【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

召しませ薔薇を~その3

2012-05-31 17:32:57 | 趣味の器(壺)~その他

【薔薇の蕾のお皿】

【同じく薔薇の刺繍の袋に収納】


【こちらは既に紹介済みですね】


「あんたがあの子の9つのお誕生日に
送って下すったあの小さなピンクの
薔薇の蕾 が付いているお人形の
お茶道具ね、1つも壊れていないのよ・・・」
                【「炉辺荘のアン」 第1章】

スーザンが 薔薇の蕾 が輪になって付いている
リラの美しい青いお皿を出してくれたけれども。
そのお皿はこの間のリラの誕生日に
レイチェル・リンドおばさんが送ってくれたもので、
普通は日曜日にしか使う事を許されなかった。
                   【「炉辺荘のアン」 第36章】


   晴天が続きます。ただ昨日と違って今日は夏日。
  尤も、明日から6月ですものね。当然と言えば当然ですけれど。

   それにしても、今年は本当に目まぐるしい気候の変動です。
  とは言え、相変わらず今日も湿度はほとんどありません。
  お陰様で、気温の割に過ごし易い毎日を送っています。
  



   さて、『アンの世界』 では、
  すっかりお馴染みの薔薇の蕾のお皿。

   別に薔薇の蕾に拘る必要など
  さらさらありませんが、例に洩れず、
  薔薇の蕾は私も大好きです。

   しかしながら巷には薔薇の蕾は
  ほとんど見当たりません。

   それこそ、開いた薔薇は、
  数多くあるのですけれど。

   でも私の大好きな香蘭社製の
  お皿は、その希少な薔薇の蕾を
  描いたものなのです。
  それも繊細で美しい・・。

   一部は既に紹介済みですが、
  今回、しまい失っていたお皿が
  出て来ました。しかもピンクの薔薇。

   それも、こんな所に・・
  という場所から。身近な死角です。
  大切なお皿ですもの、ごく身近に置いていて当然ですね。






   薔薇のカフェカーテンも掛け替えました。薔薇グッズに囲まれていい気分。
  折角ですので、今日はこのまま薔薇尽くしのお茶タイムと致しましょう。

   幸い、好物のちんすこうが、今日生協から届いたばかり。
  生花の薔薇もまだまだ咲いていますので、
  もう暫く薔薇色の日々? が続きそうです。   

華麗な花 VS 可憐な花

2012-05-30 17:06:28 | 薔薇の追憶







        【小さい瞳は】  ハイネ(1797~1856)

小さい瞳は青菫あおすみれ
可愛い頬は紅薔薇べにそうび
あどけない手は白小百合しろさゆり
その花の色変わらねど
その心根はひからびた                 
                   【ハイネ詩集より】


   昨日は雷で大変な1日
  でしたが、今日は晴れ。
  
   しかも昨日のような
  お天気の崩れもなさそうです。

   しかしながら起床時には、
  木々や草花が濡れていましたから
  一雨、来たのでしょうね。

   お陰様で空気はピカピカ ~
  そして又々、ヒンヤリです。

   「1度はしまったのに、
  再びカーディーガンを
  取り出したのよ」
  
   ~とは、お隣の奥様。
  私も例の 【レースのカーディーガン】
  を羽織っています。

   本当に今年はいつまで
  経っても肌寒くて。
  
   この時期になっても、
  湯たんぽが手離せない私。
  ちょっぴり気になっていましたが、どうやら私だけではなかったようです。

   さて、こんな巷(ちまた)の話題など、どこ吹く風・・とばかり、
  相変わらずの凛々しい姿を見せてくれているのは気高く誇り高い薔薇たち。

   そう言えば、バニラ色の・・所謂(いわゆる)リラ版 「白い貴婦人」 は、
  ひとまず終了。尤も他に先駆け、いち早く咲いたのですものね。
  「お疲れ様」 とねぎらいたいです。

   そうそう、虫に食われてしまったのか・・?  
  こんな突然変異的な色の向抜けた薔薇も。斑(まだら)な色になっています。



【「長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)」】


【「赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」】


   ところで 【先日】 も述べましたが、我庭の野の花。
  華奢(きゃしゃ)な身体を風に揺らしながら、
  ひっそり佇んでいるのは、「赤花夕化粧」。

   一方、その花姿からは想像出来ない程、
  凄まじい勢いで繁殖しているのは、「長実雛罌粟」。

   “いっそ、抜いてしまおうか・・” と、何度思った事でしょう。
  でも、この楚々とした佇まい。訴えかけるような瞳に出会いますと・・
  ついつい躊躇(ちゅうちょ)してしまう私がいます。

