【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

光と影の移ろい

2008-04-30 17:04:04 | リラのお気楽ユメ日記


   



   快晴が続きます。今日は朝から気温がぐんぐん上がり、
  すっかり夏日の様相です。
  つい2、3日前には、あんなに肌寒かったのに・・。

   この気温の変動には、驚かされます。
  ドカンドカンの季節の移ろいは、願い下げなのですが・・。



   ところで、昨日 「リラの木」 を
  求めて来ました。

   私は殊の外、この木が好きで、
  前から欲しかったものです。

   ふらっと立ち寄ったお店で、
  この木を見掛け、思わず求めて
  しまったと言う訳です。

   花も咲いていたのですが、
  そろそろ終わりかけ。

   でも、芳香は、しっかり放っています。
  存分にリラの香りを堪能させて頂きました。
  今は、これをどこに植えようか、思案中です。

   


   「あたしをコーデリアと呼んで下さらない?」
   「・・・・・コーデリアと呼ばれたいんです。
  素晴らしく優美な名前なんですもの。」
                   

   


   私は、このアンの気持ち、良く分かるのです。
  リラという名前は、子供の頃から大好きでした。アンの名前以上に・・。

   中学時代、お遊びで小説らしきもの・・? を書いていた時、
  必ず登場していたヒロインの名前。
  本名は、平凡なようで、そうでないような・・?

   


   「ただコーデリアの方が、もっと好きなだけよ。
  あたし、いつも自分の名前はコーデリアだって想像して来たの。――」

                                    以上 【「赤毛のアン」 第3章】

   


   さて、冒頭の写真。見ての通り、常緑樹の落葉です。
  常緑樹は、常に緑を保ち、落葉期がはっきりしませんが、
  新旧の交代は、あるのだそうですね。

   その時期が、丁度この新緑の季節なのだとか。
  常緑樹の落葉は、光合成が活発化するため、この季節に多くなるのだそうです。
  光輝いている季節に、このような交代が人知れず? 行なわれているのですね。

   そうそう、「濡れ落ち葉」 と言えば・・。
  粗大ゴミのイメージが、つきまといます。
  濡れ落ち葉なんて言われないように、気を付けなければなりませんね。

ミステリアスな? 花

2008-04-29 20:17:47 | ハーブと香り雑学




   今日も朝は、冷えました。天気は快晴。
  その後、どんどん気温は上がり、
  日中は汗ばむ程。

   何度位になったのでしょうか。
  相当高くなったようです。

   ただ木陰は、サラサラと風が
  そよぎ、気持ち良いものでした。

   今日も出掛けたのですが、
  今日ほど緑が綺麗だと思った
  事はありません。

   そして今の季節、どの家々にも
  趣向を凝らした花が飾られ、彩溢れていますね。
  ここでも、『アンの世界』 の素敵な春から・・。

   



   “―― 散歩に出掛けた老淑女は、その美しさに魅了された。
  それはいかにも生き々と、美しく清らかな日であった。
  古いロイド家の屋敷を取り巻くえぞ松の林は、
  忙しい春の活動で身を震わせ、
  若々しい光と影を一面に浴びていた。・・・”
         
                                       【「アンの友達」 2.】

   


   さて、何気なく撮った冒頭の写真は、道端に生えていたものです。
  偶々、目にした本の 「ゲンノショウコ(現の証拠)」 の写真・・。

   まさか・・? なんて思って見ますと、そのものではありませんか。
  名前だけは、「どくだみ」、「センブリ」 などと共に、知っています。
  勿論、薬草だという事も・・。

   「ゲンノショウコ」 と、カタカナにすると、
  ただの文字にしか過ぎませんが、「現の証拠」 と漢字にすると・・。

   途端に、アガサ・クリスティーも真っ青・・。
  ミステリー性さえ帯びて来る・・。
  そんな風に思うのは、私だけでしょうか・・。

   因みに 「センブリ」 は、千回振出しても
  まだ苦いという事から 「千振」。
  「どくだみ」 は、「毒溜め」 が変化して 「毒溜み」 に。

   漢方では、十の薬効がある事から 「十薬」 とも言われています。
  漢字にすると、意味が自(おの)ずから分かって来るから、
  有り難いですね。漢字軽視? の今の風潮は何とも気がかりです。

