【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

魅せられて ~ 紫陽花の季節

2019-06-20 19:01:20 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




【青味を増した紫陽花、白百合を見ながら・・】




 








 珈琲をひと口だけ飲んだ彼女は、
 自分は今考え事をするのだ、と思った。
 何について考えるのか。何事かを。
 このような時間が好きだ、
 と彼女は思った。
 このような時間は珈琲に
 常に伴うのか。
 町の喫茶店でなければ
 いけないのか。
 (中略)
 とりとめもなく考えているうちに
 珈琲は半分となり、
 やがて飲み終えた。              
  
【片岡義男作 「くわえ煙草とカレーライス」 より】







6月も早くも下旬。後、10日を残すだけとなりました。
今日もこちらは晴れ渡り、暑くなりました。
ここまではわりと過ごし易かったのですが・・。

それにしても一昨日の山形沖を震源とする大きな地震。
しかも北部大阪地震から丁度1年目に。

令和になっても収まるどころか、相変わらずの状態に言葉もありません。
地震と言えば・・。

去年の地震と続く台風21号の恐怖、
プラス親の介護のストレスも重なって友人が、くも膜下出血で倒れました。

幸いにも命は助かったのですが、未だに記憶が飛ぶようです。
明日、お見舞いに行く予定ですが、少しでも良くなっている事を祈っています。

明日は我が身、人間何が起こるか分かりませんね。
今の日本は自然災害も待ったなしですし、健康も心配です。
尤も、心配したらきりがありませんが・・。






     



    さて、こんな日は
   気分を変えて。
   
   久し振りに
   『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
   開店と致しましょう。

   庭に咲く、(そろそろお終いの)
   紫陽花や百合、この季節特有の
   「半夏生(ハンゲショウ)」
    などの花を眺めながら・・。

今日の珈琲は、「ビターエクスプレッソ」。
勿論、豆は深煎り。私はいつもアイスではなく、ホットで頂いています。

カップは、今の季節に合わせて紫陽花柄にしました。
せめてもの遊び心。「九谷焼」 です。








【「半夏生(ハンゲショウ)」】

惹かれる涼色 ~ 紫陽花

2019-06-07 16:36:38 | 香る庭の花綴り












 瑞々みずみずしい花の色がそのまま黒土にしたたるように
 紫陽花の花に雨が降りしきる。
 青さが鮮やかで、
 まるで巨大な青の粒のように咲く紫陽花・・・
             
【曽野綾子作 「夫婦の情景」 より】








目覚めたのは7時前。重い二重窓を開け、雨戸を繰ると今朝は雨。
外は思った以上に激しくて、ちょっとびっくり。
降り出しはもう少し遅い時間かと思っていたものですから。

それと言うのも、今日はごみ出しの日で庭木を伐採した枝葉が、
5袋位はあった筈。傘片手に雨の中を運ぶと思うと、ちょっぴり憂鬱。

案の定、長いスカートを履いていたものですから、
家の階段を降りるだけでもうビショビショ。結局着替える羽目に。
何をしているんだか。

さて、気を取り直して。
庭の紫陽花が咲き始めました。いよいよ紫陽花の季節の到来ですね。
雨の似合う花ですものね。

我家のは咲いてまだ日が浅いので、青味は深くありません。
これから日を追うごとに雨が降るごとに変化して行くことでしょう。楽しみです。
(写真は昨日撮ったものです)







【もう一つの紫陽花】



ノスタルジアの昼下がり

2019-06-01 19:11:47 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編







【窓越しに蝶が・・】








 窓際に引き寄せた小さな茶卓に
 向かい合って座っているエバン夫人は
 ひどく尖った鼻と、
 明るい水色の目をした痩やせて小柄な婦人で、
     (中略)
 ジョナス夫人はエバン夫人の
 黒砂糖入りフルーツケーキのお代りをしたが、
 それが何よりの賛辞の訳で、
 エバン夫人はちゃんとそれを受け取った。                   
           
【「アンをめぐる人々」 第19章】








こちらは今日も快晴となりました。そう、カラッとした令和日和。
暑からず寒からず。この位が丁度、いいですね。
とは言っても今日から6月。鬱陶しい梅雨入りも間近です。

そして庭は、ピンク一色。
ハーブ系のローズゼラニウム、定番のゼラニウムと・・今を盛りと咲き誇っています。

香りの良いローズゼラニウムには朝から紋白蝶や揚羽蝶など千客万来。
ただ、ローズゼラニウムの方は、どうやらピークを過ぎつつあるようですが・・。













     それらを横目に見な見ながら
    本当に久し振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店と致しましょう。

    実は最近、お気に入りの珈琲店(自家焙煎)を見つけたばかり。
    今日は、「フレンチブレンド」 で。大好きな深煎りです。

カップは生憎、どこの物か失念。裏には刻印があるのですが・・。
心当たりを調べたのですが、ヒットしません。仕方ありませんね。

テーブル脇の土物の花瓶には庭のローズゼラニウムやセージの花などを。
今の季節は、お花が沢山で有り難いです。

私も、「アンの世界」 の住人と一緒で、小さな茶卓を思い切り窓際に引き寄せました。
今日は、野菜たっぷりのスープとパンも一緒に。
薫り高い珈琲が入りましたよ。