【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

愉しみバスタイム香

2016-02-28 19:23:55 | ハーブと香り雑学













銀の森も人も物も、みな幸福な、
パットが一番好む
楽しい静かな夕が訪れようとしている。
パットは人や物が幸福そうに
しているのを見るのが大好きだった。
パット自身、
小さな事柄に大きな喜びを見出すという、
他の何よりも羨むべき才能に恵まれていた

                  【「パットお嬢さん」 第1年目】








   こちらは今日も快晴となりました。そして一気に春が・・。
  ただ、(昨日もそうですが)山の向こうが白く霞んでいます。

   そんな事もあって早朝の空は、
  ピンクと相まって桜餅を連想してみたり。
  この空が、PM2.5や黄砂によるものではない事を祈るばかりです。





   さて、こちらは、
  薔薇とラベンダーの
  バスタイム香。

   人工的に香り付け
  された、フレグランス
  製品ではなく、天然物。

   バスに使うまでもなく、
  こうして袋を置いている
  だけで、素晴らしい香りが
  漂って来て幸わせ気分。
  同時にリラックス気分にも。

   暫くこのままにして、
  お部屋香としても
  使えそうです。

   とは言え、香りで1日を
  締めくくるとすれば、
  何と言ってもバスタイムでしょう。

   特に日本人は、
  このひと時の香りに
  拘(こだわ)りますものね。
  大切にしていると言っていいかも知れません。

   その典型的な例が、
  香木の檜(ヒノキ)を利用して作ったバスタブ。

   又、季節の節目にも冬の柚子湯や初夏の菖蒲湯など、
  香りを取り入れている事は周知の通りです。

   今日のように春めいて来ると、バスタイム香だって変えたくなりますね。
  香りは今一つの 「温泉の湯」 から天然のハーブ湯へと・・。

日本のスローフード ~ その3

2016-02-26 19:13:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【午前6時45分の空】








樹木は昼間には見られない愉快そうな、
又脅かすような姿を見せている。
垣根に沿って生えている去年の枯れあざみ
妖魔の群れである。
毛むくじゃらの古い黄樺は森の神だ。
古の神々の足音が彼女の周りにこだました。                    
                 【「エミリーはのぼる」 第10章】






   ほんのり珊瑚色の穏やかな空とはウラハラに、
  起床時の気温は真冬並みの厳しい寒さとなりました。
  庭の植物も凍りつくような・・。

   そう言えば、昼間はそうでもないのですが、
  今年は珍しく、ゼラニウムの葉が途中からガクッと折れ曲がっています。
  辺りが薄暗くなって見ると、その姿はまるで妖魔の群れのようです。

