【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

道野辺のロマン

2009-08-31 15:56:16 | 路傍の花~道草


   真珠色の空ながら時折、
  太陽も顔を出しています。
  今日も爽やかな朝を迎えました。

   尤も、昨日の総選挙で大敗した、
  自民党の面々は、爽やかどころでは
  ないでしょうけれど・・。

   いよいよ政権交代。
  政治の事は、ここでは省きますが、
  民主党のお手並拝見と行きましょう。

   さて、上から2枚目以降の写真は、
  昨日の選挙の帰り道に撮ったものです。
  
   【ミント・ニラ・黄花コスモス・
  洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)】


【黄花コスモス】

   坂道ですので、車で出掛けるのが、
  常なのですが、昨日は、普段の
  運動不足解消のためにも徒歩で。

   家の中にいますと日中は、かなり
  暑いと思っていましたが、一歩、
  外に出ますと、もう秋の様相です。

   太陽が違うのですね。
  風も少々強かったのですが秋の風。

   叢(くさむら)では、早くも虫達の
  音楽会が始まっています。

   ここでは、思い切り声を張り上げて
  歌えますものね。

   「この道を探検して
  みましょうよ」

             【「アンの幸福」】

   アンのように、新しい道を探検する
  気分にはなりませんでしたが、
  横道に逸(そ)れてみました。

   住宅街ですので、野の花は・・
  ~なんて思っていましたが、元々が山を切り開いた所ですので、
  ちょっとした空地には、その姿を留めているものもあります。そこには・・。

   白い花が咲いていましたので、何の花かと思い近付いて見ますと、
  「ミント」 や 「ニラ」 の花だったり、見るからに毒々しい、
  「洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)」 だったり。

   この 「洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)」、勿論全草が有毒だそうですが、
  湿布薬としてリウマチ、皮膚病に使用されたり、根には麻酔作用があるそうです。  

ミステリアスな朝の美人

2009-08-30 18:35:08 | 香る庭の花綴り


   こんな美しいすみれ色の空。
  早起きした甲斐があったと
  いうものです。~なんて。
  
   尤も、もう一度、ベッドに
  引き返しましたけれど・・。

   それでも昨日の日中は、
  残暑が厳しくて。

   気温が下がったのは、
  やっと夜になってから。
  
   となれば、虫の音楽会も
  心地良く楽しむ事が出来ました。

   今朝になりましても、その音楽会、続いているようです。
  それとも・・? 早くも今宵の音楽会のリハーサルをしているのかも知れませんね。



    性懲りもなく今日も、
   朝の美人こと、朝顔の写真から。

    いい加減、よして・・と、
   言われるかも知れませんね。

    でも、今の季節、私にとって
   この朝顔は、一番気になる存在なの
   です。どうか大目に見て下さいね。

    今日は、
   何と言いましても冒頭の写真。

    昨日も記しましたように私は、
   朝顔は今も昔も青か紫色と決めています。
  
    従って、ピンクの朝顔など、求めた覚えはありません。
   でも、どういう訳か・・ポツンと1輪だけ咲いていた事は、これまでも何度かあります。
  
    そして昨日のブログでは、柄にもなく、植物にも心がある・・なんて記したものです。
   このピンクの朝顔は、紛れ込んだか突然変異だなんて・・。

    その結果が今日の冒頭の写真・・としましたら・・。
   偶然とは言え、言葉もありません。
   余談ながら・・この夏は、私にとってなぜかミステリーが多いのですもの。

   「庭の塀の所に波のように揺れているあのけしをごらんなさいな。
  ・・・略・・・何一つ手をかけてやらなかったんですけれどね。・・・略・・・
  毎年、何かしら、あのような嬉しいびっくりする事がありますのよ。」

                                          【「炉辺荘のアン」 第16章】

   アン もこのように言っていますものね。
  嬉しくて、びっくりするような事、あって当然かも知れませんね。

   ところで、『アンの世界』 に、朝顔が登場しないという事は、以前にも記しました。
  でも、炉辺荘のベランダに日本提灯を吊るすほどのアンですもの。
  
   もしかして・・朝顔の存在を知らなかったのでは・・? なんて、思ってしまいます。
  アンは、儚い花が好きなんですものね。けしよりも儚いその花を嫌いな筈がない・・と。