   いえいえ、騙(だま)されてはいけません。
  ~なんて。当分、このまま様子を見てみます。

心に “ぽっ!” と藍の花

2012-05-29 19:31:31 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





ひどい が鳴った。
青い剣のような稲光がひらめき、
雷鳴はランタン丘中バリバリと音を立てた。
(中略)
「怖いかい、ジェーン?」
「いいえ」 ジェーンは勇ましい嘘をついた。
「ただ ―― 体裁が良くないわ」
父は大声で笑い出した。
「上手い事を言うね。
あんな雷はこっちの体面をつぶす侮辱だよ。
だが、じきに通り過ぎてしまうよ。
もう、通り過ぎるところだ。
『天の柱は震え、神の非難に驚けり』」     
                【「丘の家のジェーン」 21.】


   今日も、概ね晴れの天気になりました。
  鶯(うぐいす)の囀(さえず)りも一緒です。
  ~なんて。でも、これは午前中までの事。
  
   それにしても良く降り、良く鳴り(雷)・・。
  今、やっと PC が使える状態になったという訳です。。
  
   「明日はお昼前後から午後2時位までの間、
  急な雨や雷には呉々も注意して下さい」
  ~とは昨夕の天気予報。まさに予報通りです。

   お昼前、俄かに暗くなったと思いましたら、いきなりザ~ッと雨。
  雹(ひょう)こそ降りませんでしたが、凄い雷を伴って。
  そして閃く無気味な稲光。生きた心地はしません。

   それでも1度目は、思ったより早く(30分位で)通り過ぎて行きました。
  でもこの後(午後3時頃)、2度目の襲来があるなんて誰が想像したでしょう。
  太陽も顔を出し、お日様燦々でしたから。

   それから雨と雷鳴の轟く事、2時間半余り。
  本当に昨今は、“まさか・・” の出来事が多くなったように感じます。

     こんな荒れ模様の今日。
    およそ1週間振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

     実は先日、「藍染め草木絞り」 のテーブルクロスを求めたばかりです。
    青色大好きな私の事、クロスが変わっただけで、さっぱりして落ち着いて。
    
   極めつけは、いとも容易に “和” の趣きに。
  こうなれば “和” ではないけれど、青い飾り硝子皿(イタリー製)も飾りましょう。
  (手前の蝋燭立てはお揃いです)

   そして、このクロスにピッタリの
  カップがある事を思い出しました。

   美濃焼は、南風窯。
  その名も 「古染草花」 と。

   少々浅いのが難点ですが、
  今の季節でしたら大丈夫ですものね。

   そうそう、今日のティーテーブルは、
  先日の 【ミシン】 の補助台です。

   ブログ上では2度目の登場ですが、このコーナー、
  すっかり落ち着き、今ではお気に入りの1つとなっています。          

詩と薔薇の午後

2012-05-28 16:33:16 | 心の宝石箱

【夢が詰まった 「薔薇の便箋」】



「1年のこの季節にはあたしは自分の
言う事には何の責任もないんですのよ。
その事はこの辺の人は皆知っているんです。
あたしは元から春になると
少し気違いじみて来るんですの。
でも、素晴らしい気違いですのよ。
あの砂丘の上のかすが通る
魔女のようじゃありません?」                   
                 【「炉辺荘のアン」 第13章】