   そうそう、前述の 「現の証拠」 は、飲むとすぐ効く
  (下痢止め効果) 事からこの名前になったとか。

   アガサ・クリスティーの出番などないほど、
  意外に単純でしたね。何だか・・がっかりです。

   「どくだみ」 も、冬の間は影も形もありませんが、
  いつの間にか生長して来ました。白い花が咲く頃が、収穫時期。
  私は、このお茶を飲んでいるので楽しみです。

 

   ※追伸 : 冒頭の写真の花は、どうやら
     「ゲンノショウコ」 ではなかったようです。
     やはり、「オキザリス」 です。ここに訂正し、お詫びさせて頂きます。

ほんのり、ほのぼの・・野の花

2008-04-28 16:02:37 | 路傍の花~道草




   昨日今日と、ほぼ同様の
  天気となりました。

   ただ里山には、
  この季節らしい霞が・・。

   一昨日ほどの寒さは
  ありませんが、
  ちょっぴり肌寒い? 
  のも同じです。

   でも動くには、
  丁度いい気候かも知れませんね。

    そうそう、北海道には、
  「リラ冷え」 なんて、
  素敵な言葉がありますね。
  尤も、5月下旬頃の寒さを言うのだそうですが・・。

   それにしても、『アンの世界』 の次のような描写に接すると・・やはり溜息です。
  目の前に、今の季節になると芳香を発するという樅や、
  ぶなの木立ちがありましたら・・。想像しただけでも心、踊ります。

   



   “―― 新緑のもみ、家の下手の窪地にある、
  小さなぶなの木立ちにたなびく、夢のような  ・・・”

                                        【「アンの友達」 2.】







   



   さて、相変わらず私は、野の小さな花に魅かれ・・。
  冒頭の写真は、それほど小さくはありませんが、野の花 「母子草」 です。

   この花に関しては、【去年】 も記しましたので、
  記事がダブるかも知れませんが、悪しからず・・。

   「母子草」 は、春の七草では 「ゴギョウ」 と呼ばれている花であり、
  昔、草餅と言えば、この草を使っていたのだとか。

   花言葉は、「優しい人」、「永遠の想い」。
  「母子草」 にぴったりですね。こんな言葉に接すると嬉しくなります。

   ところで、「母子草」 に似た花、
  「山母子」 をご存知ですか? そして、「父子草」。
  面白い事に、「父子草擬(もどき)」 というのもあります。

   「父子草」 は、「母子草」 より、もっと地味です。
  と言うより、「母子草」 はご存知でも、「父子草」 は、
  ご存じない方も、いらしゃるのではないでしょうか。

    「老いて尚 なつかしき名の 母子草」    ~高浜 虚子

香草 (ハーブ) の風に乗って・・Ⅱ

2008-04-27 17:25:30 | ハーブと香り雑学




   こちらは今日も、
  概ね晴れの天気に
  なりました。

   昨日の朝ほどでは
  ありませんが、
  気温は低めです。

   逆に昨日は、昼間は
  気持の良い天気に
  なったのですが・・。

   ここに来て、
  庭のラベンダーが、
  通り道を塞がん勢いで、
  増えて来ました。

   



   “・・・階段は半ば土に埋もれ、
  薄荷がその周囲に生い茂り、縁を越してまでいた。
  往来の人の足に頻繁に踏まれるために惜しげもなく油を出し、
  その香気は声のない、目には見えない祝福のように
  二人の周囲に立ち込めていた。・・・”

                                  【「アンの娘リラ」 第16章】

   


   このラベンダーは、勿論大切に育てたものですから、
  踏むなんて乱暴な事はしません。

   花がもう少し咲くのを待って、
  剪定を兼ねて切ろうとは思っているのですが・・。

   ラベンダーやローズマリーは、とても扱い易いので、
  くるくるっと丸めただけで、リース代わりになります。

   今は、ラベンダーの側を通る度、膝が触れる度、
  何とも心地良い香気を放ってくれます。ふと幸せを感じる瞬間です。



   さて、右の写真のポット、
  とうとう買い求めました。

   別に薔薇柄でも何でもなく、
  見るからに何の変哲もない
  実用的なもの。

   と言いますのも、この硝子ポット、
  何度も割ってしまい、ここ最近は、
  紅茶サーバーで代用していました。

   庭から採って来たハーブは、
  ティーにしてたっぷり頂きたいし、
  かと言って気に入った物は、そうはなく・・。

   それではいつまでたっても・・
  と、いう事で求めたという訳です。
  これだと、たっぷり頂けますから。

   ところで、葉っぱの種類の違う、
  もう一つの 【蔓日々草】 が咲きました。

   野の小さな花もそうですが、ラベンダー、ローズマリー、菫。
  薄紫色に、殊の外、目のない私です。





 

夢見桜

2008-04-26 23:31:59 | リラのお気楽ユメ日記






   今朝は、早春、まだ春浅き頃の季節を
  思わせるような・・そんな朝でした。

   尤も空の明るさは、
  明らかに違いますが・・。

   朝早くから 「ホー、ホケキョッ!」
  と、鶯(うぐいす)の鳴き声も・・。

   それにしても、
  昨夜から今朝にかけて冷えた事!  