   しかしながら、こんな事を言っているうちにも、
  気が付けば2月も後、僅か。もうすぐ3月なのですね。
  月日の経過の早さを思います。









【森永の甘酒】



                               【コーセーフーズ】
   さて、日本のスローフード
  甘酒の第3弾。
  (前回は、【こちら】

   珈琲と同じく、
  毎日頂いている飲み物。

   あれから様々な
  メーカーのものを
  飲み比べしています。

   やはりと言いますか・・。
  一番、美味しいのは、
  酒造会社のものですね。
  濃厚で飲みごたえがあります。

   森永、コーセー共、
  上記のものに比べると薄く感じます。

   どちらも甘味料は入っていないとの事ですが、甘味は強いです。
  ジュース代わりといった所でしょうか・・。

   そうそう、その前に生協で求めた味噌会社の甘酒も。
  四国は徳島の 「金子味噌」 のもの。

   濃厚さは酒造会社と変わらず、価格も酒造会社のものより安価。
  瓶ではなくペットボトル入り。昔懐かしい素朴な味です。

   ちょっと味に、クセがありましたが・・。
  こちらは、「アマゾン」 でも扱っていますね。

   次に私が試してみたいのは、「国菊」 の甘酒。
  一般的な甘酒は勿論、黒米甘酒や発芽玄米甘酒等もあり、興味津々です。

優しさをくれる特効薬 ~ すみれ香茶

2016-02-24 20:22:33 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












   こちらは今日も晴れました。
  ただ、頬に当たる風は冷たく、まるで真冬の様相です。

   先日、やっと開花した 「匂い菫(スミレ)」 も、
  思わぬ寒さに身をすくめ、地面に付かんばかり。

   しかしながら、この愛らしい菫のお陰で、
  まだまだ寒い冬の庭に出る楽しみも増えました。

















     さて、大好きな菫が咲いたとなれば、
    今日は、毎年恒例となりました、
    菫尽くしのティータイムと致しましょう。

     『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
    菫と言えば、一番、お気に入りのカップを。
    一足先に春がやって来たようです。



   ところで、今日は、
  いつもの珈琲ではなく、
  「菫香茶」 を。

   幸い、ハワイから
  送られて来た、
  クッキーがあります。
  お茶請けに。

   サクッサクッと
  した歯触り。

   それにチョコが
  コーティングされています。
  良くある外国のお菓子ですね。

   そうそう、菫尽くしの菫。
  以前に描いた自筆の絵も仲間入りです。

   丁度、1年前の作品ですね。
  (以前の記事は 【こちら】

   自分の作品に囲まれた、こんなティータイムもたまにはいいですね。
  薔薇色の晩冬・・いいえ、早春の日射しが射し込む部屋での一服。        

春を呼ぶ菫

2016-02-22 19:35:28 | 香る庭の花綴り





【午前7時頃の空】








このみぞは年を経るに従って益々美しくなり、
割れ目からはこけや草が生え、春も早い頃から
底の方に 紫色のすみれ が一杯咲き、
秋には隅々すみずみに紫苑や秋のきりん草が
見事に咲き誇るのであった。                      
                   【「虹の谷のアン」 第4章】







   こんな空で明けた今朝。(冒頭から3枚目の写真)
  その後、太陽も姿を現し、概ね晴れの天気になりました。

   ただ、ここ何日かは暖かかったのですが、
  今日は真冬並みの寒さになりました。

   これからはこんな風に寒暖を繰り返しながら、
  少しずつ春に近付いて行くのでしょう。


                              【一足先に咲いた 「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】
   さて、冒頭の写真。
  待ちに待った匂い菫が
  やっと開花しました。

   この紫色の菫が咲くと、
  春は、すぐそこに。

   まだまだ肌寒さの残る
  早春の風に細い花茎を
  震わせながら俯いて
  咲く小さな姿は可憐で、
  美しいものです。

   もう一つ、紫色という
  花の色もあって、
  高貴で上品ですね。

   そうそう紫色と言えば、
  一足先に咲いた、蔓日々草。

   こちらは、全草毒という
  事もあって、今では少々、
  苦手な花になっています。

   でも紫色・・という花色は、
  苦手を補って余りあるものかも知れません。
  この紫色と瑠璃色は、大好きな色です。

日本の美意識

2016-02-17 20:23:28 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)

【青い空に映える、借景の枝垂れ梅】







「誰もこれまで、この子に嘘をつく事は
悪いと教えてくれる者はなかったのだし、
あのスプロットの子供達は
良い遊び相手じゃなかったんだからね。
メアリは病気が重くて、ちゃんとした しつけ
してやれなかったし、六つの子供に、
自分で感じ分けろというのは無理な話だからね。
正しい事は何にも知っていないものと考えて、
初めからやり直さなくてはね・・」                    
                     【「アンの青春」 第10章】








   こちらは、今日も概ね晴れの天気になりました。
  戸外に出ると、さすがに風は冷たいですが、
  日射しは、日毎に柔らかくなっているのに気付きます。

   そんな中、今年も私の大好きな菫が、いよいよ膨らんで来ました。
  まだまだしっかり俯いたままですが・・。開花が楽しみです。













   テレビの劣化が言われて久しいですが、私も最近、
  “あまりテレビを見なくなったな・・” と思う今日この頃です。

   たまに付ければ、大勢が雛壇に座り、
  自分達だけで勝手に、はしゃいで騒いで。
  ようするに仲間内の雑談を垂れ流し。そんなものばかり。

   勿論、敬語なんて、ほとんど使いません。
  謙譲語に至っては、最早死語となってしまったかのよう。

   いい年をした大人が、自分の両親の事を父、母ではなく、
  恥ずかしげもなく 「お父さん、お母さん」 ですから。

   おまけにCMでも思わず眉をひそめるようなシーンも。
  女性がソファに胡坐(あぐら)をかいて座っているかと思えば、
  果ては食事中に、肘(ひじ)を付いているものまで。

