【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

珈琲の甘く長い余韻

2017-07-21 17:56:38 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













 「雨は降らないわよ ――
 インディアン峠の上にもくもく出ている
 あのふわふわした薔薇色と白の入道雲の外、
 雲は一つもないもの。
 ああいう雲を見る度に私、鷲わしのような翼で
 舞い上がってあの雲の真ん中へすーと
 舞い降りたい気がするのよ」       
  【「エミリーはのぼる」 第12章】 








梅雨が明け、蝉がせわしく鳴き始める・・。
夏の強い日差しに白い服が、やけに眩(まぶ)しく感じるようになると、
いよいよ待ちに待った夏休みですね。

遥か昔の事になってしまいましたが、
私にとっても、懐かしさを伴って思い出されます。

夏休みだけは他の休みとは違う、特別なお休み。
特に休み明けなどは、ちょっぴり大人になったような気分を味わったものです。
不思議な感覚。













    さて、ちょっぴり久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
    今日も、大好きな薔薇のカップを取り出しました。

    それも涼しそうな青い薔薇。お皿は、ハート形。
    小さめに見えるカップですが、どうして、どうして。
    意外に入ります。
    (これにはもう1枚、大きめのケーキ皿が付いています)

そして珈琲は、「グァテマラ サンタクルス」。
フルーティーな香りとチョコレートのような甘い香りが混在し、
コクもあります。至福のひと時が過ぎて行きます。

今夜の夢は薔薇の香り

2017-07-13 17:37:17 | 薔薇の追憶


















 「あら、それから夢を見るためでもあるわ、
 マリラ。
 それにほら、部屋に綺麗な者があった方が
 余計、いい夢が見られるじゃないの。
 あたし、この枝をあの古い青い壺に挿して、
 テーブルの上に置こうと思うの」                   
  【「赤毛のアン」 第16章】 






   

今日も暑くなりました。お天気は晴れ。
既に夏本番の暑さですが、まだ梅雨明けした訳ではありません。

ですから、これでも “梅雨晴れ” なのでしょう。
ムシムシと地熱が湯気を噴き上げているような・・そんな暑さです。

丁度そんな時、一休みしていたピンクの薔薇が咲きました。
(最盛期ほどではありませんが、今ぼつぼつと蕾を付け始めています)

こんな薔薇には、さっと一陣の風が吹き抜けたような爽やかさを感じ・・。
嬉しさと共に、幸せ気分は倍増! 薔薇の効果は絶大です。

そう言えば、「幸せ!」 「楽しい!」 等々の所謂(いわゆる)、
魔法の言葉は、やはり声に発した方がいいのだそうですね。笑顔を伴って。

天災など何となく暗い気分に襲われる事の多い昨今だからこそ、
意識してでも必要な事かも知れませんね。

「朝の美人」 三重奏

2017-07-08 18:10:08 | 四季のスケッチ















 鏡の前で一生懸命、
 アンの話し振りや、
 表情、仕草などをその通り、
 真似するのだった。
 (中略)
 あの上品な顎あごの起こし加減、
 星のように、さっと輝く目の表情、
 風にしなう枝のような歩き方の
 コツを身に付けられるであろう。
 (中略)
 「でも、あたしは綺麗でなくてもいいから、
 お嬢さんのような姿になりたいですわ」
 (中略)
 アンは笑い、自分に捧げられた賛辞の
 いい所だけを受け取り、
 有り難くない所は捨て去った。         
  【「アンの青春」 第27章】 








こちらは晴れ。厳しい暑さになっています。
しかしながら、九州地方の土砂災害、大変な事になっていますね。

最近は雨の降り方が尋常ではなく、心配していた矢先の出来事です。
どこで何が起きても不思議ではない・・。

どうやら、百年どころか千年に1度の事が
起きていると言っても過言ではなさそうです。

しかもこれだけではありません。ミサイルだって飛んで来る・・。
暗澹(あんたん)たる気分になるのも詮方(せんかた)ない事でしょう。












   




さて、話はガラッと変わって。
いつの間にか、七変化の紫陽花は終焉を迎えようとしています。

「額紫陽花(ガクアジサイ)」 の中心をぐるりと囲んだ
花びらが、上を向いて来ました。

尤も紫陽花には、立ち枯れた姿にも風情があります。
これからはその変化にも心を配ると致しましょう。
一方、朝の美人こと朝顔は、これからが本番。

西洋朝顔(ヘブンリーブルー)は、
早くから咲いていましたが、いよいよ日本朝顔も仲間入り。
私は、華奢で繊細な朝顔が大好きなのです。

こんな朝顔を見ると、なぜかアンを思う私。
花も然(さ)る事ながら、“さみどり” の葉っぱも美しいですものね。

優雅さエンドレス

2017-07-02 15:47:28 | 薔薇の追憶















 説明しきれない、美しい薔薇、
 微妙な靄もや、銀色の月光、
 紫水晶のような忘れられない黄昏時、
 雨の進軍 、ラッパを吹くような風の響き、
 紫の花や、星屑、
 神秘と音楽と魔術の1ヶ月だった。       
   【「エミリーの求めるもの」 第13章】 







昨日、今日と雨こそ降っていませんが、
湿度の高い鬱陶(うっとう)しい天気が続いています。

今年は6月が、わりとカラッとした過ごし易い気候でしたから、
ねっとり肌にまとわり付くような不快なこの感覚、久し振りです。

もう7月に入りましたから後、少しの辛抱と我慢しましょう。
こうなれば梅雨の終盤も何事もなきよう祈るばかりです。

そんな中、ひょっこり紅薔薇が咲きました。
先日の 「公爵夫人の薔薇」 ではありません・・。
そう、こちらはリラ版 「淑女の薔薇」 !

青や紫、白を見慣れた目には新鮮です。かなり古株の薔薇。
おまけに葉っぱなどは至る所、虫に喰われています。

しかしながら、花には何の問題もありません。
いいえ、それさえも趣き・・風情があるように感じます。

さすがに花の中の花、花の女王だけの事はありますね。
早速、切り取って花瓶に。まさに優雅さ、エンドレスです。











【出番を待つ薔薇】