【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

野の花「薊」の贈り物

2009-06-26 16:45:00 | ハーブと香り雑学


   晴れの天気が続きます。
  予報では今週半ばには
  崩れる筈でしたが・・。

   ただ、そのうちの何日かは、
  夜のうちに降っていましたから、
  全く降らないというのでも
  ありませんね。

   人間とはおかしなもので、
  余計な心配ばかりしています。

   さて、冒頭の 「薊(アザミ)」 の写真。
  英語では、「Thistle」。

   アンが、キャベツと共に、つまらない
  名前の代表格に挙げている花です。

   でも日本名は、そうではありませんね。
  「薊」 という漢字も語感も、なかなかのものだと思います。

   別名は、「眉づくり」、「眉はき」。
  この別名は、半球形の花の形が白粉刷毛(おしろいばけ)に似ているからだとか。

   ところで、この薊、根は食用に出来、(フジアザミ、モリアザミ、ハマアザミ)
  タイアザミ類の根は、煎じて強壮薬、解薬、利尿薬となるそうです。

      「花薊蝶とまらんとして高く」 ~高浜 虚子(たかはまきょし)

   余談ながら、この高浜虚子、今読んでいる司馬遼太郎著 「坂の上の雲」 では、
  正岡子規の弟子(献身的に子規の看病)として登場していますので、
  何だか身近に感じてもいます。



     ところで、ターシャさんの本を眺めていましたら、
    先日の アガサ・クリスティー でも触れました、
    【キツネの手袋(ジキタリス)】 の写真が載っていました。

     同じく 【水松(イチイ)の木】 の記述も。
    前述のように、薬になる植物があるかと思えば、↑ こんなに美しくても毒の花。
    ともあれ私は、これまで 「水松(イチイ)の木」 なんて、見た事もありません。

     あの時、水松(イチイ)の木で生垣・・? なんて思ったものですが、
    ターシャさんの本で、その両方に出会ったのですから、一般的な木なのでしょうね。
    
     私が知らないだけだったようです。
    それにしても、クリスティーの中に出て来る様々な植物(ハーブ)にも、
    目が離せなくなりそうです。

【電話ボックスになった木】 
 芍薬しゃくやくの周りに イチイ の木の生垣を造った事があるの。
でもイチイが成長すると、その一角が電話ボックスのように
なったので、イチイ を全部抜いてしまいました。 
 そうしたら、午後のお茶をする場所から芍薬が、
良く見えるようになったわ。
やっぱり、イチイ は、そこにあるべきではなかったのね。

       ~「楽しみは創り出せるものよ」 ターシャ・チューダ