   こんなものを、のべつまくなくしに流され続けたら、
  それが当たり前となってしまいます。
  一昔前までは、「お行儀が悪い」 と直されたものですが。

   そして、もう一つ違和感を感じてならないのが、お辞儀です。
   【以前】にも記事にした記憶がありますが、
  今、巷に溢れているのは、朝鮮式お辞儀。

   (「コンス」 と言うのだそうですが、
  そんな言葉は口に出すのもイヤなのでやめます)

   NHKの朝ドラ、「あさが来た」 は見ているのですが、
  今日も主人公のあさが、お腹の上に手を当て、
  例の両腕を不自然に広げた、あの姿で立っていました。

   今日だけではありません。
  先日も銀行オープンの出迎えの場面でしていたお辞儀も、まさにこれ。
  時代は明治。日本人が絶対にこんなお辞儀をする筈はありませんものね。

   そう言えば、日曜日(14日)のフジテレビでも。
  しかも、「中国人に日本式のお辞儀を学んで貰う」 として、
  マナー講師? がいみじくもこの朝鮮式のお辞儀を教えているのです。

   一体、ここはどこの国なのでしょう・・?
  何らかの意図を持ってやっているとしか思えません。
  (2chでは既にそういう事になっていますね)

   中には、「こんな事くらいで」「古い・・」
  と言った意見があるかも知れません。

   しかしながら、間違いは間違い。
  その都度、正して行かないとある意味、文化の破戒に繋がります。
  第一、前述の所作は、どれも美しくありませんものね。

   人を敬い愛し、自らは謙虚にへりくだって周囲との調和を保つ・・。
  日本人は元来、こんな国民だった筈です。
  だからこそ、世界に類を見ない敬語を持つ国だと思うのです。

   「多文化共生」 も結構です。
  でも、美しく生きて行くための礼儀を省みなければ、
  どんなに科学技術が発達しても、その文化のみならず、
  人間さえも滅んでしまう・・と思うのは考え過ぎでしょうか・・。
  身近だけでも伝えて行きたいものです。 

晩冬、最期の華やぎ

2016-02-15 19:58:58 | 四季のスケッチ


 









見た所、死んで悲しそうに木々が立って
いる所では、影が精巧な狭間はざま飾りをなくしていた。
しかし、それはうわべに過ぎないのだ。
この木々の心臓には生命の血が入っており、
やがて動き出すのだ。
そして新緑の葉とピンクの花嫁衣装をまとい、
今、雪が積もっている所には
青々とした草が茂り、
その中で金色のきんぽうげが踊るのだ。
春は必ず巡って来る ――
それを忘れてはならない。
                   【「パットお嬢さん」 第六年目】