   連日の五月晴れが続きます。
  相変わらず、カラっとした天気。

   朝から鶯(うぐいす)が囀り、
  まさに “高原の朝” の様相です。

   尤も鶯が鳴き出したのは、
  ここ何年かの事。

   山がどんどん宅地に変わり、
  棲家(すみか)を
  失ったのかも知れませんね。

   そして又、昭和の面影が残り、
  最後の砦? だった
  道路の反対側の集落も今、
  工事が行われています。

   開発を頭から否定する気持ちは
  さらさらないけれど少々、
  複雑な気分です。

   そうそう、昨日も触れた朝顔。
  あれから律儀に毎日1輪ずつ咲いて
  いましたが、今日はデュエットで。
  嬉しくてパチリ。






   さて、明けても暮れても薔薇、ばら、バラの日々。
  この季節ですから仕方ありませんね。
  アンの如く、私も少々、気違いじみているのかも知れません。

   それはそうと・・。又々、便箋を求めてしまいました。
  普段は、ブルー一辺倒の私ですのに、
  ほんわかピンクの色になぜか惹かれて。それにしても・・。

   メール全盛時代の昨今ですが、
  意外にもこの売り場が縮小されていないのが嬉しいのです。
  いいえ、それ以上により華やかにも感じられて。

   便箋売り場は、現代人も郷愁を誘われ、
  ある意味、夢のある場所になっているのかも知れませんね。
  でも、これって何か素敵です。

   私が、こんな風に興味があるからかも知れませんが、
  今、雑誌などにも 「美しい手紙グッズが見つかる店」 などの
  特集などもあって、心強い限りです。

   今日は、「童(わらべ)は見たり野中の薔薇・・」 
  でお馴染みのゲーテの 「野薔薇」 を清書してみました。
  筆記具は 【硝子ペン】

   当時は、文語調の歌詞を意味も分からず歌っていましたが、
  原詩は、こんな風だったのですね。


     【のばら】     ゲーテ(1749~1832)

の子は見た 野なかの 薔薇を
荒野あらのに咲いた ちさい 薔薇
さやかににおう 花であった
その傍らに 馳せ寄って
飽かず眺めた つくづくと
野薔薇 野薔薇 紅い 野薔薇
哀れ 野薔薇

男の子は 言った 「み取るぞ
荒野の中の ちさい 薔薇」
野薔薇は 言った 「私は刺す あなたを
いつまでも私を 忘れぬように
ただ 折られては たまりませぬ」
野薔薇 野薔薇 紅い 野薔薇
哀れ 野薔薇

乱暴な男の子は 摘み取った
野なかの ちさい薔薇を
薔薇は こばんで 刺したけれど
その 嘆きの 甲斐かいもなく
花はついに 折られてしまった
野薔薇 野薔薇 紅い 野薔薇
哀れ 野薔薇
     

大人のメルヘン

2012-05-27 20:55:15 | レトロ(素敵)な空間~散策







深緑の森のはずれにある小妖精が出没する
羊歯しだが茂る小さな入江、
膝まで埋まるきんぽうげの中を行く、
さやさや風の渡る窪み、
若いかえでの木の下の曲がりくねった小道、
花で虹のスカーフのような小川、
苺が一杯になっている日当たりの良い牧場。
世界の美しさに目覚めかけているダイは
恍惚となり・・・・・
                 【「炉辺荘のアン」 第30章】


   五月晴れが続きます。
  それでも日中は、
  かなり気温が上がりますが、
  湿度がありませんから、
  1歩木陰に入ると、さやさやと
  風が吹き、爽快です。

   昼間は気温が上昇しても、
  朝晩にはぐっと気温が下がり、
  今の所蒸し暑さはありません。

   こんな風に湿度が高くなければ、
  暑い夏も乗り切れると思うのですが、
  そうは問屋が卸しませんね。

   ところで、目の覚めるような
  水色の朝顔が、今年はいち早く
  咲いた事は、既にお伝えしましたね。

   リラ版 「早起きの妃(きさき」 は、
  【あれから】 毎日咲いています。

   その朝顔とは西洋朝顔の
  「天上の蒼(あお)」。朝を爽やかに彩ってくれています。




   さて、連日の外出。
  少々、疲れ気味ですが、
  今日も帰り途、道草です。      

   とは言え、今日の引用文のように
  森の小径ではありませんし、
  勿論、膝まで埋まる
  きんぽうげもありません。

   でも、住宅地の中だって、
  今は緑が萌え、それが光りに映えて
  街を一変させています。

   中でも、蔦に覆われた家。
  なぜか胸キュンとなってしまって。

   どうしても、
  メルヘンを感じてしまうのです。

   思わず、
  「蔦の絡まるチャベルで・・」 

   ~なんて、口ずさんでみたり。
  かなり単純ですね。

   でも実際、すぐ近くに教会はあるのですけれど。
  兎にも角にも気分は、『アンの世界』
  全く変わらないという訳です。

   そうそう、単純ついでに。口ずさむ言えば・・因みに前回は 「枯葉」。
  相も変わらず同じ事をしている自分自身に苦笑。

   そんなこんなで。先日の “窓” に続き、今日も蔦に覆われた家を。
  こちらも 【これまで】 の写真は秋ばかりで新緑の季節は今日が初めて。

   道端には野生化した? 白い花(4枚目の写真)が咲き乱れていました。
  (生憎、名前を知りません)

自分に華(薔薇&レース)を咲かせましょう!