   「一日しか生きていませんものね。
  でも、何て堂々と、何て豪華に生きる事でしょう。
  その方がほとんど永久的に長持ちする強張った、
  嫌な百日草より良くありません? 
  炉辺荘には百日草は1本もないんですよ。
  あたし達と仲良しでない花と言えばあれだけなんです。・・・」

                                            【「同」 第16章】

    こちらは、
   つい先ほど撮った朝顔です。

    あの濃いピンクが、
   こんな色になりました。
   大好きな薄紫色。
    
    青色の朝顔は時間が経ちますと、
   ピンクになりますから、
   結局同じ色に。
   やっぱり・・不思議です。    

花の声、花の心

2009-08-29 16:27:27 | 四季のスケッチ


   真珠色の空で明けた今日という日。
  昨日から又、夏が戻って来ました。 それにしても・・。

   “もう諦めていたのに、夏はもう一度力を取り戻した”
  先日の 【ヘッセ】 の詩の通りに なりました。

   ただ天候が不安定。午前10時半頃には雨も降り出して来ました。 それもかなり大雨です。
  その雨も午後にはやみ、太陽も出て来ましたが、大層蒸し暑くなっています。  


   さて、今日も朝顔の写真から。
  何と言っても朝顔は青色だと
  思っている私。

   白と、こんなピンクのものが、
  咲きました。(2度目)

   この色の朝顔は絶対に求めては
  いませんので、何かに紛れ込んで
  しまったのか、突然変異でしょうね。

   でも、今日のような天気の日には、
  心が、パ~ッと明るくなります。
  色彩の持つ効果ですね。

   “その 8月、小さな家の庭は遅咲きの薔薇で真っ赤に染まり、
  蜜蜂の群れが好んで集まって来ていた。
   
   小さな家の人々は、ここで暮らしているようなもので、
  小川の向こうの草に覆われた一隅で、ピクニック式の食事をし、
  ビロードのような夕闇を大きな夜の蛾が突っ切る黄昏時を
  そこに座って過ごすのが気に入っていた。・・・”

                                        【「アンの夢の家」 第38章】

     こちらでは8月、(それも、もうそろそろ終わりますが)
    庭で寛ぐ・・なんて、到底無理なようです。

     昨日の黄昏時、蚊取り線香持参で、
    ちょっとゼラニウムを手入れしました。

     それでも蚊に刺される始末。そうそう、そのゼラニウム・・。
    東側の軒下のそれが、少々元気がなくなって来ました。

     何もしなくても、もう何年も咲き続けてくれていたものです。
    実は、このゼラニウムに関しては、思い当たる事、大なのです。

     ハーブの 「ローズゼラニウム」 の方は、香りが良いものですから、
    花瓶に活けたり、挿木したり・・それは、それは大事にして来ました。でも・・

     一般的なゼラニウムの方は、“もういいわ” なんて気持ちが、
    心のどこかにあった事は否めません。
    
     この場所に今度は、増えたローズセラニウムを植えればいい・・
    ~なんて、そんな気持ちも・・。

     すると、途端にこうなのです。
    以前にも記しましたが、カンナも同様の事から通り径をあけてくれましたし、
    (奥に奥にと引っ込んでしまいました)となれば、このゼラニウムも・・。

     咲いてくれる花には感謝こそすれ、邪険にするなど、とんでもありませんね。
    そんなつもりはなかったのですが、
    人の心を即座に反映する花に、人間と同じ心を見る思いです。   