   既に、ストーブを片付けてしまった
  事もあり、湯たんぽで我慢。
  これぞ、「若葉寒む」 なのでしょうね。

   写真は、恐らくこの春 最後の桜になるでしょう。
  花びらが風にひらひら舞い・・。



   思ってもいない花吹雪に
  会う事が出来ました。

   今回は八重桜ですが、
  いずれにしても桜は素敵ですね。

   咲いている花の美しさは勿論の事、
  散り行く美しさも格別ですし、
  散った後は後で、【花筏】(はないかだ)
  なんていう、これ又、とりわけ風流な
  言葉を用意しているのですから・・。

   その時々の桜を人々は、
  こんなにも愛して来たのですね。

   そうそう、「ソメイヨシノ」 は、
  いつの間にか葉桜が大層美しくなりました。







   


   こちらは、河川敷に無数の鯉。気持ち良さそうに泳いでいます。
  毎年この時期に、行われている、イベントです。

   以前、確か木曽川だったと思うのですが、
  同様の光景を見た記憶がありますので、
  このような企画は日本全国、あちこちで行なわれているのでしょうね。

   この川に沿って、桜並木が続き、今は土手に菜の花が一杯です。
  菜の花をドライフラワーにするべく、少し頂いて来ました。
  今丁度、その菜の花の香りが、ほんのり香っています。   

にっこり微笑みの若草

2008-04-25 15:43:04 | 四季のスケッチ




   昨日の鬱陶しい天気から今日は、
  五月晴れの様相となりました。

   昨夜は、殊の外(ことのほか)冷え、
  急遽、湯たんぽを入れる始末。

   今日も朝方は冷えましたが、
  陽射しがある分、暖かくなっています。

   そうなりますと、ついつい庭に出て・・。
  ほんの少しのつもりが、思わず長居に。

   そのせいか、鼻の頭がちょっぴり熱く・・? 
  日焼けしてしまったのかも知れません。
  気を付けなければ・・。

   庭にも小さな小さな花が、
  しっかり咲いているのを見つけると、微笑ましくなります。

   今の季節、葉っぱや茎は、とても柔らかく繊細です。
  生えたばかりのそんな部分を 和草にこぐさ と、言うのだそうです。

   元々、“にこ” とは、「柔らかい」、「細い」 という意味なのだとか。
  「にこにこ」、「にっこり」 などの擬態語も、ここから来ているそうです。
  余談ですが、日本語の擬音語や擬態語は、英語の3倍はあるのだそうですね。

   ですから、小さな野の花が、にっこり微笑んでいるように見えるのは、
  ある意味、当然なのかも知れません。







    



   あし垣の 中の和草 にこやかに 
      我を笑まして 人に知らゆな」
    
                          ~万葉集 詠み人知らず

   (和草のように、にこやかに私に微笑みかけたりして、
    二人の仲が他の人にばれないようにね)

    春浅き頃から咲いていた、名前も知らない小さな花・・。
  幾分、花の色を水色から白っぽくしたようですが、まだ咲いています。

   そうそう、この花・・アンを真似て、「風の鈴」 なんて名前を付けたりして、
  遊んでいましたっけ・・。これも小さな小さな、可憐な花です。







   



   一方、こちらの牡丹、気のせいか昨日より花径を大きくしたような気がします。
  昨年も一昨年も、眠り姫でしたので、今この時を、
  しっかり謳歌しているのかも知れませんね。

   「ご機嫌、いかが・・?」 ~ なんて、つい問いかけてしまいそうです。
  そうしましたら・・何て答えてくれるのかしら・・?