2012-05-25 18:43:18 | 私の手作り夢時間







あたしたちの今度の牧師さんの奥さんは袖の
膨らんだ
、素敵な青いモスリンの服を着て、
薔薇 の飾りの付いた帽子をかぶっていたわ。
ジェーン・アンドリュースは、
牧師さんの奥さんが膨らんだ袖をしている
なんて、あんまり俗っぽいって言ったけど、
そんな思いやりのない事を言っちゃ可哀想よ、
ねマリラ? 膨らんだ袖に憧れるって、
どんな気持ちかあたしにはよく分かるわ」
                   【「赤毛のアン」 21章】


     雨の週末となりました。
   この所、晴天が続き、空気が乾いていましたので、
   丁度良いお湿りとなったような気がします。

    この雨も午後にはほとんど上がり、先程庭に出てみましたら、
   今を盛りと咲き誇っている薔薇やマーガレットも嬉しそうです。








   さて、こんなお天気の
  せいでしょうか・・。

   動いている時は
  そうでもないのですが、
  じっとしていると、ヒンヤリ。

   昨日より気温は
  数度下がったようです。

   こんな風に今年は、
  上下動が激しい気温。

   こんな時重宝するのが、
  レースのカーディーガンです。

   薔薇を含む、花のモチーフを
  繋(つな)ぎ合わせたレースは、
  今の季節にピッタリ。

   おまけに心も優雅になって
  一石二鳥。

   今日の アン もそうですが、
  私も膨らんだ袖と(流行に関係なく)
  レースや薔薇は大好きです。特に薔薇は生花だけでなく、雑貨なども。

   【前回】 は見つからなかった 【薔薇の靴】 も見つかった事ですし、
  今日はレース & 薔薇グッズ、第2弾となりました。

   どうやら靴は新品のまま、しまい込んでしまっていたようです。
  何をしているのでしょうね、私って。

   レスリー ではないけれど、黒の衣裳に1点の赤っていいですものね。
  帽子大好きな私ですが、夏はレースのパラソルも加えましょう。
  これで紫外線は、シャットアウトですね!

   ところで写真のレースのカーディーガン。
  くしゃくしゃっとなっていて何が何だか分かりませんね。
  後日、もう1度撮り直す事に致しましょう。

あなたに夢中!

2012-05-24 15:57:15 | 薔薇の追憶
 
【異品種の薔薇】





【花瓶に】

「スーザン、金蓮花きんれんかがやっぱり
この隅に生えかかっているわ。
もう駄目かと諦めたところへ
急に芽を出して来るなんて面白いわね。
あたし西南の隅に
小さな 薔薇園 をこしらえるつもりなの。
薔薇園という名前だけでも
爪先までぞくぞくっとするほど嬉しいわ」  
                【「炉辺荘のアン」 13章】


   昨日に引き続き、
  五月晴れが続きます。

   空気は、
  カラッとしていて爽やか。

   今年は、ここまでずっとこんな
  調子で日中は少々暑く感じても
  日が落ちると肌寒さを覚えます。

   そう言えば昨夜も。
  さすがにストーブ・・とまでは
  行きませんが足下が冷え、
  湯たんぽは未だに重宝しています。

   そのせいなのかどうなのか・・
  今年はドクダミの開花が
  遅いような気がしてなりません。
  今やっと花芽を付けた状態です。

   さて、相も変わらず、
  今日も薔薇の話題です。

   庭の薔薇、色は赤、白、
  ピンクと多くはありません。

   実は、オレンジや黄色、紫色だって植えたのですが、
  いつの間にか姿が見えなくなった・・というのが真相です。
  今あるのは、最後に残った丈夫なものという訳です。

   尤も一口に赤、白と言っても濃淡もあれば、
  それこそ品種は限りなくありますものね。今日の写真の薔薇もそんな薔薇。
  これらに名前を付けるのを忘れています。何と言う名前にしようかしら・・?

