歴史ある道なのですね。





【歴史を感じる藩校が前身の 「明倫小学校」】


【校舎をぐるりと囲む歴史ある白塀に圧倒】

   
   

   萩では、松蔭神社を筆頭に萩城下町を散策しました。
  有り難い事に、ここでも傘の出番はありません。

   萩の印象としては一言で、清潔、清廉な美しい町。
  “さすが、吉田松陰や高杉晋作を生んだ町” と思わずにはいられません。

   そこは静かに、たおやかに時を刻んで来た町。
  それでいて、古いものと新しいものが上手く融合しているのですね。

   人も温かです。ちょっときょろきょろしていましたら・・。
  「どこか、お探しですか?」 「写真、お撮りしましょうか・・?」
  気軽に声を掛けて下さって。

   私はこれまで山口東部、所謂(いわゆる)、
  「周防(すおう)の国」 中心に見て廻ったものです。

   司馬遼太郎作 「世に棲む日々」 にもありましたが、
  どちらかと言えば、周防は農漁民の町なのだとか。

   翻ってこちらは 「長門の国」。
  肌に当たる風も、明らかに違うような気がします。

   こちら萩は、武士の町。決して派手さはないけれど、質実剛健な町。
  清貧に甘んじると言いますか・・。ゆかしい町なのです。
  雅(みやび)な山口とも又、違って。
  




【伊藤博文別邸】



   ~長くなりました。明日に続きます。

たゆたう瀬戸の海

2011-05-24 16:36:26 | 旅気分・夢気分

【宮島SAより宮島を望む ↑ ↓ 】











【アン気分に浸れる場所:大きな桜の木の向こうに広がる海 ↑ 】



   


   昨日の雨は上がりました。
  起床時こそ、スッキリしない天気でしたが、その後、一気に回復。

   久し振りに青空が戻って来ました。
  空気が澄み、爽やかです。それにしても今朝の寒かったこと! 
  昨日もそうですが、この季節のこの寒さ、震え上がったものです。

   さて、このブログをご覧頂いている方には、
  もうお馴染みの景色かも知れません。そう、私の大好きな瀬戸の海。

   撮る場所もアングルも、
  良くぞこれだけ同じものだと我ながら呆れています。

   ただ、その日の天候や時間、勿論季節によっては違いますが・・。
  それと言いますのも・・5月22、23日の2日間、山口に出掛けて来ました。

   恒例の叔母とのデート? のため、宿を取ったものの、
  その叔母に急用が出来て都合が悪くなりました。

   どうしたものかと思案していましたら・・。
  いつもは留守番役の主人が(尤もそれは仕方のない事なのですが)
  行くと言います。それならと・・出掛ける事にしました。

   ただ、今回ばかりは晴れ女を自認する私ですのに、何と雨・・。
  でも、幸いな事に移動中こそ降られましたが、
  途中の SA でも雨に遭う事はなく、目的地に程近い、
  宮島SAでは雨の形跡すらありません。完全に晴れ。

   東日本大震災では海の怖さを知りましたが、
  こちら瀬戸内海は、あくまでも優しく穏やかです。

   そして無数に浮かぶ島々にも癒やされたものです。
  これ程、美しい海を私は知りません。





【象鼻ヶ岬】




   

   今回は、いつも遠くて諦めていた萩にも行って参りました。
  実は主人が子供の頃、山口市に住んでいた事があって
  萩にも行った事があると。と言っても、僅か3年なのですが・・。

   それでも全然知らないよりはましだと。
  いいえ、ほとんど関係ありませんね。

   それにしても強行軍。従って今回の全走行距離は、1.106km。
  (往路:459km 復路:647km) 過去最高です。
  ただ、運転が交互でしたので、疲れは全然違います。

   ところで、上の4枚の写真と下の3枚の写真。
  同じように見えますが上は、太陽が出ていました。

   下は2日目(23日)の早朝。
  今にも雨が降りそうな、どんよりした鉛色の空です。

   そんな天気の中出掛けたのですが、
  その萩でも、本当に幸運な事に見学中は雨には遭いませんでした。
  それだけでも良しとすべきでしょう。 ~明日に続きます。 

陽光、緑、そしてレース

2011-05-21 16:16:16 | 私の手作り夢時間

【花びら石鹸は「ポプリ」として】







床は茶色に塗ってあったが、
それには 鈎針かぎばり で編んだ、薔薇や羊歯しだ
秋の葉の模様の豪華な敷物が敷いてあった。
糊の効いた堅苦しい レース のカーテンは、
雪のように白い。
壁紙は大層美しかった ――
クリーム色の地に水色のリボンを巻いた
銀色の雛菊が群がり咲いている ――
窓の前の台には匂いの高い、
ビロードのような葉の大きな緋色の
ゼラニウム が咲いていた。
           【「丘の家のジェーン 13.】