夢の香り

2009-08-28 15:35:15 | 心の宝石箱


   昨日より、ちょっぴり蒸し暑くなった
  今日は写真のような空で明けました。

   時折、太陽は顔を覗かせている
  ものの、真珠色の空になっています。

   そうそう、早くも昨夜などは、
  虫の音楽会、たけなわでした。

   「リ、リ、リ~ッ」 「チ、チ、チッ・・」。
  こんな風流なもてなしを虫達が催して
  くれているのですもの、テレビなどを
  付けていては勿体ないですね。

   こんな時、「想像の余地」 で、
  思い切り遊びます。
  
   忽(たちま)ち、この我家が、
  山小屋にだってなれるのですから。
  
   アン でなくとも、この想像力には
  随分、救われております。

   「あたしに、こんな想像力が
  あって幸せだったわね。
  きっと素晴らしく役に立つでしょうよ。
  想像力のない人が骨をくじいた時は、どうするのかしらね、マリラ?」

                                           【「赤毛のアン」 第23章】

   ところで、“太陽の香り” って、嗅いだ事、おありですか?
  布団を干した時にふと感じる、何とも言えない、懐かしいような温もりのある香り・・。

   それは、幸せの香りでもありますね。
  以前にも紹介しました、『美容の天才365日』 にも次のような記述がありました。

【太陽を嗅ぐ】

 ・・・私自身がそれ(太陽の香り)をいだのは、ほんの数年前。
その時まで太陽が香りを持つ事すら知らなかったのだ。

 それは、ある中年ご夫婦の家に泊まりに行った時の事。  ・・・略・・・
客用の寝室に置かれたベッドは、たった今ベッドメーキングされたように、
ふっくらとしていて、触るとホワッと温かかった。

 嬉しくなってベッドに滑り込むと、いきなり仄かな甘い香りに包まれる。
香水の香りほど確かなものではなく、花の香りほど甘くもない。

 一体、何の香りだろうと暫くその香りの記憶を辿っていたが、
恐らくそのまま眠ってしまったのだろう。  ・・・略・・・

 朝起きがけに、凄くいい香りがしたけれどあれは何? と聞いた。
その答えが 「太陽の香り」 だったのである。

 その日一日、私の体はふわふわしていた。
“いい夢を見るという” 快感。その夢を太陽の香りで誘い出すという贅沢。
まさに夢のような睡眠美容である。     【美容の天才365日】 ~より 

華麗なる? リサイクル

2009-08-27 18:00:18 | 私の手作り夢時間


   起床時は雲一つない空。
  今は鰯(いわし)雲に。
  
   もう秋の空。
  すっかり過ごしやすくなりました。

   朝早く庭に出て、露に濡れた朝顔の
  観察から私の1日は始まります。

   “昨日は、あんなに地面にすれすれに
  咲いていたのに、今日は天上高くなのね”

   声なき対話。
  たまには声も出しますけれど・・。
  心、楽しいひと時です。

   写真を撮ったり、花殻を取ったり・・。
  時間は瞬く間に過ぎて行きます。

   そして、白粉花(オシロイバナ)が、
  早朝でも開くようになりました。
  
   この季節になりますと、朝晩、2回咲くようになるのでしたね。
  移ろい行く季節を思います。





     さて、あれから又、小物2点、描き上げました。
    いつもの薔薇に今回は、葡萄に洋梨も加えてみました。
    (洋梨も結構、好きなのです)
    
     使用している絵の具は、アクリル絵の具です。
    この絵具の良い所は、木に描ける事。

     勿論、ブリキなど鉄製品にも描けます。
    となれば、古い木製品や空き缶なども容易に再生出来るという訳です。

     先日の 【トレー】 もそうですが、使わなくなった、
    あるいは趣味の合わなくなった、トレーや木箱、その辺に転がっていませんか?
    
     小物だけでなく、古い箪笥などにも描けば、ちょっとしたカントリー家具に。
    私も、この次は大きな物にも挑戦したいな・・と思っています。
    
     だとしましたら・・。
    そこに大好きな薔薇や葡萄などの絵を描いて、
    楽しんで使えば、それらも喜んでくれるのでは・・~なんて。
    
     上記の物も、元はと言えば、フィリピン製の茶色の木皿です。
    お土産などに頂く、サラダボールのようなものも・・。
    
     そんな気持ちで始めたトール・ペイントですから、それ用に作られている材料は、
    私は使いません。あくまでリサイクルの精神です。

     そうそう、木製品には油絵の具も使えます。
    私も初めは、そちらを使っていました。
    
     ただ、油絵の具は乾きが遅くて・・。その点、アクリル絵の具は乾きは早く、
    水性ですので描きやすいです。なのに、落ちません。
    皆様もいかがですか・・?

