この所の朝は、
真珠色の空で明けています。
ただ、昨日も申しましたように、
気温が低めですので、
鬱陶しさはありません。
同様に、3日連続で “午後から天気”
です。こんな事も珍しい事です。
そうそう昨夜のお月様は、一昨夜とは
打って変わって、美しいものでした。
昨夜も肌寒く、この時期には珍しく、
空気が澄んでいたからでしょうね。
“・・・空中には薄荷の匂いが漂い、
どこか目に付かない所の薔薇が、たまらなく甘く香っていた。
6人も子供がいるにも関わらず、
今なお若々しい目で夢見るように芝生を眺めていたアンは、
月光を浴びたロンバルディ・ポプラの若木ほどほっそりとして
妖精じみたものは、又とないと思った。・・・”
若木・・。我家にもありました。
そう、細くて華奢(きゃしゃ)な 「リラの樹」 が・・。
今年は花こそ咲きませんでしたが、
今も若緑色の葉っぱを湛えている美しいリラの樹は、
「ロンバルディ・ポプラ」 に、
勝るとも劣っているとは思えません。
そして、「野村紅葉」 と共に、遥か頭上に背丈を伸ばした、
薔薇も目に付かない所の “薔薇の甘い香り” を放っています。
薄荷こそありませんが、これこそ、『アンの世界』!
月光に濡れ、白く輝いています。
その上、“月光に濡れる・・” なんて、そのロマンティックな響きに、
我ながら酔い・・。アンも、↓ こんな風に言っている事ですから。 ~なんて。
「有り難い事には、
あたしたちの空想には節約の必要が、ありませんわ。」
以上 【「炉辺荘のアン」 第16章】
ところで冒頭の写真は、今年もやって来たアゲハ蝶です。
このアゲハ蝶は、とても大人しく、私が近付いてもじっとして逃げませんが、
今日もやって来た白い蝶は、ひらひら舞うばかり。
そうそう、「半夏生」 の白い蝶? は、未だ緑のままです。
遅れているような気もしますが、早く風に乗ってひらひら舞う様を見たいものです。