【ドライフラワーに】









   そして “蕾の薔薇” の愛らしさ。
  庭で楽しみ、花瓶に挿せば居ながらに花姿の美と芳香を与えてくれる・・。
  そうそう、ドライフラワーにもなりますね。

   花が終わればポプリに。枝振りの良いものは挿木にも。
  これほど大活躍する花を他に知りません。薔薇に感謝を込めて。

舞い降りる緑

2012-05-23 18:48:18 | 路傍の花~道草





【「松葉海蘭(マツバウンラン)」】

「ご覧なさい。あの詩が見えて? 」
(中略)
「あそこよ ・・・ 小川の底の ・・・
あの古い緑色の苔が生えている丸太よ。
あの上を水が、まるで、くしで解かしたような、
滑らかなさざなみ音で流れているわ。
それから、水溜りのずっと下の方に
日光が一筋、斜めに射しているわ。
ああ、こんな 美しい詩 って見た事がないわ」 
                   【「アンの青春」 13章】


   又々、雲一つない青空、五月晴れになりました。
  今は、一たび窓を開ければ、プ~ンと芳(かんば)しい芳香。

   それにつれられ、ついつい庭に出てしまいます。
  外は紫外線の量もハンパではありませんのに。

   それと言いますのも、薔薇と並んで、
  この所、ブログ誌面を賑わせているジャスミンの香り。

   場所によっては、まだ開花していないものもありますが、ほぼ満開。
  それにしてもジャスミンがこんなに香るなんて。
  薔薇の比ではありません。

   「個性的でありながら控え目。
  薔薇の香りが際立って目立つのとは対照的」
~ とは、ジャスミン評。

   一瞬、“エッ!?”~なんて思ったものですが、
  ジャスミンは、薔薇の深い香りと違って
  華やかで広がりのある香り・・という事なのかも知れません。
  



【「春紫苑(ハルジオン)」】




   さて、久し振りの道草です。
  ついこの間まで 「姫踊り子草」
  や 「仏の座」 が君臨していた、
  路傍の花も当然の事ながら変遷。

   春の紫苑こと、
  「春紫苑(ハルジオン)」
  が咲けば、「オキザリス」 も。

   群生していますからオキザリス
  に至っては、まるでピンクの絨毯。

   大好きな 「松葉海蘭
  (マツバウンラン)」 にも
  久し振りに遭遇。

   ただ背が高くて繊細な容姿。
  折からの風に右に左に揺れ、
  写真が撮りにくいこと!

   お陰で思い切り右に寄った
  写真になりました。

   それにしても、カタカナでは
  何の事か、さっぱり分からない? 
  「ハルジオン」。

   でも漢字なら 「春紫苑」。
  こんなに素敵な名前を付けて貰って良かった・・。

   この花を見る度、思います。
  私事ですが、秋に咲く 「紫苑」 には思い入れがたっぷりありますから。

   兎にも角にも・・やけに緑が眩しい昨今。
  この季節、吹き渡る風を 「青嵐」 というのも納得です。

   そうそう、冒頭から2枚目の写真。
  いつも 【秋の写真】 ですが、初めて青葉に覆われた窓を。
  蔦の絡む窓も、今日のアンの言葉ではありませんが、 が見えますね。

   そして 「オキザリス」 と又々、名前の知らない花。
  (一昨日の花も調べたのですが、名前分かりません)

   今日の花も、写真ではピンクに見えますが実際は紫色。
  頂いた花同様、小さな小さな花です。
  「アグロステンマ」 かとも思ったのですが、花びらが細いので違うような気も・・。



【ピンクの絨毯~「オキザリス」】  


ジャスミン時間は夢現(うつつ)

2012-05-22 16:33:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編

【ジャスミンの花の下で】





山から吹いて来る 青嵐あおあらし が、
そよそよと巻かれたすだれをゆすり
軒忍草のきしのぶぐさをゆすって、
座敷の青畳の上に音なく消えて行く。
この沈黙しじまを破って、
人の足音と声が、重なって響いた。
                【吉屋信子作 「地の果まで」】


   今日は一転して
  真珠色の空になりました。

   それにしても 「金環日食」。
  僅か1日違いで何という違いでしょう。

   昨日は、ご覧になった方、
  そうでない方・・列島各地、
  悲喜交々(ひきこもごも)の光景が
  繰り広げられたようですね。

   ところで早々と、
  今年初めての朝顔が開花。
  目の覚めるようなブルーです。

   そして純白のジャスミン。
  元々は玄関先のプランターに
  植えていたものです。

   その種子を風が、あるいは
  小鳥が運んだのでしょうか・・。
  今度は庭の一隅に根付きました。

   こんな風に自力で活路を
  見出したものは強いですね。
  本家本元を遥かに凌(しの)ぐ勢いで生長しています。

   壁の塗り替え前は、蔦で覆われていた法面(のりめん)。
  取ってしまった蔦の代わりに、今は1筋のジャスミンが垂れ下がっています。
  今、丁度満開。おまけに、これだけでも相当な芳香。