   昨日は、ちょっぴり冷たい雨でしたが、今日は晴れて、とても気持ち良さそうです。
  それにしても、この牡丹、上の小さな花とは対照的な花ですね。

   


   “アンはベランダの段々に座り、春の花咲く美しく、
  初々しい景色をぼんやり眺めていた。
  白い果樹園の向こうは、
  黒ずんだ樅の若木と乳白色の桜の林になっていた。

   林では駒鳥が気が違ったかのようにさえずっていた。
  もう夕方であり、楓林の上には、
  早くも星が輝いていたからである。”
            
                                  【「アンの娘リラ」 第20章】

   


   『アンの世界』 は、やはり素敵です。
  現実の世界とのギャップは、「想像の余地」 で、たっぷり補うとしましょう・・。  

雨音の調べ

2008-04-24 16:48:13 | 香る庭の花綴り


   



   こちらは、雨となりました。春雨らしい静かな優しい雨です。
  その雨も、午後3時過ぎには上がりましたが、
  昨日の初夏の陽気から気温は、一気に下がり、
  綿のワンピースの上からもう1枚、セーターが必要なほど。

   雨は優しいのですが、この気温の上下降の激しさは、
  この所の気候の特徴のような気がします。

   うっかりしていましたが、今月20日は、
  二十四節季の一つ、「穀雨」 だったのですね。

   今更ながらですが、稲、麦、粟、豆、ヒエ(キビ)の成長を助け、
  秋の収穫を約束し、夏野菜などの種まきの好機でもあるそうです。



   我家の庭でも、直径20㎝もある、
  大きな牡丹が微笑んでくれました。
  (こちらは3日前の 【蕾の牡丹】

   微笑む・・と言うより、笑った・・
  と言った方が、いいかも知れませんね。

   それも華麗なる笑み。
  牡丹の花言葉は、「富貴」、「王者の風格」、
  「壮麗」ですから、当然かも知れません。

   「立てば芍薬、座れば牡丹
  歩く姿は百合の花」
 

   美人の姿を形容する、
  この言葉は、つとに有名ですね。
  牡丹が 「百花の王」 と言われる所以 (ゆえん) です。

   「牡丹花は 咲き定まりて 静かなり
     花の占めたる 位置の確かさ」
  ~ 木下 利玄

   「一輪の 牡丹輝く 病間かな」  ~ 正岡 子規







   


   こちらのペチュニアは、去年からのものです。難なく冬を越しました。
  例年なら、夏が終わった時点で、パンジーと交代しますのに、

   今年は、(ほとんどの鉢が) そのままです。
  (3年位前から1、2鉢はありましたが・・)

   2月、3月が結構寒かったので、あまり暖冬のイメージは、
  なかったのですが、やはり暖冬だったのでしょうね。

   雨は、上がりましたが、重苦しい空に変わりありません。
  薄暗い室内には、蠟燭の灯りがピッタリです。

   プラス、仄かなイランイランの香り・・。
  なぜか、先程から欠伸(あくび)ばかり出ています。

ハーブの風に乗って・・

2008-04-23 16:39:25 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   



   連日の快晴が続きます。気温も高め。
  肌に当たる風も気持ち良くなって来ました。

   ついこの間まで、暖房が手放せませんでしたのに、
  早くも季節の移ろいを感じます。
  そろそろ、このお天気も下り坂のようですが・・。

   それはそうと・・昨夜宵の口、
  まだ東南にあったお月様は、妙にオレンジっぽいものでした。

   そのお月様も・・休む頃(西南) には、ちょっと濃い目の黄色に。
  つい先日は、青白いまでのお月様でしたのに、
  形も然る事ながら、その色も様々に変えています。

   日中は気温も上がり、陽炎(かげろう) 現象も・・。
  そう言えば・・陽炎って、儚いものの代表格ですね。

   儚いと言えば・・。「陽炎、稲妻、水の月」 でしょうか。
  いずれも目には見えても、掴(つか)まえる事は出来ません。

   でも、それはあくまでも “手” の場合。
  “心” でなら、いくらでも掴まえる事は出来ますね。







 




   お天気の良さにもつられ、
  『カフェ 「薔薇の詩(ポエム) 』
  は、庭での開店となりました。
  (前回は 【こちら】

   外でのお茶は、今年初めてです。
  カップは、これも久し振り薔薇柄で。
  となれば、お茶も当然薔薇茶ですね。

   ティーベル代わりの土鈴は、滝谷の
  花しょうぶ園( 奈良)で求めた物です。

   こちらは、澄んだ音色を響かせます。
  「チリン、チリン・・」
  「お茶が入りましたよ!」

   