或る思い

2009-08-26 18:43:18 | リラのお気楽ユメ日記




   今日も爽やかな朝を迎えました。
  もうすっかり秋の気配。
  空も、こんなに優しい色です。

   ただ起床時は、こんなに良い
  お天気だったのですが、
  その後、真珠色の空に。

   湿度は若干、ある気がしますが、
  しのぎやすさに変わりありません。

   朝の美人こと朝顔も・・
  パッチリ目を開いてほら、この通り!
  
   今日は、外も静かです。
  そう言えば・・朝、一度だけ蛁蟟(つくつくぼうし)が鳴いていましたっけ・・。
  その声さえも哀愁を帯びて聞こえるのは、気のせい・・?

     暑いのは困りますが、もうすぐ夏も終わりかと思いますと、
    一抹の寂しさを覚えずにはいられません。

     今年は、例年のような “酷暑の夏” を経験していませんから、
    余計にそのように思えるのかも知れませんね。
  
     それにこの冬待っているものと言いましたら・・新型肺炎、この恐怖。
    それほど恐れる事はないとは言いますが、例年とは違った秋、冬になるのでしょうか・・。
    そうならない事を祈るばかりです。

     いい事は、自分の手で掴み取る事が出来ますが、無事は祈る事しか出来ない・・
    何かの本で読んだ気がしますが、本当にその通りですね。





     ところで一昨日、映画を観に出たついでに、本当に久し振り、
    手芸問屋に行き、絵具や筆を購入して来ました。

     以前にはこのお店、良く利用していましたが、最近はばったり。
    意外だったのは、人の少なさ。

     その頃は・・狭い通路に人が溢れんばかりにひしめいていた気がしていましたが、
    今回は、数えるほど。閑散としていました。
    
     今は手作りって、あまり流行らないのでしょうか・・?
    それとも、不況の影響が、こんな所にも表れているのでしょうか・・。
    何だか呆気に取られてしまった次第です。          

失望の家

2009-08-25 15:52:15 | レトロ(素敵)な空間~散策


   連日、爽やかな朝が続きます。
  昨夜などは窓を開けていると、
  肌寒さを覚えるほど・・。

   そして今朝は、「チ、チ、チ・・」 と、
  蝉(せみ)ではなく虫の声。
  
   勿論、こんなに朝早く聞いたのは、
  初めての事です。

   空気もカラッとしていて、
  いよいよ “秋” を思わせます。
  それは路傍の草花にも・・。
  
   つい先日までは、ムッとした夏独特の
  「草いきれ」 を感じていたものですが、
  いつの間にか秋の匂いに・・。
  季節にも、それぞれの匂いがありますね。

   そうそう今朝の朝顔。
  今度は、地面すれすれに咲きました。

   遥か上へ上へと・・天上に伸びるのが好きなものがあるかと思えば、
  こんな風に地面が好きなものも。
  でも、上でも下でもこんな美しい色ですもの。思わずハッとさせられます。

   さて、こちらの写真。
  駅に行く通り道にある、
  1軒のお宅です。

   ちょっとした小さな曲がり角に
  あるため、
  いつも視界には入っていましたが、
  別段気になる家でもありません。

   あれは、いつ頃だったでしょう・・?
  家のすぐ側、板塀に沿って、
  50㎝位の空間があるのですが、
  そこに草が伸びているのが目に留まりました。
  
   ちょっぴり、この家を意識した瞬間です。
  そして今回。

   夏ですので、その時の草丈は伸びています。そしてこの通り・・。
  まだそんなに、月日は経っていないようですが、人の気配は感じられなくなっています。

   「あたしは古い、空き家を見るとたまらなく悲しくなるのよ」
  アンは夢見るような表情で言った。

                                       【「アンの青春」 第2章】

   古くなった家ならまだ分かりますが、
  つい最近まで生活の痕跡が伺えるのも、たまらなくなりますね。
  尤も夏は、ちょっと留守にしただけでも草は伸びますが・・。

    こちらの今日の雲・・
   今度は、「ハチ」 の姿に見えます。

    空の雲で遊んでいます。
   曇って、楽しいですね! 

