【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

美しい花にご用心!

2009-06-19 15:46:08 | A・クリスティーの館

【ハイビスカス】


    こちらは連日の快晴です。
   昨夕も、遠くで雷が “ゴロン・・”。
   
    早めにドクダミなどを家の中に
   取り込んだりしましたので、
   事なきを得ました。

    今日も風があり、爽やかです。
   でも、日中はさすが暑くなって
   来ました。湿度は50%。

    これが70、80%になりますと、
   もうたまりません。
   不快指数も、一気に高まります。

    ところで司馬遼太郎著 『坂の上の雲』
   1巻の半ば辺りまで読んだ所で、気分転換とばかりに読み始めた、
   アガサ・クリスティー。冷やかし半分に読み始めましたのに、思わぬ熱中を・・。

     『ポケットにライ麦を』 から、(なぜかこれは、よたよたでしたが)
    今度は一気に 『死との約束』 を読了。
    探偵役も、ミス・マープルから、エルキュール・ポアロにバトンタッチ。

     エルサレムから死海を旅行中に巻き起こる殺人事件。
    ちょっと松本清張の 『黒の回廊』 を彷彿させたりして。
    テレビでも、以前に見た記憶・・。

     ここで登場する植物は、毒草の 「フォックスグローブ(ジキタリス)」
    俗に言われる、「キツネの手袋」 です。

     ここでも毒物は、それから抽出される、
    「ジギトキシン」 が、死因に挙げられています。

     「ジギトキシン」 は、心臓に作用する劇薬とか。
    尤も今回は、経口ではなく、注射によるものですが・・。

     それにしても、フォックスグローブ、園芸店などにも売られていますが、
    こんな毒草だったのですね。(あまり好きな花ではありませんが)

   一方、肝心の 『坂の上の雲』。大好きな正岡子規の登場です。
  それにしても、あの大政奉還から僅か22年で東海道線が全通しているのですね。
  この年、喀血をした子規は、郷里の松山に静養に帰ります。

   「汽車があるけん、病人でも疲れんでもゆける」 
  ~と言っています。今が平成21年ですから、来年全通した事になるのですね。
  これって、凄い事です。(東海道線開通、明治22年)

   そうそう、ベースボールに 「野球」 という日本語を与えたのも、この子規なのだそうです。
  その後、松山が野球王国になったのも、その影響からだとか。

   ともあれ、この 『坂の上の雲』 も、非常に面白い読み物である事は疑いのない所です。
  あまり他所見(よそみ)しないで、これからも頑張って音読に励むとしましょう。