   そのうち、壁一面に・・と期待しています。
  そうなれば、ジャスミンの花 & 芳香で、さぞかし壮観でしょうね。






     そんな今日は、ジャスミンの花の下で、お茶&読書タイム。
   『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
   今日は、どこでも移動可能な籐のテーブルをジャスミンの花の下に。

   何だか、いつもと勝手が違います。
  椅子の位置が逆になり、場所がちょっと移動しただけですが、妙に新鮮な気分。
  今、ゆっくり読んでいる松本清張の 「昭和史発掘」 も進みそうです。

   第1巻は、もう少しで終わりです。
  芳(かぐわ)しいジャスミンの芳香の下ですから、一気に読めますね。

   そうそう、ここでは内緒話はご遠慮下さいね。
  薔薇ではなく、ジャスミンの芳香の中ですから、
  いつもは口の堅い? 私も、つい口が滑ってしまうかも知れませんから。

   今日の引用文にもある、「青嵐」
  丁度今頃の季節、青葉を渡る爽やかな風の事ですね。

   こんな描写に接しますと、“和” の趣きに無性に惹かれます。
  そう言えば、お花見で京都に出掛けた時、藍の小物を求めた事を思い出しました。
  今日のようにお菓子入れにしてもいいし、茶托にも。使途は自由です。   

春色小花(野の花)は花盛り

2012-05-21 18:28:18 | 路傍の花~道草



【風を待つ花 「赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」】







壺の隅に 小さな薄紫の花 の群がり咲いた、
細い茎を集めた小さい束が
水に浸してあったのが眼に付いた。
それは美しい人の仕業だと、麟一は思った。
その花の匂いを嗅ぐでもなく、
ただ手に取って見たかった。
小さなあけの星のように、薄紫の花は優しく
群がって咲いている、花の名は知らなかった。
ただ何となく懐かしく慕わしく思われた。
花そのものまでが
寂しい気品を伝えるように思われた。                
                【吉屋信子作 「地の果まで」 】


   


   




   予報では本日の天気は、午前9時頃まで曇り。
  しかしながらそんな予報は外れ、太陽燦々。

   お陰様で世紀の天体ショー、
  「金環日食」 は、バッチリ見る事が出来ました。
  居ながらにして2階、ベランダから。

   ご近所からは子供達のさざめく声や、歓声も。
  皆様の所は、如何だったでしょう。
  今日は日本中の人が、こうして空を見上げた事でしょうね。














   さて今日は天(空)を見上げた
  ものですが、今度は地(足下)
  に目を向けてみましょう。

   それにしても今日は上を
  見たり下を見たり忙しいこと!

   わざわざ散歩に出掛けなくても
  家の庭には可憐な野の花を
  簡単に見つける事が出来ます。

   その野の花、庭の片隅に
  ひっそりと咲く花あれば、
  自分の領域をどんどん広げて行き、生い茂るもの等など・・。

   そのひっそりと咲く可憐な花・・と言えば、
  「赤花夕化粧」 でしょうか。(冒頭から2、3枚目の写真)
  細い茎に小さな葉っぱ、風に揺れる姿は今にも崩折れそうで儚げです。

   一方、「長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)」。凄い勢いで繁殖。
  元々植えていたローズマリーなどは隠れて見えなくなる程。

   オレンジの小さな花姿は、これも可憐なのですが・・。
  抜こうか抜くまいか・・今、思案中です。

                                 



                           【「庭石菖(ニワゼキショウ)」】  
   そして、こちらは 「庭石菖
  (ニワゼキショウ)」 ですね。

   昨日の公園清掃の時に
  見つけました。

   「素焼の鉢なんかに
  植えたら素敵よね~!」

   ~なんて、ご近所の方と。
  (早速、植えたものです)   

   そんな様子を見ていられたのでしょうね。
  「名前は知らないけれど、どんどん増える可愛らしい花があるのよ。
  差し上げるわ」 と頂いたのが冒頭から4、5枚目の写真の花。

   花の名前は、まだ調べていません。
  「オキザリス」 くらいの大きさの、やはり小さな小さな花。

   知らない方が神秘的・・? 
  ~なんて、不精はいけませんね。早速、調べてみるつもりです。 











   上から2枚目の写真、「昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ)」
  としていましたが、「赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」
  と判明しました。夕化粧となっていますが、朝から咲きます。

   とは言っても 「昼咲月見草」 とは同じ仲間との事。
  ここにお詫びと訂正をさせて頂きます。