   昨日程ではありませんが、今日も暖かい朝となりました。
  ただ、時間の経過と共に気温は下がって来ましたが・・。

   春から一気に冬に逆戻りです。
  それにしても気温のアップダウンが激しいですね。









【樹木(薔薇)の涙~別(わ)くる葉】




   さて、先日も
  お伝えしましたが、
  木香薔薇は、ほとんど
  その葉を落として
  しまいました。

   しかしながら、
  まるで枯れ木のような
  枝からは早くも冬萌。

   やがてその芽は膨らみ、
  四方八方に枝を伸ばし、
  去年以上に繁って
  くれる筈です。
  期待しましょう。

   そんな中の華やぎ。
  すぐ上の写真は薔薇
  ですが、今頃の紅葉は
  本当は病葉(わくらば)
  ですね。

   それは 【先日】 よりも
  変化しています。

   健康ではない葉の
  最後の精一杯の華やぎ。
  そんな風に思うと、気持ちは複雑です。

   病葉は、別(わ)くる葉が変化したという説もあります。
  病も別離も悲しい事ですが、ある意味、仕方ない事かも知れませんね。

   今年の冬はそれ程、厳しい冬とは思いませんが、
  朝方の最低気温の低さには正直、驚きました。

   (これもお伝え済みですが)ローズゼラニウムの葉が
  黄色くなって枯れれば、戸外での越冬が当たり前だった、
  ゼラニウムの花が、ガックリと頭(こうべ)を垂れる有様。

   でも、枯れたのは表面だけ。根っこはしっかり生きています。
  それにしても緑が当たり前のゼラニウムの葉が、こんなにも紅葉。
  (冒頭の写真) これはこれで綺麗ですが・・。

日本のスローフード ~ その2

2016-02-13 18:26:36 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【刹那の空】







   真珠色の空で明け、一旦は太陽を見た空ですが・・。
  日中は、雨こそ降らないものの、重い空に。

   写真の春らしい穏やかな空は、朝の刹那の時です。
  しかしながら、次に空を見た時は、もう一面の雲に覆われて。
  それでも気温は上がり、暖かくなりました。

   これは、全国的だそうですね。
  しかも明日は、今日以上の暖かさになるのだとか。












   さて、甘酒第二弾。
  この所、甘酒にも
  ハマっています。
  (前回は、【こちら】

   美味なのは勿論、
  「飲む点滴」 と
  呼ばれる程、
  栄養分豊かな所に
  魅力があります。

   それに何より
  美肌のためにも。

   こちらの甘酒は、
  今日、アマゾンより
  届きました。

   無難な所で、
  一番人気のものを。

   麹天然仕込み、砂糖
  不使用、ノンアルコール。

   酒粕を使っていない
  のもいいですね。

   少々、甘いけれど、天然だからいいでしょう。
  でも、飲み過ぎないようにしなければ。
  そう言えば来週、生協からも甘酒が届きます。

   瓶入りが一番でしょうが、フリーズドライの物も頼んでいます。
  (何度か頼んだ事がありますが、結構なお味でした)

   後、森永の缶入り。
  兎にも角にも色々、飲み比べてみる事にします。  

セピア色の優しい時間

2016-02-10 00:08:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












   起床時の空は、昨日の青空とは真逆のものとなりました。
  どんよりとした厚い雲が垂れ込めていたものです。

   その後は、太陽が出たり入ったり。果てはパラッと雨も。
  ただ、あくまでもパラッと・・。洗濯物を濡らすものではありません。

   ところで木香薔薇、一般の樹木とは相当遅れ、
  今頃、落葉するのですね。

   黄色やオレンジの繊細な葉が、ただ今、ハラハラと落下中。
  紅葉の葉っぱとは違って小さいので掃除が大変です。















      さて、早速ですが、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、
    オープンと致しましょう。前回から少々、間が開いてしまいました。
    およそ二週間振りですね。

     今日も先日と同じ、リラ版 「アンの部屋」 で。
    床に座って程良い高さのロッキングチェアーが、
    テーブル代わりです。これが結構、気に入っています。
    



   そう言えば一昨日、
  自家焙煎の珈琲ショップ、
  「珈嗜園」 より豆が
  届いたばかり。

   より新鮮ですから、
  薫りの高さは勿論の事、
  お湯を注ぐと丸く
  膨らみます。

   このお店は、
  今回で3度目の注文。

   いつも心温まる、
  手書きのメッセージが
  添えられています。
  リピートするに十分ですね。

   おまけに、コスト
  パフォーマンスの高さも
  魅力です。

   今回は、「グァテマラ」、
  「モカ」、「ホンジェラス」、
  と後、ブレンドを一つ注文。

   そうそう、絶対に欠かす事の出来ない「マンデリン」 も。
  今、数種類の豆を毎日変えて頂く事が楽しみになっています。

   今日は、あっさり 「モカ」 を。
  薫り高い珈琲は、いかがですか・・?    

