日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

ブログ書きで思うこと 隠居のよまいごとからの進化?

2010-07-18 18:58:00 | Weblog
ブログ書きがいつの間にか日々の生活の一部に定着してしまった。何かを書いている日はもちろん、書いていない日も頭の中では何かを考えている。どうでもよいことを考えていることも多い。昨日もふと気がつくと11日の日曜日から始まって16日の金曜日まで連続して投稿している。もう1日、土曜日に書けば7日間連続の記録になりそうなので頑張るつもりであったが、夕方、BS朝日で7時の「山口淑子・激動の半生~内なる李香蘭」を観はじめたら引き続いて9時からの映画「マリア・カラス最後の恋」も観てしまい、ブログ書きの時間がなくなってしまった。それならそれでよし、無理してブログも書くこともあるまいと思い、記録達成を諦めた。

ことほど左様に、書かねばならぬ、に拘らないのが長く続いてきた理由の一つだろうと思う。今日の「gooブログアドバンス」に「ブログの開設から2132日」のメッセージが出ていた。5年とほぼ300日、よくぞ続いたものである。そして嬉しいことにこの頃は平均して毎日600人を下らぬ方が私のサイトを訪れてくださっている。「袖振り合うも多生の縁」と、目に触れぬ形の触れあいがとても嬉しくなる。自分で言うのも何であるが、よくぞこの後期高齢者の「くせ」のあるサイトを見捨てることなくお立ち寄りいただけるとは、と感謝の念が湧き上がる。


かって生業としていた教育・研究の現場を離れて10年以上も経つともう浦島太郎である。特にかっての国立大学が独立行政法人と組織替えになってからは、現場の空気にはまったく疎くなってしまった。それでも時には外にもれてくる情報に接して、限られた情報とは分かっているものの、私なりに持っている大学に対する理念、イメージと大きくかけ離れてくることがあると、つい黙って居れなくなるのが業というものであろう。

つい最近、私が反応したのはNHKの「クローズアップ現代」を観た時で、さっそくその感想をクローズアップ現代「目指すは“世界最高”iPS細胞・山中教授に聞く」雑感で述べた。その中にこのような一文がある。

ところが番組を観ていて違和感もあった。特許申請と関係があるのだろうが、研究員が実験ノートをそういう部署のオフイスに持参し、テーブルの上に山積みしている光景である。そのノートに何かが書き込まれていた様子から想像するに、特許申請とかまたは異議申し立てなどの資料としての形式を整えるためのものだろうか。一口で言えばいやーな感じ、これが大学の研究所?と思った。さらにアメリカのベンチャー企業だったか、投資家といえば聞こえがよいが、何でも金儲けの種にしてしまう金主が舌なめずりしているパーティ風景であった。

実は最初に投稿したときはこの強調部分はなかった。本当はそれを言いたかったのであるが、そこまで言えば山中教授をはじめ現場の方に申し訳ないかな、と私なりに配慮したのである。しかしこれなくしては私が感想を述べる意味がないのではと思い直して、多分翌日だと思うが書き加えてのである。ついでに言えば次の「何でも金儲けの種にしてしまう金主」なんて回りくどいことを言わずに「ハイエナ」としたかったのであるが、これは自制した(と言いながら書いてしまったが・・・)。思うがままに自由に書いているつもりでも、私を縛るあるものからは完全に解放されていないようである。

「クローズアップ現代」の記事にも結構アクセスいただいたが、一つはGoogle検索の結果が効いているようにも思う。「クローズアップ現代 山中」でGoogle検索されたと見えて、次のような結果が出た。


約14000件のうち4番目に私の記事が出てくるが、個人のブログとしてはトップである。私の記事がこれまでも検索の高位に出てくることが多いので、つい人目を意識してしまうようである。大学における特許の問題でも、ここの話題とも関係が深いので「大学 特許料収入」をGoogle検索すると、私の以前の記事大学は特許料収入でいくら稼ぐのか 知的財産管理・活用ビジネスのまやかしが約102000件のトップに出てくる。特許庁のホームページよりも上なのである。


これは実は2年以上前の記事なのである。改めて読み返して私の視点がぶれていないことは当然(!)であるが、それだけにここで述べた特許申請に振り回される「この新しい研究環境が大学における学問と研究の自由をいずれは阻害し、大学を大いに変容させるのではないかと危惧すると同時に、知的財産活動が目指すとするものにもある種のいかがわしさを感じている」ことを再び強調したい思いに駆られるのである。このように個人の営みであるはずのブログ書きが第三者の目に触れることを意識すると、それが社会からのフィードバックとなり、否応なしに自分を縛ることになるのでは、と考えたりする。となると隠居のよまいごとでは終わらないことになり、社会への働きかけを意識せざるを得なくなる。私のブログに「提言」めいたものが多いのは、そうした理由からであろうか。

その社会との関わりであるが、ある面白いことを経験した。女性の社会進出でふと思ったことを日本初のJAL女性機長に日銀女性支店長、そして東京初の女性JR駅長 されど・・・で述べたときに、軽く流したにしてはアクセスが多かった。調べてみるとある日のEZwebからの閲覧数が500を超えている。携帯からのアクセスなのである。そして「日銀 女」でGoogle検索のされていることが分かった。そこでは、今もそうであるが、62万件に達する記事のニュース検索結果を除くとそのトップに私の記事が出ていた。


思うに携帯で検索するときは入力の便を考えて、出来るだけ簡単なキーワードを使おうとするのであろうか。しかし「日銀 女」の閲覧数ではEZwebからの閲覧数をとうてい説明出来ない。これまでもEZwebのみに限らず、docomoからのアクセスが急上昇することもあり、携帯ワールド特有のネットワークが存在していて情報が飛び交っているような気がする。思うに携帯からのアクセスは若い人たちであろうから、思いもかけず飛び込んだ私のサイトが目に止まり、それが切っ掛けとなって時には覗いていただけるようになれば嬉しいことである。でも若い人たちを意識して「おじんスタイル」を変えようはないので、その点はご容赦を乞う次第である。