日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

韓国スター・パク・ヨンハさん自殺の波紋

2010-07-06 23:54:33 | Weblog
今日は朝鮮語のクラスがあった。一人の女性が入ってくると「大変だったね」と声をかける人がいる。どうしたことかと思ったら韓国スター自殺のことらしい。その女性、Aさんとするが、はいつもと違って部屋の中なのに黒いサングラスをかけている。それが韓国スター自殺とどう繋がるのかが分からないが、話が交わされるのを聞いているうちに合点がいくようになった。

朝鮮語クラスが12時に終わると、そのあと多いときは10人を超えるが食事を一緒にしてお喋りをする。ちょうど一週間前のこと、そのAさんがハングルで書いた文章を先生に見せて添削を受けていたので、私が「それ何?」と聞いたら、ファンレターと言うことだった。三日後の金曜日、神戸国際会館である韓国スターのコンサートに行くので、その時に手渡すとのことだった。韓国スターの名前は聞いたものの私は覚える気が無いので聞き流したが、それがパク・ヨンハさんだったのである。

添削をして貰った次の日、子どもを学校に送り出してファンレターを清書しようとした矢先にパクさん自殺のニュースに気付き、その一瞬、すべてが凍り付いてしまったそうである。それからはパソコンに張り付いて流れてくるインターネット情報を丹念に集めたが、インターネットを切るとパクさんとのつながりが完全に切れてしまうのが恐くて、パソコンの電源を切れなかったとくどく。それからは三日三晩泣き明かし、子どもがいるときには腫れた瞼を隠すためにサングラスをかけていたとか。食事は作っても自分は食べる気にならず、絶食でダイエッタになったけれど周りから言われてようやくお粥さんを少し口にしだしたと言う。今日の昼も行きつけの「スッカラ・チョッカラ」で、昼食では一番値の張る1200円のアワビ粥を注文しながら、ほとんど残す始末であった。

日本女性が韓国スターに熱を上げる話はある程度見聞きしていたが、ここまで取り乱した姿を目にして言葉を失ってしまった。そういえばAさんがかって、自分はいつもパスポートを肌身離さず持っていて、多分そのパクさんのことであろう、もし誘われたら二つ返事でどこまでもついて行んだから、と言っていたことを思いだした。ちなみにAさんは有夫の身で二児の母親ある。その旦那さんは悲嘆に暮れているAさんに「だいじょうか」と優しく声をかけてくれる、とか言っては又めそめそする。もう私には何が何だかさっぱりわけが分からない。

パクさんの葬儀には熱烈な日本女性ファンが200人?も押し寄せて、棺か霊柩車に縋るかして大変だったそうである。Aさんもインターネットでそういう映像が流されたのだろうか、棺の中の納まったパクさんの姿などをプリントアウトしていて、それを回覧しているのである。これも情熱というのであろうか、クレイジーと一言で片付けたらそれまでなのかも知れないが、実はAさんは私も加わっている生野コリアンタウン探検隊の一員なので、邪険な言葉を投げかけるわけにはいかないのである。それにしてもここまで熱狂する日本女性のパワーには恐れ入った。何かよい使い道がないものか、私の取り組むべき新しい課題に取り上げることとしよう。