映画 「約束の犬 HACHI」~待つ事の幸せ

2009-08-24 17:55:55 | 映画の香り




   今日も昨日以上の爽やかな朝を
  迎えました。

   起床時の空もご覧のような、
  仄かに染まった空。

   日中もカラッとして、
  大層良いお天気になりました。

   太陽の下は暑いけれど、
  ひとたび木陰に入ると、
  サラサラと気持ちの良い風が吹き、
  もうすっかり秋を思わせます。

   それもその筈、ただ今の湿度は、48%。
  行きは青い空と、もこもこと浮かぶ、白い雲に見惚(と)れながら、
  帰りは、抜けるような青空に、吸い込まれそうな思いを抱きながら・・
  映画 『約束の犬 「HACHI」』 を観て来ました。

   この映画の原版は、言うまでもなく、日本映画 『ハチ公物語』 です。
  この忠犬ハチ公物語は、あまりにも有名ですね。
  
   つい先日もテレビで、その 『ハチ公物語』 をやっていました。
  勿論、見た事は言うまでもありません。

   今日の映画のハチも、それはもう可愛くて可愛くて・・。
  迷い犬になったハチを自宅に連れ帰り、やがては自分で飼う事にする、
  主人公の大学教授、パーカー(リチャード・ギア)。

   そんな主人公、パーカーとハチの心温まる、愛の絆の物語です。
  それは毎朝、一緒にベッドリッジ駅まで行き、
  パーカーを見送り、帰りは必ず、午後 5時に待つハチ・・。
  それが、毎日の二人の心楽しい日課。

   このハチは、秋田犬ですが、秋田犬は決して人間に媚びない、
  威厳に満ちた、犬なのだそうですね。好き嫌いも一瞬で決めてしまう犬だとも。

   従って、芸などはしません。
  事実、ボールを取って来る事もしませんし、知らん顔しています。ところが・・。

   パーカーと永遠に別れる事になるその日だけは、そのボール遊びをするのです。
  喜ぶパーカー。でも、それが最後の別れになると・・一体、誰が知るでしょう・・。

   その後も・・毎日午後5時には、いつもの決まった場所で待つハチ。
  雨の日も雪の日もただ、ひたすらに・・。その健気な姿が、胸を打ちます。
  
   この映画は、見返りを求めない無償の愛と、
  信頼の持つ美しさと素晴らしさを教えてくれました。
  それでは、このハチの凛々しくもある可愛い雄姿をもう少し・・。



【ベッドリッジ駅、午後5時。駅にはいつも君が待っていた】


近づく秋の薫り

2009-08-23 15:45:15 | ハーブと香り雑学


    昨日の午後から晴れ渡った空。
   今日の晴れを予感させる空。

    それは、期待通りの、
   こんな優しい空で明けました。

    久し振りの爽やかな朝。
   思い切り深呼吸。

    こんな朝は、
   ついつい朝の庭で長居。
   (イケナイ、イケナイ、気を付けねば)

    暫く、ナリを潜めていた蝉も、
   ひとしきり鳴いたものです。

    その蝉も、夏の終わりを予感させるのか、
   鳴き声にも何となく哀愁を帯びているような、そんな気さえし・・。
   それとも最後の夏を謳歌しているのかも知れません。

    “・・・ 8月 の良く晴れた日であった。
   ジミー・ジョン家の麦畑は金褐色をしており、
   9月 は丘の後ろに待っていた ――”
           【「丘の家のジェーン」 25.】