ゆるり町歩き

2016-02-08 23:55:15 | レトロ(素敵)な空間~散策
















ドーリッシュ街道は曲がりくねった道であり、
その日の午後はぶらぶら歩きをするのに
誂え向きであった ―― 
この街道をうろつくアンとルイスには
そう思われた。
二人は木の間から不意にちらっと覗く
サファイア色の海峡を足を止めて眺めたり、
特に美しい景色や、木の葉の繁った窪地の
絵のような小さな家を写真に撮ったりした。                 
                 【「アンの幸福」 第2年目2.】








   今朝は何もない空で明けました。
  快晴の冬日和。そのせいか、朝の冷えたこと!

   先日程ではありませんが、今朝も庭先の
  ローズゼラニウムが、カチカチに凍っていました。
  そう言えば・・。

   日中はそうでもないのですが、
  ここ最近、朝の寒さが尋常ではありません。

   この何年かは緑の葉っぱを付けたまま越冬していた、
  ローズゼラニウムがいけません。

   尤も、枯れた訳ではなく、以前のように短く刈り込めばOK!
  とは言え、折角、こぼれる程、花を付けるように
  なっていましたから残念でたまりません。

   再び、一からやり直しです。
  でも、こればかりはどう仕様もありませんね。
  














   さて、前置きが
  長くなりました。

   青空の下、買い物帰りに
  久し振りの道草です。

   この所は、寒さもあって
  出掛けても一目散に家路を
  急いでいたものです。

   今日のように青空だと、
  ぶらり散歩する心の余裕も
  生まれますね。

   やはり・・と言いますか、
  いつの間にか古き良き時代に、タイムスリップしていました。

   それは、昭和よりもっと前・・江戸時代まで遡るかも知れません。
  そんな雰囲気を確かに感じさせます。

   軒並み蔵を持ち、黒い瓦に白い壁の対比が美しい・・。
  重厚な造りの家々は、当然の事ながら存在感がありますね。

   昔ながらの道や地割の町に今の暮らしが、
  しっかりと根付いているのが見てとれます。
  何だか嬉しくなりました。

琥珀色の心地良さ

2016-02-06 17:31:51 | リラのお気楽ユメ日記













アンはトルコ人のように
炉端の敷物の上で丸くなり、
燃え盛る炎を見ていた。
かえでまきからは何百年も蓄えられた日光が、
輝き出ているかのようだった。
読んでいた本は床に滑り落ち、
半ば開いた唇に微笑を浮かべながら
アンは夢見ていた。                 
                 【「赤毛のアン」 第30章】







   冬日和が続きます。
  お天気が良いと、日溜りはぽかぽかで気分はすっかり春。
  家の中にいると、寒さを忘れます。

   しかしながら日が傾くと、冬に逆戻り。
  こんな時です、暦の上だけの “名のみの春”
  という事を思い知らされるのは・・。





   そうなると私は、
  いそいそとアンの部屋へ。

   そこには薪がパチパチと
  爆(は)ぜている暖炉が
  あり、居心地の良い空間が
  広がっています。

   アン ではないけれど、
  その心地良さに思わず、
  うとうとしてしまいそう。
  ~なんて。

   兎にも角にも
  「想像の余地」 満載の
  部屋になっています。

   今日のような冬の日は、
  椅子に座らないで床に
  直接座る事にしましょう。

   でもこれって、
  「赤毛のアン」 に描かれて
  いる挿絵に、そっくりですね。

   大好きなバロック音楽を流しながら、ゆっくり雑誌でも。
  今日は、バッハの「コーヒーカンタータ」 を。

   ところで以前、ベートーヴェンが大の珈琲好きと
  記しましたが、バッハも同様のようですね。

   「ああ、珈琲って何て美味しいのでしょう。
  千のキスより素晴らしく、マスカットワインより甘いわ」
  ~珈琲を巡る父娘の会話がユーモラスに歌われています。

   尤も、今日の飲み物は珈琲ではなく久し振りに、
  マリラ? の生姜湯。至福のひと時です。