   こちらは今日も晴れの
  天気となりました。

   しかしながら昨日までの
  カラッとした天気とは違い、
  少々蒸し暑さも。

   でも、あくまでもほんの少々です。
  家の中にいる分には風が通り抜け、
  快適です。

   ただ、今晩辺りからお天気、
  そろそろ下り坂のようですね。

   今の処、そんな気配すら、
  ありませんが・・。

   さて今日の幸せ。
  朝、1番に庭に出ましたら・・。
  何やら鼻孔をくすぐる香気。

   待ちに待った、
  「羽衣ジャスミン」 の開花です。

   今年は本来の玄関先と、
  去年庭にも挿木しましたので、
  両方で香気を感じる事が出来るという訳です。

   そうそう、一足先に花を楽しんだ、
  (バレンタインデーのお返しに頂いた)【鉢】 のジャスミン。

   花が終わった後、地植えに。
  さすがに花はありませんが、こちらも元気に育ってくれています。






   

   さて今日は、カフェに引き続き、「レース屋さん」 開店です。
  ~なんて冗談ですが、ご覧の通り、再びレース登場です。
  (前回は 【こちら】

   一つにはカフェカーテンを作った事。(上から2枚目の写真)
  と言っても半手作りのリサイクルです。

   実は、もう着なくなったワンピースの裾。
  捨てるには勿体ない薔薇の刺繍でしたから、
  そこだけ切って長い事、しまい込んでいたものです。

   ~なんて言えば聞こえはいいのですが、
  自分自身、とっくに忘れていて。

   今回、編み溜めていた縁レースをやっと縫い付けて
  日の目を見たという訳です。

   尤も、いつか スーザン が付けていたような、
  5インチもの幅のレースでしたら申し分ないのですが。

   とは言え、手持ちの物ではこの幅が精一杯。
  (幅はあっても長さが足りなかったり)

   かと言って改めて1から編む気力はありませんので、
  これで我慢するしかありません。

   写真は、やはり縁レースです。 
  本来は替え襟用なのですが、真っ直ぐにすれば自然にフリルになりますので、
  棚飾りなどにはいいですね。(以前には、カフェカーテンも作りました)

   レースは1年中、季節を選びませんが、
  特に緑の眩しいこの季節、1番合うような気がします。
  レースを通しての光の陰影。優しい気持ちにもなりますね。

螺旋階段の淑女

2011-05-20 15:15:05 | 薔薇の追憶









ジェーンが着いた時、
うららか街60番地では午後のお茶の最中であった。
淡紅うすべに色の金魚草やチューリップや羊歯しだ
惜しげもなく飾った広い客間には大勢の人がいた。
母はゆったりした、引きずるほどの レース の袖が
付いた蘭色のシフォンをまとい、笑い興じていた。
(中略)
ゲルトルード伯母さんとシルビア伯母さんは、
ベニス・レース で包まれた姿で、
長いピンクの蝋燭が灯っているテーブルで
お茶を入れていた。
                   【「丘の家のジェーン」 4.】


   


   五月晴れが続きます。
  巷では連日、「夏日」 ~なんて言っていますね。

   しかしながら朝晩の気温の低さも相まって、湿度がなく、
  カラッとしているからでしょうね、家にいる限り暑さは全然感じません。
  







   さて、今日の薔薇。
  リラ版 「深紅の淑女」 が、
  遅ればせながら・・と開花。

   この薔薇を目にするにつけ、
  なぜか螺旋(らせん)階段の上に
  艶然と立つ淑女を連想したものです。

   勿論、大きく膨らんだ袖に、
  広がったスカートのドレスを着た淑女。

   初めは 「公爵夫人の薔薇」 こそが
  薔薇の中の薔薇と思ったものですが、
  こちらの薔薇も、どうしてどうして。

   色も同じ紅ですが、
  深みのある色、深紅。

   自分の中では 「真紅」 と 「深紅」
  ~なんて一応区別してはいますが、
  果たしてどうなのでしょう。

   公爵夫人ほど大輪ではありませんが、
  華奢(きゃしゃ)なこの薔薇、
  アンをも連想して。

   「深紅の貴婦人」 と名前を変えようかしら・・?
  そうそう、貴婦人と言えば・・。

   うっかりしていましたが、
  「白い貴婦人」 は、既に存在していましたね。

   申すまでもなく、こちらのバニラ色の薔薇。
  やはり貴婦人ですね~!