    拙庭でも、秋を感じさせる可憐な野の花、
   「水引草」 が、大分咲いて来ました。
   
    こちらの9月は、どこに待っているのでしょう・・?
   そして、どんな秋を連れて来るのでしょう。
   新型肺炎だけは、お断りなのですが・・。



   さて今、一番元気な花、セージ。
  花期も相当長くなっています。

   セージは薬効があるのは、
  周知の事ですが、現代ではセージの
  持つその強い芳香は、料理にも
  欠かせないものとなっています。

   又、花自体も鑑賞用としても
  十分、楽しめます。

   そうそう、セージの葉っぱは、
  歯磨きとして使えます。

   そのまま摘んで、葉っぱがボロボロになるまで使い、
  又新しい葉っぱを取って繰り返します。

   ただ、歯ブラシに葉っぱが入り込みますので、
  ブラシは避けた方が無難かも分かりません。


   今日は、今の季節にぴったりの ヘッセ の詩を紹介致します。






                     8月の終わり

       もう諦めていたのに、夏は
       もう一度力をとりもどした
       夏は、だんだん短くなる日に凝り固まったように輝く
       雲もなく焼きつく太陽を誇り顔に。

       このように人も一生の努力の終りに、
       失望してもう引っ込んでしまってから、
       もう一度いきなり大波に身をまかせ、
       一生の残りをして見ることがあろう。

       はかない恋に身をこがすにせよ、
       遅まきの仕事にとりかかるにせよ、
       彼の行いと欲望の中に、終りについての
       秋のように澄んだ深い悟りがひびく。

                                【「ヘッセ詩集」 高橋 健二訳】   

晩夏の競演

2009-08-22 17:23:17 | 四季のスケッチ


 


   昨日の午後には青空も見えました
  のに、今朝はどんよりした空で
  明けました。蒸し暑くなっています。

   そんな真珠色の空に映えているのは、
  今日も朝顔。
  ここに来て一気に競演です。

   毎年夏の終わりに繰り返される、
  いつもの光景。
  そうそう夏の終わりと言えば・・。

   今年初めて蛁蟟(つくつくぼうし)の
  鳴き声を耳にしました。

     それにしても不思議ですね。面白いですね。
    本当に、「ツクツクボウシ・・」 と言って鳴くのですから。
    (尤も、そう思って聞くからかも知れませんが・・)

     「ツクツクボウシ、ツクツクボウシ・・エイヤ~、エイヤ~ッ!」
    ~なんて、掛声のようなものには、思わず笑ってしまいます。
    
     「ヨイショ~ッ、ヨイショ~ッ」? かも知れません。
    可笑しくて。滑稽で。

     そして、それに呼応するかのように、
    「グググッ、グ~ッ、 グググッ、グ~ッ」 と、リズムよろしく鳴く鳥も。
    
     何の鳥か分からず、声も決して美しくないダミ声? ですが、こちらも競演のようです。
    夜には、虫の演奏会も始まりましたし、毎年の事ながら自然の営みには、
    しっかり癒やされています。





     ところで、余談ながら昨日の続きを。
    『アンの世界』 の中の日本の描写です。

     昨日は 【アンシリーズ】 の中から紹介しましたが、
    実は姉妹誌、『エミリーシリーズ』 にもそれはあります。

     極めつけは、日本の王子(皇太子)がエミリーに恋・・? と
    言った件(くだり)。ちょっとこれには驚いてしまいました。

     “またいとこのルイズ・マレーが日本に20年も
    住んでいたのだが、デリー・ポンドの家に帰って来て
    日本の王子 を連れて来た。・・・略・・・

     彼は英語が非常に上手だった――
    そして月の出の頃に彼と庭を散歩した――
    そしてほとんど毎晩、やぶにらみのとまどった顔の黒い髪の毛を
    繻子しゅすのようにすべすべと、とかしたプリンスが、
    ニュー・ムーンの客間に見えた。・・・略・・・”

                                   【「エミリーの求めるもの」 第17章3.】

     今日も、いつの間にか青空です。
    つい先ほどまでは、青空にポカン、ポカンと白い雲が浮かんでいましたが、
    今では一面、何もない空になりました。明日は晴れますね!