   「走りいちごでお茶にしようよ!」
  「・・・・・二人で苺を摘んで来たら、
  このポプラの下でお茶にしましょうよ。
  自家製のクリームを用意しておきますからね。」
       
                                      【「アンの青春」 第27章】

   


   さすがに ・・『アンの世界』 だけの事はありますね。
  手軽に外でお茶のようです。( ↑ ミス・ラベンダーの言葉)
  こちらは、春でも紅い葉っぱを付けた、“野村もみじ” の下で・・。

香りのダンス

2008-04-22 16:45:50 | ハーブと香り雑学




   こちらは今日も雲一つない快晴となりました。
  ただ昨日と違って、汗ばむ陽気に。

   それでも、まだまだ日陰にいると、
  そよそよと心地良い風が吹き、ほっと一息。

   今日は庭の片隅のリラ版、「小さな東屋」?
  を片付けて、お茶を頂ける場所を確保。

   いよいよ戸外で頂くお茶が、
  美味しい季節がやって来ましたね。

   庭のハーブ達も何もしないのに、
  すくすくと大きくなっています。
  (木の器は、私の手描きです)

   ラベンダー、ミント、ベルガモット、ステビア、セージ等など・・。
  5月生まれのくせに、春より秋が好きな私でも、わくわくして来ます。






【苺の花】

 
【日本のハーブ(山椒)】

   



   “スーザンは、マーシャル・エリオット夫人さえ着た事もない程、
  手の込んだ新調の黒絹のブラウスを着込み、
  幅がたっぷり5インチはある入り組んだかぎ針編みのレースに、
  勿論それに似合った挿し込みの入っている白い糊の効いた、
  エプロンを掛けていた。
   それだから、スーザンは立派に身なりを整えているという、
  おおどかな気分で 「毎日新報」 を広げ・・・・・”

                                        【「アンの娘リラ」 第1章】

   


   もう一つ、この季節のいい所は、
  大好きなレースのブラウスが、着られる事かも知れません。

   一番好きなのは、映画で マリラ が着ていたような、
  (この時代の定番スタイル)ハイネックで後ろボタン、前面にレース飾り・・
  なんていうのが好きなのですが、今では、さすがに売っていません。

   でも、アンの家のお手伝いさん、スーザン だって、
  お洒落をすると、こんな気分になるのですものね。
  ミス・ラベンダー だけの専売特許でない事に、気付かされます。

   さて、冒頭の写真は、この春の三色すみれのポプリです。
  香り付けした物が、やっと出来上がりました。

   薔薇の香りに、シナモン、ローレルの香りが鼻腔をくすぐります。
  編み溜めていた、レースのサシェス (百花香袋)
  の出番が、いよいよやって来ました。

光と風のデュエット

2008-04-21 16:14:20 | 香る庭の花綴り




   今日も、
  雲一つない快晴となりました。

   朝は、ヒンヤリしていましたが、
  爽やかです。

   ちょっと高原の朝のよう。
  この季節には珍しく
  空気が澄んでいます。

   そうそう、昨夜は満月でしたね。
  丁度休む時、視線の先には・・
  お月様。

   年に何回か、このような
  ロマンティックな眠りに着ける事があるのです。
  青白い月の光が、お部屋を仄かに照らす・・。最高の贅沢です。



   ところで、この牡丹、
  今年は、蕾を付けました。

   と言うのも、我家の牡丹は、
  少々気儘な所があって? 
  毎年咲かないのです。

   『アンの世界』 の、
  スーザン の牡丹とは、
  何という違いでしょう。

   



   “スーザンが座っている所から彼女がこの上もなく、
  自慢の種にしているものが見えた。――
  スーザンが自ら手を下して植え育てた 牡丹 の花壇である。

   真紅の牡丹、銀色を帯びたピンクの牡丹
  冬の雪の吹き寄せを思わせる
  白い牡丹などが咲き誇っているさまは、
  グレン・セント・メアリー村中の、
  どの牡丹も及びもつかぬものだった。”
 
                                     【「アンの娘リラ」 第1章】







   


   ここに来て、ノースポールの花が一気に花開いて来ました。
  正確には、「クリサンセサム・ノースポール」。

   「クリサンセマム」 とは、ギリシャ語で、
  「金の花」 を意味するそうですね。

   それにしても、この花、花期が長いですね。
  春浅い頃から6月頃まで咲きます。こぼれ種でも、良く育ちますし・・。
  この白い花は、一服の清涼剤です。