日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

日本初のJAL女性機長に日銀女性支店長、そして東京初の女性JR駅長 されど・・・

2010-07-13 20:14:40 | Weblog
今日の朝日朝刊「ひと」の欄に東京初の女性JR駅長として白山弘子さんが紹介されていた。JR中央線四ツ谷駅の駅長さんである。ニュースを振り返ってみると、6月23日には白山さんと同時にもう一人、清水佳代子さんの山手線水白駅駅長着任が報じられていた。お二人とも東京都内では初めての女性駅長なのである。

この記事で反射的に思い出したのが、数日前に報じられた国内航空会社では初の女性機長となった藤 明里さん、そして昨日報じられた日銀初の女性支店長としてこの16日に高松支店に着任することなった清水季子さんのことである。衆目の集まる職場に重い責任を担う女性の進出はとても喜ばしいことで、後進の女性のためにもよい実績を積み重ねていただきたいものである。

とは一応書いたものの、私は同時に「へぇ~、日本てこんなに遅れた国だったのか」とあらためて思ったのである。戦後65年はともかく、「新しい女」平塚らいてうなどがものを言いだしてかれこれ100年にはなろうとするのに、男なら当たり前のこととして占めていた役職に女性が就任したというだけでニュース種になるだからである。私は以前に文科省の「女性研究者増やせ」には男が変わらなくちゃで、女性研究者を増やすためには男性の意識改革が欠かせないことを述べているが、もしかすると大学の方が一般社会より意識改革が少しは進んでいるのかも、と思ってしまった。「女性初」がニュース種にもならない時代が果たしてやって来るのだろうかと思うと、このニュースにある種のやるせなさを感じてしまった。100年後には少しは変わっているのだろうか。